2020年第56回G2京王杯2歳ステークス予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

函館2ステークスの優勝馬リンゴアメ、新潟2歳ステークス2着馬ブルーシンフォニー、小倉2歳ステークス2着馬モントライゼが出走登録している2020年の京王杯2歳ステークス。京王杯2歳ステークス登録馬の中から注目馬をピックアップし、馬券になるか分析します。

2020年京王杯2歳ステークスの注目馬を分析!

京王杯2歳ステークスの特徴

G2京王杯2歳ステークスは第5回東京開催1日目に行われる2歳限定芝1400mの馬齢定量戦です。負担重量は牡・騙馬55kg、牝馬54kg。国際競争に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

また地方所属馬は朝日フューチュリティーステークスへのステップレースとなっており、同レース出走候補馬3頭までに優先出走権が与えられ、京王杯2歳ステークスで2着以内に入れば同レースへの優先出走権が与えられます。

過去10年の京王杯2歳ステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら

2020年京王杯2歳ステークス出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ロンギングバース ラブリーデイ 牡2 石橋脩 細川農場
竹内正洋 (美浦) ネオユニヴァース 55kg 坂本浩一
1 2 リメス カレンブラックヒル 牡2 三浦皇成 桑田牧場
松永幹夫 (栗東) コロナドズクエスト 55kg 桑田牧場
2 3 マツリダスティール エキストラエンド 牡2 内田博幸 村上進治
菅原勲 (岩手) クロフネ 55kg 高橋福三郎
2 4 リンゴアメ マツリダゴッホ 牝2 丹内祐次 ビッグレッドファーム
菊川正達 (美浦) マイネルラヴ 54kg ビッグレッドファーム
3 5 ニシノガブリヨリ リーチザクラウン 牡2 松山弘平 ガーベラパークスタッド
橋口慎介 (栗東) ディープスカイ 55kg 西山茂行
3 6 モントライゼ ダイワメジャー 牡2 C.ルメール ノーザンファーム
松永幹夫 (栗東) Nayef 55kg キャロットファーム
4 7 ファルヴォーレ ドゥラメンテ 牡2 江田照男 明治牧場
高橋義忠 (栗東) アドマイヤムーン 55kg 杉山忠国
4 8 オリアメンディ ジョーカプチーノ 牝2 杉原誠人 ミルファーム
 斎藤誠 (美浦) ゼンノエルシソ 54kg ミルファーム
5 9 ファルヴォーレ ドゥラメンテ 牡2 横山武史 明治牧場
高橋義忠 (栗東) アドマイヤムーン 55kg 杉山忠国
5 10 ジャガード トーセンラー 牡2 M.デムーロ 岡田スタッド
和田雄二 (美浦) フレンチデピュティ 55kg 栗坂崇
6 11 リフレイム American Pharoah 牝2 木幡巧也 Summer Wind Equine LLC
黒岩陽一 (美浦) Tapit 54kg 山口裕介
6 12 タマダイヤモンド アンライバルド 牝2 津村明秀 本間牧場
相沢郁 (美浦) キングヘイロー 54kg 玉井鶴枝
7 13 クムシラコ ディスクリートキャット 牡2 嶋田純次 ミルファーム
石毛善彦 (美浦) ネオユニヴァース 55kg 猿橋義昭
7 14 ストライプ ルーラーシップ 牝2 斎藤新 荒木貴宏
尾形和幸 (美浦) ダイワメジャー 54kg 佐藤壽男
7 15 レガトゥス モーリス 牡2 戸崎圭太 ノーザンファーム
木村哲也 (美浦) キングカメハメハ 55kg サンデーレーシング
8 16 ユングヴィ ミュゼスルタン 牡2 柴田善臣 佐々木康治
大江原哲 (美浦) ディープインパクト 55kg ORTEGA
8 17 ロードマックス ディープインパクト 牡2 岩田望来 ケイアイファーム
藤原英昭 (栗東) Dubawi 55kg ロードホースクラブ
8 18 ブルーシンフォニー スクリーンヒーロー 牡2 田辺裕信 ゴドルフィン
伊藤圭三 (美浦) コマンズ 54kg ダーレー・ジャパン・F

勝ち馬予想に役立つ!京王杯2歳ステークスの注目馬分析

リフレイム

American Pharoah Pioneerof the Nile エンパイアメーカー
Star of Goshen
Littleprincessemma Yankee Gentleman
Exclusive Rosette
Careless Jewel Tapit Pulpit
Tap Your Heels
Sweet and Careless ヘネシー
Not So Careless

リフレイムはこれまで2戦2勝前走は2歳1勝クラスで京王杯2歳ステークスと同じ舞台の東京芝1400mを2着に0.8秒差を付けて圧勝しています。レースは終始最後方で、直線だけで12頭ごぼう抜きし、しまいも33.6秒と強烈な末脚を持っています。

リフレイムの父は米国クラッシック三冠馬のアメリカンファラオ。今年の3歳馬がファーストクロップで、日本でもダート路線でユニコーンステークスとシリウスステークスを圧勝したカフェファラオ、ジャパンダートダービを勝ったダノンファラオを輩出しています。

リフレイムの母ケアレスジュエルは米ダート10ハロンG1アラバマステークスの優勝馬。血統内にストームキャットとアンブライドルドの4×4の濃いクロスを持っており、パワーとスピードを兼ね備えた構成。距離は2000mまでは持つ感じです。

本来なら今後ダートで成功しそうな血統ですが、現在はスピードの絶対値の違いで押し切っている感じです。前走の勝ち時計も例年の京王杯2歳ステークスの勝ち時計と遜色ありません。前走と同じ競馬ができれば今回も勝ち負け。

