2025年第66回GⅠ宝塚記念予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2025年宝塚記念の注目馬を分析!

宝塚記念の特徴

GⅠ宝塚記念は第3回阪神開催4日目に行われる芝2200mの馬齢重量戦です。負担重量は3歳牡・騙馬53kg、同牝馬51kg、4歳以上牡馬58kg、同牝馬56kg。

秋競馬の有馬記念と同様に出走馬はファン投票で決まり、ファン投票の上位10位以内なら優先的に出走できます。それ以外は通算収得賞金+過去1年の収得賞金+過去2年のGⅠでの収得賞金の総額が高い順に出走ができます。また国際競走に指定され、外国調教馬は最大8頭まで優先出走権が与えられます。

優勝馬には同年米国ブリダーズカップ・チャレンジ、豪州のコックスプレートへの優先出走権が授与されます。2019年にはリスグラシューがこの優先出走権を使い、コックスプレートも優勝しています。

大阪杯、天皇賞春と共に春の古馬三冠レースの最終戦ですが、馬が苦手な高温多湿の雨季開催のため、ファン投票で選出されても馬の体力消耗を嫌う陣営は出走を辞退するケースが多いレース。そのため有馬記念に比べ盛り上がりに欠けます。

ちなみに秋の古馬三冠(天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念)は過去にテイエムオペラオーとゼンノロブロイが達成していますが、春の古馬三冠レースはまだ1頭も達成していません。

↓過去10年の宝塚記念入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2025年宝塚記念出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ベラジオオペラ ロードカナロア 牡5 横山和生 社台ファーム
上村洋行 (栗東) ハービンジャー 58kg 林田祥来
1 2 ドゥレッツァ ドゥラメンテ 牡5 横山武史 ノーザンファーム
尾関知人(美浦) More Than Ready 58kg キャロットファーム
2 3 ローシャムパーク ハービンジャー 牡6 池添謙一 ノーザンファーム
田中博康 (美浦) キングカメハメハ 58kg サンデーレーシング
2 4 プラダリア ディープインパクト 牡6 高杉吏麒 オリエント牧場
池添学(栗東) クロフネ 58kg 名古屋友豊
3 5 チャックネイト ハーツクライ 騙7 D.レーン 社台ファーム
堀宜行(美浦) Dynaformer 58kg 金子真人H
3 6 ボルドグフーシュ スクリーンヒーロー 牡6 内田博幸 社台ファーム
宮本博 (栗東) Layman 58kg 社台レースホース
4 7 ジャスティンパレス ディープインパクト 牡6 M0ディー ノーザンファーム
杉山晴紀(栗東) Royal Anthem 58kg 三木正浩
4 8 シュヴァリエローズ ディープインパクト 牡8 北村友一 ノーザンファーム
清水久詞 (栗東) evres Rose 58kg キャロットファーム
5 9 ヨーホーレイク ディープインパクト 牡7 岩田望来 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) フレンチデピュティ 58kg 金子真人H
5 10 リビアングラス キズナ 牡5 坂井瑠星 ノースヒルズ
矢作芳人(栗東) Curlin 58kg ノースヒルズ
6 11 ソールオリエンス キタサンブラック 牡5 松山弘平 社台ファーム
手塚貴久 (美浦) Motivator 58kg 社台レースホース
6 12 メイショウタバル ゴールドシップ 牡4 武豊 三嶋牧場
石橋守(栗東) フレンチデピュティ 57kg 松本好雄
7 13 アーバンシック スワーヴリチャード 牡4 C.ルメール ノーザンファーム
武井亮(美浦) ハービンジャー 58kg シルクレーシング
7 14 ジューンテイク キズナ 牡4 藤岡佑介 ヒダカファーム
武英智(栗東) シンボリクリスエス 58kg 吉川潤
8 15 ロードデルレイ ロードカナロア 牡5 川田将雅 ケイアイファーム
中内田充正(栗東) ハーツクライ 58kg ロードホースクラブ
8 16 ショウナンラプンタ キズナ 牡4 幸英明 社台ファーム
高野友和(栗東) Zensational 58kg 国本哲秀
8 17 レガレイラ スワーヴリチャード 牝4 戸崎圭太 ノーザンファーム
木村哲也(美浦) ハービンジャー 56kg サンデーレーシング

勝ち馬予想に役立つ!宝塚記念の注目馬分析

ベラジオオペラ

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
エアルーティーン ハービンジャー Dansili
Penang Pearl 
エアマグダラ サンデーサイレンス
エアデジャヴー

