2025年函館2歳ステークスの注目馬を分析!
函館2歳ステークスの特徴
GⅢ函館2歳ステークスは第1回函館開催5日目に行われる2歳限定芝1200mの馬齢定量戦です。負担重量は牡馬・牝馬共55kg。ただし南半球生産馬は負担重量が3kg減。国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。
JRAでは最初の2歳重賞。JRAの2歳新馬戦はダービー後から始まり、函館2歳ステークスまで2カ月2歳重賞が無いので、この間に勝ち上がった馬が出走。基本的にメンバーが手薄で、仕上がりが早い馬が勝つレース。
優勝馬は早熟タイプが多く、ここを勝っても馬券的に期待できるのは2歳GⅠまで。多くの馬はクラッシク路線前半で成長のピークを迎え、古馬になって活躍する馬は少数派。むしろ2、3着馬が古馬になって息の長い活躍をします。
↓過去10年の函館2歳ステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2025年函館2歳ステークス出走表
| 枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
| 所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
| 1 | 1 | ノアールビーナス | ドレフォン | 牝2 | 川又賢治 | 川島牧場 |
| 杉山佳明(栗東) | ディープインパクト | 55kg | 辻子依旦 | |||
| 2 | 2 | カイショー | スワーヴリチャード | 牝2 | 池添謙一 | 三島牧場 |
| 長谷川浩大(栗東) | ロードカナロア | 55kg | 嶽﨑元彦 | |||
| 3 | 3 | エスカレイト | ロードカナロア | 牝2 | 丹内祐次 | ケイアイファーム |
| 小栗実(栗東) | Tapit | 55kg | 中村祐子 | |||
| 4 | 4 | タガノアラリア | ミスターメロディ | 牡2 | 斎藤新 | 新冠タガノファーム |
| 西園翔太(栗東) | ディープインパクト | 55kg | 八木良司 | |||
| 5 | 5 | エイシンディード | ファインニードル | 牡2 | R.キング | 山田昇史 |
| 大久保龍志(栗東) | キングカメハメハ | 55kg | 栄進堂 | |||
| 5 | 6 | ウレシイゴサン | ベンバトル | 牡2 | 黛弘人 | ミルファーム |
| 伊藤大士(美浦) | ストーミングホーム | 55kg | ミルファーム | |||
| 6 | 7 | クラディスティーナ | パドトロア | 牡2 | 横山武史 | クラウン日高牧場 |
| 清水英克(美浦) | ダンディコマンド | 55kg | 矢野恭裕 | |||
| 6 | 8 | ブラックチャリス | キタサンブラック | 牝2 | 浜中俊 | ノーザンファーム |
| 武幸四郎(栗東) | トゥザワールド | 55kg | フィールドレーシング | |||
| 7 | 9 | スペシャルチャンス | デノンレジェンド | 牡2 | 落合玄太 | スウィングフィールド牧場 |
| 田中淳司 (北海道) | サンデーサイレンス | 55kg | 定蛇邦宏 | |||
| 7 | 10 | スターオブロンドン | タワーオブロンドン | 牡2 | 古川奈穂 | 絵笛牧場 |
| 矢作芳人(栗東) | Sea The Stars | 55kg | 犬塚悠治郎 | |||
| 8 | 11 | トウカイマシェリ | ドレフォン | 牝2 | 鮫島克駿 | 平野牧場 |
| 高柳大輔(栗東) | キングカメハメハ | 55kg | 内村正則 | |||
| 8 | 12 | マイオウンウェイ | キズナ | 牡2 | 佐々木大輔 | ノーザンファーム |
| 高野友和(栗東) | ジャスタウェイ | 55kg | 吉田勝己 |
勝ち馬予想に役立つ!函館2歳ステークスの注目馬分析
カイショー
| スワーヴリチャード | ハーツクライ | サンデーサイレンス |
| アイリッシュダンス | ||
| ピラミマ | Unbridled’s Song | |
| キャリアコレクション | ||
| アルモニカ | ロードカナロア | キングカメハメハ |
| レディブラッサム | ||
| アフリカンピアノ | ディープインパクト | |
| マンデラ |
カイショーは第1回函館初日芝1000m新馬戦を単勝1.5倍の圧倒的な1番人気で逃げ切り勝ち。勝ち時計56秒4で函館2歳のコースレコード、2着に0.5秒差も付けています。
カイショーの父は中長距離GⅠ2勝のスワーヴリチャード。ロードカナロア産駒の母アルモニアカは芝短距離の2勝馬。祖母の全兄はマイル重賞2勝のワールドエース、全弟に菊花賞・天皇賞春を制したワールドプレミア、欧州でGⅠ3勝・全10勝のマンドゥロという良血。
カイショーは血統内にサンデーサイレンスの3×4の濃いクロスがあり、距離適性は母の父から。
母は芝1400mで2勝なので、距離延長は問題無し。前走は前後半ともに33秒台。芝1000mで2着に0.5秒差なのでスピード能力は相当なもの。中1ヵ月以上のローテーションを臨戦態勢も万全。能力的にも勝ち負け。
ブラックチャリス
| キタサンブラック | ブラックタイド | サンデーサイレンス |
| ウインドインハーヘア | ||