モントライゼ

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
スカーレットブーケ ノーザンテースト 
スカーレットインク 
ムーングロウ Nayef Gulch
Height of Fashion
Mystic Goddess Storm Bird
Rose Goddess

モントライゼは3戦1勝2着2回で小倉2歳ステークスの2着馬同レースの優勝馬メイケイエールとは0.2秒差で、3着以下は4馬身も引き離しています。

モントライゼの父はダイワメジャー。母ムーングロウは英国産の未勝利馬。母の半兄に英国芝中距離G1を2勝したメディシアンがおり、母系の質も悪くありません、母の父が中距離G1を4勝したネイエフですが、距離適性はダイワメジャーの血が握っていると思われます。

3戦連続で1200mはダイワメジャーや母系の血を考えると短く、また3戦連続渋った馬場を走っているので本来の力を出し切っているものとは考えられません。1ハロン延長はモリトライゼにとってはプラス。またダイワメジャー産駒は過去10年で1勝3着2回と悪くありません。前走よりプラス材料が多くなるため、今回も馬券に入れた方が良いでしょう。

リンゴアメ

マツリダゴッホ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ペイパーレイン Bel Bolide
フローラルマジック
マイネデセール マイネルラヴ Seeking the Gold
Heart of Joy
メインディッシュ サンシー
メイワキミコ

リンゴアメは2戦2勝で函館2歳ステークスの優勝馬。10番人気の低評価を覆しての勝利です。

リンゴアメの父は中山巧者で有馬記念を優勝したマツリダゴッホ。本馬を含めこれまで5頭の重賞勝ち馬を送り出していますが、父のイメージとは異なり産駒は早熟で距離も短め。母マイネデセールも早熟で2歳時に2勝を挙げて以後勝てずに引退しています。

過去10年でマツリダゴッホ産駒が2頭馬券に絡んでいますが共に3着。リンゴアメの函館2歳ステークスの勝ち時計も例年の勝ち時計とさほど変わらず、4着までは首の上げ下げの差。仕上がり早の血統が功を奏した感じです。

今後G1を狙う馬が多数出走する今回は相手関係からもかなり不利。調子が良ければ3着が拾えるか、くらいの評価です。

ブルーシンフォニー

スクリーンヒーロー グラスワンダー Silver Hawk 
Ameriflora 
ランニングヒロイン サンデーサイレンス
ダイナアクトレス
ブルーストーン コマンズ デインヒル
Cotehele House
オルダニー Elusive Quality
Adonesque

ブルーシンフォニーは2戦1勝2着1回で。新潟2歳ステークスでは1番人気でしたが、2人気だったショックアクションから0.3秒差離され2着優勝馬をマークしながら直線で引き離されているので完全に力負けです。

ブルーシンフォニーの父はグラスワンダー産駒でジャパンカップを優勝した1勝スクリーンヒーロー。スクリーンヒーローは種牡馬としてモーリスとゴールドアクターの2頭のG1馬を輩出し、2歳重賞も過去2頭勝ち馬を送り出しているので産駒は早くから走ります。

ブルーシンフォニーの母ブルーストーンは旧1600万下クラスを勝ち上がった4勝馬。母の父コマンズはオーストラリアの短距離G3を1勝しただけですが、大種牡馬デインヒルの直仔として種牡馬になっています。

ブルーシンフォニーはノーザンダンサーとダンチヒの4×4の濃いクロスと、ヘイルトゥリーズンとヒズマジェスティのクロスを持っており、種牡馬や繁殖牝馬の質以上の能力が感じられる血統背景です。

しかし新潟2歳ステークスの走破時計は例年の同レースの平均勝ち時計程度。ちらかというとマイル以上で成績が良いスクリーンヒーロー産駒が前走より距離が短縮されるはマイナス。2歳G1を目指す馬が出走する今回は相手関係からも不利です。マイナス面が多く、今回は馬券見送りが妥当か。

レガトゥス

モーリス スクリーンンヒーロー グラスワンダー
ランニングヒロイン
メジロフランシス カーネギー
メジロモントレー
アドマイヤセプター キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ

レガトゥスは2戦1勝。2戦とも1番人気で、新馬戦芝1800mは不良馬場に泣かされ1.4秒離され6着。2戦目の新潟芝1600mでは2着と時計差無しでしたが無難に勝ち上がっています。未勝利戦の馬体が562kgと2歳馬としては巨漢。

レガトゥスの父はマイルG1を7勝したモーリス。本年度の2歳馬がファーストクロップで、これまで86頭が出走し中央・地方を含め22頭が勝ち上がっているのでまずまずの成績。

レガトゥスの母アドマイヤセプターは短距離からマイルの5勝馬で、重賞勝ちこそないものの長く短距離重賞で入賞を繰り返していた活躍馬。祖母は牝馬G1を2勝したアドマイヤグルーヴ、その母もオークスと天皇賞秋を制したエアグルーヴという良血です。

母系は代を重ねるごとに競走成績が悪くなっていますが、レガトゥスはサンデーサイレンスの4×3という非常に濃いクロスを持っており、良血が爆発する可能性は秘めています。今のところモーリスが持つ血の力は未知数ですが、モーリス自身は晩成型。

馬格を考えても長距離は不向きで、母の成績を見てもマイル近辺が適鞍か。ただし前走新潟マイル戦の勝ち時計は新潟2歳ステークスの勝ち時計より2秒近く遅く、今の段階でこの差を詰められるかは疑問。人気になってもせいぜい抑えまで。

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