過去10年のデータから見る京成杯オータムハンデキャップの入賞馬

京成杯オータムハンデキャップの枠番・走破時計・馬場・種牡馬（父、母の父）一覧
京成杯オータムハンデキャップ入賞馬と前走の人気・着順一覧
京成杯オータムハンデキャップと馬券の傾向
京成杯オータムハンデキャップのレース及びコースの攻略法

京成杯オータムハンデキャップの枠番・走破時計・馬場・種牡馬（父、母の父）一覧

年	着	枠番	馬名	性齢	斤量	タイム	馬場	父	母の父
2022	1	7	ファルコニア	牡5	56kg	1.33.6	良	ディープインパクト	Hawk Wing
	2	7	ミッキーブリランテ	牡6	56kg	1.33.6		ディープブリランテ	Dansili
	3	8	クリノプレミアム	牝5	54kg	1.33.7		オルフェーヴル	Giant’s Causeway
2021	1	1	カテドラル	牡5	56kg	1.32.0	良	ハーツクライ	ロックオブジブラルタル
	2	5	コントラチェック	牝5	55.5kg	1.32.0		ディープインパクト	Halling
	3	1	グレナディアガーズ	牡3	56kg	1.32.1		Frankel	Harlington
2020	1	5	トロワゼトワル	牝5	55kg	1.33.9	良	ロードカナロア	ハーツクライ
	2	8	スマイルカナ	牝3	52kg	1.33.9		ディープインパクト	Distorted Humor
	3	1	ボンセルヴィーソ	牡6	55kg	1.33.9		ダイワメジャー	サクラローレル
2019	1	5	トロワゼトワル	牝4	52kg	1.30.3	良	ロードカナロア	ハーツクライ
	2	6	ディメンシオン	牝5	53kg	1.30.9		ディープインパクト	モンジュー
	3	1	ジャンダルム	牡4	55kg	1.30.9		Kitten’s Joy	サンデーサイレンス
2018	1	6	ミッキーグローリー	牡5	55kg	1.32.4	良	ディープインパクト	ホワイトマズル
	2	8	ワントゥワン	牝5	53kg	1.32.5		ディープインパクト	ファルブラヴ
	3	2	ロジクライ	牡5	56.5kg	1.32.6		ハーツクライ	Machiavellian
2017	1	3	グランシルク	牡5	56kg	1.31.6	良	ステイゴールド	Dynaformer
	2	2	ガルバルディ	牡6	57kg	1.31.9		ディープインパクト	Zafonic
	3	7	ダノンリバティ	牡5	56kg	1.31.9		キングカメハメハ	エリシオ
2016	1	5	ロードクエスト	牡3	55kg	1.33..0	良	マツリダゴッホ	チーフベアハート
	2	2	カフェブリリアント	牝6	54kg	1.33.1		ブライアンズタイム	Caerleon
	3	3	ダノンプラチナ	牡4	58kg	1.33.3		ディープインパクト	Unbridled’s Song
2015	1	6	フラアンジェリコ	牡7	53kg	1.33.3	良	ネオユニヴァース	ジャッジアンジェルーチ
	2	4	エキストラエンド	牡6	57kg	1.33.3		ディープインパクト	Garde Royale
	3	7	ヤングマンパワー	牡3	54kg	1.33.3		スニッツェル	サンデーサイレンス
2014	1	2	クラレント	牡5	58kg	1.33.3	良	ダンスインザダーク	ダンシングブレーヴ
	2	3	ブレイズアトレイル	牡5	55kg	1.33.4		ダイワメジャー	エルコンドルパサー
	3	4	ミトラ	騙6	56kg	1.33.4		シンボリクリスエス	サンデーサイレンス
2013	1	5	エクセントカーヴ	牝4	52kg	1.31.8	良	ダイワメジャー	A.P. Indy
	2	5	ダノンシャーク	牡5	58kg	1.32.0		ディープインパクト	Caerleon
	3	6	ゴットフリート	牡3	53kg	132.4		ローエングリン	サンデーサイレンス

京成杯オータムハンデキャップ入賞馬と前走の人気・着順一覧

年	着	人気	馬名	前走	人気	着
2022	1	1	ファルコニア	中京記念	1	3
	2	12	ミッキーブリランテ	L	15	12
	3	7	クリノプレミアム	ヴィクトリアマイル	15	16
2021	1	7	カテドラル	中京記念	6	2
	2	12	コントラチェック	函館スプリント	6	8
	3	1	グレナディアガーズ	NHKマイルカップ	1	3
2020	1	4	トロワゼトワル	関屋記念	8	2
	2	3	スマイルカナ	L	2	1
	3	13	ボンセルヴィーソ	L	3	10
2019	1	4	トロワゼトワル	3勝クラス	1	1
	2	5	ディメンシオン	関屋記念	5	2
	3	10	ジャンダルム	中京記念	11	6
2018	1	1	ミッキーグローリー	1600万下	1	1
	2	3	ワントゥワン	関屋記念	5	2
	3	2	ロジクライ	中京記念	5	2
2017	1	1	グランシルク	中京記念	2	2
	2	11	ガルバルディ	ダービー卿CT	6	9
	3	6	ダノンリバティ	関屋記念	5	3
2016	1	1	ロードクエスト	ダービー	9	11
	2	6	カフェブリリアント	ヴィクトリアマイル	14	15
	3	2	ダノンプラチナ	東京新聞杯	2	4
2015	1	13	フラアンジェリコ	七夕賞	7	11
	2	11	エキストラエンド	関屋記念	5	9
	3	7	ヤングマンパワー	関屋記念	9	3
2014	1	2	クラレント	関屋記念	4	1
	2	8	ブレイズアトレイル	関屋記念	10	5
	3	9	ミトラ	関屋記念	5	10
2013	1	3	エクセントカーヴ	1600万下	2	1
	2	2	ダノンシャーク	安田記念	12	3
	3	7	ゴットフリート	NHKマイルカップ	5	11

