2020年第58回G3みやこステークス予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

G1かしわ記念の優勝馬ワイドファラオ、チャンピオンズカップ2着のウェスタールンドなどダートのスペシャリストが出走する2020年のみやこステークス。みやこステークス登録馬の中から注目馬をピックアップし、馬券になるか分析します。

2020年みやこステークスの注目馬を分析!

みやこステークスの特徴

G3みやこステークスは第5回阪神開催2日目に行われる3歳以上ダート1800mの別定戦です。本来なら京都競馬場で行われますが、本年度は京都競馬場改修工事に伴い阪神競馬場で行われます。国際競争に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が、また地方所属馬は4頭まで出走登録可能です。

過去の重賞勝利実績により負担重量が決定し、基本負担重量は3歳牡・騙馬54kg、同牝馬52kg、4歳以上牡・騙馬56kg、同牝馬54kg。なお加算重量は以下の通り。

3kg増…過去1年以内のG1勝利馬

2kg増…過去1年内の牝馬G1及びG2勝利馬、一年以上前のG1勝利馬。

1kg増…過去1年以内のG3勝利馬、1年以上前の牝馬G1及びG2勝利馬。

みやこステークスの1着馬には年末に行われるチャンピオンカップへの優先出走権が与えられます。

過去10年のみやこステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら

2020年みやこステークス出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ワイドファラオ ヘニーヒューズ 牡4 福永祐一 フジワラファーム
角居勝彦 (栗東) アグネスタキオン 59kg 幅田昌伸
2 2 マグナレガーロ キングカメハメハ 牡5 浜中俊 ノーザンファーム
角居勝彦 (栗東) アドマイヤベガ 56kg シルクレーシング
3 3 ナムラカメタロー ヨハネスブルグ 牡4 石川裕紀人 八田ファーム
稲垣幸雄 (美浦) マンハッタンカフェ 57kg 奈村睦弘
4 4 テーオーエナジー カネヒキリ 牡5 古川吉洋 オリエント牧場
宮徹 (栗東) Crafty Prospector 57kg 小笹公也
5 5 ベストタッチダウン タートルボウル 牡4 武豊 社台ファーム
橋口慎介 (栗東) スペシャルウィーク 56kg 社台レースホース
6 6 クリンチャー ディープスカイ 牡6 川田将雅 平山牧場
宮本博 (栗東) ブライアンズタイム 57kg 前田幸治
7 7 ヒストリーメイカー エンパイアメーカー 牡6 北村友一 青藍牧場
新谷功一 (栗東) バブルガムフェロー 56kg 岩崎僖澄
7 8 エイコーン フリオーソ 牡5 高倉稜 杵臼斉藤牧場
吉田直弘 (栗東) アドマイヤムーン 56kg 西森功
8 9 スワーヴアラミス ハーツクライ 牡5 藤岡康太 NICKS
須貝尚介 (栗東) Sligo Bay 57kg 白老ファーム
8 10 エアアルマス マジェスティックウォリアー 牡5 松山弘平 S.Y & T. Y
池添学 (栗東) エンパイアメーカー 58kg ラッキーフィールド

勝ち馬予想に役立つ!みやこステークスの注目馬分析

ウェスタールンド

ネオユニヴァース サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
ポインテッドパス Kris 
Silken Way 
ユーアンミー Marquetry  Conquistador Cielo 
Regent’s Walk 
Archimillionnaire  Medaille d’Or 
Conqueluche 

ウェスタールンドはこれまで31戦6勝2着9回3着3回ダートに限れば11戦3勝2着4回3着1回、連対率54.54%、複勝率63.48%。既に8歳馬重賞勝利は本年度のアンタレスステークスのみですが、2018年にチャンピオンズカップで2着し、さらに本年度に入り重賞3戦連続連対など衰えはありません。

ウェスタールンドの父はクラッシック2冠のネオユニヴァース。父サンデーサイレンスと同じく母系の良さを引き出す種牡馬です。母ユーアンドミーはアメリカのダート重賞の勝ち馬。さらにその父は米国ダートG1・3勝のマーケトリーなので、コース適性は母系から。

ダートの中長距離馬でダート1700m以上に限れば10戦3勝2着4着1回で連対率70%、複勝率80%と跳ね上がります。近3走もダートの1700m以上で、3戦連続メンバー中上がり最速。今回も条件が合っており、勝ち負けを期待できます。

クリンチャー

ディープスカイ アグネスタキオン サンデーサイレンス
アグネスフローラ
アビ Chief’s Crown
Carmelized
ザフェイツ ブライアンズタイム Roberto
Kelley’s Day
ミスシャグラ Danzig
Dusty Dollar

クリンチャーはこれまで24戦3勝2着5回3着3回3勝は芝でのもので、菊花賞2着、天皇賞春3着、G2京都記念勝ちもある実力馬。ただし天皇賞春以降芝の重賞で掲示板に載ることはなく、本年度に入りダート路線に変更。ダート重賞2戦を含め全てのレースで掲示板を確保しています。

