2023年第59回GⅢ中日新聞杯 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年中日新聞杯の注目馬を分析!

中日新聞杯の特徴

GⅢ中日新聞杯は第6回中京開催3日目に行われる3歳以上芝2000mのハンデキャップ戦です。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され、地方所属馬は2頭まで登録可能です。

開催時期と距離が何度か変更があり、現行と同じ年末に芝2000mで開催されるのは2017年から。それ以前は3月開催。

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2023年中日新聞杯出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ユニコーンライオン No Nay Never 牡7 国分優作 Desert Star Phoenix Jvc
矢作芳人 (栗東) High Chaparral 58.5kg ライオンレースホース
1 2 カントル ディープインパクト 牡7 H.ドイル ノーザンファーム
藤原英昭 (栗東) キングカメハメハ 57kg 金子真人H
2 3 ドルチェモア ルーラーシップ 牡3 団野大成 下河辺牧場
須貝尚介 (栗東) ディープインパクト 57kg スリーエイチレーシング
2 4 シュヴァリエローズ ディープインパクト 牡4 佐々木大輔 ノーザンファーム
清水久詞 (栗東) evres Rose 56kg キャロットファーム
3 5 サトノエルドール ディープインパクト  牡7 荻野極 追分ファーム
国枝栄(美浦) Fasliyev 56kg 里見治
3 6 マイネルファロン ステイゴールド 牡8 丸山元気 ビッグレッドファーム
手塚貴久 (美浦) ロージズインメイ 56kg TC・ラフィアン
4 7 ヤマニンサルバム イスラボニータ 牡4 三浦皇成 錦岡牧場
中村直也 (栗東) ホワイトマズル 57kg 土井肇
4 8 ホウオウビスケッツ マインドユアビスケッツ 牡3 丸田恭介 岡田スタッド
奥村武 (美浦) ルーラーシップ 56kg 小笹芳央
5 9 ユーキャンスマイル  キングカメハメハ 牡7 L.モリス ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) ダンスインザダーク 58kg 金子真人H
5 10 リューベック ハービンジャー 牡5 吉田隼人 ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) スペシャルウィーク 57kg 金子真人H
6 11 ハヤヤッコ キングカメハメハ 牡7 幸英明 ノーザンファーム
国枝栄 (美浦) クロフネ 58.5kg 金子真人H
6 12 キラーアビリティ ディープインパクト 牡4 B.ムルザバエフ ノーザンファーム
斉藤崇史 (栗東) Congaree 59kg キャロットファーム
7 13 カレンルシェルブル ハービンジャー 牡5 斎藤新 社台ファーム
安田翔伍 (栗東) ハーツクライ 57kg 鈴木隆司
7 14 ジャンカズマ ハービンジャー 牡5 小沢大仁 ノーザンファーム
小栗実(栗東) アドマイヤベガ 54kg 雅苑興業
8 15 ピンハイ ミッキーアイル 牝4 高倉稜 ヒダカファーム
田中克典 (栗東) ジャングルポケット 54kg 北畑忍
8 16 スパイダーゴールド ダイワメジャー 牡4 鮫島克駿 ノーザンファーム
鹿戸雄一 (美浦) Candy Ride 56kg 村木隆
8 17 ワンダフルタウン ルーラーシップ 牡5 和田竜二 ノーザンファーム
高橋義忠 (栗東) ディープインパクト 57kg 三田昌宏

勝ち馬予想に役立つ!中日新聞杯の注目馬分析

キラーアビリティ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
キラーグレイシス Congaree アラジ
Mari’s Sheba
Heatherdoesntbluff Old Trieste
Michigan Bluff

キラーアビリティは昨年の中日新聞杯の優勝馬2歳時にホープフルS勝ちがあり、これまで12戦3勝2着1回。今年は重賞を4戦して馬券になっていないものの、京都記念と新潟大賞典で5着しています。

キラーアビリティの父はディープインパクト。母キラーグレースは米ダートGⅠ馬。母の父コンガリーは米ダートGⅠ5勝という良血。GⅠ馬と言ってもメンバーが手薄な2歳GⅠなので実績的には若干心許ないものの、血統は元々GⅠ級。

2走前の新潟大賞典は5着も、不良馬場でトップハンデの59kgを背負い優勝馬から2秒離さる大差負け。前走富士Sは初のマイル戦に対応できず12着、優勝馬から1.7秒も離さています。ただし上りはメンバー中3番目。今回3勝を挙げている適距離の芝2000mに戻ります。

ただし今回はトップハンデの59kg。昨年より3kg、前走より2kg重い斤量を背負います。馬格が470kg程度しかないため、最後の伸びに影響が出ると思われます。抑えまで。

ホウオウビスケッツ


マインドユアビスケッツ
Posse Silver Deputy
Raska
Jazzmane Toccet
Alljazz
ホウオウサブリナ ルーラーシップ キングカメハメハ
エアグルーヴ
トラヴェシーア ディープインパクト
マンファス

ホウオウビスケッツはこれまで5戦2勝2着1回スプリングSで2着に入り、本番皐月賞では17着惨敗。続くダービーでは16番人気でしたが、優勝馬タスティエーラから0.2秒差6着に好走しています。

