過去10年のデータから見るCBC賞の入賞馬

CBC賞の枠番・走破時計・馬場・種牡馬（父、母の父）一覧

CBC賞入賞馬と前走の人気・着順一覧

CBC賞と馬券の傾向

過去10年の集計より。2020年は阪神、2021、22年は小倉開催。

人気と馬券

1番人気　2勝2着1回3着1回　連対率3割、複勝率4割

2番人気　3勝2着2回3着2回　連対率5割、複勝率7割

3番人気　1勝2着2回3着3回　連対率3割、複勝率6割

ハンデキャップ戦のため1番人気より2番人気の方が成績は良く、連対率5割、複勝率7割なら2番人気が中心。過去10年で1～3番人気が馬連で馬券に絡まなかった年は2回だけと、ハンデキャップ戦の割には上位陣の成績は悪くありません。

また過去10年で2桁人気が馬券に絡んだ年は3回で、その内2回が馬連でのもの。それ以の年は馬券的に堅く、さほど荒れないレースです。

前走と馬券

高松宮記念　0勝2着2回3着3回、占有率16.7％

他GⅠ　　　0勝2着1回3着1回、占有率6.6％

GⅡ　　　　2勝2着2回3着1回、占有率16.7％

GⅢ　　　　0勝2着1回3着0回、占有率3.3％

OP・L　　　6勝2着2回3着3回、占有率36.7％

条件クラス　2勝2着2回3着2回、占有率20.0％

前走OPクラスからの挑戦組の成績が良いレース。

有力短距離馬は高松宮記念後に適当なスプリント重賞がないため休養。その後サマースプリントシリーズを2回叩いてスプリンターズSへ向かうのが通常パターン。ただし叩き初戦で余裕残しのため、勝ち切れず、2、3着が多い傾向で、前走大敗でも馬券に絡んで来ます。

前走重賞組は1400～1600mのGⅡを使っている馬が大半。前述の通り、高松宮記念以後サマースプリントシリーズまで古馬路線で芝1200mの重賞が無いため、無理を承知で少し長めの距離を使っています。やはり上のクラスの流れを経験している分、前走2桁着順でも適正距離に戻れば巻き返してきます。

実質的に馬券に絡む確率が多いのは前走OP・Lクラスを使っている馬。こちらはある程度前走で人気になっているか、掲示板に載っているかが重要。さらにOP・Lクラスからは5、6歳馬が多く馬券に絡んでいるので夏場に強い馬を選ぶのがベター。

血統と馬券

サンデーサイレンス系　　　11頭

ミスタープロスペクター系　8頭

ノーザンダンサー系　　　　5頭

サクラバクシンオー系　　　2頭

ロベルト系　　　　　　　　2頭

その他　　　　　　　　　　2頭

サンデーサイレンス系が11頭、全体の約40％を占めますが、他の芝重賞に比べると低め。複数頭馬券に絡んでいるのはディープインパクト3頭。マンハッタンカフェ・フジキセキ2頭。サンデーサイレンス系種牡馬が父だと、母の父がスプリンターからマイラーの種牡馬が多いのが特徴。

ミスタープロスペクター系はフォーティーナイナー系が7頭中5頭、ロードカナロア産駒が2頭と、スピードを活かした短距離系が主。同様にノーザンダンサー系もストームキャットやデピュティミニスター系なのでやはり短距離のスピードタイプ。実際にサクラバクシンオー系が2頭も馬券に絡んでいるのでサンデーサイレンス系以外は短距離系種牡馬を選ぶのがベスト。

性齢と馬券

3歳　　　　　1勝2着1回3着1回、占有率10.0％

4歳　　　　　0勝2着1回3着1回、占有率10.0％

5歳　　　　　7勝2着5回3着4回、占有率53.4％

6歳　　　　　2勝2着2回3着4回、占有率23.3％

7歳以上　　　0勝2着1回3着0回、占有率3.3％

5歳馬が中心。7勝2着5回、馬券全体の半数近の5割以上を占めます。また6歳馬が馬券全体の約1/4と、この2世代で80％以上を占めます。5、6歳馬は夏慣れしているのでここで実力を発揮。

基本的に有力馬は夏を休養に充てるので、OPで頭打ちの馬が有力馬のいない間にハンデ差を活かして活躍するケースが目立ちます。猛暑の経験が乏しい3～4歳馬は苦戦傾向。

牡馬・騙馬　6勝2着6回3着7回　占有率63.3％

牝馬　　　　4勝2着4回3着3回　占有率36.7％

「夏は牝馬」の格言通り、出走比率から比べると成績が良く、調子が良さそうなら買い。

ハンデと馬券

52kg以下　　3勝2着2回3着1回、20.0％

53～54kg台　2勝2着2回3着1回、16.7％

55～56kg台　4勝2着3回3着5回、40.0％

57kg以上　　1勝2着3回3着3回、23.3％

ハンデは、上は58kgから下は48kgまで馬券に絡んでいます。重ハンデ馬でも信頼度は高く、トップハンデを背負っても優勝しています。52kg以下で馬券になった軽ハンデ馬はいずれも人気薄なので注意が必要です。

CBC賞のレース及びコースの攻略法

2023年のCBC賞はコーナーを2つ回る中京芝1200mコースを使用。スタートはスタンド向こう側で、最初のコーナーまで約300ｍ。コーナー手前から第4コーナー終わりまで下り坂が続き、テンにスピードが出やすいコース設計です。

ただし、第4コーナーにスパイラルカーブが設けられているので、先行馬があまり飛ばし過ぎると外に振られてしまうため、内側が開いてしまいます。

ゴール前直線は412mと長く、第4コーナー過ぎからゴール前220mの所まで高低差3.1mの急坂、その後も0.4mの上り坂が続きます。本来なら差し、追い込みが有利なコースですが、開幕週で芝の状態が良く、スピードに乗った馬ならそのまま惰性で上り切れます。

実際に中京開催7年で第4コーナーを回った時点で1、2番手だった馬が馬券に絡んだ年は6回。1、2番手両方が3着以内に入った年が2回あります。ただし勝ち馬は後方に控えていた馬が大半で、7年中6回が第4コーナーを回った時点で7番低下。

さらに最後の直線は我慢比べになりやすく、追い出しは遅め。逃げ、先行馬でも上りは33秒台が大半。早い脚が無い馬は不利なレースです。

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【注目出走馬分析】2023年重賞レース一覧

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2022.11.11