2023年第73回GⅠ安田記念予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年安田記念の注目馬を分析!

安田記念の特徴

GⅠ安田記念は第3回東京開催2日目に行われる芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は3歳牡馬54kg、同牝馬52kg、4歳以上牡馬58kg、同牝馬56kg。国際競走に指定され外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。地方所属馬は出走資格のある馬のみ登録できます。

JRA所属馬は当年のマイラーズカップ及び京王杯スプリングカップ優勝馬、及び登録された馬の内レーティング上位5位までに優先出走権が与えられます。

それ以外の馬は通算獲得本賞金+過去1年間の獲得賞金+過去2年間のGⅠ・JpnⅠの獲得賞金の総和の高い順に出走が可能です。

なお、安田記念の優勝馬には同年の米国ブリダーズカップ・マイルの終戦出走権、1~3着馬には仏国ジャックルマロワ賞への優先出走権が付与されます。

秋のマイルチャンピオンシップと共に春のマイル王を決めるレースとして定着しています。マイルは短距離馬も中距離馬も出走が可能なので非常に層が厚く、豪華なメンバーが揃う一戦です。

↓過去10年の安田記念入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2023年安田記念出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ナランフレグ ゴールドアリュール 牡5 丸田恭介 坂戸節子
宗像義忠 (美浦) ブライアンズタイム 58kg 村木克成
1 2 メイケイエール ミッキーアイル 牝5 池添謙一 ノーザンファーム
武英智 (栗東) ハービンジャー 56kg 名古屋競馬
2 3 ジャックドール モーリス 牡5 武豊 クラウン日高牧場
藤岡健一 (栗東) Unbridled’s Song 58kg 前原敏行
2 4 セリフォス ダイワメジャー 牡3 D.レーン 追分ファーム
中内田充 (栗東) Le Havre 58kg G1レーシング
3 5 ソダシ クロフネ 牝5 川田将雅 ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) キングカメハメハ 56kg 金子真人H
3 6 ダノンスコーピオン ロードカナロア 牡4 M.デムーロ ケイアイファーム
安田隆行 (栗東) Sligo Bay 58kg ダノックス
4 7 ガイアフォース キタサンブラック 牡4 西村淳也 追分ファーム
杉山晴紀 (栗東) クロフネ 58kg KRジャパン
4 8 ドルチェモア ルーラーシップ 牡3 坂井瑠星 下河辺牧場
須貝尚介 (栗東) ディープインパクト 54kg スリーエイチレーシング
5 9 シャンパンカラー ドゥラメンテ 牡3 内田博幸 社台ファーム
田中剛 (美浦) Reckless Abandon 54kg 青山洋一
5 10 ソウルラッシュ ルーラーシップ 牡5 松山弘平 下河辺牧場
池江泰寿 (栗東) マンハッタンカフェ 58kg 石川達絵
6 11 イルーシヴパンサー  ハーツクライ 牡5 岩田望来 追分ファーム
久保田貴 (美浦) キングカメハメハ 58kg 草間庸文
6 12 ナミュール ハービンジャー 牝4 岩田望来 ノーザンファーム
高野友和 (栗東) ダイワメジャー 56kg キャロットファーム
7 13 レッドモンレーヴ ロードカナロア 牡4 横山武史 ノーザンファーム
蛯名正義 (美浦) ディープインパクト 56kg 東京ホースレーシング
7 14 シュネルマイスター Kingman 牡5 C.ルメール Northern Farm
手塚貴久 (美浦) Soldier Hollow 58kg サンデーレーシング
7 15 マテンロウオリオン ダイワメジャー 牡4 横山典弘 ムラカミファーム
昆貢 (栗東) キングカメハメハ 58kg 寺田千代乃
8 16 カフェファラオ American Pharoah 牡6 浜中俊 Paul P. Pompa
堀宣行 (美浦) More Than Ready 58kg 西川光一
8 17 ウインカーネリアン スクリーンヒーロー 牡7 三浦皇成 コスモヴューファーム
鹿戸雄一 (美浦) マイネルラヴ 58kg ウイン
8 18 ソングライン  キズナ 牝4 戸崎圭太 ノーザンファーム
林徹 (美浦) シンボリクリスエス 56kg サンデーレーシング

勝ち馬予想に役立つ!安田記念の注目馬分析

ソングライン

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ルミナスパレード シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
ルミナスポイント アグネスタキオン
ソニンク