| シュガーハート | サクラバクシンオー | |
| オトメゴコロ | ||
| ゴールドチャリス | トゥザワールド | キングカメハメハ |
| トゥザワールド | ||
| シルバーチャリス | Rainbow Quest | |
| シルバーレーン |
ブラックチャリスは第1回函館3日目芝1200m新馬戦を3番人気で優勝。3番手で先行し、勝ち時計1分8秒2、あがりはメンバー中2番目の34秒4でまとめ、2着に0.5秒差を付けています。
ブラックチャリスの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。トゥザワールド産駒の母ゴールドチャリスは芝短距離の3勝馬。母の半姉からダービー卿チャレンジトロフィー勝ち他6勝のロジチャリス、ラジオNIKKEI杯京都2歳S勝ちのグレイルが出ています。
また祖母の半兄はスプリンターズS・安田記念他重賞5勝のブラックホーク、半妹にNHKマイルC勝ちのピンクカメオなど活躍馬多数。距離適性は母系からと思われますが、血統的にはもう少し距離が伸びた方が良いタイプ。
前走は前半33秒4で逃げ馬が飛ばしたため、血統的にスタミナがあるブラックチャリスが押し切った格好。また1番人気の逃げ馬も2着に残っているで、さほどレベルの高いレースではない印象。さらに馬体重が430kg台で、中1ヵ月で疲労回復できるか疑問。見送り。
マイオウンウェイ
| キズナ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
| ウインドインハーヘア | ||
| キャットクイル | Storm Cat | |
| Pacific Princess | ||
| アウィルアウェイ | ジャスタウェイ | ハーツクライ |
| シビル | ||
| ウィルパワー | キングカメハメハ | |
| トキオリアリティー |
マイオウンウェイは第3回阪神3日目の芝1200m新馬戦を3番人気で逃げ切り勝ち。稍重のため勝ち時計1分10秒5と遅いものの、上りはメンバー中2番目の35秒3、2着に0.2秒差を付けています。
マイオウンウェイの父はキズナ。ジャスタウェイ産駒の母アウィルアウェイはシルクロードS勝ちがある4勝馬。母の半兄はマイルGⅠ2勝でJRA最優秀短距離馬のインディチャンプ。祖母の半弟は安田記念他GⅠ2勝のリアルインパクト。
マイオウンウェイは血統内にサンデーサイレンスの3×4の濃いクロスを持ちます。母系は短めのマイラーで、将来的に1400~1600mが適鞍も、現段階ではこの距離が守備範囲。馬体重は430kg程度しかありませんが、父がパワーも伝えるキズナなら洋芝も対応可能。輸送で馬体減がなければ勝ち負け。
エスカレイト
| ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo |
| マンファス | ||
| レディブラッサム | Storm Cat | |
| サラトガデュー | ||
| フライングティパット | Tapit | Pulpit |
| Tap Your Heels | ||
| Flying Marlin | Marlin | |
| Morning Dove |
エスカレイトは第1回函館6日目芝1200m新馬戦を3番人気で優勝。勝ち時計1分10秒7、あがりはメンバー中3番目の34秒6、2着に0.2秒差を付けています。
エスカレイトの父はロードカナロア。米国産の母フライングティバットは海外で3勝。母の全姉は米でGⅠ2勝のタピッツフライで、その子に短距離~マイルGⅠ6勝、3年連続JRA賞受賞のグランアレグリアが出ている良血。
前走は逃げ馬が作ったスローペースの流れに上手く折り合い、最後は瞬発力の差で勝った格好。ただし新人ジョッキーが鞍上で、他馬より斤量が4kgのアドバンテージがあったため、440kgに満たない馬体重でプラス4kgの斤量は相当応えると考えられます。見送り。
トウカイマシェリ
| ドレフォン | Gio Ponti | Tale of the Cat |
| Chipeta Springs | ||
| Eltimaas | Ghostzapper | |
| Najecam | ||
| トウカイミステリー | キングカメハメハ | Kingmambo |
| マンファス | ||
| タイキミステリー | Green Forest | |
| Certain Secret |
トウカイマシェリはこれまで2戦1勝2着1回。第1回函館3日目芝1200m新馬戦は単勝2.1倍の1番人気も、本レースに登録のブラックチャリスに0.5秒差を付けられ2着。中2週で臨んだ函館芝1200m未勝利戦で単勝1.7倍の1番人気に応え優勝しています。
トウカイマシェリの父は米ダートGⅠ2勝のドレフォン。キングカメハメハ産駒の母トウカイミステリーは北九州記念勝ちがある6勝馬。近親で重賞勝ちは母だけで、他は重賞で2、3着と底力が少し足りない母系。
前走は重馬場で勝ち時計1分10秒4と遅いものの、あがりはメンバー中2番目の36秒1で先行押し切り勝ち。2着に0.2秒差を付けています。440kg台の小柄ながら、パワーを兼ね備えているのは父の影響。
ただし中2週が続き疲労の蓄積が心配。また父は2歳から走るものの血統的には本格化はまだ先。現状では着を拾うのが精一杯か。抑えまで。





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