2024年函館2歳ステークスの注目馬を分析!
函館2歳ステークスの特徴
GⅢ函館2歳ステークスは第1回函館開催5日目に行われる2歳限定芝1200mの馬齢定量戦です。負担重量は牡馬・牝馬共55kg。ただし南半球生産馬は負担重量が3kg減。国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。
JRAでは最初の2歳重賞です。JRAの2歳新馬戦はダービー後から始まり、函館2歳ステークスまで2カ月無いので、この間に勝ち上がった馬が出走します。基本的にメンバーが手薄で、仕上がりが早い馬が勝つレースです。
優勝馬は早熟タイプが多く、ここを勝っても馬券的に期待できるのは2歳G1まで。多くの馬はクラッシク路線前半で成長のピークを迎えるので、古馬になって活躍する馬は少数派。むしろ2、3着馬が古馬になって息の長い活躍をします。
↓過去10年の函館2歳ステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2024年函館2歳ステークス出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | エンドレスサマー | アルアイン | 牡2 | 横山和生 | ノーザンファーム |
上原佑紀(美浦) | Zamindar | 55kg | フィールドレーシング | |||
2 | 2 | チギリ | レッドファルクス | 牝2 | 北村友一 | 社台ファーム |
鹿戸雄一(美浦) | フジキセキ | 55kg | 北村栄治 | |||
3 | 3 | リリーフィールド | モズアスコット | 牝2 | 武豊 | 追分ファーム |
小崎憲(栗東) | アグネスタキオン | 55kg | 吉田晴哉 | |||
3 | 4 | ヒデノブルースカイ | ナダル | 牡2 | 高杉吏麒 | ヒサイファーム |
梅田智之(栗東) | ディープインパクト | 55kg | 大石秀夫 | |||
4 | 5 | ニシノラヴァンダ | サトノアラジン | 牝2 | 永野猛蔵 | ヤナガワ牧場 |
奥平雅士(美浦) | Sidney’s Candy | 55kg | 西山茂行 | |||
4 | 6 | モズナナスター | モズアスコット | 牝2 | 菱田裕二 | 上村清志 |
矢作芳人(栗東) | アグネスデジタル | 55kg | キャピタル・システム | |||
5 | 7 | サトノカルナバル | キタサンブラック | 牡2 | 佐々木大輔 | ノーザンファーム |
堀宜行(美浦) | Numerous | 55kg | 里見治 | |||
5 | 8 | ラインパシオン | シルバーステート | 牝2 | 大江原比呂 | 小泉牧場 |
水野貴広(美浦) | スエヒロコマンダー | 55kg | 大澤繁昌 | |||
6 | 9 | ヴーレヴー | サトノクラウン | 牝2 | 浜中俊 | ノーザンファーム |
武幸四郎(栗東) | マンハッタンカフェ | 55kg | 桑田牧場 | |||
6 | 10 | カルプスペルシュ | シュヴァルグラン | 牝2 | 鮫島克駿 | ノーザンファーム |
石坂公一(栗東) | ロードカナロア | 55kg | 村尾賢二 | |||
7 | 11 | シュードタキライト | ウインブライト | 牡2 | 丹内祐次 | 岡田スタッド |
菊川正達(美浦) | タイキシャトル | 55kg | コロンバスサークル | |||
7 | 12 | オカメノコイ | パイロ | 牝2 | 藤岡佑介 | ハシモトファーム |
小笠倫弘(美浦) | チチカステナンゴ | 55kg | 岡浩二 | |||
8 | 13 | エメラヴィ | オルフェーヴル | 牝2 | 横山武史 | 桑田牧場 |
松永幹夫(栗東) | シンボリクリスエス | 55kg | 桑田牧場 | |||
8 | 14 | ヤンキーバローズ | エピファネイア | 牡2 | 岩田康誠 | 富田牧場 |
上村洋行(栗東) | ディープインパクト | 55kg | 猪熊広次 |
勝ち馬予想に役立つ!函館2歳ステークスの注目馬分析
サトノカルナバル
キタサンブラック | ブラックタイド | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
シュガーハート | サクラバクシンオー | |
オトメゴコロ | ||
リアリサトリス | Numerous | Mr. Prospector |
