2020年第56回G2金鯱賞の予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2020年金鯱賞の注目馬を分析!

金鯱賞の特徴

中京芝2000mで行われ、過去のG1、G2の勝利実績により負担重量が決まる別定戦。過去に開催時期が何度も変わっており、2017年からG1大阪杯のステップレースの1つとして3月に開催されるようになりました、1着馬には同レースへの優先出走権が付与されます。

大阪杯と同じ2000mですが、左回りでホームストレッチが長いという違いがあります。ただし大阪杯まで中3周と適度な間隔なので、過去の勝馬のヤマカツエースが大阪杯で2着、スワーヴリチャードが1着と、ステップレースとして関連性が高い一戦です。

金鯱賞のレース&コースの攻略法

スタンドのゴール手前坂下から発走し、中京芝コースを1周回ります。スタートからの直線が長いため加速がつけやすく、さらに第1、第2コーナーより、第3、第4コーナーのカーブが緩やかなスパイラルカーブなので全体的に時計が出やすいコースです。

さらにコース全体の高低差は3.5mと全競馬場中第3位の落差があり、ゴール手前に中山に次ぐ勾配を誇る急坂が待ち構えているので、見た目以上にタフなコースです。そのため2000m以上の距離で勝ち負けできるスタミナが必要。

またホームストレッチが410mと非常に長いため、基本的に差し・追い込みが有利です

2020年金鯱賞出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ケイデンスコール ロードカナロア 牡4 中谷雄太 ノーザンファーム
安田隆行(栗東) ハーツクライ 56kg サンデーレーシング
2 2 ラストドラフト ノヴェリスト 牡4 吉田隼人 社台ファーム
戸田 博文(美浦) ディープインパクト 56kg 社台レースホース
3 3 ニシノデイジー ハービンジャー 牡4 田辺裕信 谷川牧場
高木登(美浦) アグネスタキオン 56kg 西山茂行
4 4 ダイワキャグニー キングカメハメハ 牡6 内田博幸 社台ファーム
菊沢隆徳(美浦) サンデーサイレンス 56kg 大城敬三
5 5 サトノガーネット ディープインパクト 牝5 岩田望来 白老ファーム
矢作芳人(栗東) Victory Note 56kg サトミホースカンパニー
5 6 サートゥルナーリア ロードカナロア 牡4 C.ルメール ノーザンファーム
角居勝彦(栗東) スペシャルウィーク 58kg キャロットファーム
6 7 ギベオン ディープインパクト 牡5 福永祐一 社台ファーム
藤原英昭(栗東) Ghostzapper 56kg 社台レースホース
6 8 サトノソルタス ディープインパクト 牡5 藤岡康太 ノーザンファーム
堀宣行(美浦) Petionville 56kg サトミホースカンパニー
7 9 ブレスジャーニー バトルプラン 牡6 若松風馬 競優牧場
佐々木晶三(栗東) タニノギムレット 56kg 島川隆哉
7 10 ロードマイウェイ ジャスタウェイ 牡4 川田将雅 ロードホースクラブ
杉山 晴紀(栗東) ジャングルポケット 56kg ケイアイファーム
8 11 ジュンヴァルカン ネオユニヴァース 牡7 柴山雄一 河合純二
友道 康夫(栗東) エンドスウィープ 56kg ノーザンファーム
8 12 マイネルファンロン ステイゴールド 牡5 丹内祐次 ビッグレッドファーム
手塚貴久(美浦) ロージズインメイ 56kg TC・ラフィアン

 

勝ち馬予想に役立つ!金鯱賞の注目馬分析

サートゥルアーリナ

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
シーザリオ スペシャルウィーク サンデーサイレンス
キャンペンガール
Kirov Premiere Sadler’s Wells
Querida

 

2歳G1ホープフルステーク、皐月賞を無敗で制した2冠馬で、昨年の有馬記念では2着を確保したことからも同世代トップクラスの馬なのは間違いありません。

今回は他にG1馬の出走はなく、他のメンバーの競争実績を考えても明らかに実力は一枚も二枚も上。大阪杯に向けたステップレースであっても、今まで戦ってきた相手からは負けられない一戦です。

父はロードカナロアですが、母が日米オークスを制したシーザリオ。シーザリオの父がダービーとジャパンップを制したスペシャルウィークなの考えても、サートゥルアーリナは母系の血の影響が強いと考えられます。実際に馬体も大柄な割に全体的にスラッっとして中距離向きです。

ホープフルステークス後休養から皐月賞、ダービー休養後から神戸新聞杯と長期休み明けでもポン掛けするタイプ。一方で、ダービー、天皇賞と左回りだと着外。また両レースとも休み明け2戦目なので2走ボケするタイプかも。どちらが苦手かも、今回の一戦で判明します。

ロードマイウェイ

ジャスタウェイ ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
シビル Wild Again
Wild Again
フェリス ジャングルポケット トニービン
ダンスチャーマー
レディミューズ ティンバーカントリー
シンコウラブリイ

 

昨年6月の1勝クラスから5連勝でG3チャレンジカップを制した昇り馬。ここは大阪杯出走を叶えるため勢いで参戦。5連勝も適度に間隔を取ったローテーションに好感が持てます。

父はハーツクライ産駒のジャスタウェイで古馬になって成長したように、年末に休養を挟んだことで馬体の成長も見込めます。母の父はダービーとジャパンカップを制したジャングルポケット、祖祖母にオールドファンには懐かしシンコウラブリーがいるので底力も期待できます。

ジャスタウェイの血が強く出ていても、ジャングルポケットの血が強く出ていても直線は長いほうが良いので、ホームストレッチが長い中京2000mは適鞍でしょう。

ラストドラフト

ノヴェリスト Monsun Königsstuhl
Mosella
Night Lagoon Lagunas
Nenuphar
マルセリーナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
マルバイユ Marju
Nenuphar

 

3歳時に中山2000mG3京成杯勝ち。皐月賞惨敗後は休養を挟み昨年10月から再始動しG3中日新聞杯で2着、G2AJCCで3着と重賞で勝ち負けできる実力を示しています。社台ファーム生産、直系のクラブ所属馬なので。今後の重量路線で活躍のためにも賞金を加算したいところ。

父はドイツの名馬で社台ファームがサンデーサイレンス系やミスタープロスペクター系に種付けするために購入し、2400mを中心に国際G1を4勝したノヴェリスト。日本ではなじみのないバーラム系ですが父のモンズーンからはステークスウィナーが数多く生まれています。

母はディープインパクトに初めてG1勝ちをもたらした桜花賞馬マルセリーナ。現役時代はマイルを中心に使われていましたが、2000mのマーメイドステークスも制しているので、母系からも距離は問題ないでしょう。

ただしブルードメサイヤーとしてのディープインパクトの成績があまりよくないのが、唯一の懸念材料。

ケイデンスコール

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
インダクティ ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ホールオブフェーム アレミロード
ベルベットサッシュ

 

1600mのG3新潟2歳ステークスを制し、翌年のNHKマイルカップの2着馬、その後マイルを中心に使われましたがいずれも2ケタ着順と惨敗が続いています。

父がスプリンターやマイラーを多く出すロードカナロアで、実際に2、3歳時にマイルで実績を上げているので一見マイラーに思われます。しかし2歳初頭でマイル重賞を制していることからも、母の父ハーツクライの血が出て今は中距離志向の強い馬なのかもしれません。

3走で2ケタ着順と人気を落としていますが、ノーザンファーム生産で直系のクラブ所有馬。素質は低くないので、調教の調子がよさそうなら狙っていい馬です。

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