2021年第81回G1皐月賞予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2021年皐月賞の注目馬を分析!

皐月賞の特徴

G1皐月賞は第3回中山開催8日目に行われる3歳限定芝2000mの定量戦です。負担重量は牡馬57kg、牝馬55kg。優秀な繁殖馬の選定を目的としているため、生殖能力のない騙馬は出走できません。

国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで終戦出走権が与えられます。また弥生賞3着以内、スプリングステークス3着以内、若葉ステークス2着以内の馬に皐月賞の優先出走権が与えられています。

地方所属馬は皐月賞トライアルで優先出走権を得た馬、およびJRA2歳G1、同3歳重賞勝利馬は出走登録が可能です。

3歳牡馬三冠レースの第1冠目で、古くから「最も速い馬が勝つ」と言われている格式高いレースです。なお皐月賞で5着以内に入った馬に、ダービーへの優先出走権が与えられます。

↓過去10年の皐月賞入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2021年皐月賞出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 アドマイヤハダル ロードカナロア 牡3 C.ルメール ノーザンファーム
大久保龍 (栗東) ディープインパクト 57kg 近藤旬子
1 2 ルーパステソーロ ゴールドシップ 牡3 木幡巧也 藤本ファーム
加藤士津 (美浦) A.P. Indy 57kg 了徳寺健二H
2 3 ステラヴェローチェ パゴ 牡3 吉田隼人 ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) ディープインパクト 57kg 大野剛嗣
2 4 イルーシヴパンサー  ハーツクライ 牡3 大野拓弥 追分ファーム
久保田貴 (美浦) キングカメハメハ 56kg 草間庸文
3 5 ヴィクティファルス ハーツクライ 牡3 池添謙一 ノーザンファーム
池添学 (栗東)  Galileo 57kg G1レーシング
3 6 ヨーホーレイク ディープインパクト 牡3 岩田望来 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) フレンチデピュティ 57kg 金子真人H
4 7 エフフォーリア エピファネイア 牡3 横山武史 ノーザンファーム
鹿戸雄一 (美浦) ハーツクライ 57kg キャロットファーム
4 8 ダノンザキッド ジャスタウェイ 牡3 川田将雅 ノーザンファーム
安田隆行 (栗東) Dansili 57kg ダノックス
5 9 ラーゴム オルフェーヴル 牡3 北村友一 ノーザンファーム
斉藤崇史 (栗東) Candy Ride 57kg 林正道
5 10 シュヴァリエローズ ディープインパクト 牡3 三浦皇成 ノーザンファーム
清水久詞 (栗東) Sevres Rose 57kg キャロットファーム
6 11 ディープモンスター ディープインパクト 牡3 戸崎圭太 矢野牧場
池江泰寿 (栗東) Bellamy Road 57kg DMMドリームクラブ
6 12 ワールドリバイバル   エピファネイア 牡3 菱田裕二 天羽牧場
牧田和弥 (栗東) アグネスタキオン 57kg 鈴木昭和
7 13 タイトルホルダー ドゥラメンテ 牡3 田辺裕信 岡田スタッド
栗田徹 (美浦) Motivator 57kg 山田弘
7 14 アサマノイタズラ ヴィクトワールピサ 牡3 嶋田純次 前野牧場
手塚貴久 (美浦) キングヘイロー 57kg 星野壽市
8 15 グラティアス ハーツクライ 牡3 M.デムーロ ノーザンファーム
加藤征弘 (美浦) Lizard Island 57kg スリーエイチレーシング
8 16 レッドベルオーブ ディープインパクト 牡3 福永祐一 ノーザンファーム
藤原英昭 (栗東) Unbridled’s Song 57kg 東京ホースレーシング

勝ち馬予想に役立つ!皐月賞の注目馬分析

ダノンザキッド

ジャスタウェイ ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
シビル Wild Again
Wild Again
エピックラヴ Dansili デインヒル
Hasili 
Leopard Hunt Diesis
Alcando

ダノンザキッドは昨年のG1ホープフルステークスの優勝馬これまで4戦3勝3着1回で、重賞は他に東京スポーツ2歳ステークスを優勝。前走皐月賞トライアル弥生賞では1番人気も、優勝馬タイトルホルダーに逃げ切られ0.2秒差3着。ただし上りはメンバー中最速

