過去10年のデータから見る目黒記念の入賞馬

目黒記念の枠番・走破時計・馬場・種牡馬（父、母の父）一覧

目黒記念入賞馬と前走の人気・着順一覧

目黒記念と馬券の傾向

過去10年の集計より。

人気と馬券

1番人気　2勝2着1回3着2回、連対率3割、複勝率5割

2番人気　0勝2着2回3着0回、連対率2割、複勝率2割

3番人気　2勝2着0回3着1回　連対率2割、複勝率3割

ハンデキャップ戦らしく1～3番人気の連対率が3割未満と信用が出来ないレース。1番人気の複勝率が5割なので、辛うじて面目躍如という状態。

2桁人気が馬券になった年は過去10年で5回、中馬連は3回と荒れ気味。2桁人気が馬連で馬券になった年は対抗も人気薄。一方で1～3人気が馬連で馬券になった年は対抗も8番人気以内なので堅い年と荒れる年が両極端なレースです。

前走と馬券

天皇賞春　　　1勝2着1回3着1回、占有率10.0％

その他GI　　　  0勝2着0回3着2回、占有率6.7％

2200ｍ超重賞　2勝2着2回3着3回、占有率23.3％

新潟大賞典　　  2勝2着0回3着0回、占有率6.7％

OP・L　　　　  3勝2着6回3着4回、占有率43.3％

条件クラス　　  2勝2着1回3着0回、占有率10.0％

前走OPやLクラス、条件クラスなど下級条件からの挑戦組が全体の50％以上を占めるレース。下級条件からの挑戦で馬券になった16頭中13頭は前走掲示板に載っており、さらに10頭は前走で連対しているように調子が重要。

また2000m戦ですが同じ左周りでゴール前直線が長い新潟大賞典組が2勝と、2200m超のGⅡクラスのレースからの出走馬より好成績。前走がGⅠであれば前走の人気や成績は関係ありませんが、成績を見る限り勝ち切れません。適度なローテーションを組み、上り調子の馬が強いレースです。

血統と馬券

サンデーサイレンス系　　　19頭

ミスタープロスペクター系　 7頭

トニービン系　　　　　　　 2頭

ロベルト系　　　　　　　　 2頭

サンデーサイレンス系の種牡馬を父に持つ馬が30頭中19頭、全体の6割を占めます。その内ディープインパクト系とステイゴールド系が各6頭、ハーツクライ3頭とクックディスタンスに強い種牡馬が台頭します。

ミスタープロスペクター系の7頭は全てキングカメハメハの血を持ち、さらに中3とは母の父サンデーサイレンスなので、サンデーサイレンスの血が如何にこのレースに強いかが分かります。

性齢と馬券

4歳　　　3勝2着2回3着1回、占有率20.0％

5歳　　　2勝2着6回3着3回、占有率36.7％

6歳　　　3勝2着2回3着2回、占有率23.3％

7歳以上　2勝2着0回.3着4回、占有率20.0％

勝ち鞍は4歳から7歳馬以上まで満遍なく挙げていますが、馬券の中心は2着5回の5歳馬。ハンデキャップ戦らしく7歳以上の高齢馬も活躍し、8歳馬も3着1回。過去にGⅠ出走歴がある高齢馬は注意。

牝馬は過去10年で1勝3着1回。共にゴールドシップを父に持つウインキートス。52，54kgの軽ハンデでのものなので、よほど長距離適性がある牝馬以外は基本無視。

ハンデと馬券

52kg以下　 1勝2着0回3着0回、占有率3.4％

53～54kg　4勝2着1回3着5回、占有率33.3％

55～56kg　2勝2着8回3着3回、占有率43.3％

57kg以上　 3勝2着1回3着2回、占有率20.0％

馬券の中心は馬齢より軽い55～56kgのハンデの馬。ただし馬齢より2kg以上軽い馬が4勝、馬券全体の33.3％と他のハンデキャップ重賞に比べ軽ハンデ馬が突っ込んできやすいレース。長距離重賞で最後の直線が長いため、軽ハンデ馬が台頭しやすいと考えられます。

目黒記念のレース及びコースの攻略法

目黒記念は東京芝2500mCコースを使用。スタートはスタンド手前のゴール前直線の坂の下から。スタートから第1コーナーまで直線が400m近くありポジション争いはスムーズ。しかも長距離レースに該当するため全体的に時計は早くなりません。

最後の直線が501m長いため差し・追い込み馬が有利。過去10年で逃げ馬の優勝は無く、3着1回あるのみ。馬券に絡んだ馬の6割は第4コーナーを回った時に5番手以下。

最後の直線に入るとスパートに入るため持久力勝負。上がりが33秒台で決着することはほとんどなく、34秒台で長くいい脚を使う馬が大多数を占めます。

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