2021年第70回G3中山金杯予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

 

2021年中山金杯の注目馬を分析!

中山金杯の特徴

G3中山金杯は第1回中山開催初日に行われる4歳以上芝2000mで行われるハンデキャップ戦です。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され、地方所属馬は認定馬のみ2頭まで登録できます。

JRAのレースは通常週末の土日に開催されますが、金杯は基本的に1月5日に開催されます。そのため調教日程を調整する必要があり、当日の馬の仕上げ具合が成績を左右します。

↓過去10年の中山金杯の入賞馬データを見たい方はこちら↓

2021年中山金杯出走登録馬一覧表

枠番馬番出走馬馬齢騎手生産牧場
所属母の父斤量馬主
11ロードクエストマツリダゴッホ牡8西村淳也様似堀牧場
小島茂之 (美浦)チーフベアハート56kgロードホースクラブ
12テリトーリアルTeofilo牡7石川裕紀人ダーレー・ジャパン・F
西浦勝一 (栗東)Street Cry56.5kgゴドルフィン
23ココロノトウダイエイシンフラッシュ牡4丸山元気ノーザンファーム
手塚貴久 (美浦)アグネスタキオン53kg星野壽市
24マイネルサーパスアイルハヴアナザー牡5丹内祐次TR・ラフィアン
高木登 (美浦)タマモクロス56.5kgビッグレッドファーム
35ショウナンバルディ キングズベスト牡5津村明秀木村牧場
松下武士 (栗東)Redoute’s Choice54kg国本哲秀
36カデナディープインパクト牡7三浦皇成グランド牧場
中竹和也 (栗東)フレンチデピュティ58kg前田幸治
47マウントゴールドステイゴールド牡8内田博幸社台ファーム
池江泰寿 (栗東) Mt. Livermore56kg青芝商事
48リュヌルージュモンテロッソ牝6中井裕二坂東牧場
斉藤崇史 (栗東)メジロマックイーン52kg窪田芳郎
59ヒシイグアス ハーツクライ牡5松山弘平ノーザンファーム
堀宣行 (美浦)Bernstein54kg阿部雅英
510アールスター ロードカナロア牡6長岡禎仁若林牧場
杉山晴紀 (栗東)サッカーボーイ56kgKRジャパン
611ディープボンドキズナ牡4和田竜二村田牧場
大久保龍 (栗東)キングヘイロー56kg前田晋二
612ロザムール ローズキングダム牝5北村宏司静内坂本牧場
上原博之 (美浦) Caerleon52kg栗山良子
713シークレットランダンカーク牡5横山武史ノーザンファーム
田村康仁 (美浦)キングカメハメハ54kg亀井哲也
714ヴァンケドミンゴルーラーシップ牡5藤岡康太斉藤安行
藤岡健一 (栗東)アグネスタキオン56kg幅田昌伸
815ダーリントンホールNew Approach牡4M.デムーロ
 
Canning Bloodstock Ltd
木村哲也 (美浦)Pivotal55kgゴドルフィン
816ウインイクシードマンハッタンカフェ牡7戸崎圭太コスモヴューファーム
鈴木伸尋 (美浦)ボストンハーバー56kgウィン
817バイオスパークオルフェーヴ牡6池添謙一小島牧場
浜田多実 (栗東)マイネルラヴ57kg宮田直也

勝ち馬予想に役立つ中山金杯の注目馬分析

ディープボンド

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ゼフィランサス キングヘイロー ダンシングブレーヴ
グッバイヘイロー
モガミヒメ カコイーシーズ
モガミポイント

ディープボンドはこれまで9戦2勝2着1回3着1回で、昨年のG2京都新聞杯の優勝馬牡馬クラッシク3冠全てに参戦し、皐月賞10着ダービー5着、菊花賞4着の実績の持ち主。

ディープボンドの父はキズナ。母ゼフィランサスは短距離からマイルを3勝の条件馬。近親に高松宮記念とスプリングステークスを勝ったローレルゲレイロがいます。母の父が短距離馬を多く出すキングヘイローなので、ディープボンド距離適性は父のキズナから。

ディープボンドは血統内にヘイローの4×4の濃いクロスをもっているので恐らく悍性が強いと考えられ、皐月賞→京都新聞杯→ダービーときつい日程にもかかわらず、ダービーで4着、血統的に距離が長い菊花賞でも4着に来ています。

今回は前走より距離が短縮され、父キズナが強い競馬をしている中距離に戻るのでディープボンドには有利。馬齢別の定量より1kg重い56kgを背負いますが、前走の菊花賞より1kg軽くなるので問題ありません。

中山芝2000mは皐月賞で10着大敗していますが稍重でのもの。京都の新馬戦でも重馬場で3着に敗れているので基本的に荒れた馬場は苦手と思われます。年明けでAコースからCコースに変わり内ラチの芝の状態も良好で、先行馬のディープボンドには有利です。良馬場なら勝ち負け。

