2022年第26回G1 NHKマイルカップ予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2022年NHKマイルカップの注目馬を分析!

NHKマイルカップの特徴

G1NHKマイルカップは第2回東京開催6日目に行われる3歳限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は牡馬57kg、牝馬55kg。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

JRA所属馬はニュージランドロフィーおよびアーリントンカップで3着以内に入った馬に、地方所属馬は前記以外に桜花賞と皐月賞で2着以内に入った馬に優先出走権が与えられています。それ以外のJRA所属馬は獲得本賞金が多い順に出走が可能です。

最近はオークスでは距離に不安がある桜花賞組や、直線が短い皐月賞を避けHHKマイルカップとダービーを目指す「変則二冠」にチャレンジする牡馬が増えています。

NHKマイルカップに優勝する馬は古馬G1戦線でも優勝争いする可能性が高く、将来性を占う上でも注目の一戦です。

↓過去10年のNHKマイルカップの入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2022年NHKマイルカップ出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 マテンロウオリオン ダイワメジャー 牡3 横山典弘 ムラカミファーム
昆貢 (栗東) キングカメハメハ 57kg 寺田千代乃
1 2 ソネットフレーズ エピファネイア 牝2 横山武史 ノーザンファーム
手塚貴久 (美浦) キングカメハメハ 55kg キャロットファーム
2 3 ソリタリオ モーリス 牡3 鮫島克駿 ノーザンファーム
西村真幸 (栗東) キングカメハメハ 57kg サンデーレーシング
2 4 セリフォス ダイワメジャー 牡3 福永祐一 追分ファーム
中内田充 (栗東) Le Havre 57kg G1レーシング
3 5 キングエルメス ロードカナロア 牡3 坂井瑠星 木村秀則
矢作芳人 (栗東) スペシャルウィーク 57kg 広尾レース
3 6 トウシンマカオ ビッグアーサー 牡3 戸崎圭太 服部牧場
高柳瑞樹 (美浦) スペシャルウィーク 57kg サトー
4 7 タイセイディバイン ルーラーシップ 牡3 松若風馬 下河辺牧場
高野友和 (栗東) ダンスインザダーク 57kg 田中成奉
4 8 アルーリングウェイ ジャスタウェイ 牝3 藤岡佑介 白老ファーム
藤岡健一 (栗東) フレンチデピュティ 55kg サンデーレーシング
5 9 ダンテスヴュー キングカメハメハ 牡3 吉田隼人 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) フレンチデピュティ 57kg 金子真人H
5 10 カワキタレブリー ドレフォン 牡3 菅原明良 川島牧場
杉山佳明 (栗東) ディープインパクト 57kg 川島和範
6 11 インダストリア リオンディーズ 牡3 D.レーン ノーザンファーム
宮田敬介 (美浦) ハーツクライ 57kg サンデーレーシング
6 12 セイクリッド アメリカンペイトリオット 牝3 菊沢一樹 ケンブリッジバレー
大根田裕 (栗東) マーベラスサンデー 55kg 中西宏彰
7 13 ジャングロ More Than Ready 牡3 武豊 Nursery Place & Partners
森秀行 (栗東) Broad Brush 57kg 藤田晋
7 14 フォラブリューテ エピファネイア 牝3 大野拓弥 ノーザンファーム
宮田敬介 (美浦) アドマイヤベガ 55kg キャロットファーム
7 15 オタルエバー リオンディーズ 牡3 横山和生 レイクヴィラファーム
中竹和也 (栗東) Redoute’s Choice 57kg 住谷幾久子
8 16 プルパレイ イスラボニータ 牡3 M.デムーロ 社台ファーム
須貝尚介 (栗東) Fusaichi Pegasus 57kg Gリビエール・R
8 17 ステルナティーア ロードカナロア 牝3 池添謙一 ノーザンファーム
岩戸孝樹 (美浦) ファルブラヴ 55kg サンデーレーシング
8 18 ダノンスコーピオン ロードカナロア 牡3 川田将雅 ケイアイファーム
安田隆行 (栗東) Sligo Bay 57kg ダノックス

勝ち馬予想に役立つ!NHKマイルカップの注目馬分析

セリフォス

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ ノーザンテースト
スカーレットインク
シーフロント Le Havre Noverre
Marie Rheinberg
Freedom Herself Freedom Cry
Redeem Herself

セリフォスは朝日杯フューチュリティステークスで1番人気に推され2着。これまで4戦3勝2着1回全てマイル戦新潟2歳ステークス、デイリー杯2歳ステークスと重賞を連勝しており、実績はメンバー中ナNo.1。

セリフォスの父はダイワメジャー。母シーフロントはフランス産の5勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。

過去10年でダイワメジャー産駒は3勝と好相性東京は初ですが、左回りは2勝を挙げています。ただし、過去10年のうち、3歳戦を使わずぶっつけでNHKマイルカップで馬券に絡んだ馬はいません連下で。

ダノンスコーピオン

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
レキシールー Sligo Bay Sadler’s Wells
Angelic Song
Oneexcessivenite In Excess
Favored One

ダノンスコーピオンはアーリントンカップの優勝馬。これまで5戦3勝3着1回朝日杯フューチュリティステークスでは4番人気で3着しています。

ダノンスコーピオンの父はロードカナロアカナダ産の母レキシールーは海外重賞3勝を含む10勝馬。母の父スライゴーベイは米芝中距離G1馬。母系にサドラーズウェルズの血が入っているので、快速ロードカナロア産駒でもスタミナ勝負の展開に有利な血統です。

