2020年第64回G3阪急杯の予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2020年阪急杯の注目馬を分析!

阪急杯の特徴

1996年に短距離路線が整備されてから春のG1高松宮記念のステップレースとして定着しているレースです。JRA所属馬では1着馬に優先出走権が与えられ、地方所属馬では2着までに高松宮記念へ出走申請権が与えられます。

過去10年の勝馬でその年の高松宮記念を制したのはコパノリチャードとロードカナロアしかおらず、他は入着まで。逆に後にマイルG1をミッキーアイルとエイシンフォワード、そしてロードカナロアが制するので、マイラー寄りの競走馬がやや優勢です。

ただし阪急杯を叩き台に高松宮記念で勝ち負けする馬は多いので、馬券は出走馬が最終的にどこを目標にしているかを見極める必要があります。

阪急杯のレース&コースの攻略法

阪神内回りを使用。距離が1400mと生粋のスプリンターにはやや長く、マイラーではやや短めの非根幹距離の重賞です。また高松宮記念はホームストレッチが長い左回りであるのに対し、阪急杯は直線が短い右回りのコースとステップレースにしては違いが大きすぎ。

また阪神コースのカーブは独特な形状をしており、スピードを落とさずに曲がるには他の競馬場にはないコツが必要。さらにゴール前には中山競馬場に次ぐ急坂が待ち構えています。そのため実力不足に見えても、このコースが得意な馬がリピーターとしてよく馬券に絡みます。

2020年阪急杯出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ジョイフル キングズベスト 牡6 川又賢治 ダーレー・ジャパン・F
吉村圭司(栗東) Street Cry 56kg ゴドルフィン
1 2 ライラックカラー ルーラーシップ 牡5 木幡育也 千代田牧場
藤沢和雄(美浦) ジャングルポケット 56kg 山本英俊
2 3 ダイアトニック ロードカナロア 牡5 北村友一 酒井牧場
安田隆行(栗東) サンデーサイレンス 57kg シルクレーシング
2 4 マイスタイル ハーツクライ 牡6 田中勝春 猪野毛牧場
昆貢(栗東) フォーティナイナー 56kg 寺田千代乃
3 5 クリノガウディー スクリーンヒーロー 牡4 森裕太朗 三輪牧場
藤沢則雄(栗東) ディアボロ 56kg 栗本博晴
3 6 フィアーノロマーノ Fastnet Rock 牡6 川田将雅 Kia Ora Stud
高野友和(栗東) Lion Heart 56kg 吉田和美
4 7 ステルヴィオ ロードカナロア 牡5 丸山元気 ノーザンファーム
木村哲也(美浦) ファルブラヴ 57kg サンデーレーシング
4 8 サフランハート アドマイヤオーラ 牡7 幸英明 海原聖一
北出成人(栗東) カーネギー 56kg 林農場
5 9 ディープダイバー ブラックタイド 牡4 酒井学 平山牧場
大久保龍志(栗東) Raven’s Pass 56kg ノースヒルズ
5 10 ストーミーシー アドマイヤムーン 牡7 若松風馬 ミルファーム
斎藤誠(美浦) ゼンノエルシド 56kg ミルファーム
6 11 ロジクライ ハーツクライ 牡7 岩田康誠 ノーザンファーム
須貝尚介(栗東) Machiavellian 56kg 久米田正明
6 12 レインボーフラッグ ジャンブルポケット 牡7 松山弘平 社台ファーム
小崎憲(栗東) ダンスインザダーク 56kg グリーンファーム
7 13 ハッピアワー ハービンジャー 牡4 吉田隼人 吉田ファーム
武幸四郎(栗東) ディープインパクト 56kg 髙嶋祐子
7 14 ベストアクター ディープインパクト 騙6 浜中俊 社台ファーム
鹿戸雄二(美浦) クロフネ 56kg 社台レースホース
7 15 ニシノラッシュ サクラバクシンオー 牡8 松田大作 村上鉄哉
宮本博(栗東) Silver Hawk 56kg 西山茂行
8 16 アンヴァル ロードカナロア 牝5 藤岡佑介 白老ファーム
藤岡健一(栗東) フレンチデピュティ 54kg 社台レースホース
8 17 ラヴィングアンサー ダイワメジャー 牡6 和田竜二 笠松牧場
石坂正(栗東) Rock of Gibraltar 56kg 江口雄一郎
8 18 スマートオーディン ダノンシャンティ 牡7 秋山真一郎 スカイビーチステーブル
池江泰寿(栗東) Alzao 56kg 大川徹

 

勝ち馬予想に役立つ!阪急杯の注目馬の分析

ダイアトニック

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
トゥハーモニー サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
エアレジェーロ アレミロード
アルパインスウィフト

 

新馬戦から1400~1600mを中心に使われ、1400mに限れば5戦負け無し。重賞もG2スワンステークス(芝1400m)を制しています。本年度も1600mのG3京都金杯(芝1600m)を0.2秒差2着と好走。阪神1400mは新馬戦以来ですが、得意の距離なので問題ないでしょう。

父は短距離、マイルG1を6勝したロードカナロア。ロードカナロアはアーモンドアイやサートゥルアーリナなど距離をこなす産駒もいますが、基本的には芝の短距離からマイルを得意とした産駒が多く、本馬もそのタイプ。

ダイアトニックの場合、父と母の血で米国のストームバードの4×4のクロスが成立。ストームバードが母系に入るとパワーと豊かなスピードを伝えます。初G1だったマイルチャンピオンシップ以外は掲示板を外していない勢いがあり、G3のここは勝ち負け。

ステルヴィオ

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
ラルケット ファルブラヴ Fairy King
Gift of the Night
アズサユミ サンデーサイレンス
ファーストクラス

 

3歳で2018年のG1マイルチャンピオンシップを制した実力馬。他にも2歳時にG1朝日杯フューチュリティSで2着、3歳時にG2スプリングステークスを制し、G2毎日王冠で2着。明け4歳のG2中山記念でもタイム差無しで3着と、ここでは明らかに実力が1枚上。

ただ続く大阪杯で大敗、安田記念でも惜敗し休養。秋はスプリンターズステークスからの始動でしたが外傷で再び休養入り。今回は9か月の休養明けでの出走です。骨折や屈腱炎など競争能力に関わる故障ではないので肉体的なダメージはほぼ無いと見ていいでしょう。

父はダイアトニックと同じロードカナロア。母系にサンデーサイレンスが入っているのも同じです。ただし、こちらは母の父が欧州芝中距離で活躍したファルブラブなので、競争実績からも距離はマイルよりやや長めが理想です。

新馬戦から中山記念まで馬体を30kg以上増やしても好走。休養でさらに成長の可能性はあります。ダービー後休養明けのG2毎日王冠で2着しているようにポン掛けするタイプ。阪急杯はスプリンターよりマイラーが活躍するので、本馬の場合は当日の気配に注目です。

フィアーノロマーノ

Fastnet Rock デインヒル Danzig
Razyana
Piccadilly Circus ロイヤルアカデミーII
Gatana
Heart Ashley Lion Heart Tale of the Cat
Satin Sunrise
Pretty ‘n Smart Beau Genius
Charge d’Affaires

 

昨年の安田記念とマイルチャンピオンシップの両マイルG1に参戦し大敗。しかしG3ダービー卿チャレンジトロフィー(芝1600m)で1着、この阪急杯と同じ舞台のG2阪神カップで2着しています。G1では実力不足ですが、G3で強力なメンバーがいない今回はいい勝負。

外国産馬で、父は日本ではあまり知られないオーストラリア産。父のファストネットロックはデインヒル系で、2005年のオーストラリア最優秀3歳・最優秀スプリンターに選出されています。種牡馬としても優秀で、オーストラリアや欧州でステークスウィナーを多く輩出しています。

日本でファストネットロックの産駒に本馬の他に、G3オーシャンステークス(芝1200m)を制したメグラーナがているので日本の芝の短距離適性がある種牡馬と見ていいでしょう。6歳馬ですが、南半球生まれなので実質は5歳半。上積みは見込めます。

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