2023年第116回GⅡ京都記念予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年京都記念の注目馬を分析!

京都記念の特徴

2022年の4歳以上別定戦GⅡ京都記念は第1回阪神開催2日目に芝2200mで行われます。本来なら京都競馬場芝2200mで開催されますが、昨年同様に同競馬場が改修工事のため阪神競馬場で代替開催されます。

負担重量は4歳牡・騙馬55kg、同牝馬53kg。5歳以上牡・騙馬56kg、同牝馬54kg。過去の重賞勝利実績により負担重賞が加算されます。加算される重量と条件は以下の通り。

2kg増・・・1年以内に牝馬限定を除くGⅠ勝利馬。

1kg増・・・1年以内の牝馬限定GⅠ及び牝馬限定を除くGⅡ勝利馬、1年以前に牝馬限定GⅠを除くGⅠ勝利馬(2歳戦を除く)。

国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走にも指定され、地方所属馬は認定馬のみ2頭まで登録できます。

京都記念優勝馬には当年に開催されるオーストラリアのGⅠコーフィールドカップへの優先出走権が与えられます。

↓過去10年の京都記念入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2023年京都記念出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 マテンロウレオ ハーツクライ 牡4 横山典弘 野毛牧場
昆貢 (栗東) ブライアンズタイム 56kg 寺田千代乃
2 2 ラストドラフト ノヴェリスト 牡6 松岡正海 社台ファーム
戸田博文 (美浦) ディープインパクト 57kg 社台レースホース
3 3 ウインマイティー ゴールドシップ 牝5 和田竜二 コスモヴューファーム
五十嵐忠 (栗東) カコイシーズ 55kg ウイン
4 4 アフリカンゴールド ステイゴールド 騙8 国分恭介 ゴドルフィン
西園正都 (栗東) Gone West 58kg ダーレー・ジャパン・F
4 5 キングオブドラゴン ハーツクライ 牡6 岩田望来 社台ファーム
矢作芳人 (栗東) コロナドズクエスト 57kg 窪田芳郎
5 6 ユニコーンライオン No Nay Never 牡6 坂井瑠星 Desert Star Phoenix Jvc
矢作芳人 (栗東) High Chaparral 57kg ライオンレースホース
5 7 マイネルファロン ステイゴールド 牡7 川須栄彦 ビッグレッドファーム
手塚貴久 (美浦) ロージズインメイ 57kg TC・ラフィアン
6 8 プラダリア ディープインパクト 牡4 池添謙一 オリエント牧場
池添学 (栗東) クロフネ 56kg 名古屋友豊
6 9 キラーアビリティ ディープインパクト 牡3 B.ムルザバエフ ノーザンファーム
斉藤崇史 (栗東) Congaree 56kg キャロットファーム
7 10 エフフォーリア エピファネイア 牡4 横山武史 ノーザンファーム
鹿戸雄一 (美浦) ハーツクライ 58kg キャロットファーム
7 11 インプレス キズナ 牡4 鮫島克駿 社台ファーム
佐々木晶 (栗東) Dr Fong 56kg 前田幸治
8 12 ドウデュース ハーツクライ 牡3 武豊 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Vindication 58kg キーファーズ
8 13 スカーフェイス ハーツクライ 牡7 岩田康誠 グランド牧場
橋田満 (栗東) クロフネ 57kg グランド牧場

勝ち馬予想に役立つ!京都記念の注目馬分析

ドウデュース

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
ダストアンドダイヤモンズ Vindication Seattle Slew
Strawberry Reason
Majestically Gone West
Darling Dame

ドウデュースは昨年のダービー馬で、朝日フューチュリティSも制しているGⅠ2勝馬。これまで8戦4勝2着2回3着1回昨年秋はフランス遠征でGⅡニエル賞、GⅠ凱旋門賞を使っていますが、4着、19着と結果を出していません。

ドウデュースの父はハーツクライ。母ダストアンドダイヤモンズは海外重賞2勝を含む6勝馬。血統内に大種牡馬リファールの濃いクロスを持ちます。

日本での6戦は全てメンバー中上り2番手以内と末脚は堅実で、ダービーでも2着馬イクノイックスに次ぐ33秒7と、33秒台を出したのはこの2頭だけ。ハーツクライ産駒なので基本的に軽い馬場が良く、欧州の重い洋芝ではもともと馬場が合っていないので結果は度外視。

ただし、今年の京都記念はゴール前直線が短い阪神内回り。後方から競馬をするため、1番人気だった中山芝2000mの弥生賞、皐月賞では共に脚を余して2、3着と取りこぼしています。

また欧州2戦は共に重馬場で体力の消耗が激しく、疲労の蓄積が心配同じレースに参戦し、有馬記念で人気になったタイトルホルダー、ディープボンド共に9着、8着と、優勝馬イクノイックスから1秒以上離されて惨敗しています。中4ヵ月で疲労が回復できるかがカギで、調教が良さそうなら買い。

