2023年第97回GⅡ中山記念予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年中山記念の注目馬を分析!

中山記念の特徴

GⅡ中山記念は第2回中山開催2日目に行われる4歳以上芝1800mの別定戦です。負担重量は2月28日以前の開催なら4歳牡・騙馬56kg、同牝馬54kg、3月以後の開催では4歳以上牡・騙馬57kg、同牝馬55kg。過去の重賞勝利実績で負担重量が加算されます。加算条件は以下の通り。

2kg増・・・過去1年以内に牝馬限定を除くGⅠ勝利馬。

1kg増・・・過去1年以内に牝馬限定GⅠ勝利馬、同GⅡ勝利馬。一年以上前に牝馬限定及び2歳GⅠを除くGⅠ勝利馬。

国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され、地方所属馬は大阪杯出走候補馬3頭まで出走登録が可能です。

中山記念は大阪杯へのステップレースに指定され、JRA所属馬なら優勝馬に、地方所属馬なら2着以内に入った馬に大阪杯への優先出走権が与えられます。

↓過去10年の中山記念入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2023年中山記念出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ダノンザキッド ジャスタウェイ 牡4 北村友一 ノーザンファーム
安田隆行 (栗東) Dansili 57kg ダノックス
2 2 ソロフレーズ ディープスカイ 牡8 武士沢友治 ダーレー・ジャパン・F
佐藤吉勝 (美浦) Pivotal 57kg 松谷翔太
3 3 イルーシヴパンサー  ハーツクライ 牡5 M.デムーロ 追分ファーム
久保田貴 (美浦) キングカメハメハ 57kg 草間庸文
3 4 ドーブネ ディープインパクト 牡4 武豊 社台ファーム
武幸四郎 (栗東) Footstepsinthesand 56kg 藤田晋
4 5 シュネルマイスター Kingman 牡5 T.バシュロ Northern Farm
手塚貴久 (美浦) Soldier Hollow 58kg サンデーレーシング
4 6 ソーヴァリアント オルフェーヴル 牡5 横山武史 社台ファーム
大竹正博 (美浦) シンボリクリスエス 57kg 社台レースホース
5 7 ナイママ ダノンバラード 牡7 柴田大和 道見牧場
武藤善則 (美浦) ジャングルポケット 57kg 岡田繁幸
5 8 トーラスジェミニ  キングズベスト 牡7 原優介 川上牧場
長谷川浩 (栗東) マンハッタンカフェ 57kg 小桧山悟 (美浦)
6 9 ショウナンマグマ ザファクター 牡4 石橋脩 青藍牧場
尾関知人 (美浦) ステイゴールド 56kg 国本哲秀
6 10 モズベッロ ディープブリランテ 牡7 大野拓弥 村田牧場
森田直行 (栗東) Harlan’s Holiday 57kg キャピタル・システム
7 11 ヒシイグアス  ハーツクライ 牡7 松山弘平 ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) Bernstein 57kg 阿部雅英
7 12 スタニングローズ キングカメハメハ 牝4 吉田隼人 ノーザンファーム
高野友和 (栗東) クロフネ 55kg サンデーレーシング
8 13 ラーグルフ モーリス 牡4 菅原明良 スマイルファーム
宗像義忠 (美浦) ファルブラヴ 56kg 村木隆
8 14 リューベック ハービンジャー 牡4 田辺裕信 ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) スペシャルウィーク 56kg 金子真人H

勝ち馬予想に役立つ!中山記念の注目馬分析

ソーヴァリアント

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート 
ソーマジック シンボリクエスエス Kris S. 
Tee Kay 
スーア  Fairy King 
Bold Starlet 

ソーヴァリアントは前走のチャンピオンカップで同一重量連覇を達成。これまで11戦5勝2着2回3着1回。重賞は他にセントライト記念2着、弥生賞4着で、中山2000~2200mを5戦1勝2着2回。レース中心房細動を発症し13着だったオールカマー以外は掲示板を確保。

ソーヴァリアントの父はオルフェーヴル。シンボリクリスエス産駒の母ソーマジックは桜花賞3着馬。ソーヴァリアントの半姉にディープインパクト産駒で愛知杯を勝ち、秋華賞2着、ヴィクトリアマイルカップ3着のマジックキャッスル。

11戦中10戦でメンバー中上がり3番手以内としまいは堅実。また中山向きの前で競馬ができ、ゴール前直線の短い札幌や阪神内回りで4勝を挙げています。ただし、過去に2000m以下のレースの経験はなく、さらに前走に比べ1kg増で57kgを背負うのも初。

GⅢ程度なら圧勝も、今回はGⅠ級のメンバーが揃っています。GⅠ出走歴が無いソーヴァリアントではペースについて来られない可能性もあります。また過去10年で中山記念を優勝した馬は前走GⅠか中山金杯組。能力は一級品もマイナス要素も多く、連下で。

ダノンザキッド

ジャスタウェイ ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
シビル Wild Again
シャロン
エピックラヴ Dansili デインヒル
Hasili 
Leopard Hunt Diesis
Alcando

