過去10年のデータから見るセントライト記念の入賞馬

セントライト記念の枠番・走破時計・馬場・種牡馬（父、母の父）一覧

2014年は中山競馬場改修工事のため新潟開催

セントライト記念入賞馬と前走の人気・着順一覧

セントライト記念の馬券の傾向

過去10年の集計より

人気と馬券

1番人気　4勝2着2回3着1回、連対率6割、複勝率7割

2番人気　1勝2着2回3着1回、連対率3割、複勝率4割

3番人気　1勝2着2回3着3回、連対率3割、複勝率6割

1番人気は連対率6割、複勝率7割と連軸としては上々の成績。まずは馬券に組み込むのが賢明。1番人気で馬券に絡んだ7頭中6頭は前走ダービー組で、前走の着順に関係なくダービー1桁人気。一方で2番人気は連対率3割と、馬連で勝負するには心許ない数字。3番人気は複勝率で6割あるので、こちらは馬券に入れておいた方が良いでしょう。

馬連は10回中9回で3番人気以内が連軸として絡んでいます。また10回中7回が6番人気以内同士での決着。また2桁人気が馬券に絡んだ年は3回。馬連で馬券に絡んだのは1回しかないので極端に荒れるレースではありません。

前走と馬券

馬券に絡んだ30頭中16頭が前走ダービー組で7勝と好成績。菊花賞へのたたき台として美浦所属の有力馬が夏休み明けに出走してくることが多いレースです。

ダービー　7勝2着5回3着4回

ダービー組のセントライト記念での人気はダービーでの着順とほぼ直結します。しかし、休養で馬体が成長するため前走の着順に関係なく馬券に絡んできます。ダービー出走自体能力がある証拠なので、ダービー組は人気より実際に馬体が成長しているかがカギ。

他はラジオNIKKEI賞組が多く1勝2着2回3着1回。馬券に絡んだラジオNIKKEI賞組は前走3番人気以内。前走馬券に絡んでいても本賞金順で菊花賞に出走できない可能性があるので、セントライト記念3着以内狙いで仕上げてきます。その他条件からの挑戦は、前走1着で勝ち上がりが条件です。

血統と馬券

ディープインパクトが1勝2着4回3着2回、占有率23.3％と高い確率で馬券に絡んできます。しかし、優勝が1回と勝ち切るまでにはいかない印象。サンデーサイレンス系の種牡馬と父に持つ馬も全体の6割と、サンデーサイレンスは他の重賞よりやや少なめ。

他はでロベルト系の父を持つ馬かキングカメハメハの血を父に持つ馬が残り半分ずつで分け合っています。中山競馬場はゴール前の直線で急坂が待ち構えているのでスピード一辺倒では勝ち切れず、坂を上り切るスタミナとパワーを兼ね備えた血統でなければ馬券になりません。

セントライト記念のレース及びコースの攻略法

セントライト記念はコーナーを4つ回る中山芝外回り2200mのコースを使用。小回りコースで知られる中山ですが、外回りコースをフルに使う2200mは1周1839mと大きく、さらに三角形に近いおむすび型でコーナーの径が緩や。中山でもまぐれが少ないコースです。

スタートはスタンド正面、第4コーナーを過ぎた辺りから。スタートから最初のコーナーまで432mありポジション争いはスムーズ。さらにスタート直後に中山名物の急坂を上ることになるのでテンが早くなることはありません。

第2コーナー過ぎから第3コーナーを過ぎるまで長く緩やかな下り坂が続きスピードが出しやすく、レース後半はピッチが上がります。外回りコースの第3コーナーは緩やかなのでスピードを落とさず回れます。

第4コーナーを回るとゴールまでの直線は310mと短く、基本的に逃げ・先行馬有利。さらにゴール前には中山名物の高低差2.2mの急坂が待ち受けます。

中山競馬場は1周の高低差が5.3mもあり、全競馬場で最高の落差を誇ります。さらに2200mでは中山の急坂を2度駆け上がることになるので他の競馬場よりスタミナとパワーが求められます。

長い下り坂でレース中にスピードを上げ過ぎるとゴール前の坂でスタミナを使い果たし、後続馬に逆転を許します。そのため距離適性がはっきりしていない3歳馬では逃げ・先行馬と差し・追い込み馬の成績は半々で、必ずしも逃げ・先行馬有利の結果になりません。