2025年クイーンステークスの注目馬を分析!
クイーンステークスの特徴
GⅢクイーンステークスは第1回札幌開催4日目に開催される牝馬限定3以上芝1800mの別定戦です。負担重量は3歳52kg(ただし開催が8月1日以前の開催は51kg)、4歳以上55kg。獲得本賞金が3000万円以上の馬は2000万円毎に負担重量が1kg加算されます。
クイーンステークスは国際競走に指定され、外国調教馬は7頭まで優先出走権が与えられます。外国調教馬の場合は過去の重賞勝利実績で負担重量が加算されGⅠ勝利馬5kg増、GⅡ勝利馬3kg増、GⅢ勝利馬は1kg増。また地方所属馬は2頭まで出走登録できます。
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2025年クイーンステークス出走表
| 枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
| 所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
| 1 | 1 | パレハ | サトノクラウン | 牝4 | 鮫島克駿 | 平山牧場 |
| 新谷功一(栗東) | ディープインパクト | 55kg | 中村忠彦 | |||
| 2 | 2 | フェアエールング | ゴールドシップ | 牝5 | 丹内祐次 | ビッグレッドファーム |
| 和田正一 (美浦) | スペシャルウィーク | 56kg | TC・ラフィアン | |||
| 3 | 3 | グランスラムアスク | ディープインパクト | 牝6 | 古川奈穂 | 下河辺牧場 |
| 矢作芳人(栗東) | Storm Cat | 55kg | 廣崎利洋HD | |||
| 3 | 4 | ココナッツブラウン | キタサンブラック | 牝5 | 北村友一 | 下河辺牧場 |
| 上村洋行(栗東) | キングカメハメハ | 55kg | 下河辺隆行 | |||
| 4 | 5 | コンクシェル | キズナ | 牝5 | 佐々木大輔 | ノースヒルズ |
| 清水久詞 (栗東) | Galileo | 55kg | 前田晋二 | |||
| 4 | 6 | ドナベティ | リアルスティール | 牝4 | 藤岡佑介 | 下屋敷牧場 |
| 矢作芳人(栗東) | Malibu Moon | 55kg | 小川 眞査雄 | |||
| 5 | 7 | レーゼドラマ | キズナ | 牝3 | R.キング | 社台ファーム |
| 辻野泰之(栗東) | Burning Roma | 55kg | 社台レースホース | |||
| 5 | 8 | シングザットソング | ドゥラメンテ | 牝5 | 武豊 | 白老ファーム |
| 高野友和 (栗東) | My Golden Song | 56kg | 社台レースホース | |||
| 6 | 9 | ビヨンドザヴァレー | イスラボニータ | 牝5 | 菱田裕二 | 社台ファーム |
| 橋口慎介(栗東) | Galileo | 55kg | 社台レースホース | |||
| 6 | 10 | アルジーヌ | ロードカナロア | 牝5 | 川田将雅 | ケイアイファーム |
| 中内田充正(栗東) | ディープインパクト | 56kg | ロードホースクラブ | |||
| 7 | 11 | ライラック | オルフェーヴル | 牝6 | 石川裕紀人 | 杵臼牧場 |
| 相沢郁 (美浦) | キングカメハメハ | 55kg | 芹澤精一 | |||
| 7 | 12 | アリスヴェリテ | キズナ | 牝5 | 池添謙一 | ノースヒルズ |
| 中竹和也 (栗東) | Cozzene | 55kg | 加藤誠 | |||
| 8 | 13 | クリスマスパレード | キタサンブラック | 牝4 | 横山武史 | ノーザンファーム |
| 加藤士津八(美浦) | Blame | 57kg | G1レーシング | |||
| 8 | 14 | フィールシンパシー | ベーカバド | 牝6 | 横山琉人 | 岡田スタッド |
| 小島茂之 (美浦) | ダンスインザダーク | 55kg | 岡田牧雄 |
勝ち馬予想に役立つ!クイーンステークスの注目馬分析
フェアエールング
| ゴールドシップ | ステイゴールド | サンデーサイレンス |
| ゴールデンサッシュ | ||
| ポイントフラッグ | メジロマックイーン | |
| パストラリズム | ||
| マイネボリーヌ | スペシャルウイーク | サンデーサイレンス |
| キャンペンガール | ||
| マイネミレー | マルゼンスキー | |
| オカノブルー |
フェアエールングは今年の小倉牝馬Sの優勝馬。これまで18戦5勝2着3回で、昨年の福島牝馬S2着、小倉牝馬S1着、福島牝馬S2着と、GⅢ3戦連続で連対中。
フェアエールングの父はゴードシップ。スペシャルウィーク産駒の母マイネボリーヌは未勝利馬。フェアエールングの半姉に札幌2歳S・フラワーC2着で3勝のマイネグレヴィル、札幌2歳S2着のマイネルシュバリエ。また祖母の姉から共同通信杯勝ちのマイネルデュプレが出ています。
フェアエールングは血統内にサンデーサイレンスの3×3、マルゼンスキーの4×3の濃いクロスを持ちます。
前走福島牝馬Sは1番人気の優勝馬アドマイヤマツリとは0.4秒差。獲得賞金でアドマイヤマツリより1kg重く、第1コーナーの位置取りに失敗し、最後は優勝馬と同じ脚色。同斤量なら際どい競馬だったか。
今回は福島牝馬Sから中3ヵ月も、重賞3連対中のローテーションもほぼ同じ間隔。さらに札幌は5戦3勝2着1回で、馬券を外したのは2歳時の札幌2歳Sだけと得意。斤量を背負いますが、他馬が洋芝で手こずるならハンデにならない可能性が。勝ち負け。
