2023年中山記念の注目馬を分析!
中山記念の特徴
GⅡ中山記念は第2回中山開催2日目に行われる4歳以上芝1800mの別定戦です。負担重量は2月28日以前の開催なら4歳牡・騙馬56kg、同牝馬54kg、3月以後の開催では4歳以上牡・騙馬57kg、同牝馬55kg。過去の重賞勝利実績で負担重量が加算されます。加算条件は以下の通り。
2kg増・・・過去1年以内に牝馬限定を除くGⅠ勝利馬。
1kg増・・・過去1年以内に牝馬限定GⅠ勝利馬、同GⅡ勝利馬。一年以上前に牝馬限定及び2歳GⅠを除くGⅠ勝利馬。
国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され、地方所属馬は大阪杯出走候補馬3頭まで出走登録が可能です。
中山記念は大阪杯へのステップレースに指定され、JRA所属馬なら優勝馬に、地方所属馬なら2着以内に入った馬に大阪杯への優先出走権が与えられます。
2023年中山記念出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | ダノンザキッド | ジャスタウェイ | 牡4 | 北村友一 | ノーザンファーム |
安田隆行 (栗東) | Dansili | 57kg | ダノックス | |||
2 | 2 | ソロフレーズ | ディープスカイ | 牡8 | 武士沢友治 | ダーレー・ジャパン・F |
佐藤吉勝 (美浦) | Pivotal | 57kg | 松谷翔太 | |||
3 | 3 | イルーシヴパンサー | ハーツクライ | 牡5 | M.デムーロ | 追分ファーム |
久保田貴 (美浦) | キングカメハメハ | 57kg | 草間庸文 | |||
3 | 4 | ドーブネ | ディープインパクト | 牡4 | 武豊 | 社台ファーム |
武幸四郎 (栗東) | Footstepsinthesand | 56kg | 藤田晋 | |||
4 | 5 | シュネルマイスター | Kingman | 牡5 | T.バシュロ | Northern Farm |
手塚貴久 (美浦) | Soldier Hollow | 58kg | サンデーレーシング | |||
4 | 6 | ソーヴァリアント | オルフェーヴル | 牡5 | 横山武史 | 社台ファーム |
大竹正博 (美浦) | シンボリクリスエス | 57kg | 社台レースホース | |||
5 | 7 | ナイママ | ダノンバラード | 牡7 | 柴田大和 | 道見牧場 |
武藤善則 (美浦) | ジャングルポケット | 57kg | 岡田繁幸 | |||
5 | 8 | トーラスジェミニ | キングズベスト | 牡7 | 原優介 | 川上牧場 |
長谷川浩 (栗東) | マンハッタンカフェ | 57kg | 小桧山悟 (美浦) | |||
6 | 9 | ショウナンマグマ | ザファクター | 牡4 | 石橋脩 | 青藍牧場 |
尾関知人 (美浦) | ステイゴールド | 56kg | 国本哲秀 | |||
6 | 10 | モズベッロ | ディープブリランテ | 牡7 | 大野拓弥 | 村田牧場 |
森田直行 (栗東) | Harlan’s Holiday | 57kg | キャピタル・システム | |||
7 | 11 | ヒシイグアス | ハーツクライ | 牡7 | 松山弘平 | ノーザンファーム |
堀宣行 (美浦) | Bernstein | 57kg | 阿部雅英 | |||
7 | 12 | スタニングローズ | キングカメハメハ | 牝4 | 吉田隼人 | ノーザンファーム |
高野友和 (栗東) | クロフネ | 55kg | サンデーレーシング | |||
8 | 13 | ラーグルフ | モーリス | 牡4 | 菅原明良 | スマイルファーム |
宗像義忠 (美浦) | ファルブラヴ | 56kg | 村木隆 | |||
8 | 14 | リューベック | ハービンジャー | 牡4 | 田辺裕信 | ノーザンファーム |
須貝尚介 (栗東) | スペシャルウィーク | 56kg | 金子真人H |
勝ち馬予想に役立つ!中山記念の注目馬分析
ソーヴァリアント
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス |
ゴールデンサッシュ | ||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | |
エレクトロアート | ||
ソーマジック | シンボリクエスエス | Kris S. |
Tee Kay | ||
スーア | Fairy King | |
Bold Starlet |
ソーヴァリアントは前走のチャンピオンカップで同一重量連覇を達成。これまで11戦5勝2着2回3着1回。重賞は他にセントライト記念2着、弥生賞4着で、中山2000~2200mを5戦1勝2着2回。レース中心房細動を発症し13着だったオールカマー以外は掲示板を確保。
ソーヴァリアントの父はオルフェーヴル。シンボリクリスエス産駒の母ソーマジックは桜花賞3着馬。ソーヴァリアントの半姉にディープインパクト産駒で愛知杯を勝ち、秋華賞2着、ヴィクトリアマイルカップ3着のマジックキャッスル。
11戦中10戦でメンバー中上がり3番手以内としまいは堅実。また中山向きの前で競馬ができ、ゴール前直線の短い札幌や阪神内回りで4勝を挙げています。ただし、過去に2000m以下のレースの経験はなく、さらに前走に比べ1kg増で57kgを背負うのも初。
GⅢ程度なら圧勝も、今回はGⅠ級のメンバーが揃っています。GⅠ出走歴が無いソーヴァリアントではペースについて来られない可能性もあります。また過去10年で中山記念を優勝した馬は前走GⅠか中山金杯組。能力は一級品もマイナス要素も多く、連下で。
