過去10年のデータから見るスプリンターズステークスの入賞馬

スプリンターズステークスの枠番・走破時計・馬場・種牡馬（父、母の父）一覧

スプリンターズステークス入賞馬と前走の人気・着順一覧

スプリンターズステークスと馬券の傾向

過去10年の集計より。2014年は新潟開催。

人気と馬券

1番人気　6勝2着1回3着1回、連対率7割、複勝率8割

2番人気　2勝2着1回3着0回、連対率4割、複勝率4割

3番人気　2勝2着2回3着0回、連対率4割、複勝率4割

1番人気は6勝、連対率7割、複勝率8割とかなり信頼できる数字。一方で2、3番人気は共に連対率4割も3着無しという極端な数字。ただし過去10年で1～3番人気のいずれかが馬連で馬券に絡んでいるので、軸馬は1～3番人気から選ぶことになります。

過去10年で2桁人気が馬券に絡んだ年は5回、その内3回が馬連で優勝も1回あります。馬連は1～3番人気で収まる年も4回あるので堅い年は堅く、荒れる時は大荒れと両極端なレースです。

前走と馬券

一度叩いてスプリンターズステークスに臨む馬が多く、ローテーション的にそのほとんどがキーランドカップかセントウルステークスを使ってきています。

キーランドカップ　　　2勝2着1回3着5回

セントウルステークス　4勝2着4回3着3回

過去10年で馬券になった30頭中、この2レースからのステップで全体の2/3を占めます。この2レースで馬券になった馬の85％が前走掲示板を確保しているので、前走のステップレースでもかなり仕上げて本レースに臨まなければ馬券になりません。

他は春のG1からの挑戦が多く、ヴィクトリアマイルや安田記念からでも馬券になります。ただしマイルG1からの挑戦であれば、過去1200m戦で好戦実績が必要です。

血統と馬券

ミスタープロスペクター系　15頭

サンデーサイレンス系　　　  9頭

ノーザンダンサー系　　　　  3頭

その他　　　　　　　　　　  3頭

スピードとパワー、瞬発力に秀でたミスタープロスペクター系の種牡馬を父に持つ馬が強いレースで30頭15頭、全体の半数をしめます。その内、フォーティナイナー系が7頭、キングマンボ系が5頭。

次がスピード能力に秀でたサンデーサイレンス系の種牡馬を父に持つ馬が9頭。その内複数頭馬券になっているのはディープインパクト系4頭、フジキセキ2頭。ディープインパクト系は優勝が1回ありますが、基本的にダッシュ力が劣るので連下。

ノーザンダンサーはキングヘイローとクロフネなので、もともと短距離馬を多く出す種牡馬です。

性齢と馬券

3歳　　　0勝2着1回3着1回、占有率6.7％

4歳　　　4勝2着3回3着5回、占有率43.3％

5歳　　　3勝2着5回3着2回、占有率30.0％

6歳　　　3勝2着0回3着1回、占有率13.3％

7歳以上　0勝2着1回3着1回、占有率6.7％

勝ち鞍こそ4～6歳で分け合っていますが、基本的に4、5歳が中心。馬連なら5歳馬、紐づけで4歳馬という構図が見て取れます。6歳以上の馬で優勝している馬は過去にスプリント戦のG1で馬券に絡んでいます。基本的に馬体完成し、筋肉が若く、瞬発力がある馬が有利と言えます。

牡・騙馬　7勝2着4回3着4回

牝馬　　　3勝2着5回3着6回

勝ち鞍こそ牡馬が多いですが、2、3着は牡馬と牝馬は五分。出走数からみれば牝馬が馬券に絡む可能性が高いレースと言えます。なお3歳で馬券に絡んだ2頭はいずれも牝馬で、6歳以上で馬券に絡んだ牝馬は1頭のみ。その1頭は5歳時に同レースで2着しているのでG1実績のない高齢牝馬は切り。

スプリンターズステークスのレース及びコースの攻略法

スプリンターズステークスはコーナーを2つ回る中山外回り芝1200ｍCコースを使用。スタートはスタンド向こう側、第2コーナーを回った地点から。スタートから最初のコーナーまで257mとかなり短め。ただし中山外回りの第3コーナーは緩やかなのでコーナーを回る際にスピードは落ちません。

さらにスタート直後から第4コーナーまで長い下り坂が続く上、外回りコースは内周りに比べ数を使わないため開催最終日でも芝の状態が良くテンから早い展開になります。最後の直線は310mと短く、逃げ・先行有利。逃げ馬は過去10年で優勝は無いものの4連対。

ゴール前に高低差2.2mの急な登り坂が待ち構えているのでスピード以外にパワーも必要です。勝ち時計は1分7秒前半になるので、持ち時計がこの水準に達しない馬は馬券になりません。また中山1200mは外枠が不利。最内と大外で走破時計に1秒ほど差が出でます。