Number | ||
Riziere | グルームダンサー | |
Rive Du Sud |
サトノカルナバルは6月東京芝1400m新馬戦を、単勝1.6倍の圧倒的1番人気で優勝。稍重の中、5番手中段で進み勝ち時計は1分23秒6、上りはメンバー中最速の34秒、2着に1.1秒差を付けて圧勝しています。
サトノカルナバルの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。仏国産の母リアリサトリスは海外で3勝。母の半兄に仏国短距離GⅠ勝ちのルーヴァルがいます。
前走短距離で圧勝は父ではなく母の影響か。早熟系が多く出走し手薄なメンバーによるもので、勝ち時計自体は平均点。また洋芝は初で、左回りから右回りに変わり、不利な条件が重なります。良くて抑えまで。
エンドレスサマー
アルアイン | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
ドバイマジェスティ | Essence of Dubai | |
Great Majesty | ||
コケレール | Zamindar | Gone West |
Zaizafon | ||
Cracovie | Caerleon | |
Luth de Saron |
エンドレスサマーは6月函館芝1200m新馬戦を2番人気で逃げ切り勝ち。良馬場で勝ち時計は1分9秒4、上りはメンバー中最速の34秒6、2着に0.8秒差を付けて完封しています。
エンドレスサマーの父はディープインパクト系で皐月賞・大阪杯勝ちのアルアイン。アイルランド産の母コケレ-ルは仏国芝2000mGⅠ勝ちを含む4勝馬。血統的には距離はもっと伸びた方が良いタイプ。
前走の勝ち時計は過去10年の函館2歳Sの勝ち時計で3番目に早い時計。前走で洋芝は経験済みで、先手を取って上り最速の脚を繰り出せるのは函館2歳Sでは有利。血統的にもまだ伸びしろがあります。勝ち負け。
ニシノラヴァンダ
サトノアラジン | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
マジックストーム | Storm Cat | |
Foppy Dancer | ||
プルージャ | Sidney’s Candy | Candy Ride |
Fair Exchange | ||
Pumpkin | Pivotal | |
Gallivant |
ニシノラヴァンダは6月函館芝1200m新馬戦を1番人気で逃げ切り勝ち。良馬場で勝ち時計1分9秒3、上がりはメンバー中2番目の35秒2、2着に0.7秒差を付けて圧勝しています。
ニシノヴァランダの父はディープインパクト系で安田記念勝ちのサトノアラジン。アルゼンチン産の母プルージャは同国GⅡ勝ちがある2勝馬。ニシノヴァランダは血統内にストームキャットの3×4の濃いクロスを持ちます。
前走の勝ち時計は過去10年の函館2歳Sと比較すると2番目に早い時計で、洋芝適性を立証済み。ただし馬体重が416kgと小柄で、前走は7頭立て。フルゲートが予想される本レースで先手が取れないと早々に潰れる可能性があります。抑えまで。
ヤンキーバローズ
エピファネイア | シンボリクリスエス | Kris S. |
Tee Kay | ||
シーザリオ | スペシャルウィーク | |
キロフプリミエール | ||
キャンディバローズ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
アフレタータ | タイキシャトル | |
チャイナブリーズ |
ヤンキーバローズは前走6月函館芝1200m新馬戦を単勝1.2倍の圧倒的な1番人気で優勝。先行2番手で折り合い、勝ち時計は1分9秒8、上りはメンバー中最速の34秒7、逃げた2番人気の2着とは0.2秒差。
ヤンキーバローズの父はエピファネイア。ディープインパクト産駒の母キャンディバローズはファンタジーSの勝馬で2勝。母の半姉でアドマイヤムーン産駒のファインチョイスが函館2歳S勝ちを含む4勝。ヤンキーバローズは血統内にサンデーサイレンスの4×3、ヘイローの5×4×5の濃いクロスを持ちます。
母系は早熟の短距離傾向。父もどちらかというと早熟系。前走の勝ち時計からも函館2歳Sで好走するだけの能力を示しています。血統的にも2~3歳前半で頭打ちになる可能性が高く、ここは全力投球か。勝ち負け。
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