クリスマスパレード
| キタサンブラック | ブラックタイド | サンデーサイレンス |
| ウインドインハーヘア | ||
| シュガーハート | サクラバクシンオー | |
| オトメゴコロ | ||
| ミスエリカ | Blame | Arch |
| Liable | ||
| Le Relais | コロナドズクエスト | |
| Malbay |
クリスマスパレードは昨年の紫苑Sをコースレコードで優勝。これまで9戦3勝3着1回。秋華賞では5着し、今年の金杯は1番人気で4着、福島牝馬Sも1番人気で3着。前走ヴィクトリアマイルでは出負けて9着も、優勝馬とは0.4秒差。
クリスマスパレードの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。米国産のミスエリカはJRA1勝・地方3勝。母の半兄は米国で重賞2勝を含む4勝馬。
好走は小回りの芝2000m。逃げ馬を前に置き、2番手で抜け出す競馬が得意。札幌、洋芝共に初ですが、牝馬の割にスタミナあるので距離短縮もこなせる可能性が大。ただし斤量は他馬より2kgも重い57kg。450kg台の小柄な馬体なので、この斤量は最後の踏ん張りに影響か。見送り。
アリスヴェリテ
| キズナ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
| ウインドインハーヘア | ||
| キャットクイル | Storm Cat | |
| Pacific Princess | ||
| ルミエールヴェリテ | Cozzene | Caro |
| Ride the Trails | ||
| Play School | Honor Grades | |
| Pantufla |
アリスヴェリテは昨年のマーメイドSの優勝馬。これまで24戦7勝2着7回3着4回。昨年米BCディスタスに参戦し4着。今年は小倉牝馬S16着、福島牝馬S4着後、ヴィクトリアマイルでは15番人気の低評価を覆し、優勝馬アスコリピチェーノから0.1秒差5着好走。
アリスヴェリテの父はキズナ。米国産のルミエールヴェリテは未勝利馬。アリスヴェリテの全兄にJpnⅢ北海道2歳優駿勝ちのキメラヴェリテがいます。
優勝は新馬戦を除き全て芝2000m。前走は馬体重+10kgで出走し、前半33秒9のハイペースで逃げて優勝馬と0.1秒差なのでスタミナがあります。ただし、平坦小回りで勝つ軽い芝のコースを選んで出走。重、稍重での好走も目立ちますが、洋芝自体は初。
また逃げ馬なので、今回は快速馬のクリスマスパレードにマークされる展開になるため、スタミナがあってもゴール前では競り負ける可能性が。抑えまで。
レーゼドラマ
| キズナ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
| ウインドインハーヘア | ||
| キャットクイル | Storm Cat | |
| Pacific Princess | ||
| シアードラマ | Burning Roma | Rubiano |
| While Rome Burns | ||
| Riveting Drama | Notebook | |
| Special Token |
レーゼドラマは今年のフラワーCの優勝馬。これまで5戦2勝。前走オークスでは8番人気で16着。優勝馬カムニャックから1.6秒も離され大敗しています。
レーゼドラマの父はキズナ。米国産の母シアードラマは米ダートマイルGⅠ3勝を含む7勝馬。母の半兄は米牡馬チャンピオンスプリンターに選出され全11勝を挙げたビッグドラマという良血。母はディープインパクト系の産駒を3頭輩出も、いずれも2~3勝止まりの早熟傾向。
前走オークスでは前に馬を置き最内3番手先行も、ゴール前直線で早々に脱落。母系から考えると2400mは本質的に長すぎか。今回は1800mで適距離に短縮。ただし、今回は有力馬に先行馬が多く、斤量面で2kg恵まれても経験の少ないレーゼドラマでは息切れの可能性が大。見送り。
テリオスララ
| スシキン | First Defence | Unbridled’s Song |
| Honest Lady | ||
| Bird Flown | Oasis Dream | |
| Silver Star | ||
| シャンドランジュ | マンハッタンカフェ | サンデーサイレンス |
| サトルチェンジ | ||
| ハルーワソング | Nureyev | |
| Morn of Song |
テリオスララは昨年の阪神ジュベナイルフィリーズの3着馬。これまで4戦2勝2着1回3着1回。2歳時に10月京都芝1800mLクラス優勝後の阪神ジュベナイルフィリーズでは7番人気。最後の直線で内から伸びるものの外の1、2着馬に及ばず優勝馬と0.5秒差。
テリオスララの父シスキンはミスタープロスペクター系で愛国2000ギニー他GⅠ2勝。マンハッタンカフェ産駒の母シャンドランジュは未勝利馬。テリオスララの半兄はダート重賞2勝のセラフィックコール。
また一族にヴィクトリアマイル2勝のヴィルシーナ、ジャパンカップ勝ちのシュヴァルグラン、秋華賞とドバイターフ勝ちのヴィヴロス、ラジオNIKKEI賞馬のフレールジャック、GⅢ3勝のマーテインボロなど活躍馬多数。
春はフラワーCで調整も、調教中に左後肢骨折で全治3ヵ月。今回は復帰戦。2歳時に牡馬相手にLクラス勝ちと、血統的にも能力は高いと思われますが、レース感が戻らない状態で重賞の常連の古馬相手ではさすがに厳しいか。見送り。





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