ソングラインは昨年の安田記念の優勝馬でこれまで14戦6勝2着2回3着1回。前走ヴィクトリアマイルでは先行抜け出ししたソダシをインから強襲し頭差で優勝。これで東京マイルGⅠは4戦2勝2着1回東京マイルは7戦4勝2着2回で掲示板を外していません。

ソングラインの父はキズナ。シンボリクリスエス産駒のルミナスパレードはダート短距離の4勝馬。母の半妹にクロフネ産駒のジューヌエコールが短距離重賞を2勝。

血統内にサンデーサイレンスの3×4の濃いクロス、ヘイルトゥリーズンの5×5のクロスがあり、母系にシンボリクリスエス、アグネスタキオンとパワー型の種牡馬が重ねられています。

昨年同様にヴィクトリアマイルを叩いての参戦。昨年の同レースの走破時計は1分32秒5、昨年より1kg斤量が増えた今年のヴィクトリアマイルの走破時計が1分32秒2なので、単純計算なら自力強化は明白。昨年の安田記念の勝ち時計は1分32秒3、得意の舞台を考えれば、今回も勝ち負け。

ソダシ

クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
ブルーアヴェニュー Classic Go Go
Eliza Blue
ブチコ キングカメハメハ Kingmanbo
マンファス
シラユキヒメ サンデーサイレンス
ウェイブウインド

ソダシは阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、昨年のヴィクトリアマイルとマイルGⅠ3勝馬。これまで15戦7勝2着2回3着2回昨年のマイルチャンピオンシップでも3着し、連覇を狙った前走ヴィクトリアマイルでは頭差2着の惜敗

ソダシの父はクロフネ。キングカメハメハ産駒の母ブチコはダート中距離の4勝馬。母の半姉でクロフネ産駒のユキチャンがダート2100mの地方GⅢ関東オークスを優勝し、NRA最優秀牝馬を受賞。基本的に一族はダート馬。

クロフネ産駒の牝馬の上級馬は古馬になっても能力を維持するタイプが多く、ホエールキャプチャ、アエロリットが古馬マイルGⅠで好走。実際にソダシも牡馬の一級線相手に好走を繰り返しています。

連覇を狙った今年のヴィクトリアマイルは大外で、先行馬のソダシには走破距離が長くなり不利な状況。それでも昨年と同じ時計で走っており、優勝馬ソングライトは同タイムで頭差。能力的にソングラインと差はありません。

またマイルの持ち時計は1分31秒1と早く、芝マイルGⅠは5戦3勝2着1回3着1回と馬券を外していません。走破時計も自分でペースを作り1分32秒台が3度と、時計通りにきっちり走ります。

ただし、中3週は初筋肉質なので疲労が抜けず筋肉が固くなるとパフォーマンスが落ちる可能性が。また今回も強力牡馬が相手で、同型馬のジャックドールとの兼ね合いがカギ。恐らくジャックドールがハナを奪うので、ソダシは2番手の競馬が濃厚。

切れる脚があるタイプではないので、2000mをハイラップで走れるジャックドールに先手を奪われた場合は追いつけないか、先に仕掛ければ息切れする可能性があります。連下で。

セリフォス

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ ノーザンテースト
スカーレットインク
シーフロント Le Havre Noverre
Marie Rheinberg
Freedom Herself Freedom Cry
Redeem Herself

セリフォスは昨年のマイルチャンピオンシップの優勝馬。これまで9戦5勝2着1回重賞は他に新潟2歳S、デイリー杯2歳S、富士S勝ちがありマイル重賞4勝。昨年のNHKマイルカップ、安田記念でも4着に入っています。

セリフォスの父はダイワメジャー。母シーフロントはフランス産の5勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。ダイワメジャー産駒は早熟傾向で3歳までが能力的にピーク。古馬GⅠ勝ちは有りません。

前走ドバイターフは3番人気も5着敗退。1800m戦なので距離が長かったか。今回は叩き2戦目で上昇が見込めますが、高いレベルで能力を維持しても、基礎能力の上積みは見込み難い印象。

また今回の負担重量58kgは初。マイルチャンピオンシップで0.3秒先着した3着のソダシとは当時1kg差でしたが、今回は2kg差。0.1秒差まで詰め寄られます。

東京マイルの持ち時計は1分32秒ですが、斤量54kgでのもの。58kgの今回は1分32秒8となり、昨年の安田記念の勝ち時計から0.4秒遅れる計算です。抑えまで。

シュネルマイスター

Kingman Invincible Spirit Green Desert
Rafha
Zenda Zamindar
Hope
セリエンホルデ Soldier Hollow In the Wings
Island Race
Saldenehre Highest Honor
Salde

