10年のデータから見るマーチステークスの入賞馬
マーチステークスの枠番・走破時計・馬場・種牡馬(父、母の父)一覧
年 | 着 | 枠番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 馬場 | 父 | 母の父 |
2022 | 1 | 6 | メイショウハリオ | 牡5 | 57kg | 1.50.2 | 重 | パイロ | マンハッタンカフェ |
2 | 5 | ケンシンコウ | 牡5 | 57kg | 1.50.3 | パイロ | クリプティックラスカル | ||
3 | 3 | ブルベアイリーデ | 牡6 | 57kg | 1.50.9 | キンサシャノキセキ | ストーミングホーム | ||
2021 | 1 | 2 | レピアーウィット | 牡6 | 56kg | 1.51.0 | 稍重 | ヘニーヒューズ | Running Stag |
2 | 6 | ヒストリーメイカー | 牡7 | 56kg | 1.51.1 | エンパイアメーカー | バブルガムフェロー | ||
3 | 7 | メモリーコウ | 牡6 | 54kg | 1.51.6 | エスポワールシチー | キャプテンスティーヴ | ||
2020 | 1 | 6 | スワーヴアラミス | 牡5 | 57kg | 1.51.3 | 稍重 | ハーツクライ | Sligo Bay |
2 | 1 | クリンチャー | 牡6 | 57.5kg | 1.51.3 | ディープスカイ | ブライアンズタイム | ||
3 | 2 | レピアーウィット | 牡5 | 55kg | 1.51.7 | ヘニーヒューズ | Running Stag | ||
2019 | 1 | 5 | サトノティターン | 牡6 | 55kg | 1.52.3 | 良 | シンボリクリスエス | Deputy Minister |
2 | 6 | ロンドンタウン | 牡6 | 58kg | 1.52.5 | カネヒキリ | Honour and Glory | ||
3 | 6 | リーゼントロック | 牡8 | 56kg | 1.52.5 | ダイワメジャー | A.P. Indy | ||
2018 | 1 | 4 | センチュリオン | 牡6 | 57kg | 1.52.1 | 良 | キングカメハメハ | ホワイトマズル |
2 | 7 | クインズサターン | 牡5 | 55kg | 1.52.1 | パイロ | クロフネ | ||
3 | 2 | ロワジャンダン | 牡7 | 56kg | 1.52.2 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス | ||
2017 | 1 | 2 | インカテーション | 牡7 | 57.5kg | 1.52.0 | 稍重 | シニスターミニスター | Machiavellian |
2 | 8 | ディアデルレイ | 牡6 | 55kg | 1.52.1 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス | ||
3 | 3 | アルタイル | 牡5 | 54kg | 1.52.2 | カネヒキリ | Grand Slam | ||
2016 | 1 | 2 | ショウナンアポロン | 牡6 | 54kg | 1.52.7 | 良 | アドマイヤマックス | アフリート |
2 | 2 | バスタータイプ | 牡4 | 56kg | 1.52.8 | ホワイトマズル | ブライアンズタイム | ||
3 | 4 | ドコフクカゼ | 牡6 | 56.5kg | 1.52.9 | ワイルドラッシュ | フレンチデピュティ | ||
2015 | 1 | 8 | マイネルクロップ | 牡5 | 56kg | 1.52.7 | 良 | クロフネ | サンデーサイレンス |
2 | 8 | イッシンドウタイ | 牡6 | 56kg | 1.52.7 | スズカマンボ | スラヴィック | ||
3 | 7 | マスクトヒーロー | 牡7 | 57kg | 1.52.7 | ハーツクライ | ホワイトマズル | ||
