過去10年のデータから見る重賞の入賞馬

天皇賞（秋）の枠番・走破時計・馬場・種牡馬（父、母の父）一覧

天皇賞（秋）入賞馬と前走の人気・着順一覧

天皇賞（秋）と馬券の傾向

過去10年の集計より

人気と馬券

1番人気　5勝2着3回3着1回、連対率8割、複勝率9割

2番人気　1勝2着2回3着3回、連対率3割、複勝率6割

3番人気　1勝2着1回3着1回、連対率1割、複勝率3割

1番人気が5勝、連対率8割、複勝率9割と馬券的に信頼。2番人気は連対率こそ3割も、複勝率6割あるので馬券。一方、3番人気は昨年こそ優勝しましたが、連対率2割、複勝率3割とあまり信用できません。

意外と馬券に絡んでいるのは5、6番人気。

5番人気　3勝2着1回3着0回

6番人気　0勝2着0回3着4回

5番人気は3勝2着1回と2番人気を凌ぐ成績。6番人気は4回も3着に絡んでいるという極点な数字。

過去10年で2桁人気が絡んだのは2回のみで、馬連は1回だけ。これ以外は3着まで7番人気以内で収まっているので、上位人気を押さえれば基本勝てるレースです。

前走と馬券

古くは毎日王冠や京都大賞典を叩いて出走してくる馬が多かったのですが、最近は調教技術の向上や外厩制度、また古馬三冠レースでの消耗を減らすため、夏休養後にぶっつけ本番で出走してくるケースが目立ちます。過去10年で馬券になった馬は以下の9のレースから。

大阪杯　　　　　　0勝2着1回3着0回、占有率3.3％

天皇賞春　　　　　0勝2着1回3着0回、占有率3.3％

ダービー　　　　　1勝2着0回3着0回、占有率3.3％

安田記念　　　　　2勝2着2回3着1回、占有率16.7％

宝塚記念　　　　　1勝2着3回3着3回、占有率23.3％

札幌記念　　　　　1勝2着1回3着0回、占有率10.0％

セントライト記念　0勝2着1回3着1回、占有率6.7％

オールカマー　　　1勝2着0回3着0回、占有率3.3％

毎日王冠　　　　　3勝2着0回3着5回、占有率26.7％

京都大賞典　　　　1勝2着0回3着0回、占有率3.3％

旧来の毎日王冠からのステップが全体の1/3に加え、宝塚記念からも全体の1/4。この2レースで全体の6割を占めます。そのため、この2レースからの出走馬を中心に力関係を見比べて馬券を選ぶのが得策。

過去10年で馬券になった馬の中、前走2桁着順で巻き返した馬は2頭のみ。この2頭は2桁着順だったレースで共に2番人気だったので、展開が悪かっただけといえます。

また出走した馬の2/3が前走1、2番人気。5番人気以内で見ると83％まで跳ね上がります。一方、前走7番人気以下の馬が天皇賞秋で馬券になっていません。有力馬の前走GⅠ以外は叩き台なので、前走の成績より人気で判断すると馬券が取れます。

血統と馬券

サンデーサイレンス系　　　3勝2着9回3着5回

ミスタープロスペクター系　5勝2着0回3着3回

ロベルト系　　　　　　　　2勝2着0回3着0回

ノーザンダンサー系　　　　0勝2着1回3着1回

その他　　　　　　　　　　1勝2着0回3着1回

馬券の占有率はスピード能力に秀でたサンデーサイレンス系種牡馬を持つ馬が30頭中17頭、全体の約6割を占めます。

その内、複数頭馬券になっているのはディープインパクト系12頭と半数以上を、全体を見ても4割を占めていますが、優勝は2回だけ。他はステイゴールド、フジキセキが各2頭ずつ。フジキセキ以外は現役時代2400mのG1で馬券。

一方で、勝ち鞍ではミスタープロスペクター系が5勝と最多で、馬券になった全ての馬にキングマンボの血が入っています。天皇賞秋は最後の直線であがり勝負になりやすいため、瞬発力勝負に強いミスタープロスペクター系が最後に勝ち切るからだと考えられます。

性齢と馬券

3歳　　　1勝2着1回3着1回、占有率10.0％

4歳　　　3勝2着6回3着4回、占有率43.3％

5歳　　　6勝2着3回3着4回、占有率43.3％

6歳　　　0勝2着0回3着1回、占有率34.3％

7歳以上　0勝2着0回3着0回、占有率0％

馬券は4、5歳が中心。勝ち鞍は5歳、2着は4歳が多いことが分かります。馬券に絡んだ3、4歳馬のほとんどが3歳時にクラッシック路線のGⅠで掲示板。そのため過去の競争成績を重視。

牡・騙馬　8勝2着8回3着8回

牝馬　　　2勝2着2回3着3回

圧倒的に牡馬優勢のレースですが、牡馬混合G1で連対している牝馬なら馬券。2008年から騙馬も出走可能ですが、未だに馬券に絡んだことはありません。

天皇賞（秋）のレース及びコースの攻略法

天皇賞（秋）は東京芝2000mBコースを使用。スタートが1コーナー奥のポケットから。基本的に外枠が不利で、スタート直後の直線が短く、外枠の差し馬が内に入れようとすると大外をそのまま回るか、スタート直後に一旦スピードを落とさなければなりません。

実際に過去10年で7、8枠からの勝ち馬は出ていません。また2着も1回、3着も4回と他の枠に比べ不利なのが分かります。

第1コーナーを回ると直線が長く、レース自体は落ち着き気味。また前日に仮柵をBコースに移動しているため内と外で馬場差はほとんどありません。

第4コーナーを回るとゴール前の直線は525.9m。直線に入ると2.1mの急坂が待ち構えているので追い出しは坂を上ってから。坂を駆け上がった時点で残り約330mはほぼ平坦。ここからスパート。

基本的に差し・追い込みが有利で、瞬発もさることながら長くいい脚を使えることが条件。そのため持久力も必要です。よほどの馬場が悪化しない限り勝ち時計は2分を切ります。そのた高速馬場に対応できる持ち時計必要です。

↓ここをクリックすると他の重賞の【データ】【注目出走馬分析】を検索できます。↓

【注目出走馬分析】2022年重賞レース一覧

2022年重賞レース一覧レース名をクリックすると、各重賞レースの「注目出走馬分析」をご覧いただけます。各レースの上位人気馬の血統表や評価なども掲載されているので、過去のレースと比較する際にお役立てください。またレース名の脇のDをクリックする...

www.biwakikaku.com

2021.12.18