ベラジオオペラは前走大阪杯で連覇を達成。これまで12戦6勝2着1回3着1回。重賞は他に23年スプリングS、チャレンジC勝ちがあり、ダービーでは4着24年の京都記念で2着し、宝塚記念3着、有馬記念でも4着しています。

ベラジオオペラの父はロードカナロア。ハービンジャー産駒の母エアルーティンは芝中距離の1勝馬。母の半兄でシンボリクリスエス産駒のエアアンセムが函館記念勝ち。一族は中距離馬が多数。父は短距離志向のロードカナロアも、母系は中距離志向で距離適性は母系から。

前走大阪杯は逃げ馬デシエルトが作ったハイペースを4番手で追走。デシエルト以下先行馬が総崩れになる中、ベラジオオペラだけがそのまま押し切りレコードで優勝。追い込んできた2着馬に0.2秒差、3着馬に0.3秒差を付けた圧巻のレース。

昨年の宝塚記念は重馬場で、最後は追い込んできた2頭に交わされましたが、やはり先行して3着に粘り込んでいるように中距離での先行力と心配能力は相当なもの。距離不安があった有馬記念でも優勝馬から0.3秒差3着なので、大阪杯より200m距離が伸びても問題無し。

また暑さ対策から昨年の宝塚記念より開催が2週前倒し。さほど荒れてない馬場でレースができるのもプラスです。勝ち負け。

アーバンシック

スワーヴリチャード ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ピラミマ Unbridled’s Song
キャリアコレクション
エッジースタイル ハービンジャー Dansili 
Penang Pearl
ランズエッジ ダンスインザダーク
ウインドインハーヘア

アーバンシックは昨年の菊花賞馬。これまで9戦4勝2着1回3着1回。重賞は他に2024年京成杯2着、皐月賞4着。セントライト記念勝ちがあり、有馬記念では1番人気に推されるものの6着。前走日経賞も1番人気でしたが、優勝馬から0.1秒差3着

アーバンシックの父は大阪杯・ジャパンカップを制したハーツクライ系のスワーヴリチャード。ハービンジャー産駒の母エッジースタイルは芝中距離の3勝馬。祖祖母はディープインパクトの母ウインドインハーヘア。

母の姉から同期でホープフルS・有馬記念2冠のレガレイラ、母の妹から桜花賞馬のステレンボッシュを輩出し一族は走ります。血統面からパワー系というよりスライド走法でスタミナロスが少ないステイヤー系。

前走日経賞はスライド走法の馬は苦手な重馬場で、しかも実質トップハンデ。1、2着馬とは0.1秒差で、斤量が2kg違うので同斤量なら優勝していた計算。ただし日経賞後で疲労が抜けず天皇賞春を自重したあたり、明け4歳だとまだ体が完成していない可能性があります。

今回は日経賞から中3ヵ月の休み明け。ダービー11着から中3ヵ月でセントライト記念を制したようにポン掛けが効き、距離も問題ありません。問題は馬場で、馬場が渋れば取りこぼしの可能性が大。良なら連下、稍重以上なら消し。

ドゥレッツァ

ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ
モアザンセイクリッド More Than Ready  サザンヘイロー
Woodman’s Girl
Danalaga デインヒル
Tamarino

ドゥレッツァは2023年の菊花賞馬。これまで11戦5勝2着2回3着2回。昨年は金鯱賞2着後に臨んだ天皇賞春で15着惨敗。その後英国GⅠインターナショナルで5着、ジャパンカップで2着、ドバイシーマクラシックで3着と国際GⅠで好成績

ドゥレッツァの父は牡馬春クラシック2冠のドゥラメンテ。豪州産の母モアザンセイクリッドはGⅠニュージーランドオークス他重賞3勝を含む5勝馬。血統内にヘイローの4×4の濃いクロスを持ちます。

菊花賞馬ですが血統的には中長距離馬。2走前のジャパンカップでは逃げたシンエンペラーを3コーナーで並びかけ、叩き合いになったところを最後にドウデュースに交わされた格好ですが、この距離の先行力は相当なもの。

ただし、今回は同型馬で同期のベラジオオペラおり、スピード勝負になった場合は相手が上。連下で。

レガレイラ

スワーヴリチャード ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ピラミマ Unbridled’s Song
キャリアコレクション
ロカ ハービンジャー Dansili
Penang Pearl
ランズエッジ ダンスインザダーク
ウインドインハーヘア

レガレイラは2023年ホープフルS、昨年の有馬記念勝ちのGⅠ2勝馬。これまで8戦3勝3着1回。重賞は他に皐月賞6着、ダービー5着、ローズS5着、エリザベス女王杯5着。