ダノンザキッドは2020年のホープフルSの優勝馬。これまで13戦3勝2着2回3着4回2歳時に東京スポーツ2歳S勝ちりますが、明け3歳以後勝利からは見放されています。ただし、ここ4戦連続馬券に絡み、2戦連続GⅠ2着と能力は一級品で復調気配。

ダノンザキッドの父はジャスタウェイ母エピクラヴはアイルランド産で仏国芝1800mGⅢの勝ち馬で、芝2000mGⅠでも2着。

ダノンザキッドの半兄でディープブリランテ産駒のミッキーブリランテは阪急杯・京成杯オータムハンデ2着、半弟でロードカナロア産駒のダノンタッチダウンが朝日フューチュリティースS2着。

ホープフルS勝ちがあるものの中山とは相性が悪く、弥生賞・皐月賞・中山記念で1番人気に推されていますが、3着、15着、7着。気性に問題があり、隊列がバラけて末脚勝負になることが望ましいため、小回りでゴール前直線が短いコースは基本苦手か。能力的にはメンバー中上位も、抑えまで。

スタニングローズ

キングカメハメハ Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
マンファス ラストタイクーン
Pilot Bird
ローザブランカ クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー 
ローズバド サンデーサイレンス
ロゼカラー

スタニングローズは昨年の秋華賞の優勝馬。これまで11戦5勝2着2回3着1回。重賞は他にフラワーCと紫苑S勝ちがあり、オークスでも2着前走エリザベス女王杯では2番人気も、優勝馬ジェラルディーナから2.5秒も離され14着に惨敗しています。

スタニングローズの父はキングカメハメハ。クロフネ産駒の母ローズカサブランカは3勝馬。母の半弟に朝日杯フューチュリティS馬のローズキングダム、祖母ローズバドは重賞2勝と活力ある母系。

前走のエリザベス女王杯は重。残り800mで手ごたえが怪しくなっていることからも重が苦手か、前走激走の疲れが残っていたかのどちらか。父がキングカメハメハで筋肉質なので恐らく後者。

中山は2戦2勝で共に重賞。中山1800mの経験もあり。また秋初戦の紫苑Sでポン駆けし、さらに中山記念で馬券になった牝馬は全てGⅠ好走歴があることからも、本レースで勝ち負けできる能力は秘めています。

ただし、キングカメハメハ産駒は疲労が抜けにくく、3か月休養でダメージが回復しているかがカギ。調教が良さそうなら買い。

ヒシイグナス

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
ラリズ  Bernstein Storm Cat
La Affirmed
La Marlene Rainbow Corner
La Cardinale

ヒシイグナスは2021年の中山記念の優勝馬。これまで15戦6勝2着5回。重賞は他に2021年中山金杯勝ちがあり、GⅠも同年天皇賞秋5着、香港C2着、2022年大阪杯4着、宝塚記念2着と能力はGⅠ級。

ヒシイグアスの父はハーツクライ母ラズリはアルゼンチン産で同国GⅢ2勝を含む9勝を挙げた活躍馬。血統内にヘイローの3×5の濃いクロスを持っています。

基本柄的に体質が弱く、2戦したら半年程度の長期休養を繰り返している馬。昨年は大阪杯と宝塚記念を使った後、秋は全休しています。

中山は1800~2000mを7戦して4勝2着2回、掲示板を外したこと無く得意ただし過去10年で7歳馬以上の馬が連対したことは無く、3着が最高。数を使っていないため馬体は若いと思われますが、抑えまで。

シュネルマイスター

Kingman Invincible Spirit Green Desert
Rafha
Zenda Zamindar
Hope
セリエンホルデ Soldier Hollow In the Wings
Island Race
Saldenehre Highest Honor
Salde

シュネルマイスターは2021年のNHKマイルの優勝馬。これまで12戦4勝2着3回3着1回。重賞は他にGⅡ毎日王冠勝ちがあり、3歳で参戦した安田記念では3着、同年マイルチャンピオンシップで2着、昨年の安田記念でも2着しています。

シュネルマイスターの父は欧州芝マイルGⅠ4連勝したキングマン。母セリエンホルデはドイツオークス優勝馬という良血。血統内にクリスの4×5の濃いクロス、ノーザンダンサーの5×5のクロスを持ち、母系にスタミナを強化のサドラーズウェルズの血が入っています。

1600~2000mで好走しているにもかかわらず、昨秋はスプリンターズSからの始動で9着。続くマイルチャンピオンシップでは1番人気に推されるものの5着。前走香港マイルでも9着と完全にリズムを壊しています。

今回は仕切り直しの1戦。中山は2歳時に1600m1勝クラスを優勝、弥生賞2着と、不得意な1200m戦を除けば走ります。また今回は他馬より1kg重い58kgを背負いますが、安田記念で経験済み目標は安田記念も、ローテーション的に余裕があり、ここは勝負勘を取り戻すために全力か。勝ち負け。

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