ダノンザキッドはジャスタウェイ母エピックラヴは愛国産で仏国芝1800mG3の優勝馬で、中距離G1サンタラリ賞で2着。母の父ダンシリは種牡馬ハービンジャーの父ダノンザキッドの半兄でディープブリランテ産駒のミッキーブリランテはシンザン記念3着、阪急杯2着しています。

ダノンザキッドは弥生賞3着ですが、ホープフルステークス勝ちですでに賞金上皐月賞出走が確実なので前走は余裕残し。一方前走でライバルだったタイトルホルダーはダービーまで出走を確実にするには優勝が必須だったため、結果は仕上げ具合の差。

またデータ上は弥生賞優勝馬より2、3着馬の方が本番で馬券になっています。さらにホープフルステークスの優勝馬は2年連続で優勝4戦連続で上り最速をマークしているように能力はメンバー中最右翼。今回も勝ち負けを期待できます。

ディープモンスター

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
シスタリーラヴ Bellamy Road Concerto
Hurry Home Hillary
Odylic Dixieland Band
Petite Diable

ディープモンスターはこれまで4戦3勝2着1回。4戦全て武豊が手綱を取り1番人気。前走阪神芝2200mのすみれステークスを2着に0.4秒差を付けて貫録勝ち。上りもメンバー中最速です。

ディープモンスターの父はディープインパクト母シスタリーラヴは米国産で米ダートマイルG3を2勝。母の近親にシンガポールのG1シンガポールカップを優勝したパランダがいます。またディープモンスターの全兄はG3毎日杯3着のダノンアレー

母の父は米国ダートG1を8勝したチーフズクラウンの血を引いており、自身も米ダート中距離G1勝ち。現状芝2200mで1勝を挙げているのは、父ディープインパクトの血が強いと考えられます。

武豊がベタ惚れも、落馬骨折で乗り替わり。また過去10年トライアルの若葉ステークス以外で重賞未経験の馬が皐月賞で馬券になったことはありません。今回は見送り。

タイトルホルダー

ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ
メーヴェ Motivator モンジュー
Out West
Top Table Shirley Heights
Lora’s Guest

タイトルホルダーは皐月賞トライアルの弥生賞の優勝馬。これまで4戦2勝2着1回で、ダノンザキッドとは3戦1勝2敗前走で雪辱を果たした格好です。

タイトルホルダーの父は牡馬クラッシック2冠のドゥラメンテ。母は古馬オープンまで出世したメーヴェ。タイトルホルダーの半姉でオルフェーヴル産駒のメロディーレーンは母同に様2600m戦オープンを優勝しスタミナ溢れる母系。ダービーまで距離は問題ないでしょう。

4戦全てで1、2番手の競馬をしている逃げ馬。それでも4戦中3戦でメンバー中上り3番手以内としまいも安定しています。前走弥生賞では馬場の状態が良く、2着馬も2番手追走と馬場を味方にした結果か。今回は馬場も重くなり、マークもきつくなります。

また皐月賞優勝馬は過去10年で優勝は無く2着2回とイマイチ成績が良くありません今回は見送り。

ヴィクティファルス  

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
ヴィルジニア Galileo Sadler’s Wells
アーバンシー
シルヴァースカヤ Silver Hawk
Boubskaia

ヴィクティファルスは前走皐月賞トライアルのスプリングステークスを優勝。これまで3戦2勝2着1回で、前々走の共同通信杯でも2着しています。前走スプリングステークスでは3番に気でしたが、重馬場の中で後方から上り最速で追い上げ頭差勝ちと勝負根性あり。

ヴィクティファルスの父はハーツクライ母ヴィルジニアは芝マイルの2勝馬母の全兄セルビアは米2400mハンデキャップG1を優勝しています。ハーツクライ産駒の割に前走重馬場で追い込んできたのは母の父で欧州芝2400mG1を3勝したガリレオの血の力か。

前走で中山の小回りを克服したのは好材料。またスプリングステークス優勝馬は過去10年で2勝3着2回とトライルレースの中では馬券になります。ただし良馬場で切れ勝負になった場合は不利。連下で。

エフフォーリア

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ケイティーズハート ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ケイティーズファースト Kris
Katies

エフフォーリアは共同通信杯の勝ち馬で3戦3勝の負け無し。前走は4番人気も、1着から7着まで33秒台の末脚勝負となった中で2着に0.4秒差を付ける完勝。自身もメンバー中2番目の上り時計33秒4でまとめています。