レイガラの父は大阪杯とジャパンカップを制したスワーヴリチャード。ハービンジャー産駒の母ロカは芝マイルの1勝馬。祖祖母はディープインパクトの母のウインドインハーヘアで、血統内にサンデーサイレンスの3×4のクロスを持ちます。

また母の半妹から同期の桜花賞馬のステレンボッシュ、母の全妹から菊花賞馬のアーバンシックが出ています。

8戦中7戦であがりがメンバー中最速と末脚は強力。有馬記念以前は気性と脚質から大外を周る競馬が災いして惨敗続きも、前走有馬記念では馬群に入れても折り、先に抜けたシャフリヤールをハナ差差し切って見事優勝。

有馬記念では本レースに出走のベラジオオペラ、ジャスティンパレレス、アーバンシック、ロシャームパーク、ダノンベルーガに土を付けており、切れ味勝負になった時は最上位の存在。

ただし、有馬記念後に剥離骨折が判明し3ヵ月の休養帰厩したのは5月初旬で、乗り込み量豊富とはいえレース感が戻るか。また斤量は前走より2kg増え、56kgは初。さらに凱旋門賞に予備登録しているため、ここは試走の可能性が大。見送り。

ジャスティンパレス

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
パレスルーマー Royal Anthem Theatrical
In Neon
Whisperifyoudare Red Ransom
Stellar Affair

ジャスティンパレスは2023年の天皇賞春の優勝馬。これまで20戦5勝2着2回3着2回。重賞は他に2022年神戸新聞杯、23年阪神大賞典勝ちがあり、22年菊花賞、23年宝塚塚記念3着天皇賞秋ではイクノイックスの2着に入っています。

ジャスティンパレスの父はディープインパクト。母パレスルーマーは米国産で海外5勝。母の父ロイヤルアンセムは芝中長距離GⅠ3勝。ジャスティンパレスの半兄でオルフェーヴル産駒のアイアンバローズはステイヤーズS、阪神大賞典で2着。血統的にステイヤー。

23年天皇賞春勝ち以降勝ち星は無く天皇賞秋2着以後馬券になっていません。今年は大阪杯で6番人気6着、3番人気だった前走天皇賞春では優勝から1.1秒離され6着と、掲示板を外すようになってきており、さすがに年齢的に衰えか。見送り。

ソールオリエンス

キタサンブラック ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シュガーハート サクラバクシンオー
オトメゴコロ
スキア Motivator モンジュー
Out West
Light Quest クエストフォーフェイム
Gleam of Light

ソールオリエンスは2023年の皐月賞馬で、京成杯勝ちもある重賞2勝馬。これまで14戦3勝2着3回3着1回。重賞は他にダービー2着、セントライト記念2着、菊花賞3着、昨年の宝塚記念で2着

ソールオリエンスの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。仏国産の母スキアはGⅢ勝ちがある3勝馬。ソールオリエンスの半兄にディープインパクト産駒で富士S優勝、ドバイターフ2着のヴァンギャルドがいます。

皐月賞勝ち以後勝ち星は無く、昨年の宝塚記念2着後はGⅠ3戦も掲示板すら載らず今年の京都記念、大阪杯で2戦連続上り最速と能力の片鱗は見せていますが、京都記念は得意の稍重前走は出遅れで、共に優勝馬からは0.4秒、0.7秒を離され気難しさは相変わらず。

また母系や気性を缶ゲルト、現状宝塚記念の2200mは長すぎ。得意の重馬場になれば抑えまでは浮上も、基本見送り。

ロードデルレイ

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
デルフィーノ ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
レディアーティスト フレンチデピュティ
レディーバラード

ロードデルレイは今年の日経新春杯の優勝馬。これまで10戦6勝2着3回で、未だ掲示板を外していません。重賞は他に昨年に中日新聞杯で2着し、前走初GⅠの大阪杯では4番人気で、連覇したベラジオオペラから0.2秒差2着と好走。

ロードデルレイの父はロードカナロア。ハーツクライ産駒の母デルフィーノは芝中距離の4勝馬。ロードデルレイの全兄は地方で3勝、遠縁に重賞2勝、計5勝のダノンバラードがいます。

早い時計決着が得意なロードカナロア産駒らしく、芝2000mでは6回も走破時計が2分を切っています。また2走前に日経新春杯で芝2200mも克服し、2着に0.5秒差を付けています。

さらに切れ味も有り、前走のあがりはメンバー中2番目の33秒8。距離がもう少し長ければベラジオオペラを差し切っていた計算です。ただし荒れた馬場の経験は無く、雨季開催の宝塚記念でぬかるんだ馬場場にに対応できるかは未知数。良馬場なら抑え、馬場が渋れば切り。

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