過去10年のデータから見るセントウルステークスの入賞馬

セントウルステークスの枠番・走破時計・馬場・種牡馬（父、母の父）一覧

セントウルステークス入賞馬と前走の人気・着順一覧

セントウルステークスと馬券の傾向

過去10年の集計より。2020～22年は中京開催。

人気と馬券

1番人気　6勝2着2回3着0回、連対率8割、複勝率8割

2番人気　0勝2着5回3着1回、連対率5割、複勝率6割

3番人気　0勝2着0回3着1回、連対率0割、複勝率1割

1番人気は6勝、連対率・複勝率共に8割とハイアベレージ。また2番人気も優勝こそないものの連対率5割、複勝率6割とこちらも高い水準。一方で3番人気の連対は無く、複勝率も1割とほぼ馬券になりません。

セントウルステークスは有力馬がスプリンターズSの叩き台として使うため、1、2番人気は大抵過去のG1馬やスプリント重賞で常に勝ち負けしている馬。馬連は過去1年で必ず1番人気か2番人気が絡んでおり、内9回が7番人気以内の決着。

また2桁人気が馬券に絡んだのは3回で、いずれも馬連。2桁人気が馬券に絡んでも、残り2頭は6番人気以内なので、全体的に見ても実力通りに決着。非常に堅いレースです。

前走と馬券

サマースプリントシリーズ最終戦なので同シリーズに指定されているレースからの出走組が多いのが特徴。またスプリンターズSを目指す実績馬が、休養明け初戦として登録してきます。

CBC賞　　　　　  0勝2着2回3着1回、占有率10.0％

函館スプリントS　    0勝2着0回3着0回、占有率0.0％

北九州記念　　　       3勝2着3回3着4回、占有率33.3％

アイビスサマーD　    0勝2着2回3着0回、占有率6.7％

キーランドC　　　    1勝2着0回3着0回、占有率3.3％

高松宮記念　　　　   1勝2着1回3着0回、占有率6.7％

春マイルGⅠ　　　    3勝2着0回3着2回、占有率16.7％

その他重賞　　　　   2勝2着2回3着1回、占有率16.7％

OP・L・条件クラス　0勝2着0回3着2回、占有率6.6％

単独重賞では前走北九州記念出走組が3勝、馬券全体の1/3を占め、他のレースと比べても特出して高い数字。馬券に絡んだ11頭中7頭が前走で2P以上のポイントを獲得。優勝でサマースプリントシリーズチャンピオンの条件が満たされるので本気度が違います。

前走GⅠからの挑戦馬はポテンシャルが高い実績馬が多く、叩き台とはいえかなり仕上げてきています。GⅡで加算斤量も少なく人気薄でも馬券に絡んできます。サマーシリーズやGⅠ以外の重賞や条件クラスからはほとんど馬券に絡まず、馬券全体でも23％なので軽視。

血統と馬券

ミスタープロスペクター系　10頭

サンデーサイレンス系　　　  6頭

ノーザンダンサー系　　　     5頭

サクラバクシンオー系　　     3頭

ロベルト系　　                   　2頭

その他　　　　　　　　     　3頭

他の芝スプリント重賞に比べても、サンデーサイレンス系種牡馬を父に持つ馬が非常に弱いレース。馬券に絡んだサンデーサイレンス系はダイワメジャーとディープインパクト、そしてディープインパクト産駒でも短距離適性の高いミッキーアイル産駒のみ。

一方で、瞬発力とスピードに秀でたミスタープロスペクター系種牡馬が30頭中10頭、全体の1/3と最多。その中複数頭馬券に絡んだ種牡馬は、ロードカナロア4頭。アドマイヤムーン2頭とミスタープロスペクター系でも短距離系統の種牡馬が多数を占めます。

またサクラバクシンオー系が3頭馬券になっているように開幕週でスピード能力が生かしやすく、一本調子でもダッシュ力に優れた馬が馬券になります。

性齢と馬券

3歳　　　1勝2着3回3着1回、占有率20.0％

4歳　　　5勝2着1回3着0回、占有率20.0％

5歳　　　4勝2着3回3着4回、占有率36.7％

6歳　　　0勝2着2回3着4回、占有率16.7％

7歳以上　0勝2着1回3着1回、占有率6.6％

勝ち鞍は4～5歳馬で分け合っていますが、連軸は2着3回の5歳馬。全体でも4割近くを占めます。スピードと瞬発力は5歳頃がピークなので、特にスピードが落ちてくる6歳馬以降は優勝が無く、3着が4回と、6歳の有力馬は3着付けが正解か。

牡・騙馬　6勝2着7回3着6回　63.3％

牝馬　　　4勝2着3回3着4回　36.7％

牡・騙馬と牝馬の出走割合からしても、だいたい拮抗していると言える水準。

セントウルステークスのレース及びコースの攻略法

2024年のセントウルステークスはコーナーを2つ回る中京芝1200mコースを使用。スタートはスタンド向こう側で、最初のコーナーまで約300ｍ。コーナー手前から第4コーナー終わりまで下り坂が続き、テンにスピードが出やすいコース設計です。

ただし、第4コーナーにスパイラルカーブが設けられているので、先行馬があまり飛ばし過ぎると外に振られてしまうため、内側が開いてしまいます。ゴール前直線は412mと長く、第4コーナー過ぎからゴール前220mの所まで高低差3.1mの急坂、その後も0.4mの上り坂が続きます。

ただし本番はスプリンターズSなので消耗を避け追い出しは遅め。先行勢が残りやすい展開です。京都競馬場改修工事のため中京競馬場で代替開催された3年間のうち、9頭中6頭が第4コーナーを回った時点で5番手以内。残りも8番手以内なので基本的に前残り。差し追い込み馬には厳しいレースです。

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【注目出走馬分析】2024年重賞レース一覧

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2023.10.24