2022年毎日杯の注目馬を分析!
毎日杯の特徴
G3毎日杯は第2回阪神開催初日に行われる3歳限定芝1800mの別定戦です。負担重量は牡・騙馬56kg、牝馬54kg。過去の獲得本賞金により重量が加算され、本賞金1800万以上の馬は1kg増。
国際競走に指定され外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され、地方所属馬は2頭まで出走登録が可能です。
皐月賞へのトライアルレースに指定されていませんが、毎日杯で優勝すると本賞金で皐月賞への出走がほぼ確実になるため事実上の最終切。2017年にはアルアインがこのステップで皐月賞を優勝しています。
また入賞馬は今後の重賞路線で活躍する馬が多く、キズナがダービー、ブラストワンピースが有馬記念、キセキが菊花賞、インディチャンプが安田記念、スピルバーグが天皇賞秋を制し、昨年もシャフリヤールがダービーを優勝するなど、今後を占う上で重要なレースです。
2022年毎日杯出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | ドゥラドーレス | ドゥラメンテ | 牡3 | 戸崎圭太 | ノーザンファーム |
宮田敬介 (美浦) | ハービンジャー | 56kg | 吉田勝己 | |||
2 | 2 | コマンドライン | ディープインパクト | 牡3 | 岩田望来 | ノーザンファーム |
国枝栄 (美浦) | Tiz Wonderful | 57kg | サンデーレーシング | |||
3 | 3 | セイウンハーデス | シルバーステート | 牡3 | 幸英明 | 鮫川啓一 |
橋口慎介 (栗東) | マンハッタンカフェ | 56kg | 西山茂行 | |||
4 | 4 | ピースオブエイト | スクリーンヒーロー | 牡3 | 藤岡佑介 | ノーザンファーム |
奥村豊 (栗東) | Oasis Dream | 56kg | シルクレーシング | |||
5 | 5 | ホウオウプレミア | ロードカナロア | 牡3 | 岩田康誠 | ノーザンファーム |
奥村武 (美浦) | クロフネ | 56kg | 小笹芳央 | |||
6 | 6 | リアド | ディープインパクト | 牡3 | 福永祐一 | ノーザンファーム |
友道康夫 (栗東) | Tiznow | 56kg | 大塚亮一 | |||
7 | 7 | ベジャール | モーリス | 牡3 | 藤岡康太 | 辻牧場 |
田中博康 (美浦) | アフリート | 56kg | シンシアリー | |||
7 | 8 | テンダンス | ジャスタウェイ | 牡3 | 和田竜二 | グランド牧場 |
中竹和也 (栗東) | フレンチデピュティ | 56kg | 前田葉子 | |||
8 | 9 | スーサンアッシャー | Siyouni | 牡3 | 鮫島克駿 | 富田牧場 |
鈴木孝志 (栗東) | Solon | 56kg | 林千枝子 | |||
8 | 10 | ディープレイヤー | ディーマジェスティ | 牡3 | 横山典弘 | 岡田牧場 |
大和田成 (美浦) | トウカイテイオー | 56kg | 嶋田一成 |
勝ち馬予想に役立つ!毎日杯の注目馬分析
ドゥラドーレス
ドゥラメンテ | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
アドマイヤグルーヴ | サンデーサイレンス | |
エアグルーヴ | ||
ロカ | ハービンジャー | Dansili |
Penang Pearl | ||
ランズエッジ | ダンスインザダーク | |
ウインドインハーヘア |
ドゥラドーレスは東京芝1800mの新馬戦と1勝クラスを連勝。前走の走破時計1分45秒7はこの時期の3歳馬としては非常に速い時計です。
ドゥラドーレスの父は牡馬クラシック2冠のドゥラメンテ。ハービンジャー産駒の母ロカはマイルの1勝馬。祖祖母はディープインパクトの母のウインドインハーヘアで、血統内にサンデーサイレンスの3×4の奇跡の血量を持ちます。
前走は新馬戦よりプラス12kgでの勝利。2着に0.5秒差も付けています。1か月半のゆったりしたローテーションで好感が持て、前走の反動も少ないと考えられます。距離は伸びた方が良いタイプですが、現時点で走り慣れた距離なら勝ち負け。
コマンドライン
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
コンドコマンド | Tiz Wonderful | Tiznow |
Evil | ||
Yearly Report | General Meeting | |
