過去10年のデータから見る北九州記念の入賞馬

北九州記念の枠番・走破時計・馬場・種牡馬（父、母の父）一覧

北九州記念入賞馬と前走の人気・着順一覧

北九州記念と馬券の傾向

過去10年の集計より

人気と馬券

1番人気　0勝2着2回3着1回、連対率2割、複勝率3割

2番人気　1勝2着1回3着1回、連対率2割、複勝率3割

3番人気　1勝2着2回3着1回、連対率3割、複勝率4割

1～3番人気が連対率3割未満、複勝率も4割未満と上位陣がほとんど信頼できない荒れるレース。一方で8番人気3勝、9番人気1勝と軸馬を見つけるのが非常に困難。2桁人気が馬券に絡んだ年は3回。2桁人気の優勝はありませんが、2、3着が共に2桁人気ととにかく荒れます。

前走と馬券

サマースプリントシリーズに指定されているため、ポイント獲得のためCBC賞とアイビスサマーダッシュからの転戦馬が多いのが特徴

アイビスサマーダッシュ　3勝2着2回3着2回

CBC賞　　　　　　　　　 1勝2着0回3着2回

アイビスサマーダッシュ組の成績が良く3勝を挙げています。新潟の直線コースと小倉の小回りコースという違いと、出走の間隔が短いため馬券的に嫌われ前走の成績より人気を落としていますが、ポイント獲得という目的があるため調子が良ければ買った方が高配当を狙えます。

他はオープンや3勝クラス（旧1600万下）からの格上挑戦組の成績が良く、こちらは前走の成績が直結します。やはり実績より調子が重要視されるレースです。

血統と馬券

過去ではサクラバクシンオーの活躍が目立っており、スピード任せの一本調子の馬が勝てるレース。現在であればスウェプトオーヴァーボードやアドマイヤムーンといったミスタープロスペクター系の短距離系種牡馬が中心か。

母の父は中距離系の種牡馬を持つ産駒が目立ち、最後ひと踏ん張りできるスタミナも必要です。

性齢と馬券

3歳　　　0勝2着2回3着2回、占有率13.3％

4歳　　　3勝2着4回3着4回、占有率36.7％

5歳　　　3勝2着4回3着1回、占有率26.7％

6歳　　　3勝2着0回3着2回、占有率16.7％

7歳以上　1勝2着0回3着1回、占有率6.6％

中心は4歳馬と5歳馬。馬連に限ればこの2世代で70％を占めます。6、7歳馬で馬券に絡んだ6頭中5頭は前走CBC賞かアイビスサマーダッシュに出走しているので、それ以外のレースから挑戦してくる高齢馬は疑ってみた方が良い結果につながります。

牡・騙馬　4勝2着4回3着4回、占有率40％

牝馬　　　6勝2着6回3着6回、占有率60％

1～3着まで牝馬で決まった年が2回あるなど、牝馬が圧倒的に強いレース。他の重賞レースに比べても高水準の成績です。

ハンデと馬券

52kg以下　 2勝2着4回3着3回、占有率30％

53～54kg　 3勝2着2回3着4回、占有率30％

55～56kg　 5勝2着4回3着3回、占有率40％

57kg以上　 0勝2着0回3着0回、占有率0％

56kgまでならハンデで極端な結果の差はありません。基本的に牝馬が馬券になる確率がたかいので全体のハンデ軽め。56.5kg以上のハンデの馬は馬券にすらなっていないので、よほど実力か調子が良くなければ馬券から外しても良いと判断できます。

北九州記念のレース及びコースの攻略法

北九州記念は小倉芝1200mのコースを使用、スタートはスタンド向こう側、1200m専用の引き込み線から。小回りコースで知られる小倉競馬場ですが、1200mコースはスタートから最初のコーナーまで直線まで479mもあります。これは全競馬場最長。

そのためスタート直後のポジション争いは厳しくありませんが、スタートから第4コーナー途中まで長くなだらかな下り坂が続くため非常にスピードが出やすいコース設定。さらに最後の直線は293mと短く、圧倒的に逃げ、先行馬が有利なコース設定。

しかも開幕から2週目なので芝の状態は良く、底力が無い馬でも1分7秒前半で走り切ってしまいます。そのため過去の時計実績は重要。ただし過去10年で逃げ切り勝ちは無く、優勝馬の7割が6番手以下からの差し切り勝ち。

スピードが出やすいので先行馬はオーバーペースになりがちで、スタミナ切れで差し、追い込み馬が台頭。「小倉は小回りで逃げ、先行が有利」と頭にあるため逃げ、先行馬に人気が偏るため、実力より人気が無かった差し、追い込み馬が穴をあけ馬券が荒れます。