2023年第37回GⅢ根岸ステークス予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年根岸ステークスの注目馬を分析!

根岸ステークスの特徴

GⅢ根岸ステークスは第1回東京開催2日目に行われる4歳以上ダート1400mの別定戦です。負担重量は4歳牡・騙馬55kg、同牝馬53kg、5歳以上牡・騙馬57kg、牝馬55kg。過去の重賞勝利実績によって負担重量が加算されます。加算重量は以下の通り

2歳時の成績を除き

3kg増=1年以内に牝馬GⅠを除くGⅠ勝利馬。

2kg増=1年以内に牝馬GⅠ、牝馬限定を除くGⅡ勝利馬、1年以上前に牝馬限定GⅠを除くGⅠ勝利馬。

1kg増=1年以内に牝馬限定を除くGⅢ勝利馬、1年以上前に牝馬限定を除くGⅡ勝利馬

また国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され、4頭まで出走登録が可能です。

なお、根岸ステークス優勝馬には当年度のフェブラリーSの優先出走権が与えられます。

↓過去10年の根岸ステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2023年根岸ステークス出走表

勝ち馬予想に役立つ!根岸ステークスの注目馬分析

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 オーロラテソーロ Malibu Moon 牡6 原優介 John R.PSpendthift F
畠山吉宏 (美浦) Not for Love 57kg 了徳寺健二H
1 2 ヘリオス   オルフェーヴル 騙7 武豊 桑田牧場
寺島良 (栗東) フレンチデピュティ 57kg 桑田牧場
2 3 ホウオウアマゾン キングカメハメハ 牡5 坂井瑠星 ノーザンファーム
矢作芳人 (栗東) アグネスタキオン 57kg 小笹芳央
2 4 セキフウ ヘニーヒューズ 牡4 M.デムーロ バンブー牧場
武幸四郎 (栗東) Kingmambo 56kg 中辻明
3 5 アドマイヤルプス ヘニーヒューズ 騙6 内田博幸 ノーザンファーム
加藤征弘 (美浦) キングカメハメハ 57kg 藤旬子
3 6 ギルデッドミラー オルフェーヴル 牝6 三浦皇成 ノーザンファーム
松永幹夫 (栗東) Tiznow 55kg シルクレーシング
4 7 レディバグ ホッコータルマエ 牝5 酒井学 ゴールドアップカンパニー
北出成人 (栗東) ダンスインザダーク 55kg ゴールドアップカンパニー
4 8 テイエムサウスダン  サウスヴィグラス 牡6 C.ルメール グランド牧場
飯田雄三 (栗東) Langfuhr 57kg 竹園正繼
5 9 ベルダーイメル オルフェーヴル 牡6 柴田善臣 川島牧場
本田優 (栗東) スニッツェル 57kg ケーエスHD
5 10 タガノビューティー ヘニーヒューズ 牡6 石橋脩 新冠タガノファーム
西園正都 (栗東) スペシャルウィーク 57kg 八木良司
6 11 ジャスパープリンス Violence 牡8 田中勝春 Hill ‘n’ Dale Equine H Inc
森秀行 (栗東) Bernardini 57kg 加藤和夫
6 12 デンコウリジエール メイショウボーラー 牡6 秋山真一郎 村下明博
荒川義之 (栗東) スペシャルウィーク 57kg 松本好雄
7 13 レモンポップ Lemon Drop Kid 牡5 川田将雅 Mr. & Mrs. Oliver S. Tait
田中博康 (美浦) Giant’s Causeway 57kg ゴドルフィン
7 14 バトルクライ イスラボニータ 牡4 戸崎圭太 ディアレストクラブ
高木登 (美浦) キングカメハメハ 56kg Gリビエール・レーシング
8 15 エアアルマス マジェスティックウォリアー 牡8 横山武史 S.Y & T. Y
池添学 (栗東) エンパイアメーカー 57kg ラッキーフィールド
8 16 ケンシンコウ パイロ 牡5 田辺裕信 静内山田牧場
小西一男 (美浦) クリプティックラスカル 57kg 天野克彦

レモンポップ

Lemon Drop Kid Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
Charming Lassie Seattle Slew
Lassie Dear
Unreachable Giant’s Causeway Storm Cat
ariah’s Storm
Harpia Danzig
Razyana

レモンポップはこれまで8戦6勝2着3回前走初重賞の武蔵野Sで1番人気道中は逃げ馬を見る形で3番手。逃げ馬をゴール前で交わしたところで、2番人気のギルテッドミラーの強襲に遭いハナ差負け。負けて強しの内容。

レモンポップの父は米国中長距離ダートGⅠ5勝・エクリプス賞馬のレモンドロップキッド。母アンリーティアブルは米国産の未勝利馬。祖母の全兄は大種牡馬デインヒルという良血。血統内にノーザンダンサーの5×5×4の濃いクロスを持ちます。

今回はOP2勝を含む4戦全勝の東京ダート1400m戦。4戦共2着馬に0.4秒差以上を付け、しかも2番手の競馬で上りはメンバー中最速。前走より距離短縮は本馬に有利。またフェブラリーS出走には勝利が絶対条件。今回も勝ち負け。

ギルテッドミラー

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート 
タイタンクイーン Tiznow  Cee’s Tizzy 
Cee’s Song 
Ensnare  Seeking the Gold 
トラップパス 

