2024年第19回GⅠヴィクトリアマイル予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2024年ヴィクトリアマイルの注目馬を分析!

ヴィクトリアマイルの特徴

GⅠヴィクトリアマイルは第2回東京開催最終日に行われる4歳以上牝馬限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は56kg。国際競走に指定され、外国馬の出走馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

JRA所属馬はレーティング上位5位以内、及び阪神牝馬S及び福島牝馬S1着の馬に優先出走権が与えられます。それ以外の馬は獲得本賞金+1年間の収得賞金+過去2年内のGⅠ及びJpnⅠの収得賞金の合計で高い順に出走可能です。

地方所属馬は阪神牝馬S、福島牝馬S、高松宮記念、大阪杯のいずれかのレースで2着以内に入った馬に優先出走権が与えられます。

なおヴィクトリアマイルで1~3着に入った馬にフランスのマイルG1ジャックルマロワ賞の優先出走権が与えられます。

↓過去10年のヴィクトリアマイル入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2024年ヴィクトリアマイル出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ライラック オルフェーヴル 牝5 戸崎圭太 杵臼牧場
相沢郁 (美浦) キングカメハメハ 56kg 芹澤精一
2 2 フィアスプライド ディープインパクト 牝6 C.ルメール ダーレー・ジャパン・F
国枝栄 (美浦) Kingmambo 56kg ゴドルフィン
2 3 スタニングローズ キングカメハメハ 牝5 西村淳也 ノーザンファーム
高野友和 (栗東) クロフネ 56kg サンデーレーシング
3 4 コンクシェル キズナ 牝4 岩田望来 ノースヒルズ
清水久詞 (栗東) Galileo 56kg 前田晋二
3 5 コンクシェル キズナ 牝4 川田将雅 ノースヒルズ
清水久詞 (栗東) Galileo 56kg 前田晋二
4 6 マスクトディーヴァ ルーラーシップ 牝4 J.モレイラ 社台ファーム
辻野泰之(栗東) ディープインパクト 56kg 社台レースホース
4 7 ハーパー ハーツクライ 牝4 池添謙一 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Jump Start 56kg エムズレーシング
5 8 サウンドビバーチェ ドゥラメンテ 牝5 松山弘平 三嶋牧場
高柳大輔 (栗東) Johan Cruyff 56kg 増田雄一
5 9 テンハッピーローズ エピファネイア 牝6 津村明秀 社台ファーム
高柳大輔 (栗東) タニノギムレット 56kg 天白泰司
6 10 ナミュール ハービンジャー 牝5 武豊 ノーザンファーム
高野友和 (栗東) ダイワメジャー 56kg キャロットファーム
6 11 ルージュリナージュ スピルバーグ 牝5 横山和生 信岡牧場
宗像義忠 (美浦) ルーラーシップ 56kg 東京ホースレーシング
7 12 キタウイング ダノンバラード 牝4 杉原誠人 ミルファーム
小島茂之 (美浦) アイルハヴアナザー 56kg ミルファーム
7 13 モリアーナ エピファネイア 牝4 横山典弘 ノーザンファーム
武藤善則 (美浦) ダイワメジャー 56kg 高橋文男
8 14 フィールシンパシー ベーカバド 牝5 横山琉人 岡田スタッド
小島茂之 (美浦) ダンスインザダーク 56kg 岡田牧雄
8 15 ドゥアイズ ルーラーシップ 牝4 鮫島克駿 ノーザンファーム
庄野靖志 (栗東) ディープインパクト 56kg G1レーシング

勝ち馬予想に役立つ!ヴィクトリアマイルの注目馬分析

ナミュール

ハービンジャー Dansili デインヒル
Hasili 
Penang Pearl Bering
Guapa 
サンブルエミューズ ダイワメジャー サンデーサイレンス
スカーレットブーケ
ヴィートマルシェ フレンチデピュティ
キョウエイマーチ

ナミュールは昨年のマイルチャンピオンシップ優勝で念願のGⅠ初制覇。これまで15戦5勝2着3回3着2回。重賞は他にチューリップ賞、昨年の富士S勝ちがあり、秋華賞と昨年の東京新聞杯でも2着。今年は海外GⅠにチャレンジし、香港マイル3着、ドバイターフ2着と世界の競合相手に好走

ナミュールの父はハービンジャーダイワメジャー産駒のサンブルエミューズは短距離の3勝馬。祖母は桜花賞馬のキョウエイマーチで、母の半妹でオルフェーヴル産駒のマルシュロレーヌが米国ブリダーズカップディクタス他地方重賞を4勝。

昨年のヴィクトリアマイルでは2番人気に推されるものの、優勝馬ソングラインから0.6秒差7着敗退。父が晩成型のハービンジャーなので3歳時から馬体は増えているもの、まだ身が入っていなかった印象。昨年夏を越してから馬体に身が入り、一段と安定感が増しています。

今年はソングライン、ソダシは引退。GⅠ馬も同世代の秋華賞馬スタニングローズだけ。スタニングローズは中距離が主戦場なので、マイル戦ならナミュールの方が上手。また牡馬混合GⅠで勝ち負けしていることも、このメンバーなら頭1つ抜けています。