朝日杯フューチュリティステークスではセリフォスとは0.1秒差で、上りはメンバー中2番目。あと少し距離が長ければ差し切っていた計算。ただし過去10年で父ミスタープロスペクター系がNHKマイルカップを優勝したことは無く、ロードカナロア産駒2着が最高

軽い芝のスピードに対応できるサンデーサイレンス系の血を持っていないのはネックです。連下で。

ジャングロ

More Than Ready サザンヘイロー Halo
Northern Sea
Woodman’s Girl Woodman
Becky Be Good
Goodbye Stranger Broad Brush Ack Ack
Hay Patcher
Prime Investor Deputy Minister
Starushka

ジャングロは前走のニュージーランドトロフィー優勝で3連勝。これまで8戦4勝2着2回3着1回2歳時に6戦消化しており、中京芝1200mオープン戦ではレースレコードを飾っています。

ジャングロの父モアザンレディは米ダートGⅠを1勝しただけですが、種牡馬としてステークスウィナーを多数輩出。母ビーマイステレンジャーは米国産の未勝利馬。ジャングロの半兄のトムズレディが米ダート重賞3勝。

前走は400mの距離延長を克服して粘り勝ち。上りはメンバー中3番目で、ゴール前で迫ってきたマテンロウオリオンを差し返す勝負根性を見せています。走破時計は過去10年で4番目に早く、同レースから逃げてNHKマイルを制したカレンブラクヒルとは0.2秒遅いだけ。

今回も逃げが予想され、過去10年で逃げ馬がNHKマイルカップで馬券に絡んだのは5回。ただし、連対した馬はいずれも1番人気で新馬戦からGⅠを期待されていた馬父もダートのスプリンターなので1800mを走り切るスタミナが必要な東京マイルでは距離が持たない可能性があります。見送り。

マテンロウオリオン

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ ノーザンテースト
スカーレットインク
パルテノン キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディパステル トニービン
ピンクタートル

マテンロウオリオンはシンザン記念の優勝馬で、これまで4戦2勝2着2回重賞連勝を狙ったニュージーランドトロフィーでは1番人気で2着。優勝馬とはタイム差無で上り最速。悲観する内容ではありません。

マテンロウオリオンの父はダイワメジャー。キングカメハ産駒の母パルテノンは地方の1勝馬。祖母はオークス馬のレディパステル。5代先までクロスが無いアウトブリード。近親にこれといった活躍馬はいません。

NHKマイルカップと相性が良いダイワメジャー産駒東京実績はありませんが、今年のシンザン記念は中京で行われているので、左回りは経験済み母系にパワーを伝えるキングカメハメハ、スタミナを伝えるトニービンが入っているので消耗戦にも対応可能か。勝ち負け。

ソネットフレーズ

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ボージェスト キングカメハメハ Kingmanbo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ

ソネットフレーズはこれまで2戦1勝2着1回。昨年のデイリー杯2歳ステークスで2番人気。1番人気で優勝したセリフォスと首差2着の接戦を演じています。元々脚元が緩く、その後は成長を促すため休養に入っています。

ソネットフレーズの父はエピファネイア。キングカメハメハ産駒のボージェストはマイルの2勝馬。母の全弟はクラシック2冠のドゥラメンテで、祖母アドマイヤグルーブはエリザベス女王杯2連覇した名牝。

ソネットフレーズは血統内にサンデーサイレンスの4×3の奇跡の血量を持ち。さらに父方にシーザリオ、母方にエアグルーヴとオークス馬の血を持つ良血です。またエピファネイア×キングカメハメハは牝馬三冠馬のデアリングトと同じ。

血統的には距離が伸びてこその馬ですが、ただし母はマイラーで、厩舎の見立てもマイラー。祖母エアグルーヴイも引退レースで芝1600mG2阪神牝馬ステークスを勝っています。

問題はセリフォスよりも長い休養でのぶっつけ本番。さらにメンバーも強力です。将来性はあるとしても、今回は良くて抑えまで。

インダストリアル

リオンディーズ キングカメハメハ Kingmambo 
マンファス 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール
インダクティ ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ホールオブフェーム アレミロード
ベルベットサッシュ

インダスティアはこれまで4戦2勝2着1回前走弥生賞では2番人気優勝馬から0.3秒差の5着に敗退。ただし、4戦連続でメンバー中上り最速皐月賞への出走権を取れなかったのは位置取りの差。

インダストリアの父は朝日杯フューチュリティステークスの優勝のリオンディーズ。ハーツクライ産駒の母インデクティは2勝馬。母の半兄でフサイチコンコルド産駒のバランスオブゲームが中距離GⅡ6勝、全弟フェイゲームはダイヤモンドステークス3勝他長距離重賞を6勝。

またインダストリアの半兄でロードカナロア産駒のケイデンスコールがマイル重賞3勝を挙げています。そのため母系は父の影響を強く引き出す系統と考えられます。

父リオンディーズは朝日杯フューチュリティステークス馬ですが、兄弟は2000m以上で実績を上げており、リオンディーズ自身もクラシックディスタンスを睨んだ血統。母系もスタミナ系なので、マイル実績があると言っても将来的に距離短縮はプラスではありません

また父ミスタープロスペクターの成績もNHKマイルカップでは良くありません。今回は見送り。

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