2020年第94回G2中山記念の予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2020年中山記念の注目馬を分析!

中山記念の特徴

中山記念は中山第2回開催の第1週目に中山競馬場芝1800mで行われる古馬別定戦の芝レース。現在はG1に昇格した大阪杯に向けてのステップレースとして、1着馬には大阪杯の優先出走権が付与されます。

また距離とローテーションが適当なので、4月下旬に香港シャティン競馬場で行われる国際G1クイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)やドバイへ向けて出走する馬のステップレースにも使われます。

ただしそれ以前から国内有力馬が出走するレースとして知られ、ここ10年の勝馬10頭中8頭が過去にG1勝馬か、後にG1馬になっています。特にG1大阪杯が設定された後は、出走メンバーだけならG1と言えるほど豪華な顔ぶれが揃います。

今回はG1馬が5頭と出走メンバーが強力なため登録馬は僅か9頭。登録馬全頭が出走可能です。高齢馬は8着までの入着賞金目当て。実力馬による少頭数の争いになるので、決着も実力通りと判断できます。

中山記念のレース及びコースの特徴

距離が1800mとマイラーではやや長め、中距離馬ではやや短めという絶妙な距離。しかも中山の1800mは4回もきついコーナーを回る器用さが求められます。コーナリングでスピードが落ちて息を入れやすいのでマイラーでマイラーでもギリギリ持ってしまいます。
また1開催分芝コースを休ませているため冬でも芝の状態は良く、早い時計が出ます。そのため基本的にスピードを生かす逃げ、先行馬が有利です。

2020年第94回G2中山記念登録馬一覧

登録馬 馬齢 主な芝レース成績
ダノンキングリー 牡4 共同通信杯1着、毎日王冠1着、ダービー2着
ラッキーライラック 牝5 阪神JF1着、エリザベス女王杯1着
インディチャンプ 牡5 安田記念1着、マイルチャンピオンシップ1着
ウィンブライト 牡6 中山記念1着2回、香港カップ1着
ペルシアンナイト 牡6 マイルチャンピオンシップ1着、アーリントンC1着
ソウルスターリング 牝6 阪神JF1着、オークス1着
エンジニア 牡7 新潟記念4着
マルターズアポジー 牡8 関屋記念1着、18年中山記念3着
ゴールドサーベラス 牡8 七夕賞4着

 

2020年G2中山記念出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 インディチャンプ ステイゴールド 牡5 福永祐一 ノーザンファーム
音無秀孝(栗東) キングカメハメハ 58Kg シルクレーシング
2 2 エンジニア Sea The Stars 牡7 大野拓弥 吉田ファーム
牧光二(美浦) Oratorio 56kg 髙嶋祐子
3 3 ダノンキングリー ディープインパクト 牡4 横山典弘 ダノックス
萩原清(美浦) Storm Cat 56kg 三嶋牧場
4 4 ソウルスターリング Frankel 牝6 北村宏司 社台ファーム
藤沢和雄(美浦) Monsun 54kg 社台レースホース
5 5 ペルシアンナイト ハービンジャー 牡6 池添謙一 追分ファーム
池江泰寿(栗東) サンデーサイレンス 57kg G1レーシング
6 6 マルターズアポジー ゴスホークケン 牡8 武士沢友治 山岡牧場
堀井雅広(美浦) Old Trieste 56kg 藤原在子
7 7 ラッキーライラック オルフェーブル 牝5 M.デムーロ ノーザンファーム
松永幹夫(栗東) Flower Alley 55kg サンデーレーシング
8 8 ウィンブライト ステイゴールド 牡6 F.ミナリク コスヴューファーム
畠山吉宏(美浦) アドマイヤコジーン 58Kg ウィン
8 9 ゴールドサーベラス スクリーンヒーロー 牡8 横山和生 原田久司
清水英克(美浦) Diesis 56kg 田頭勇貴

 

勝ち馬予想に役立つ!中山記念の注目馬分析

ウインブライト

ステイゴールド サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ゴールデンサッシュ ディクタス
ダイナサッシュ
サマーエタニティ アドマイヤコジーン Cozzene
アドマイヤマカディ
オールフォーゲラン ジェイドロバリー
ミスゲラン

 

国内G1勝はないものの2019年に香港のクイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)、香港カップ(芝2000m)と2つの国際G1を制し、同年のJRA賞で最優秀4歳以上牡馬に輝いています。

無類の中山巧者で9戦5勝2着2回、今回の中山記念は2018、19年と2連覇しており、今回は3連覇の偉業が掛かっています。この後ドバイターフ(G1・芝1800m)への出走が決まっているので、得意な中山記念を制し弾みを付けたいところ。

父は長距離馬を多く出すステイゴールドですが、中山のように直線に急坂があるタフなコースも得意です。サンデーサイレンス登場前は中山の急坂を克服するにはノーザンテーストの血が必要と言われ、ステイゴールドにはノーザンテーストの血が入っています。

