2023年中山金杯の注目馬を分析!
中山金杯の特徴
GⅢ中山金杯は第1回中山開催初日に行われる4歳以上芝2000mで行われるハンデキャップ戦です。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され、地方所属馬は認定馬のみ2頭まで登録できます。
JRAのレースは通常週末の土日に開催されますが、金杯は基本的に1月5日に開催されます。そのため調教日程を調整する必要があり、当日の馬の仕上げ具合が成績を左右します。
2023年中山金杯出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | マテンロウレオ | ハーツクライ | 牡4 | 横山和生 | 野毛牧場 |
昆貢 (栗東) | ブライアンズタイム | 57.5kg | 寺田千代乃 | |||
1 | 2 | クリノプレミアム | オルフェーヴル | 牝6 | M.デムーロ | 栗本博晴 |
伊藤伸一 (美浦) | Giant’s Causeway | 55kg | 吉田ファーム | |||
2 | 3 | ラーグルフ | モーリス | 牡4 | 戸崎圭太 | スマイルファーム |
宗像義忠 (美浦) | ファルブラヴ | 56kg | 村木隆 | |||
2 | 4 | レインカルナティオ | ルーラーシップ | 牡6 | 石川裕紀人 | ノーザンファーム |
小西一男 (美浦) | ファルブラヴ | 55kg | サンデーレーシング | |||
3 | 5 | フェーングロッテン | ブラックタイド | 牡4 | 松若風馬 | ノーザンファーム |
宮本博 (栗東) | キングヘイロー | 56kg | サンデーレーシング | |||
3 | 6 | スカーフェイス | ハーツクライ | 牡7 | 石橋脩 | グランド牧場 |
橋田満 (栗東) | クロフネ | 56kg | グランド牧場 | |||
4 | 7 | アラタ | キングカメハメハ | 牡6 | 横山武史 | 社台ファーム |
和田勇介 (美浦) | ハーツクライ | 57kg | 村田能光 | |||
4 | 8 | カレンルシェルブル | ハービンジャー | 牡5 | 斎藤新 | 社台ファーム |
安田翔伍 (栗東) | ハーツクライ | 56kg | 鈴木隆司 | |||
5 | 9 | ヒュミドール | オルフェーヴル | 騙7 | 田辺裕信 | 宮内牧場 |
小手川準 (美浦) | チチカステナンゴ | 56kg | サンライズ | |||
5 | 10 | コスモカレンドゥラ | ノヴェリスト | 牡7 | 柴田大和 | ビッグレッドファーム |
田中博康 (美浦) | アグネスタキオン | 56kg | ビッグレッドファーム | |||
6 | 11 | ラーゴム | オルフェーヴル | 牡5 | T.バリュロ | ノーザンファーム |
斉藤崇史 (栗東) | Candy Ride | 58kg | 林正道 | |||
6 | 12 | ウインキートス | ゴールドシップ | 牝6 | 松岡正海 | コスモヴューファーム |
宗像義忠 (美浦) | ボストンハーバー | 55kg | ウイン | |||
7 | 13 | フォワードアゲン | ローズキングダム | 騙6 | 江田照男 | 信田牧場 |
中野栄治 (美浦) | グラスワンダー | 54kg | 浅川皓司 | |||
7 | 14 | ワンダフルタウン | ルーラーシップ | 牡5 | 津村明秀 | ノーザンファーム |
高橋義忠 (栗東) | ディープインパクト | 58kg | 三田昌宏 | |||
8 | 15 | レッドランメルト | ディープインパクト | 牡4 | 北村宏司 | 社台牧場 |
国枝栄 (美浦) | Orpen | 55kg | 東京ホースレーシング | |||
8 | 16 | ゴールドスミス | ステイゴールド | 騙9 | 大野拓弥 | ダーレー・ジャパン・F |
高柳瑞樹 (美浦) | Cape Cross | 57kg | ゴドルフィン | |||
8 | 17 | エヴァーガーデン | アイルハヴアナザー | 牝6 | 丹内祐次 | コスモヴューファーム |
深山雅史 (美浦) | ゴールドヘイロー | 53kg | コスモヴューファーム |
勝ち馬予想に役立つ中山金杯の注目馬分析
マテンロウレオ
ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
アイリッシュダンス | トニービン | |
ビューパーダンス | ||
サラトガヴィーナス | ブライアンズタイム | Roberto |
Kelley’s Day | ||
レディダンジグ | Danzig | |
Lady’s Secret |
マテンロウレオは昨年のもきさらぎ賞の優勝馬。これまで8戦3勝2着1回。春の牡馬クラシックでは共に2桁着順。秋は菊花賞には向かわず、秋初戦の阪神芝2000mLクラスを優勝、前走中日新聞杯も優勝馬からタイム差無しで2着しています。
マテンロウレオの父はハーツクライ。ブライアンズタイム産駒の母サラトガヴィーナスはダート短距離の3勝馬。近親に函館記念勝ちのマイスタイル。