Fiscal Year |
コマンドラインは新馬戦・サウジアラビアロイヤルカップを共に1番人気で連勝。前走ホープフルステークスでも1番人気に推されましたが、優勝馬から1.2秒も離され12着に惨敗しています。
コマンドラインの父はディープインパクト。母のコンドコマンドは米ダートGⅠダート1400mスピナウェイステークスの優勝馬で、2着に11馬身以上差を付けた快速馬。コマンドラインの1つ上の全兄にマイル重賞2着3回のアルジャンナがいます。
全兄のアルジャンナが東京スポーツ杯2歳ステークスで2着し、古馬になってマイラーズカップで2着しているように血統的にマイラー。また小回りで且つスタミナが必要な前走中山芝2000mでは距離が持たなかったと考えられます。
今回は重賞勝ちがあるため他馬より斤量が1kg増ですが、距離短縮の上、ゆったり走れる阪神外回りはコマンドラインにはプラス。また毎日杯はディープインパクト産駒と相性が良いことからも勝ち負け。
リアド
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
タイタンクイーン | Tiznow | Cee’s Tizzy |
Cee’s Song | ||
Ensnare | Seeking the Gold | |
トラップパス |
リアドはこれまで2戦1勝2着1回。2戦共1番人気で、前走中京芝2000mリステッドクラスではメンバー中上り最速で伸びたものの、逃げ馬も同じ脚を使ったためとらえ切れず破れています。
リアドの父はディープインパクト。ティズナウ産駒の母タイタンクイーンは米国産の未勝利馬。リアドの半兄に鳴尾記念勝ちのストロングタイタン、半姉にアーリントンカップと京都牝馬ステークスで2着のギルデッドミラーおり、兄弟は走ります。
前走の走破時計はスローペースだったため2分2秒4と遅いものの、ディープインパクト産駒らしい長くいい脚を使えるのは魅力。また新馬戦で今回と同じ舞台を経験しているのもプラスです。勝ち負け。
テンンダンス
ジャスタウェイ | ハーツクライ | サンデーサイレンス |
アイリッシュダンス | ||
シビル | Wild Again | |
Wild Again | ||
フレンチリヴィエラ | フレンチデピュティ | Deputy Minister |
Mitterand | ||
Actinella | Seattle Slew | |
Aerturas |
テンダンスはこれまで5戦2勝2着1回。東京スポーツ杯では3着に入り、前々走の京成杯では2番人気も5着敗退。前走阪神芝1800mの1勝クラスを1番人気で優勝。逃げたにもかかわらずメンバー中最速32.9秒の上りでまとめています。
テンダンスの父はジャスタウェイ。母フレンチヴィエラ米国産で海外G3を含む4勝馬。テンダンスの半兄にジャイアンツコーズウェイ産駒のスズカコーズウェイが京王杯スプリングカップを、同じくディープインパクト産駒のカデナが弥生賞他重賞3勝を挙げています。
阪神芝1800mは2戦2勝も、前走の勝ち時計は遅く上手く運べたのが勝因。今回は2勝馬が4頭揃うのでさらなるペースアップが予想されます。ジャスタウェイ産駒なので末脚勝負なら台頭も、早い時計決着では疑問符。抑えまで。
ピースオブエイト
スクリーンヒーロー | グラスワンダー | Silver Hawk |
Ameriflora | ||
ランニングヒロイン | サンデーサイレンス | |
ダイナアクトレス | ||
トレジャーステイト | Oasis Dream | Green Desert |
Hope | ||
ワイオラ | Sadler’s Wells | |
Rubies From Burma |
ピースオブエイトはこれまで2戦2勝。前走阪神芝1800m1勝クラスを中段から駒を進め、前残りのレースの中メンバー中最速34.2秒の脚で差し切っています。
ピースオブエイトの父はスクリーンヒーロー。母トレジャーテーイストはJRAのダート短距離で5勝。血統内にノーザンダンサーの5×5×5×4とダンジグの4×4の濃いクロスを持っており、ノーザンダンサーの血が非常に濃い血統構成。
また母系にダンシングブレーヴやフォーティナイナーの血が入っているので、距離適性は母系の影響を受けていると考えられます。
新馬戦は昨年7月に小倉芝1800mで突破し、その後の2歳戦をパスしたことからも陣営の期待の高さが伺えます。前走は6か月の休養明けで、今回が叩き2戦目なのでさらなる上昇が見込めます。ただし、毎日杯はスピード勝負になりやすく非サンデーサイレンス系が弱いのがネック。抑えで。
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