エフフォーリアの父はエピファネイア。母ケイティーズハートはハーツクライ産駒でダート中距離の3勝馬。母の近親にJRA年度代表馬のアドマイヤムーン。血統内にサンデーサイレンスの4×3の濃いクロス、ヘイルトゥリーズンの5×5のクロスを持ち爆発力のある構成。

中山は初ですが新馬戦で小回りの札幌芝2000m先行して優勝しており、父がエピファネイアなので中山の急坂も問題ないでしょう。共同通信杯組は過去10年で共同通信杯4勝2着0回3着2回と重賞中最多勝利数と相性抜群。マイナス面が少なく対抗。

ラーゴム

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート 
シュガーショック Candy Ride Ride the Rails
Candy Girl
Enthusiastically Distorted Humor
Unbridled Hope

ラーゴムはきさらぎ賞の優勝馬で4戦2勝2着2回。2歳時にはラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスで2着しており、負けても着差は0.1秒以内先行馬で4戦全てでメンバー中上り3番手以内と末脚は安定しています。

ラーゴムの父はオルフェーヴル。母シュガーショックは米国産で、米国ダート中距離G3をはじめ5勝。母の父キャンディライドは芝・ダート兼用で、2002年当時芝マイル戦で世界レコードを叩き出したアルゼンチンの名馬。父、母の父を考えても適距離は2000m前後。

中山は初ですがコース形態が似ている阪神芝2000mの新馬戦を勝ち上がっており、父オルフェーヴルはパワーのあるノーザンテーストのクロスを持っているので中山の急坂も問題ありません。ただしきさらぎ賞組は過去10年で3着1回が最高。今回は見送り。

レッドベルオーブ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
レッドファンタジア Unbridled’s Song Unbridled
Phone Chatter
Cat Chat Storm Cat
Phone Chatter

レッドベルオーブは2歳時にデイリー杯2歳ステークスをレコードで優勝前走朝日フューチュリティステークスでは1番人気も、直線で伸び喘ぎ優勝馬グレナディアガーズに0.4秒半され3着レッドベルオーブより後ろにいたステラヴェローチェにも差されています

レッドベルオーブの父はディープインパクト母レッドファンタジアは未勝利も、母の半姉インランジェリーは米中距離ダートG1を優勝レッドべルオーブの全兄に同じデイリー杯2歳ステークスを優勝したレッドベルジュールがいます。

ディープインパクト×母の父アンブライドルズソングは昨年牡馬クラシック三冠を達成したコントレイルと同じ。また朝日杯フューチュリティステークス馬のダノンプラチナも同じ配合です。

レッドベルオーブの全姉もフェアリーステークスで3着しており、2000mの1勝クラスも勝っていますが、基本マイラー。母系から考えればレッドベルオーブはダノンプラチナに近いタイプか。そのため2000mはギリギリ

また過去10年で朝日フューチュリティステークスから直行して馬券になったのは、昨年3戦3勝で同レースを制したサリオスのみとデータ的には厳しいか。おそらく今回は叩き台で、目標は適距離のNHKマイルカップか。今回は見送り。

グラティアス

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
マラコスタムブラダ Lizard Island Danehill Dancer 
Add 
Mapul Wells Poliglote 
Pulma 

グラティアスは前走京成杯を優勝し2戦2勝2戦とも先行して上り最速をマークしています。

グラティアスの父はハーツクライ母マラコスタムブラダはアルゼンチンのG1馬グラティアスの半姉でダイワメジャー産駒のレシステンシアは阪神ジュベナイルフィリーズを優勝し、桜花賞・NHKマイルカップ、高松宮記念で2着と活躍。本馬もポテンシャルは高いか。

姉が早熟でマイラーが多いダイワメジャー産駒であるのに対し、グラティアスは晩成型で中長距離馬が多いハーツクライ産駒。2000mで結果を出していることから父の影響が強いと考えられます。

前走2、3着に負かしたタイムトゥヴンとテンバガーは弥生賞で6着、5着だったことを考えると、対戦メンバーが弱かったと考えられます。また京成杯組は過去10年で3着1回が最高血統や素質から今後の活躍は期待も、今回は見送り。

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コメント

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