キズナ 予想に役立つ成績・血統・産駒の特徴を解説

私見、種牡馬解説

キズナは大種牡馬ディープインパクト亡き後、その後継種牡馬として注目されている1頭です。種付けも初年度から269頭もの肌馬を集め大人気。

キズナ産駒の距離適性やコース適性を知るには、キズナの現役時代の特徴や血統構成、産駒の共通性を知るのが何より重要。種牡馬キズナの特徴を知ると勝ち馬や穴馬、人気でも惨敗の可能性を予想できるので、ぜひ馬券の検討にお役立てください。

種牡馬キズナとキズナ産駒の特徴を紹介

キズナの現役時代の成績

戦績

14戦7勝2着1回(内海外2戦1勝)

G1及び重賞勝利

G1: 2013年東京優駿

G2: 京都新聞杯、ニエル賞(仏国)、大阪杯

G3: 毎日杯

キズナの現役時代の特徴

キズナの姉はG1馬のファレノプシス、近親にビワハヤヒデやナリタブライアンがいる良血で、ディープインパクトの仔ということもあり当歳時からクラシックを期待されていた逸材です。

新馬から2連勝で臨んだラジオNIKKEI2歳ステークスではライバルのエピファネイアに競り負け3着。皐月賞出走へ向けて臨んだ弥生賞でもスローペースに泣かされ0.1秒差5着と皐月賞は断念。ダービーに向けてのローテションが新たに組まれます。

毎日杯ではキズナは後方から他馬より1秒も早い末脚を繰り出し快勝。続く京都新聞杯でも最後方向から追い込んで2着に0.3秒差で豪快に差し切り勝ち。

ダービーではキズナは1番人気。父ディープインパクトを彷彿する後方から最速の上がりを繰り出し、エピファネイアに1/2馬身差で優勝。この勝利で父ディープインパクトの夢を叶えるべく、3歳だと斤量面で有利な凱旋門賞への挑戦が決定します。

フランスではたたき台として参戦したニエル賞を勝利。しかし本番の凱旋門賞では勝馬トレヴから7馬身以上離され大敗します。同じく日本から参戦していたオルフェーブルからも2馬身離されています。

キズナの明け4歳はG2大阪杯から始動。前年菊花賞を制したライバルのエピファネイアを再び退け優勝。本番の春の天皇賞では1番人気に支持され、いつも通りに最後方から追い込む競馬をするも届かず0.1秒差4着。その後に骨折が判明し年内休養。

明け5歳はG2京都記念から始動も、勝ち馬ラブリーデイを捕らえられずタイム差無し3着。続く大阪杯も同じ位置から追い込んだ勝ち馬ラキシスに2馬身離され2着。昨年のリベンジで臨んだ春の天皇賞春ではスタミナ不足を露呈し0.5秒差7着と惨敗します。

秋に向けての調整中に屈腱炎を発症。引退が発表され種牡馬となります。

キズナ(サンデーサイレンス系)の血統上の特徴

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
キャットクイル Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Pacific Princess Damascus
Fiji

キズナの半姉は桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯とG1を3勝したファレノプシス。母キャットクイルの半姉のパシフィカスからG1を5勝の怪物ナリタブライアン、G1を3勝したビワハヤヒデが出ている超良血。

キズナの場合、姉ファレノプシスの父ブライアンズタイムから同じヘイリトゥーリズンの血が流れるディープインパクトに変わっています。さらには母の父はディープインパクトとニックスの関係になるストームキャットです。

父ディープインパクト、母の父ストームキャットの組み合わせのG1馬は桜花馬のアユサン、エリザベス女王杯馬のラキシス、安田記念馬のサトノアラジン、香港カップのエイシンヒカリ、ドバイターフのリアルスティールなど、マイルから中長距離で良質馬が集中。

キャットクイルの姉のパシフィカスにはストームキャットの血はなく、ブライアンズタイムが父のナリタブライアンはマイルから長距離まで距離を問わず活躍。同じ父でもファレノプシスは切れ味を武器にマイルから中距離と、距離に限界があります。

このようにストームキャットはスピードとパワーを産駒に与えるのと引き換えに長距離適性は犠牲にする傾向があります。ただしクラッシックディスタンスまでは良く走り、尚且つ昨今長距離レースが減っているので、ダービーが目標の生産現場では関係ありません。

キズナも父のディープインパクト同様強力な末脚が武器ですが、ディープインパクトは体の柔軟性を活かした末脚、キズナはパワーを活かした末脚と多少質が違うと考えられます。

またキズナの父はサンデーサイレンス系、母の父がノーザンダンサー系なので、日本で種付けできるのはミスタープロスペクター系や同じヘイリトゥーリズン系でも血が離れたロベルト系などに限られてきます。

キズナ産駒の特徴

2016年に種付けの生産馬が初産駒。ダービー馬であり、父ディープインパクトを彷彿とさせる末脚が人気だったので、種付け料が高騰している父の代替種牡馬として初年度から269頭もの繁殖牝馬を集めています。

初年度は127頭が出走し、内勝ち馬は27頭。まだ2020年のクラシック路線が初産駒なので全体的な評価はできませんが。初年度産駒からクラシック前までに重賞勝ち馬が4頭出ていることからも、まずは上々の滑り出しと判断できます。

サンプル数が少ないためまだはっきりはまだ言えませんが、キズナ産駒は芝は短距離から中距離まではコンスタントに走ります。芝の勝率10.5%、複勝率25.9%と他の優良種牡馬と遜色ありません。

また父ディープインパクトと決定的に違うのは、キズナ産駒はダートでもよく走ること。父ディープインパクト産駒のダートの勝率は8%、複勝率は25.3%ですが、キズナ産駒の勝率12.3%、複勝率30.4%と芝より成績が良いくらいです。

現時点の数値は、ダートの大種牡馬のゴールドアリュールより上。これはキズナの母の血にあるストームキャットの血の影響で、産駒によってはストームキャットの血が濃く出る可能性を示唆します。生産者にはどっちに転んでも美味しい種牡馬です。

キズナの代表産駒

2016年生産馬が初産駒ですが、すでに2019年G3函館2歳ステークスのビアンフェ、G3京成杯のクリスタルブラック、フラワーカップのアブレイズ、G2チューリップ賞のマルターズディオサの4頭の重賞勝ち馬を出しています。

やはりディープインパクトにパワーが強調された配合なので、洋芝や急坂があるコースが得意なようです。

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コメント

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