ホウオウビスケッツの父はドバイゴールデンシャヒーン連覇のマインドユアビスケッツ。ルーラーシップ産駒の母ホウオウサブリナは未出走馬。近親に活躍馬はいません。また血統内にキングカメハメハの母マンファスの4×3の濃いクロスを持ちます。

父は短距離ダート血統なので影響力は母の父のルーラーシップから。ダービーでは2番手先行で最後まで粘っているので中距離向きのスタミナがあります。今回のハンデは56kg。ダービーより1kg減。左回り2000mは春に1勝クラス1着で経験済み。

今回はダービーからの6か月休養後の直行ですが、スプリングS優勝馬でダービー4着馬のベラジオオペラが先週のチャレンジカップ休み明けで快勝したので、ホウオウビスケッツにも同様の期待が掛かります。当日気合が載っているようなら勝ち負け。

ヤマニンバルサム

イスラボニータ フジキセキ サンデーサイレンス
ミルレーサー
イスラコジーン Cozzene
Isla Mujeres
ヤマニンエマイユ ホワイトマズル ダンシングブレーヴ
Fair of the Furze
ヤマニンザナドゥ トニービン
ワンオブアクライン

ヤマニンバルサムはこれまで19戦5勝2着4回3着4回。今年1月に中京芝2000mで3勝クラスを脱出。その後芝2000mを中心にGⅡ、GⅢを5戦するものの掲示板に載れず。前走東京芝2000mLクラスで優勝し、5勝目を挙げています。

マニンサルバムの父は皐月賞馬のイスラボニータ。ホワイトマズル産駒の母ヤマニン絵マイユは短距離OP2勝がある6勝馬。血統内にノーザンダンサーの4×4の濃いクロスがあります。ただし近親にこれといった活躍馬はいません。

前走東京2000mLクラスは重馬場の中逃げ切り勝ち。勝ち時計1分58秒は早く、2着に0.2秒差を付ける快勝。2着は重賞2着2回のシルトホルン、3着は金鯱賞で先着を許した1番人気のディープモンスターなので価値はあります。

左回りは8戦5勝3着1回、中京芝2000mは3戦2勝と得意。また前走Lクラス勝ちを収めながら斤量は前走と同じ57kgで据え置きは好材料。

ただし新潟大賞典で先着を許したキラーアビリティが同レースと同じ59kgに対し、ヤマニンバルサムは同レースから1kg増。単純計算ならさらに0.2秒差を付けられます。また重賞5戦して掲示板に載っていないことからも底力は疑問。良くて抑えまで。

ドルチェモア

ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
エアグルーヴ トニービン
ダイナカール
アユサン ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
バイザキャット Storm Cat
Buy the Firm

ドルチェモアは昨年の朝日杯フューチュリティS、サウジアラビアロイヤルカップの優勝馬。これまで8戦3勝今年の春はマイル路線、秋はスプリント戦を歩むものの掲示板にすら載れず。ここ4戦は2桁着順が続いています。

ドルチェモアの父はルーラーシップディープインパクト産駒の母アユサンは桜花賞馬。母の全妹のマウレアはチューリップ賞・紫苑S2着、阪神ジュベナイルフィリーズ3着と、母系はやや早熟。

全妹のマウレアが秋に芝2000m2着を考慮すれば、スプリント戦より中距離の方が能力を発揮しやすいと考えられます。ただし血統的に早熟で、元々行きっぷりの良さが持ち味も、ここ4戦は良さが無く、優勝馬から1秒以上離されて負け。ルーラーシップ産駒特有の気性難が出ている可能性が大。

また今回ハンデは57kgで前走より1kg増前走GⅠからGⅢなのでメンバーが弱体化も、今回は初距離。前走より一気に800mも伸び、2走続けてスプリント戦のペースを経験していると引っかかる可能性が。見送り。

ビンハイ

ミッキーアイル ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
スターアイル ロックオブジブラルタル
アイルドフランス
レイテッド ジャングルポケット トニービン
ダンスチャーマー
タックスシェルター フジキセキ
タックスヘイブン

ビンハイこれまで9戦2勝2着2回3歳時にチューリップ賞で2着し、桜花賞で5着、オークスで4着。その年の秋に3勝クラスを脱出し、エリザベス女王杯、東京新聞杯、阪神牝馬Sに出走も掲示板に載れず。

ピンハイの父はマイルGⅠ2勝のディープインパクト産駒のミッキーアイル。ジャングルポケット産駒の母レイテッドは地方の3勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。ピンハイはサンデーサイレンスの3×4、ヌレイエフの4×4の濃いクロスを持ちます。

前6か月の走休み明けで京都芝1800mLクラスを、優勝馬から0.1秒差2着と好走。前走より場体重が12kgも、もともと減っていた体重が元に戻っただけ。新馬戦が420kgだったことを考えればほとんど成長していません。

また父が短距離からマイルで活躍する産駒が多いミッキーアイルを考えれば、古馬になった現状、距離延長はあまり良い材料ではありませんただし、今回の斤量は54kgで前走りより1kg減叩き2戦目でオークスのように追い出しを我慢して直線勝負に賭ければ出番か。連下で。

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