2014 | 1 | 8 | ソロル | 牡4 | 56kg | 1.51.2 | 重 | シンボリクリスエス | サンデーサイレンス |
2 | 3 | ジュベルムーサ | 牡4 | 57kg | 1.51.3 | アスネスタキオン | ロックオブジブラルタル | ||
3 | 1 | ドコフクカゼ | 牡4 | 55kg | 1.51.3 | ワイルドラッシュ | フレンチデピュティ | ||
2013 | 1 | 8 | グランドシチー | 牡6 | 58kg | 1.52.6 | 良 | キングカメハメハ | ブライアンズタイム |
2 | バーディバーディ | 牡6 | 58kg | 1.52.6 | ブライアンズタイム | Seeking the Gold | |||
3 | 1 | フレイムオブピース | 牡4 | 55kg | 1.52.9 | ウォーエンブレム | サンデーサイレンス |
マーチステークス入賞馬と前走の人気・着順一覧
年 | 着 | 人気 | 馬名 | 前走 | 人気 | 着 |
2022 | 1 | 2 | メイショウハリオ | チャンピオンズC | 10 | 7 |
2 | 12 | ケンシンコウ | 東海S | 10 | 9 | |
3 | 3 | ブルベアイリーデ | 東海S | 3 | 3 | |
2021 | 1 | 6 | レピアーウィット | 武蔵野S | 7 | 10 |
2 | 2 | ヒストリーメイカー | 東京大賞典 | 2 | 2 | |
3 | 3 | メモリーコウ | OP(ダ) | 9 | 2 | |
2020 | 1 | 1 | スワーヴアラミス | OP(ダ) | 2 | 2 |
2 | 4 | クリンチャー | L(ダ) | 3 | 2 | |
3 | 8 | レピアーウィット | OP(ダ) | 4 | 14 | |
2019 | 1 | 8 | サトノティターン | 1600万下(ダ) | 2 | 1 |
2 | 11 | ロンドンタウン | コリアC(GI) | 1 | 1 | |
3 | 12 | リーゼントロック | 佐賀記念(G3) | 5 | 2 | |
2018 | 1 | 2 | センチュリオン | OP(ダ) | 1 | 1 |
2 | 5 | クインズサターン | OP(ダ) | 3 | 3 | |
3 | 10 | ロワジャンダン | 報知グランプリ(G) | 2 | 2 | |
2017 | 1 | 10 | インカテーション | フェブラリーS | 15 | 13 |
2 | 2 | ディアデルレイ | OP(ダ) | 6 | 5 | |
3 | 11 | アルタイル | 1600万下(ダ) | 11 | 3 | |
2016 | 1 | 8 | ショウナンアポロン | OP(ダ) | 11 | 6 |
2 | 1 | バスタータイプ | OP(ダ) | 1 | 1 | |
3 | 2 | ドコフクカゼ | OP(ダ) | 2 | 2 | |
2015 | 1 | 6 | マイネルクロップ | 佐賀記念(G3) | 1 | 1 |
2 | 5 | イッシンドウタイ | OP(ダ) | 3 | 5 | |
3 | 1 | マスクトヒーロー | OP(ダ) | 1 | 1 | |
2014 | 1 | 3 | ソロル | フェブラリーS | 10 | 12 |
2 | 2 | ジュベルムーサ | OP(ダ) | 2 | 1 | |
3 | 5 | ドコフクカゼ | OP(ダ) | 3 | 2 | |
2013 | 1 | 2 | グランドシチー | OP(ダ) | 2 | 1 |
2 | 6 | バーディバーディ | OP(ダ) | 6 | 2 | |
3 | 3 | フレイムオブピース | 1600万下(ダ) | 2 | 1 |
マーチステークスと馬券の傾向
過去10年の集計より。
人気と馬券
1番人気 1勝2着1回3着1回、連対率2割、複勝率3割
2番人気 3勝2着3回3着1回、連対率6割、複勝率7割
3番人気 1勝2着0回3着3回、連対率1割、複勝率4割
ハンデキャップ戦らしく1番人気の連対率2割、複勝率3割、3番人気は連対率1割、複勝率2割と信用できません。一方で2番人気が連対率6割、複勝率7割と好成績。1番人気ほどレッシャーが無いため、それなりに実力が発揮できる印象です。