クリンチャーの父はNHKマイルカップとダービーの変則2冠を達成したディープスカイ。その父アグネスタキオンと同じく、ダート適性の高い産駒を送り出します。母デフェイツは新馬戦を1勝したのみ。母の父が万能系種牡馬のブライアンズタイムなので、距離適性は母の父から。

マーチステークスとアンタレスステークスで2、3着していながら、メンバーが手薄なオープンやリステッドクラスでも2着と勝ち切れないレースが続いています。前走京都ダート1800mオープンの太秦ステークスで初めてダートで馬券を外しています。

既に本年度で6戦を消化しており、短気休養を挟んだとはいえ疲労を考えれば上がり目を期待するのは酷か。抑えまで。

エアアルマス

マジェスティックウォリアー  A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Dream Supreme Seeking the Gold
Spinning Round
Nokaze エンパイアメーカー Unbridled
Toussaud
Macarena Macarena Gone West
Angelic Song

エアアルマスはこれまで16戦7勝2着3回3着1回で、本年度の東海ステークスの優勝馬ダートに限れば5戦4勝で、馬券を外したのは1番人気で初重賞挑戦だった武蔵野ステークスのみ。東海ステークスではG1馬インティに1馬身差を付けての勝利で価値があります。

エアアルマスの父は大種牡馬エーピーインディ産駒で米国2歳G1勝ちのマジェスティックウォリアー。マジェスティックウォリアーは2015年から日本で繋養され、日本では持ち込み馬のベストウォーリアが南部杯を連勝。ダート適性の高い産駒を送り出しています。ています。

エアアルマスの母ノカゼは米国産の2勝馬。母系からは目立った活躍馬は出ていません。母の父エンパイアメーカーは北米でG1勝ち馬を多数輩出し、日本でも一時期繋養されていましたが、日本では目立った活躍馬は出していません。

血統内にミスタープロスペクターの4×5×4と、セクレタリアトの4×5×5の濃いクロスを持っており、米国色が強い配合。コースもダートのマイル近辺が適鞍と考えられます。

東海ステークス後骨折し、今回が復帰初戦3歳夏から480kg台と大きな変動が無く成長は終わっていると考えられるため、490kg以上での出走なら太目残りの可能性もあり。G1でも出走すれば人気になる馬なので、当日の馬体の張りを見てからの判断になります。

スワーヴアラミス

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
ベイトゥベイ Sligo Bay  Sadler’s Wells 
Angelic Song 
Bala  With Approval 
Muskoka Dawn 

スワーヴアラミスは20戦6勝2着4回3着3回で、本年度のマーチステークスの優勝馬ダートに限れば14戦6勝2着4回3着2回、連対率71.4%、複勝率85.7%と安定しています。

スワーヴアラミスの父はハーツクライ。母ベイトゥベイはカナダの芝のステークスウィナーで、その父スライゴベイも芝のG1馬。血統からはダートを走る要素はありません。強いて言うなら米クラシックニ冠馬サンデーサイレンスの父ヘイローの3×4の濃いクロスの影響か。

平安ステークス後休養に入り、前走本レースと関連性の深いリステッドクラスのブラジルカップで復帰。トップハンデで1番人気でしたが、優勝馬に1.1秒離され5着に敗退。ただし前走はあくまでも叩き台。チャンピンズカップ出走には賞金の加算が必要なので、今回が本番です。

陣営の本気度と入賞率を考えれば、抑えとして馬券に入れておいた方が良いでしょう。

ワイドファラオ

ヘニーヒューズ ヘネシー Storm Cat
Island Kitty
Meadow Flyer Meadowlake
Shortley
ワイドサファイア アグネスタキオン サンデーサイレンス
アグネスフローラ
クイーンソネット ノーザンテースト
エイプリルソネット

ワイドファラオはこれまで14戦4勝で、これまで芝G2ニュージーランドトロフィー、ダートG3ユニコーンステークス、船橋G1かしわ記念とマイル重賞を3勝ただし勝つか惨敗するかで成績にはムラがあります。

ワイドファラオの父はストームキャット系のヘニーヒューズ。ヘニーヒューズは2013年に日本で繋養され、これまで朝日フューチュリティーステークス勝ちのアジアエクスプレスとフェブラリーステークス勝ちのモーニンの2頭のG1馬を輩出しています。

ワイドファラオの母ワイドサファイアはアグネスタキオン産駒の2勝馬。3歳時にフローラステークスで2着しています。ただし近親にはこれといった活躍馬はいません。

テンのスピードが速い逃げ馬で、重賞勝ちはいずれも逃げが決まったレース。一方テンの出遅れやペースがハマらないと脆い傾向です。ダート2000mの帝王賞でも4着の実績がありますが、血統的に最も力を発揮できるのはダートの1600m。

昨年もみやこステークスに参戦していますが5着と1800mは距離が若干長いと考えられ、しかも今回は59kgとトップハンデを背負うため条件が悪くなります。マイナス面が多く、今回は良くて3着までの評価です。

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