ダーリントンホール

New Approach Galileo  Sadler’s Wells 
アーバンシー 
Park Express  Ahonoora 
Matcher 
Miss Kenton Pivotal  Pivotal 
Fearless Revival 
Do the Honours  Highest Honor 
Persian Secret 

ダーリントンホールは昨年の共同通信杯の勝ち馬。これまで7戦2勝3着2回で、皐月賞では6着、ダービーでは13着に敗退していますダービー後は菊花賞には向かわずチャレンジカップでの復帰を目指していたが、状態が伴わず中山金杯に標準をあわせてきました。

ダーリントンホールの父はマイルから中距離の欧州G1を5勝したニューアプローチ。その父はガリレオで、ガリレオ産駒の欧州最強馬フランケルの仔ソウルスターリングとモズアスコットが日本でG1馬になっているように、この血筋は日本の芝の適性も高いと思われます。

ダーリントンホールの母ミス・ケントンの近親に豪州長距離G1メルボルンカップを制したクロスカウンターがおり、底力がある血統です。父の血が濃ければ中距離路線が正解。父は3歳秋に底を見せず引退しているので、ダーリントンホールもまだ成長が見込めます。

重賞勝利がありながら馬齢の定量55kgで出走できるのは有利ですが、今回は半年ぶりの休養明けで走れるかがカギ。3歳春と古馬の重賞ではレースのペース配分が違います。いきなり勝ち負けは厳しいと考えられ、連下まで。

ヒシイグアス

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
ラリズ  Bernstein Storm Cat
La Affirmed
La Marlene Rainbow Corner
La Cardinale

ヒシイグアスはこれまで9戦4勝2着3回。重賞勝ちは無くスプリングスステークスでは3番人気5着、ラジオNIKKEI賞では1番人気に押されましたが9着に敗退しています。前走3勝クラスの芝2000mを勝ち上がり、中山金杯に駒を進めています。

イシイグアスの父はハーツクライ母ラズリはアルゼンチン産で同国G3・2勝を含む9勝を挙げた活躍馬。血統内にヘイローの3×5の濃いクロスを持っています。

中山芝2000mは未勝利戦で経験し、中山コースは5戦2勝2着2回。下級条件では勝ち上がっていますが、2勝クラスでは2着2回と勝ち切れていません一方で東京では2勝クラス、3勝クラスを連勝しています。恐らく父ハーツクライの影響が強いと考えられ大跳びで加速まで時間が掛かる馬。

直線の短い中山や福島では取りこぼしているように、小回りでコーナーを4つ回る中山金杯では脚質的に直線で置いて行かれる可能性があります。晩成型のハーツクライ産駒なので今後の活躍が見込まれ同世代のディープボンドより2kgも軽いので有利ですが、連下まで。

ヴァンドミンゴ

ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
エアグルーヴ トニービン
ダイナカール
アンフィルージュ アグネスタキオン サンデーサイレンス
ダイナカール
ウメノファイバー サクラユタカオー
ウメノローザ

ヴァンドミンゴはこれまで19戦4勝2着2回3着3回重賞勝ちはありませんが、昨年の七夕賞では6番人気で3着、前走福島記念で1番人気、タイム差無しで2着し、夏を越して本格化しています。

ヴァンドミンゴの父はルーラーシップ。母アンフィルージュはアグネスタキオン産駒で短距離の3勝馬。祖母ウメノファイバーはオークス馬です。ヴァンドミンゴの全兄に皐月賞2着のサンリヴァルがいます。

福島では6戦4勝2着1回3着1回と全て馬券になっているのに対し、中山は7戦0勝2着1回で1勝クラスでのもの。上級クラスでは掲示板にすら載っていません。恐らく坂のあるコースは苦手か。前走より1kgハンデが重くなるのも不利です。今回は見送り

バイオスパーク

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート 
ナナヨーティアラ マイネルラヴ Seeking the Gold
Heart of Joy
ナナヨーストーム セレスティアルストーム
ナナヨーアトラス

バイオスパークはこれまで25戦5勝2着8回3着3回で、前走の福島記念で重賞初制覇昨年の函館記念でも3着しています。

バイオスパークの父はオルフェーヴル。母ナナヨーティアラはマイネルラヴ産駒で短距離の3勝馬。近親にオークス2着のナナヨーウイング、マーチステークス勝ちのナナヨーマワリなどがいますが、重賞善戦マンの勝ち切れない馬が多い母系。

直線平坦コースでは5勝2着4回3着1回と好成績ですが、坂のあるコースでは0勝2着2回3着2回と勝ち切れず、その2、3着も2勝クラスまでのもの中山は初出走で、全競馬場で一番ゴール前の高低差が激しい中山の急坂だと失速する可能性があります。

前走より2kgもハンデが重くなるのも不利。坂は走れないわけではありません強調できず、良くて3着までの評価が妥当か。

↓ここをクリックすると他の重賞の【注目出走馬分析】を検索できます。↓

コメント

  1. […] GⅢ中山金杯 […]

タイトルとURLをコピーしました