過去10年で2桁人気が馬券に絡んだ年は4回、その内2回で複数頭2桁人気が馬券に絡んでいるように馬券は荒れ気味。ただし過去10年で6回は3着まで8番人気以内で収まっているので、上位陣の実力を見極め馬券を組み立てる必要があります。
前走と馬券
GⅠ 3勝2着2回3着0回(地方含む)
ダート重賞 2勝2着1回3着3回(地方含む)
OP・L 4勝2着7回3着5回
条件戦 1勝2着0回3着2回
もともとJRAのダート重賞が少ないためJRAのオープン大将や、賞金と名誉のため地方重量を転戦している馬が多く活躍します。実際に前走OPやLクラスからの出走が4勝2着7回、馬券全体の53.3%も占めています。
前走OP・L・地方重賞(GⅠ除く)からの出走馬22頭中17頭が前走5番人気以内、また15頭が前走で馬券に絡んでいます。そのためOPクラスで常に安定した実力を発揮している馬が中心。また同じコース開催のOP総武S組が好走します。
一方前走ダートGⅠ組の5頭中2頭が前走人気も着順も2桁。出走馬の大半がOPクラスの手薄なメンバー構成なら、多少ハンデを背負っても馬券になると判断できます。
血統と馬券
サンデーサイレンス系 11頭
ミスタープロスペクター系 6頭
ノーザンダンサー系 4頭
シアトルスルー系 4頭
ロベルト系 3頭
その他 2頭
ダート戦なので芝レースに比べサンデーサイレンス系種牡馬を父に持つ馬は相対的に弱いレース。サンデーサイレンス系であればアグネスタキオン系やフジキセキ系などダート馬を多く出す馬が比較的強い傾向。
ミスタープロスペクター系は6頭中4頭がキングカメハメハ産駒。基本的にダート向きの大型馬でパワーのある産駒を多く輩出する種牡馬が強いレースです。
性齢と馬券
4歳 1勝2着2回3着2回、占有率16.7%
5歳 3勝2着2回3着2回、占有率33.3%
6歳 5勝2着5回3着3回、占有率43.3%
7歳以上 1勝2着1回3着3回、占有率16.70%
馬券の中心は5勝2着5回の6歳馬。オープン大将同士の対決になることが多く、さらにこの時期の中山の砂は乾燥して時計が掛かり、スピードよりパワー重視。必然的に経験豊富なダート馬が台頭します。また過去10年で牝馬が馬券になったことはありません。
ハンデと馬券
52kg以下 0勝2着0回3着0回、占有率0%
53~54kg台 1勝2着0回3着2回、占有率10.0%
55~56kg台 4勝2着5回3着6回、占有率50.0%
57kg以上 5勝2着5回3着2回、占有率40.0%
軽ハンデだからと言って馬券になるわけではないレース。むしろ57kg以上の実力を認められている馬が5勝を挙げているように、勝ち切るには実力が必要。
一方で馬齢定量より1kg程度軽い馬の2、3着が多く、やはりそれなりにダートの経験と実績が必要だと分かります。
マーチステークスのレース及びコースの攻略法
マーチステークスはコーナーを4つ回る中山ダート1800mを使用。スタートはスタンド手前の第4コーナーを回った付近。スタート直後に中山の急坂を登ることになるので、点は早くならずポジション争いはスムーズ。
中山コースは小回りでコーナーがきつく、バックストレッチ、ホームストレッチ共に短いのでスピードが上げにくく全体的にペースは遅め。また中山ダートは高低差が4.5mもあり、しかも中山名物の急坂を2回上るため走破距離以上にスタミナが必要。
ゴール前の直線は308mと短く、ゴール前1ハロンの場所に高低差2.1mの急坂が待ち受けます。基本的に逃げ、先行が有利なコースですが、過去10年で馬券になった30頭中第4コーナーを回った時点で5番手以内が16頭と実際に先行勢と後続勢で馬券になる確率は半々。
10番手以降からの差し切り勝ちも2回あります。特徴的なのはこの時期の中山のダートは乾燥して時計が掛かり、他の競馬場のダートコースよりパワーが必要。
重で脚抜きが良かった2回を除き、最も軽い馬体でも478kg。過去10年で馬券に絡んだ30頭中18頭が500kg超、490kg台まで含めると23頭と馬格が必要。良馬場なら500kg超えの馬から狙うのがベストです。
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