シュネルマイスターは2021年のNHKマイルカップの優勝馬で、同年の安田記念で3着、昨年の安田記念でも2着の成績。これまで14戦5勝2着3回3着1回前走マイラーズカップでは1番人気で優勝し、2021年の毎日王冠勝ち以来1年半ぶりの勝利。

シュネルマイスターの父は欧州芝マイルGⅠ4連勝したキングマン。母セリエンホルデはドイツオークス優勝馬という良血。血統内にクリスの4×5の濃いクロス、ノーザンダンサーの5×5のクロスを持ち、母系にスタミナを強化のサドラーズウェルズの血が入っています。

前走マイラーズの勝ち時計は1分31秒5と早く、上りもメンバー中最速の32秒9と時計勝負の強さは健在。ただし、同斤量だった2着ガイアフォース、3着ソウルフラッシュとは0.1秒差とあまり差が無く、前走で2着だった昨年の安田記念と同じ馬体重で出走しているため、成長度は疑問符。抑えまで。

ジャックドール

モーリス スクリーンヒーロー グラスワンダー
ランニングヒロイン
メジロフランシス カーネギー
メジロモントレー
ラヴァリーノ Unbridled’s Song Unbridled 
Trolley Song 
Sous Entendu Shadeed
It’s in the Air

ジャックドールは今年の大阪杯の優勝馬。これまで14戦8勝2着2回。重賞は他に金鯱賞、札幌記念勝ちがあり、昨年の天皇賞秋でも優勝馬イクノイックスから0.4秒差の4着

ジャックドールの血はモーリス。アンブライドルズソングの母ラヴァリーノは米国産で英国にて2勝。祖祖母ストーミングホーム他海外GⅠ馬が多数出ています。また血統内にミスタープロスペターの4×3の濃いクロスを持ちます。

14戦全てが芝2000m戦で、マイルは初。父がマイラーのモーリスなのでこなす可能性はあります。また左回りは7戦6勝東京芝2000mの持ち時計は1分57秒4で、同コースで3回も1分57秒台を叩き出しています。

逃げ馬で自分のペースでレースが作れるのがジャックドールの強み。切れる脚は無いので、2000mをハイペースで走り切れるスタミナを活かして、恐らくソダシを制して今回もハナに立つと考えられます。そのため他馬の目標にされ、切れる馬にゴールまで差される可能性が。連下で。

ダノンスコーピオン

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
レキシールー Sligo Bay Sadler’s Wells
Angelic Song
Oneexcessivenite In Excess
Favored One

ダノンスコーピオンは昨年のNHKマイルカップの優勝馬。これまで10戦4勝3着2回。重賞は他にアーリントンカップ勝ちがあり、朝日フューチュリティSと富士Sで3着。ただし昨年のマイルチャンピオンシップ11着以降精彩を欠いています。

ダノンスコーピオンの父はロードカナロアカナダ産の母レキシールーは海外重賞3勝を含む10勝馬。母の父スライゴーベイは米芝中距離GⅠ馬。母系にサドラーズウェルズの血が入っているので、ロードカナロア産駒でもスタミナ勝負の展開に有利な血統です。

前走京王杯スプリングCは1番人気も優勝馬から0.5秒差11着に敗退と、さすがに負けすぎか。ただし過去にはサトノアラジンが京王杯スプリングC1番人気で掲示板を外し、安田記念で巻き返した例があります。人気が極端に落ちるようなら単穴で。

シャンパンカラー

ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ
メモリアルライフ Reckless Abandon Exchange Rate
Sant Elena
Baldovina Tale of the Cat
バルドウィナ

シャンパンカラーは今年のNHKマイルカップの優勝馬。これまで5戦3勝3着1回マイル戦では馬券を外していません

シャンパンカラーの父は牡馬クラシック2のドゥラメンテ。英国産の母メモリアルライフは未出走馬。母の半妹に短距離重賞4勝のワンカラット。桜花賞馬のジェネラーがいます。

東京マイルは3戦3勝。馬場が稍重だったとはいえ、NHKマイルカップの勝ち時計1分33秒8は過去10年で最も遅い時計。持ち時計もNHKマイルカップの勝ち時計。前走は逃げ馬が殿負け、2番手ブービーという前崩れの展開で、上位人気馬はいずれも後方待機馬。

安田記念ではソダシ、ジャックドールと持ち時計通りに走る快速馬が参戦しているため、持ち時計が無いシャンパンカラーでは斤量差があっても苦戦が予想されます。見送り。

↓ここをクリックすると他の重賞の【データ】【注目出走馬分析】を検索できます。↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました