過去10年のデータから見る有馬記念の入賞馬
有馬記念の枠番・走破時計・馬場・種牡馬(父、母の父)一覧
年 | 着 | 枠番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 馬場 | 父 | 母の父 |
2022 | 1 | 5 | イクノイックス | 牡3 | 55kg | 2.32.4 | 良 | キタサンブラック | キングヘイロー |
2 | 2 | ボルドグフーシュ | 牡3 | 55kg | 2.32.8 | スクリーンヒーロー | Layman | ||
3 | 3 | ジェラルディーナ | 牝4 | 55kg | 2.33.1 | モーリス | ディープインパクト | ||
2021 | 1 | 5 | エフフォーリア | 牡3 | 55kg | 2.32.0 | 良 | エピファネイア | ハーツクライ |
2 | 3 | ディープボンド | 牡4 | 57kg | 2.32.1 | キズナ | キングヘイロー | ||
3 | 4 | クロノジェネシス | 牝5 | 55kg | 2.32.2 | パゴ | クロフネ | ||
2020 | 1 | 5 | クロノジェネシス | 牝4 | 55kg | 2.35.0 | 良 | パゴ | クロフネ |
2 | 7 | サラキア | 牝5 | 55kg | 2.35.0 | ディープインパクト | Lomitas | ||
3 | 7 | フィエールマン | 牡5 | 57kg | 2.35.1 | ディープインパクト | Green Tune | ||
2019 | 1 | 3 | リスグラシュー | 牝5 | 55kg | 2.30.5 | 良 | ハーツクライ | American Post |
2 | 5 | サートゥルナーリア | 牡3 | 55kg | 2.31.3 | ロードカナロア | スペシャルウィーク | ||
3 | 4 | ワールドプレミア | 牡3 | 55kg | 2.31.4 | ディープインパクト | Acatenango | ||
2018 | 1 | 4 | ブラストワンピース | 牡3 | 55kg | 2.32.2 | 稍重 | ハービンジャー | キングカメハメハ |
2 | 6 | レイデオロ | 牡4 | 57kg | 2.32.2 | キングカメハメハ | シンボリクリスエス | ||
3 | 8 | シュヴァルグラン | 牡6 | 57kg | 2.32.4 | ハーツクライ | Machiavellian | ||
2017 | 1 | 1 | キタサンブラック | 牡5 | 57kg | 2.33.6 | 良 | ブラックタイド | サクラバクシンオー |
2 | 2 | クイーンズリング | 牝5 | 55kg | 2.33.8 | マンハッタンカフェ | Anabaa | ||
3 | 5 | シュヴァルグラン | 牡5 | 57kg | 2.33.8 | ハーツクライ | Machiavellian | ||
2016 | 1 | 6 | サトノダイヤモンド | 牡3 | 55kg | 2.32.6 | 良 | ディープインパクト | Orpen |
2 | 1 | キタサンブラック | 牡4 | 57kg | 2.32.6 | ブラックタイド | サクラバクシンオー | ||
3 | 1 | ゴールドアクター | 牡5 | 57kg | 2.32.7 | スクリーンヒーロー | ショウワアリシバ | ||
2015 | 1 | 4 | ゴールドアクター | 牡4 | 57kg | 2.33.0 | 良 | スクリーンヒーロー | ショウワアリシバ |
2 | 5 | サウンズオブアース | 牡4 | 57kg | 2.33.0 | ネオユニヴァース | Dixieland Band | ||
3 | 6 | キタサンブラック | 牡3 | 55kg | 2.33.1 | ブラックタイド | サクラバクシンオー | ||
2014 | 1 | 2 | ジェンティルドンナ | 牝5 | 55kg | 2.35.3 | 良 | ディープインパクト | Bertolini |
2 | 3 | トゥザワールド | 牡3 | 55kg | 2.35.4 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス | ||
3 | 7 | ゴールドシップ | 牡5 | 57kg | 2.35.4 | ステイゴールド | メジロマックイーン | ||
2013 | 1 | 3 | オルフェーヴル | 牡5 | 57kg | 2.32.3 | 良 | ステイゴールド | メジロマックイーン |
2 | 2 | ウインバリアシオン | 牡5 | 57kg | 2.33.6 | ハーツクライ | Storm Bird | ||
3 | 7 | ゴールドシップ | 牡4 | 57kg | 2.33.8 | ステイゴールド | メジロマックイーン |
有馬記念入賞馬と前走の人気・着順一覧
年 | 着 | 人気 | 馬名 | 前走 | 人気 | 着 |
2022 | 1 | 1 | イクノイックス | 天皇賞秋 | 1 | 1 |
2 | 6 | ボルドグフーシュ | 菊花賞 | 7 | 2 | |
3 | 3 | ジェラルディーナ | エリザベス女王杯 | 4 | 1 | |
2021 | 1 | 1 | エフフォーリア | 天皇賞秋 | 3 | 1 |
2 | 5 | ディープボンド | 凱旋門賞 | 6 | 14 | |
3 | 2 | クロノジェネシス | 凱旋門賞 | 3 | 7 | |
2020 | 1 | 1 | クロノジェネシス | 天皇賞秋 | 2 | 3 |
2 | 11 | サラキア | エリザベス女王杯 | 5 | 2 | |
3 | 2 | フィエールマン | 天皇賞秋 | 5 | 2 | |
2019 | 1 | 2 | リスグラシュー | コックスプレート | 2 | 1 |
2 | 3 | サートゥルナーリア | 天皇賞秋 | 2 | 6 | |
3 | 4 | ワールドプレミア | 菊花賞 | 3 | 1 | |
2018 | 1 | 3 | ブラストワンピース | 菊花賞 | 1 | 4 |
2 | 1 | レイデオロ | 天皇賞秋 | 2 | 1 | |
3 | 9 | シュヴァルグラン | ジャパンカップ | 5 | 4 | |
2017 | 1 | 1 | キタサンブラック | ジャパンカップ | 1 | 3 |
2 | 8 | クイーンズリング | エリザベス女王杯 | 8 | 7 | |
3 | 3 | シュヴァルグラン | ジャパンカップ | 5 | 1 | |
2016 | 1 | 1 | サトノダイヤモンド | 菊花賞 | 1 | 1 |
2 | 2 | キタサンブラック | ジャパンカップ | 1 | 1 | |
3 | 3 | ゴールドアクター | ジャパンカップ | 3 | 4 | |
2015 | 1 | 8 | ゴールドアクター | アルゼンチン共和国杯 | 1 | 1 |
2 | 5 | サウンズオブアース | ジャパンカップ | 5 | 5 | |
3 | 4 | キタサンブラック | 菊花賞 | 5 | 1 | |
2014 | 1 | 4 | ジェンティルドンナ | ジャパンカップ | 1 | 4 |
2 | 9 | トゥザワールド | 菊花賞 | 2 | 16 | |
3 | 1 | ゴールドシップ | 凱旋門賞 | 7 | 14 | |
2013 | 1 | 1 | オルフェーヴル | 凱旋門賞 | 1 | 2 |
2 | 4 | ウインバリアシオン | 金鯱賞 | 8 | 3 | |
3 | 2 | ゴールドシップ | ジャパンカップ | 2 | 15 |
有馬記念と馬券の傾向
過去10年の集計より
人気と馬券
1番人気 6勝2着1回3着1回、連対率7割、複勝率8割
2番人気 1勝2着1回3着3回、連対率2割、複勝率5割
3番人気 1勝2着1回3着2回、連対率3割、複勝率5割
1番人気は6勝、連対率7割、複勝率8割と馬券的に信頼。2番人気は1勝も連対率2割と連軸にはできませんが、複勝率は5割あるので馬券的に必須。3番人気も連対率3割、複勝率5割と、上位人気は馬券内。
過去10年で2桁人気が馬券に絡んだ年は1回で馬連。さほど荒れるレースではありません。
馬連だと1~4番人気以内で決まった年が5回。意外なところでは8、9番人気が共に2ずつ馬連で馬券に絡んでいるので堅く収まるか、中穴かでほとんど決まります。
前走と馬券
過去10年で馬券に絡んだ馬30頭中28頭が前走G1からの出走
菊花賞 2勝2着2回3着2回
天皇賞秋 3勝2着2回3着1回
エリザベス女王杯 0勝2着2回3着1回
ジャパンカップ 2勝2着2回3着4回
海外GⅠ 2勝2着1回3着2回
その他重賞 1勝2着1回3着0回
勝ち星では天皇賞秋組が3勝とこの3年で3連勝。優勝した3頭中2頭が3歳馬。次点がジャパンカップと菊花賞。ジャパンカップ組8頭中全てが前走5番人気以内で、7頭は前走掲示板。菊花賞組で馬券に絡んだ馬のほとんどが菊花賞の着順に関係なく前走5番人気以内。
中山の2500mは実走距離以上にスタミナが必要。菊花賞後十分なローテーションで臨めるステイヤーには最適なレース。その他の重賞や海外GⅠからでは、前走2000m以上のレースに出走が条件。マイラーやスピードタイプの馬では勝てないレースです。
血統と馬券
サンデーサイレンス系 19頭
ロベルト系 5頭
ミスタープロスペクター系 3頭
ノーザンダンサー系 1頭
その他 2頭
サンデーサイレンス系種牡馬を父に持つ馬が30頭中19頭、全体の2/3を占めます。その内複数頭馬券になっているのはディープインパクト系9頭、ハーツクライ系4頭、ステイゴールド系3頭といずれも長距離適性が高い種牡馬。
次点がロベルト系で5頭中4頭がスクリーンヒーロー系。ミスタープロスペクター系3頭はいずれもキングカメハメハ系ですが、こちらは母の父にもスタミナに優れた種牡馬の血があることが条件です。
性齢と馬券
3歳 4勝2着3回3着2回、占有率30.0%
4歳 1勝2着4回3着2回、占有率23.3%
5歳 4勝2着2回3着4回、占有率33.3%
6歳 0勝2着0回3着1回、占有率3.3%
7歳以上 0勝2着0回3着0回、占有率0%
3~5歳まで馬券になる確率はほぼ変わりませんが、勝ち鞍は3歳馬と4歳馬、2着4歳馬、3着5歳馬。
一方で6歳以上は3着が1回あるのみ。たとえ人気馬でも軽視。
牝馬は過去10年で3勝2着1回3着2回。いずれの牝馬も過去に2200m以上の距離のGⅠで勝ち負けし、スタミナの裏付けが必要です。
有馬記念のレース及びコースの攻略法
有馬記念は6回コーナーを回る中山内回り2500mAコースで行われます。スタートは外回りコースの第3コーナー手前から。スタートから最初のコーナーまで192mと非常に短いものの、2500mと走破距離が無くテンから早くなることもなく、先行争いは厳しくありません。
中山内回りは1周1667mと小回りで、コーナーからコーナーまでの直線が短いため全体的に時計が早くなることはありません。またコース全体の高低差が5.3mもあり、中山名物のゴール前の急坂を2度登るので実際の走破距離よりスタミナが必要です。
レースが動くのは残り1000mから。向こう正面から第4コーナーまでほぼ平坦なので一気にスピードがアップします。特にスタミナが豊富でまくりを使えるような器用な馬だとここで一気に勝負をかけてきます。
最後の直線は310mと短く、ゴール手前1ハロンの所に高低差2.2mの急坂が待ち受けます。中山2500mは逃げ、先行馬有利と言われますが、実際は言われるほど有馬記念では差がなく、第4コーナーを回った時点で5番手以内と6番低下とでは成績は五分五分です。
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