ダノンザキッド
ジャスタウェイ | ハーツクライ | サンデーサイレンス |
アイリッシュダンス | ||
シビル | Wild Again | |
シャロン | ||
エピックラヴ | Dansili | デインヒル |
Hasili | ||
Leopard Hunt | Diesis | |
Alcando |
ダノンザキッドは2020年のホープフルSの優勝馬。これまで13戦3勝2着2回3着4回。2歳時に東京スポーツ2歳S勝ちりますが、明け3歳以後勝利からは見放されています。ただし、ここ4戦連続馬券に絡み、2戦連続GⅠ2着と能力は一級品で復調気配。
ダノンザキッドの父はジャスタウェイ。母エピクラヴはアイルランド産で仏国芝1800mGⅢの勝ち馬で、芝2000mGⅠでも2着。
ダノンザキッドの半兄でディープブリランテ産駒のミッキーブリランテは阪急杯・京成杯オータムハンデ2着、半弟でロードカナロア産駒のダノンタッチダウンが朝日フューチュリティースS2着。
ホープフルS勝ちがあるものの中山とは相性が悪く、弥生賞・皐月賞・中山記念で1番人気に推されていますが、3着、15着、7着。気性に問題があり、隊列がバラけて末脚勝負になることが望ましいため、小回りでゴール前直線が短いコースは基本苦手か。能力的にはメンバー中上位も、抑えまで。
スタニングローズ
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | ||
マンファス | ラストタイクーン | |
Pilot Bird | ||
ローザブランカ | クロフネ | フレンチデピュティ |
ブルーアヴェニュー | ||
ローズバド | サンデーサイレンス | |
ロゼカラー |
スタニングローズは昨年の秋華賞の優勝馬。これまで11戦5勝2着2回3着1回。重賞は他にフラワーCと紫苑S勝ちがあり、オークスでも2着。前走エリザベス女王杯では2番人気も、優勝馬ジェラルディーナから2.5秒も離され14着に惨敗しています。
スタニングローズの父はキングカメハメハ。クロフネ産駒の母ローズカサブランカは3勝馬。母の半弟に朝日杯フューチュリティS馬のローズキングダム、祖母ローズバドは重賞2勝と活力ある母系。
前走のエリザベス女王杯は重。残り800mで手ごたえが怪しくなっていることからも重が苦手か、前走激走の疲れが残っていたかのどちらか。父がキングカメハメハで筋肉質なので恐らく後者。
中山は2戦2勝で共に重賞。中山1800mの経験もあり。また秋初戦の紫苑Sでポン駆けし、さらに中山記念で馬券になった牝馬は全てGⅠ好走歴があることからも、本レースで勝ち負けできる能力は秘めています。
ただし、キングカメハメハ産駒は疲労が抜けにくく、3か月休養でダメージが回復しているかがカギ。調教が良さそうなら買い。
ヒシイグナス
ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
アイリッシュダンス | トニービン | |
ビューパーダンス | ||
ラリズ | Bernstein | Storm Cat |
La Affirmed | ||
La Marlene | Rainbow Corner | |
La Cardinale |
ヒシイグナスは2021年の中山記念の優勝馬。これまで15戦6勝2着5回。重賞は他に2021年中山金杯勝ちがあり、GⅠも同年天皇賞秋5着、香港C2着、2022年大阪杯4着、宝塚記念2着と能力はGⅠ級。
ヒシイグアスの父はハーツクライ。母ラズリはアルゼンチン産で同国GⅢ2勝を含む9勝を挙げた活躍馬。血統内にヘイローの3×5の濃いクロスを持っています。
基本柄的に体質が弱く、2戦したら半年程度の長期休養を繰り返している馬。昨年は大阪杯と宝塚記念を使った後、秋は全休しています。
中山は1800~2000mを7戦して4勝2着2回、掲示板を外したこと無く得意。ただし過去10年で7歳馬以上の馬が連対したことは無く、3着が最高。数を使っていないため馬体は若いと思われますが、抑えまで。
シュネルマイスター
Kingman | Invincible Spirit | Green Desert |
Rafha | ||
Zenda | Zamindar | |
Hope | ||
セリエンホルデ | Soldier Hollow | In the Wings |
Island Race | ||
Saldenehre | Highest Honor | |
Salde |
シュネルマイスターは2021年のNHKマイルの優勝馬。これまで12戦4勝2着3回3着1回。重賞は他にGⅡ毎日王冠勝ちがあり、3歳で参戦した安田記念では3着、同年マイルチャンピオンシップで2着、昨年の安田記念でも2着しています。
シュネルマイスターの父は欧州芝マイルGⅠ4連勝したキングマン。母セリエンホルデはドイツオークス優勝馬という良血。血統内にクリスの4×5の濃いクロス、ノーザンダンサーの5×5のクロスを持ち、母系にスタミナを強化のサドラーズウェルズの血が入っています。
1600~2000mで好走しているにもかかわらず、昨秋はスプリンターズSからの始動で9着。続くマイルチャンピオンシップでは1番人気に推されるものの5着。前走香港マイルでも9着と完全にリズムを壊しています。
今回は仕切り直しの1戦。中山は2歳時に1600m1勝クラスを優勝、弥生賞2着と、不得意な1200m戦を除けば走ります。また今回は他馬より1kg重い58kgを背負いますが、安田記念で経験済み。目標は安田記念も、ローテーション的に余裕があり、ここは勝負勘を取り戻すために全力か。勝ち負け。
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