エフフォーリア

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ケイティーズハート ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ケイティーズファースト Kris
Katies

エフフォーリアは2021年の皐月賞、天皇賞秋、有馬記念とGⅠを3勝した年度代表馬。これまで10戦6勝2着1回。3歳時は飛ぶ鳥を落とす勢いも、明け4歳の大阪杯9着から歯車が狂い、宝塚記念、有馬記念で6着、5着、優勝馬から0.7秒以上離され惨敗しています。

エフフォーリアの父はエピファネイア。母ケイティーズハートはハーツクライ産駒でダート中距離の3勝馬。母の近親にJRA年度代表馬のアドマイヤムーン。血統内にサンデーサイレンスの4×3の濃いクロス、ヘイルトゥリーズンの5×5のクロスを持ちます。

前走復活を期しての有馬記念では5番人気で5着と、3戦振りにGⅠで掲示板を確保。但し優勝馬のイクノイックスから0.8秒、2着馬で菊花賞2着のボルドグフーシュからも0.4秒差。しかも先着を許した4頭全てに切れ負けしています。

6か月の休み明けとはいえ、明らかに格下のイブショーキセキにも負けているため完全復活とは言えない状況です。

今回は叩き2戦目ですが、参戦している有力馬は有馬記念と同様に強力。またエピファネイア産駒は早熟気味で、古馬になっても高い能力は維持するものの成長力がほとんどありません。同じエピファネイア産駒の牝馬三冠馬デアリングタクトも優勝から遠ざかっています。連下で。

キラーアビリティ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
キラーグレイシス Congaree アラジ
Mari’s Sheba
Heatherdoesntbluff Old Trieste
Michigan Bluff

キラーアビリティはGⅠホープフルSの優勝馬。これまで8戦3勝2着1回3歳春のクラッシクではいずれも掲示板を外し、秋は古馬混合路線に変更。2戦目の中日新聞杯で1年振りの優勝を果たしています。

キラーアビリティの父はディープインパクト母キラーグレースは米ダートGⅠ馬。母の父コンガリーは米ダートGⅠ5勝という良血。GⅠ馬と言ってもメンバーが手薄な2歳GⅠなので実績的には若干心許ないものの、血統は元々GⅠ級。

芝2000m3戦3勝なので、基本的に中距離馬。前走中日新聞杯では早め仕掛けの後方一気で、先行した2着馬のマテンロウレオを首差制しています。

叩き良化型と考えられ、今回は叩き3戦めで走り頃。ドウデュース、エフフォーリア共に万全の態勢ではないため、つけ入るスキはあります。またGⅠ馬とはいえ2歳GⅠなの、前2頭より負担重量が2kg軽い56kgはかなり有利です。勝ち負け。

プラダリア

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
シャッセロール クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー
ポポラス フォーティナイナー
リトルオードリー

プラダリアは昨年の青葉賞の優勝馬で、これまで8戦3勝2着2回3着1回クラシックではダービー、菊花賞に参戦し5着、7着と馬券にならず前走日経新春杯では4番人気で3着と4戦振りに馬券に絡んでいます。

プラダリアの父はディープインパクト。クロフネ産駒のシャッセロールは短距離の3勝馬。祖祖母は3歳牝馬限定GⅡ勝ち、オークス3着のリトルオードリー。5代先までクロスが無いアウトブリードですが、近親に活躍馬はいません。

前走日経新春杯ではメンバー中上り最速の脚で優勝馬ヴェルトライゼンデとは0.1秒差。ただしヴェルトライゼンデが59kgに対し、プラダリアは56kgと3kgもハンデが違い、同斤量なら0.7秒も千切られていた計算です。

また同世代のダービー優勝馬ドウデュースも参戦し、同馬との斤量差は2kg。ダービーでは0.9秒差を付けられているため、2kg有利でも計算上ではまだ着差はまだ0.5秒もあります。今回は見送り。

マテンロウレオ

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
サラトガヴィーナス ブライアンズタイム Roberto
Kelley’s Day
レディダンジグ Danzig
Lady’s Secret

マテンロウレオは昨年のきさらぎ賞の優勝馬。これまで9戦3勝2着1回3歳春のクラシック2戦は共に2桁着順で惨敗。昨秋は菊花賞へは向かわず、初戦の阪神芝2000mLクラスを快勝後、中日新聞杯で2着、中山金杯では57.5kgのハンデを背負い優勝馬から0.1秒差5着と結果を出しています。

マテンロウレオの父はハーツクライ。ブライアンズタイム産駒の母サラトガヴィーナスはダート短距離の3勝馬。近親に函館記念勝ちのマイスタイル。

11月から使い始めて3か月で4戦目。臨戦間隔が短いのが気がかり。また本レースに参戦しいているキラーアビリティとは3戦3敗なので格付けは済んでいます。抑えまで。

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