2025年金鯱賞の注目馬を分析!
金鯱賞の特徴
GⅡ金鯱賞は第1回中京開催2日目に行われる4歳以上芝2000mの別定戦です。負担重量は牡・騙馬57kg、牝馬55kg。過去の重賞勝利実績で負担重量が加算されます。加算条件は以下の通り。
2kg増・・・過去1年以内に牝馬限定を除くGⅠ優勝馬。
1kg増・・・過去1年以内に牝馬限定GⅠ優勝馬、同GⅡ優勝馬。一年以上前に牝馬限定及び2歳GⅠを除くGⅠ優勝馬。
国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また地方所属馬は大阪杯出走候補馬のみ3頭まで優先出走権が与えられます。
大阪杯へのステップレースに指定され、JRA所属馬は優勝馬に、地方所属馬は2着までに入った馬に同レースへの優先出走権が与えられます。
2025年金鯱賞出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | アスクドゥポルテ | ハービンジャー | 牡5 | 岩田望来 | ASK STUD |
河内洋(栗東) | ハーツクライ | 57kg | 廣崎利洋HD | |||
2 | 2 | ホウオウビスケッツ | マインドユアビスケッツ | 牡5 | 岩田康誠 | 岡田スタッド |
奥村武 (美浦) | ルーラーシップ | 57kg | 小笹芳央 | |||
3 | 3 | ライラック | オルフェーヴル | 牝6 | 石川裕紀人 | 杵臼牧場 |
相沢郁 (美浦) | キングカメハメハ | 55kg | 芹澤精一 | |||
4 | 4 | キングズパレス | キングカメハメハ | 牡6 | 佐々木大輔 | 社台ファーム |
戸田博文 (美浦) | Dubawi | 57kg | 社台レースホース | |||
5 | 5 | デシエルト | ドレフォン | 牡6 | 武豊 | ノーザンファーム |
安田隆行 (栗東) | キングカメハメハ | 57kg | ラ・メール | |||
6 | 6 | クイーンズウォーク | キズナ | 牝4 | 川田将雅 | ノーザンファーム |
中内田充正(栗東) | Harlington | 55kg | サンデーレーシング | |||
7 | 7 | ディープモンスター | ディープインパクト | 牡7 | 松山弘平 | 矢野牧場 |
池江泰寿 (栗東) | Bellamy Road | 57kg | DMMドリームクラブ | |||
7 | 8 | プログノーシス | ディープインパクト | 牡7 | 西村淳也 | 社台ファーム |
中内田充 (栗東) | Observatory | 58kg | 社台レースホース | |||
8 | 9 | ラヴェル | キタサンブラック | 牝5 | 北村友一 | ノーザンファーム |
矢作芳人 (栗東) | ダイワメジャー | 55kg | キャロットファーム | |||
8 | 10 | マイネルモーント | ゴールドシップ | 牡5 | 丹内祐次 | ビッグレッドファーム |
高木登(美浦) | ロージズインメイ | 57kg | TC・ラフィアン |
勝ち馬予想に役立つ!金鯱賞の注目馬分析
プログノーシス
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
ヴェルダ | Observatory | Distant View |
Stellaria | ||
Viavigoni | Mark of Esteem | |
Val d’Erica |
プログノーシスは2023、24年の金鯱賞の優勝馬。これまで17戦7勝2着4回3着2回。重賞は他に2023年札幌記念勝ち。GⅠも2023、24年クイーンエリザベス2世C2着、23年天皇賞秋3着、2024年コックスプレート2着と勝ち負けできる能力があります。
プログノーシスの父はディープインパクト。母ヴェルダは英国産の2勝馬。プログノーシスの半兄に英短距離GⅠ勝ちのヴォルダがいます。
前走有馬記念では6番人気も11着、優勝馬レガレイラから0.8秒差の惨敗。もともと2000mで好成績を挙げているため、敗因は距離。今回は適距離の2000mに戻ります。また国内2000mでは2023年の天皇賞秋を除き、常にメンバー中最速の脚を使っています。
今回は3連覇の掛かる1戦。金鯱賞は過去10年で7歳馬が1勝2着1回と馬券になる確率が低いとはいえ、2走前の豪州コックスプレートで世界の強豪相手に59kgを背負い2着。GⅡで前走に比べメンバーが手薄で紛れが少ない少頭数。昨年は2着に0.8秒差を付けた舞台なら好走可能。勝ち負け。
デシエルト
ドレフォン | Gio Ponti | Tale of the Cat |
Chipeta Springs | ||
Eltimaas | Ghostzapper | |
Najecam | ||
アドマイヤセプター | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
アドマイヤグルーヴ | サンデーサイレンス | |
エアグルーヴ |
デシエルトは前走中日新聞杯で重賞初制覇。これまで14戦6勝3着1回。2戦連続で逃げ切り勝ちを収め、2走前の京都芝2000mLクラスでは2着に0.6秒差、前走0.4秒差を付けており、2走とも1分58秒台の好時計。