ギルデッドミラーは前走の武蔵野Sで重賞初制覇20戦4勝2着4回3着3回。それまではアーリントンカップで2着、NHKマイルカップで3着、昨年の京都牝馬S2着、ターコイズS3着と芝重賞ではあと一歩も、ダートに転向後3戦2勝2着1回と底を見せていません

ギルテッドミラーの父はオルフェーヴル。母タイタンクイーンは米国産の未勝利馬。半兄でリーガルランサム産駒のストロングタイタンはGⅢ鳴尾記念の優勝馬。他にもアメリカのステークスウィナーを2頭輩出している活力ある母系。

武蔵野Sでは2番人気。単勝1.7倍の圧倒的な1番人気のレモンポップをメンバー中最速34.8秒の脚でハナ差交わして優勝。ダート3戦は共にゴール前直線が長い東京・新潟コース。初ダートの新潟1200mOP優勝と結果を出しているので、距離短縮も問題ありません。

ただし、武蔵野Sでは過去10年で牝馬が絡んだことはなく、この時期のダートは乾いてパワーが必要父がパワーのあるオルフェーヴルとはいえ、出走メンバーが強化する今回はやや厳しいか。抑えまで。

バトルクライ

イスラボニータ フジキセキ サンデーサイレンス
ミルレーサー
イスラコジーン Cozzene
Isla Mujeres
ディアコメット キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
サムタイム ブライアンズタイム
アコニットローマン

バトルクライはこれまで13戦5勝2着1回3着2。重賞は3歳時にユニコーンSに出走し、8番人気で3着。その後は条件クラスを連勝前走中京ダート1400mLクラスでは2番人気で、1番人気で全日本2歳優駿のGⅠ馬ドライクラウトを首差押さえて優勝しています。

バトルクライの父は皐月賞馬のイスラボニータ。キングカメハメハ産駒の母ディアコメットは未勝利馬。近親にこれといった活躍馬はいません。父は芝馬も、その父フジキセキ、母の父キングカメハメハはダート馬も多く出し、母系は地方ダートで走る馬がほとんど。

前走でドライクラウトを下したとはいえ、相手は2kg増。同斤量なら0.3秒差を付けられ負けています。また同様に2kg重い斤量を背負ったセキフウが本レースにも参戦しており、今回は同斤量。計算上今回はセキフウに0.1秒差を付けられ負けます。良くて抑えまで。

テイエムサウスダウン


サウスヴィグラス
エンドスウィープ フォーティナイナー
Broom Dance
ダーケストスター Star de Naskra
Minnie Riperton
ムービングアウト Langfuhr Danzig
Sweet Briar Too
ルネッサンスファウンド Silver Deputy
Go First Class

テイエムサウスダウンは昨年の根岸Sの優勝馬。これまで22戦9勝2着3回3着2回。昨年は次走のフェブラリーSで2着、続くJpnⅠかしわ記念3着、JpnⅡ東京盃競争2着と短距離路線では安定した成績。ただし、前走GⅠJBCスプリントでは2番人気も、優勝馬から1秒離され7着に敗れています。

テイエムサウスダンの父は根岸ステークスを連覇し、ダート短距離馬を多く出すサウスヴィグラス。母ムービングアウトは地方の1勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。父サウスヴィグラスにとってテイエムサウスダウンがJRAダート重賞初優秀馬。

ダート1400m戦は13戦8勝2着1回と得意。そのうちダート重賞では6戦4勝2着1回と、連を外したのは4歳時に参戦した根岸Sだけ。今年も同条件なので期待が持てます。

ただし、今回はフェブラリーSへの出走条件は賞金面で満たしており、陣営もフェブラリーSへ向けての叩き台として使うと明言。やや余裕残しの仕上げも考えられます。抑えまで。

ヘリオス

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート 
ヴィートマルシェ フレンチデピュティ ヴィートマルシェ
Mitterand 
キョウエイマーチ ダンシングブレーヴ 
インターシャルマン

ヘリオスは昨年の根岸Sの2着馬で、これまで21戦7勝2着6回3着3回重賞勝ちは無いものの、昨年根岸S後、地方の短距離重賞を5戦し2着3回3着1回。前々走盛岡GⅠマイルチャンピオンシップで2着し、JBCスプリントでも3着と安定した成績。

ヘリオスの父はオルフェーヴル。フレンチデピュティ産駒の母アンジュジュエットはダートマイルの2勝馬。祖母の兄弟にフラワーカップ勝ちのショウナンタレント、共同通信勝ちのショウナンアルバがいます。

オルフェーヴル×フレンチデピュティの組合せは、昨年日本馬として初めてブリダーズカップディスタフを勝ったマルシュロレーヌと同じ。ヘリオスはさらに血統内にサンデーサイレンスの3×4の濃いクロスを持っています。

東京ダート1400m戦は5戦3勝2着1回と得意。昨年の根岸S以降、ある程度控える競馬もできるようになって成績が安定しています。2走前のマイルチャンピオンシップでフェブラリーSを制したカフェファラオと接戦しており、メンバー中も能力上位の存在。

目標はフェブラリーSも、良績は1200~1400mに集中しており、重賞タイトル奪取のために本命はこのレースか。ただし根岸Sでは7歳以上の馬は1勝2着3回3着5回基本連下で。

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