中山2000mは3戦して全て掲示板外。ハーツクライ産駒は跳びが大きいため、小回りの名中山だと脚を余す可能性が大。また重賞、Lクラス勝ちがあるため、明け4歳でハンデ57.5kgは不利。見送り。
ラーグルフ
モーリス | スクリーンヒーロー | グラスワンダー |
ランニングヒロイン | ||
メジロフランシス | カーネギー | |
メジロモントレー | ||
アバンドーネ | ファルブラヴ | Fairy King |
Gift of the Night | ||
ロスグラシアレス | シンボリクリスエス | |
ロスマリヌス |
ラーグルフはこれまで9戦4勝3着1回。2歳時にホープフルSで3着。前走東京芝2000m3勝クラスを1番人気で優勝。勝ち時計1分58秒は優秀で、上りもメンバー中最速の34.2秒、2着に0.3秒差を付けています。
ラーグルフの父はモーリス。ファルブラヴ産駒の母アバンドーネは未勝利馬。祖祖母の半弟は皐月賞馬のノーリーズン。祖祖母の姉の系統からダービー馬のワンアンドオンリーが出ています。血統内にフェアリーキングの4×3、サンデーサイレンスの4×4の濃いクロスを持ちます。
皐月賞では最低人気も、8着に入賞。本レースに出走登録し人気が予想されるマテンロウレオに0.2秒先着しています。また中山芝2000mは4戦1勝3着1回。マテンロウレオより1.5kg軽い56kgも有利です。連下で。
アラタ
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | ||
マンファス | ラストタイクーン | |
Pilot Bird | ||
サンシャイン | ハーツクライ | サンデーサイレンス |
アイリッシュダンス | ||
バルドウィナ | Pistolet Bleu | |
Balioka |
アラタはこれまで17戦5勝2着1回3着2回。重賞勝ちはありませんが、一昨年、昨年の福島記念で共に1番人気で3着。強豪が揃った昨年の札幌記念でも4着しています。
アラタの父はキングカメハメハ。ハーツクライ産駒の母サンシャシンは愛知杯2着がある3勝馬。母の半姉にファルブラヴ産駒で短距離重賞4勝のワンカラット、半妹にヴィクトワールピサ産駒で桜花賞馬のジュエラーがいます。
昨年夏から一貫して芝2000mに出走。最近は平坦コースの出走が多いものの、中山も4戦2勝でゴール前急坂にも対応できます。前走より1kg重い57kgを背負いますが、条件戦とはいえ2度優勝しているので斤量負けの心配はないと思われます。近走力を付けていることからも馬券内か。抑えで。
アドマイヤビルゴ
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
イルーシヴウェーヴ | Elusive City | Elusive City |
Star of Paris | ||
Multicolour Wave | Rainbow Quest | |
Echoes |
アドマイヤビルゴはこれまで14戦5勝2着1回3着2回。重賞勝ちはありません。5億8千万円の高馬で新馬戦から6戦連続1番人気も、京都新聞杯、日経新春杯で馬券にならず。以後のレースは勝ち切れず、前走阪神芝1800mLで2年振りに優勝を飾っています。
アドマイヤビルゴの父はディープインパクト。母イルーシヴウェーヴは仏1000ギニーの優勝馬という超良血。5代先までクロスが無いアウトブリード。母はマイラー、母の父イルーシヴシティもアメリカのスプリンターだったので血統的にマイラー。
父がディープインパクトなので芝2000m中心に使われていましたが、3走前からマイル路線へ。前走で結果が出たにもかかわらず、再び2000mに戻るのは疑問。しかも中山は初で、今の時期の中山はスタミナとパワーが必要なのでマイラー血統のアドマイヤビルゴには不利。
また重賞勝ちが無いにもかかわらず今回のハンデは58kg。切れ味勝負で430kg台しかないアドマイヤビルゴだと斤量負けの可能性が大。見送り。
フェーングロッテン
ブラックタイド |
サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
ピクシーホロウ | キングヘイロー | ダンシングブレーヴ |
グッバイヘイロー | ||
ラインレジーナ | サクラバクシンオー | |
シンコウエンジェル |
フェーングロッテンは昨年のラジオNIKKEI賞の優勝馬。これまで10戦3勝2着1回3着3回。前走菊花賞では11番人気で15着、優勝馬から3.8秒の大差負けを喫しています。
フェーングロッテンの父はディープインパクトの全兄のブラックタイド。キングヘイロー産駒の母ピクシーホロウは芝マイルの3勝馬。フェーングロッテンの半兄でモーリス産駒のピクシーナイトがスプリンターズSを優勝。フェーングロッテンはヘイローの3×4、リファールの4×4の濃いクロスを持ちます。
母系から考えれば前走の菊花賞は距離が長すぎ。今回は走り慣れた芝2000m戻ります。2走前の新潟記念で3歳馬ながら古馬相手に3着しており、古馬相手にも見劣りはしません。
中山は初ですが、前に行ける脚があり小回りの福島開催のラジオNIKKEI賞を制していることからも中山は対応可能。しかも重賞勝ちがありながら、同期のマテンロウレオより1.5kg軽いのは有利です。勝ち負け。
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