さらにマイルで1分31秒4の持ち時計があり、上りも常に33秒台。時計と切れ味勝負になるヴィクトリアマイルは絶好の舞台。順調なら勝ち負け。

マスクトディーヴァ

ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
エアグルーヴ トニービン
ダイナカール
マスクオフ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ビハインドザマスク ホワイトマズル
ヴアインゴールド

マスクトディーヴァは昨年のローズS、前走阪神牝馬Sの重賞2勝馬。これまで7戦4勝2着1回秋華賞ではメンバー中上がり最速の脚を繰り出し、下馬評で三冠が絶対視されていたリバティアイランドに0.1秒差まで詰め寄っています。

マスクトディーヴァの父はルーラーシップ。ディープインパクト産駒のマスクオフは芝マイルの1勝馬。祖母ビハインドザマスクは短距離重賞3勝を含む10勝馬。近親にダート重賞2勝のサンライズソニア。マスクトディーヴァは血統卯内にミスタープロスペクターの4×4の濃いクロスを持ちます。

祖母と同じ末脚勝負の馬重賞4戦ではいずれも33秒台のあがりを繰り出しています。2走前の東京新聞杯で1番人気に推されるものの0.4秒差6着に敗れたのは、4歳春の牝馬ながら56kgを背負ったから。馬齢定量なら優勝馬に肉薄しています。

ヴィクトリアマイルと関連の深い前走阪神牝馬Sでは4番手で先行し、逃げ先行馬が軒並み沈む中、後続馬を完封。2着馬とは着差はわずかも、強さが目立つ内容です。東京新聞杯で1分32秒5の持ち時計があり、成長度を加味すればヴィクトリアマイルの早い時計にも対応可能。連下で。

ウンブライル

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
ラルケット ファルブラヴ Fairy King
Gift of the Night 
アズサユミ サンデーサイレンス
ファーストクラス 

ウンブライルはこれまで8戦2勝2着3回重賞勝ちはありませんが、昨年のニュージーランドトロフィー、NHKマイルカップ、前走阪神牝馬Sで2着しています。

ウンブライルの父はロードカナロア。ファルブラヴ産駒の母ラルケットは芝マイルの4勝馬。ウインブライルの全兄はマイルチャンピオンシップ勝ち、朝日杯FS2着のステルヴィオ、一つ上の全姉ステルナティーアもサウジアラビアロイヤルカップ3着と、基本的にこの血統は早熟傾向。

兄テルヴィオは古馬になって以降主戦場を1400~1600mに絞っており、馬券になったのは1400m戦で2回なので、血統的には短めのマイラー2歳戦では1400m戦で2勝も、マイル戦6戦して2着3回と勝ち切れず。

またマイル戦馬で馬券になっているのも後方一気が決まった時。いずれも上り最速をマークも、前残りの展開になった時は取りこぼしています。

さらに東京新聞杯、阪神牝馬Sでマスクトディーヴァと対戦していますが、相手の斤量が1kg重いにも関わらず後塵を拝しています。今回は同斤量なのでその差を縮めるのは困難。能力は高いものの、上位陣に比べマイナス要素も多く抑えまで。

モリアーナ

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ガルデルスリール ダイワメジャー サンデーサイレンス
スカーレットブーケ
バシマー Grand Lodge
Bella Vitessa

モリアーナは昨年の紫苑Sの優勝馬。これまで10戦3勝3着2回2歳時に札幌芝1800mOP勝ちがあり、秋華賞では5着。重賞は他にクイーンCと前走阪神牝馬Sで3着の実績。

モリアーナの父はエピファネイア。ダイワメジャー産駒の母ガルデルスリールは芝マイルの2勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。

2歳時に洋芝の札幌1800mを優勝、2走前に不良馬場のAJCCで4着と時計が掛かる馬場が得意。またエンジンの掛かりが遅く、中距離戦で好成績ですが、マイル戦では勝ち切れません。

さらにマイル戦の持ち時計は1分33秒台早い時計決着になるヴィクトリアマイルに対応できるかは疑問。NHKマイルカップ、ニュージーランドトロフィー、阪神牝馬Sのいずれでもウンブライルの後塵を拝していいます。同馬との逆転は難しく、今回は見送り。

スタニングローズ

キングカメハメハ Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
マンファス ラストタイクーン
Pilot Bird
ローザブランカ クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー 
ローズバド サンデーサイレンス
ロゼカラー

スタニングローズは2022年の秋華賞。これまで14戦5勝2着2回3着1回。重賞は他にフラワーCと紫苑S勝ちがあります。前走約1年ぶりの出走だった大阪杯では6番人気の8着。逃げて優勝馬とは0.5秒差なので、牡馬相手にぶっつけ本番だったことを考慮すればまずまずの成績。

スタニングローズの父はキングカメハメハ。クロフネ産駒の母ローズカサブランカは3勝馬。母の半弟に朝日杯フューチュリティS馬のローズキングダム、祖母ローズバドは重賞2勝と活力ある母系。

マイル戦は5戦2勝3着1回も走破距離が確定していない3歳春までのもの秋は距離を伸ばし芝2000mの紫苑S、秋華賞を連勝。一方で、昨年のヴィクトリアマイルはペースに付いて来られず後方待機のまま12着惨敗。復帰初戦で大阪杯を選んでいることからも、現状マイル戦は忙しい印象。見送り。

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