京成杯オータムハンデキャップと馬券の傾向

過去10年の集計より。2015年は中山競馬場改修工事のため新潟開催。

前走と馬券

サマーマイルシリーズ最終戦なので、中京記念と関屋記念からの転戦馬が多い傾向。

中京記念　3勝2着0回3着2回、占有率16.7％

関屋記念　1勝2着4回3着2回、占有率23.3％

ローテーション的に関屋記念からの転戦が好成績を収め、馬券全体の1/4を占めます。ただし勝ち切るには難しく、同じマイル戦でも新潟と中山は180度コース形態が違うので連下狙いが正解。中京記念と関屋記念転戦組で馬券になった11頭中9頭が前走2P以上の得点。そのため本気度が違います。

また前走GⅠだった馬は1勝2着2回3着3回。前走2桁着順でも巻き返してきます。

一方で勝ち鞍が多いのは前走OP・条件戦からの格上挑戦組で3勝と非常に高い勝率。勝ち馬は全て京成杯オータムハンデで5番人気以内なので、格上挑戦で人気になれば買い。

血統と馬券

サンデーサイレンス系　　 21頭

ノーザンダンサー系　　　 4頭

ミスタープロスペクター系 3頭

ロベルト系　　　　　　　 2頭

開幕週で芝が軽く、早い時計決着となるためスピード能力が高いサンデーサイレンス系の種牡馬を父に持つ馬が30頭中21頭、全体の約7割を占めます。その内ディープインパクト産駒が2勝2着7回3着1回、占有率26.7％とハイアベレージ。

他にサンデーサイレンス系で複数頭馬券になっているのは産駒のほとんどがマイラーのダイワメジャーで3頭と、持続するスピードが売りのハーツクライ2頭。

次点のノーザンダンサー系4頭中3頭がサドラーズウェルズ系。ただし4頭とも3着なので、スタミナ任せで持続するスピードの結果か。ミスタープロスペクター系3頭は全てキングカメハメハ系です。

性齢と馬券

3歳　　　1勝2着1回3着3回、占有率20.0％

4歳　　　2勝2着0回3着2回、占有率13.3％

5歳　　　6勝2着5回3着3回、占有率46.7％

6歳　　　0勝2着4回3着2回、占有率16.7％

7歳以上　1勝2着0回3着0回、占有率3.3％

馬券の中心は6勝2着5回の5歳馬。この時期の中山の芝は高速馬場でスピード勝負になりやすく、スピード能力でピークを過ぎた6、7歳馬は苦戦傾向。

牡・騙馬　7勝2着5回3着9回　占有率70％

牝馬　　　3勝2着5回3着1回　占有率30.0％

馬券は牡・騙馬の割合が高いのですが、馬連では牝馬が絡んで切る可能性が高い傾向。馬券に絡んだ牝馬は1頭を除き7番人気以内なので、人気がある牝馬なら買い。

ハンデと馬券

52kg以下　　 2勝2着1回3着0回、占有率10.0％

53～54kg台　 1勝2着3回3着2回、占有率20.0％

55～56kg台　 6勝2着3回3着6回、占有率50.0％

57kg以上　　 1勝2着3回3着2回、占有率20.0％

馬例定量より1kg軽い55～56kgが全体の50％。極端な軽ハンデは苦戦傾向。

京成杯オータムハンデキャップのレース及びコースの攻略法

京成杯オータムハンデはコーナーを3つ回る中山芝外回り1600mのAコースを使用。スタートは1600m専用の引き込み線から。スタートから最初のコーナーまでの直線が283mと短く、先行争いは激化。さらに最初のコーナーが直角に近いため外枠が圧倒的に不利。

最初のコーナーを回ると第3コーナーまで緩やかな下り坂が続き、加速が付けやすい構造。外回りの第3コーナーは径が緩やかで加速を付けたまま回れます。第4コーナーを回るとゴール前直線は310mと短く、さらに中山名物高低差2.2mの急坂が待ち受けます。

開幕2日目で芝の状態が良く、勝ち時計1分30秒台が出たこともある高速馬場。パワー不要で、中山競馬場は逃げ・先行馬が有利という先入観があるため行った、行った行ったのレースになると思われがちです。しかし、過去10年で逃げ切り勝ちは1回のみで、2着が3回。

実際は必要以上にスピードが出て、逃げ・先行馬はオーバーペースでスタミナ切れを起こして差し馬に逆転されています。過去10年で第4コーナーを回った時点で6番手以下の馬が5勝を挙げています。

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