デシエルトの父は米ダートGⅠ2勝のドレフォン。キングカメハメハ産駒の母アドマイヤセプターは重賞2着もある短距離の5勝馬。デシエルトの半姉は短距離重賞2着3回の2勝馬。祖母アドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯連覇、重賞計5勝の名牝で、母の全弟は牡馬春クラシック2冠のドゥラメンテ。
今回も前走マテンロウレオに次ぐ58kgを背負って圧勝した同じ舞台の中京芝2000m。勝鞍はGⅢまでなので、今回は前走に比べ斤量1kg減は有利。1分58秒2で走れる計算です。
ただし昨年プログノーシスが58kgを背負った際の勝ち時計は1分57秒6。同馬は今年も同斤量、ゴール前直線の長い中京の少頭数のレースで、さらに同型馬のホウオウビスケッツにマークされると息切れする可能性が大。抑えまで。
クイーンズウォーク
キズナ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
キャットクイル | Storm Cat | |
Pacific Princess | ||
ウェイヴェルアベニュー | Harlington | Unbridled |
Serena’s Song | ||
Lucas Street | Silver Deputy | |
Ruby Park |
クイーンズウォークは昨年のクイーンC、ローズS勝ちのある重賞2勝馬。これまで8戦3勝2着1回。秋華賞大敗後に臨んだ前走小倉牝馬Sでは実質トップハンデを背負い1番人気も、優勝馬から0.3秒離され6着と掲示板を外しています。
クイーンズウォークの父はキズナ。カナダ産の母ウェイヴェルアベニューは米GⅠBCフィリー&メアスプリントの優勝馬で全7勝の活躍馬。クイーンズウォークの半兄でフランケル産駒のグレナディアガーズが朝日杯フューチュリティSと阪神Cを優勝しています。
前走は秋華賞から中3.カ月で馬体重が+10kgの太め残り。時計自体は1分58秒7と早いので、やはり休み明けの影響か。今回は叩き2戦目で上昇が見込め、さらに前走に比べ斤量が0.5kg減は有利。ただし、今回は未勝利戦以来の牡馬との対戦で、しかもGⅠでの好走馬が揃います。。
牝馬GⅠで一歩足りない能力では見送り。
ホウオウビスケッツ
マインドユアビスケッツ | Posse | Silver Deputy |
Raska | ||
Jazzmane | Toccet | |
Alljazz | ||
ホウオウサブリナ | ルーラーシップ | キングカメハメハ |
エアグルーヴ | ||
トラヴェシーア | ディープインパクト | |
マンファス |
ホウオウビスケッツは昨年の函館記念の優勝馬。これ真まで13戦4勝2着2回3着4回。昨年は東京新聞杯3着から天皇賞秋まで6戦連続馬券。天皇賞秋では逃げ粘って3着と好走。前走中山金杯で2番人気も、優勝馬から0.7秒離され9着と惨敗しています。
ホウオウビスケッツの父はドバイゴールデンシャヒーン連覇のマインドユアビスケッツ。ルーラーシップ産駒の母ホウオウサブリナは未出走馬。近親に活躍馬はいません。また血統内にキングカメハメハの母マンファスの4×3の濃いクロスを持ちます。
父は短距離ダート血統で、影響力は母の父のルーラーシップから。
重賞勝ちがGⅢだけも、前走は天皇賞秋の実績が評価され59.5kgのトップハンデ。快速馬のクリスマスパレードを追走する形になり、さすがにズルズルと後退。クリスマスパレードは5着に粘っているため、やはり斤量の問題か。
今回は前走に比べ2.5kg減の57kg。同じ芝2000m左回りの天皇賞秋では自らペースを作り1分57秒6の走破時計。今回は同型馬のデシエルトがいるものの、ホウオウビスケッツは2番手でも追走可能。敵は中京芝2000mで1分57秒6と同じ時計を持つプログノーシスのみ。展開が向けば勝ち負け。
ラヴェル
キタサンブラック | ブラックタイド | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
シュガーハート | サクラバクシンオー | |
オトメゴコロ | ||
サンブルエミューズ | ダイワメジャー | サンデーサイレンス |
スカーレットブーケ | ||
ヴィートマルシェ | フレンチデピュティ | |
キョウエイマーチ |
ラヴェルは前走チャレンジカップ優勝で、アルテミスS以来2年ぶりの勝利を飾り重賞2勝目。これまで13戦3勝2着1回。アルテミスS後11戦連続で馬券を外すも、2走前のエリザベス女王杯で2着と復活。ここ3戦はメンバー中3番目以内の末脚を使っています。
ラヴェルの父は中長距離GⅠ7勝馬のキタサンブラック。ダイワメジャー産駒のサンブルエミューズは短距離の3勝馬。血統内にサンデーサイレンスの3×3の濃いクロスを持ちます。
祖祖母は桜花賞馬キョウエイマーチ。母の半妹にBCディスタフ優勝のマルシェロレーヌ、半弟にマーキュリーC勝ちのバーデンヴァイラー。ラヴェル半姉でハービンジャー産駒のナミュールがマイルチャンピオンシップ勝ちと一族は走ります。
前走チャレンジアップでは中団に控えてゴール前直では早め抜け出し。逃げ、2番手の馬が殿、ブービー負けをしており、2~4着馬が10番手以降に控えていた馬。2着がオープン大将のディープモンターなので、基本的に展開が向いたレースと考えられます。
今回はGⅡ戦で、GⅠ好走馬も参戦と、メンバーが一気に強化。最近復調気味とはいえ、能力的には厳しいか。見送り。
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