また母系にもノーザンテーストの血が入って4×4のクロスが入っていることも無類の中山巧者たる由縁といえます。今回は昨年G1勝ちをしているため昨年よりも負担重量が1kgUP。馬体は500kg近いので克服は可能と思われます。

インディチャンプ

ステイゴールド サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ゴールデンサッシュ ディクタス
ダイナサッシュ
ウィルパワー キングカメハメハ Kingmanbo
マンファス
トキオリアリティー Meadowlake
What a Reality

 

2019年の安田記念、マイルチャンピオンシップと同一年古馬マイルG1を制し、同年のJRA賞最優秀短距離馬に選出されました。強力な差し脚が身上で33秒台の上がりをコンスタントに繰り出せます。

父はウインブライトと同じステイゴールド。母の父にNHKマイルと日本ダービーを制したキングカメハメハが入っているので、G1本番での爆発力と強力な末脚はキングカメハメハ譲りと考えられます。

勝ったG1は開催が進んでタフな馬場になっており、今回は開幕週で芝が早い中山が対応できるかがポイント。同じく芝の状態が良い京都G2読売マイラーズカップや東京開幕週G2毎日王冠では取りこぼしがあります。

また、コーナーを4つ回る中山1800m、斤量も58kgを背負うので末脚一辺倒で対応できるか。基本的に春の最大目標は安田記念連覇と思われるので、あわよく勝てればといったところが本音ではないしょうか。

ラッキーライラック

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート
Lilacs and Lace Flower Alley Distorted Humor
プリンセスオリビア
Refinement Seattle Slew
ステラマドリッド

 

2歳時は3連勝でG1阪神ジュベナイルフィリーズを制覇。3歳時は桜花賞2着、オークス3着、秋華賞9着とクラッシック路線で惜敗が続きましたが、翌年は本レースでタイム差無し2着と牡馬一級戦と渡り合えることと、コース適性を証明しています。

その後G1エリザベス女王杯で1着、世界の実力場が揃う香港のG1香港ヴァーズ(芝2400m)で2着していることからも同世代牝馬では実力上位なのは間違いありません。

マイルから中長距離まで前でも後ろでもコンスタントに上がり33秒台を出せる末脚が身上。ただし古馬になってから格下の牝馬同士のマイル路線では取りこぼしが多く、逆に中距離ではタフな牡馬とのレースでも底力を発揮するので、基本的は中距離路線が適鞍と考えられます。

父はステイゴールド産駒で3冠馬、凱旋門賞2年連続2着だったオルフェーブル。オルフェーブル自体が古馬になっても成長していたように、ラッキーライラックも父と同じ成長力を受け継いでいます。

今回、勝馬ウインブライトが斤量1kg増に比べ、本馬は2kg増がやや不安。ステイゴールド産駒は気が強いので小柄な馬でも斤量をものともしませんが、ステイゴールドやオルフェーブルがそうだったように、この血統特有の気まぐれな気性がレース中に出ないことを祈るだけです。

ペルシアンナイト

ハービンジャー Dansili デインヒル
Hasili
Penang Pearl Bering
Guapa
オリエントチャーム サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ニキーヤ Nureyev
Reluctant Guest

 

3歳時は皐月賞2着、古馬相手にマイルチャンピオンシップ1着と活躍。明け4歳では大阪杯とマイルチャンピオンシップで2着、昨年もマイルチャンピオンシップで3着と古馬G1路線では今一歩手が届かず、古馬になってからはG1以外では馬券に絡んでいません。

父は大種牡馬デインヒルの血を継ぐハービンジャー。サンデーサイレンス系の血で覆いつくされた日本の牝馬向けに社台ファームがデインヒル系の種牡馬として買い求めた経緯があります。デインヒル自体はノーザンダンサー系の種牡馬です。

ハービンジャー自身のG1勝利は2400mのキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを1勝だけですが、デインヒルの血はスプリンターから中長距離馬まで幅広いステークスウィナーを輩出します。

現在ハービンジャー産駒のJRAのG1勝は本馬と、エリザベス女王杯勝ちのモズカッチャン、秋華賞・英ナッソーステークス勝ちのディアドラ、ヴィクトリアマイル勝ちのノームコア、有馬記念勝ちのブラストワンピースの5頭。やはり距離の守備範囲も広いのが特徴です。

母オリエントチャームはダートG1馬ゴールドアリュールの全妹。ゴールドアリュールはダートのマイラーを多数輩出しています。距離適性は母系の影響が強いと考えられます。

社台系のクラブ所有馬で鞍上も常に外国人騎手やの一級線の日本人ジョッキーが乗っていますが、全体の成績は年齢と共に下降気味。中盤以降で構えることが多いので、開幕週で芝が早い中山記念でジョッキーがどう乗るかと当日の馬の気配がポイントになるでしょう。

ソウルスターリング

Frankel Galileo Sadler’s Wells
Urban Sea
Kind デインヒル
Rainbow Lake
スタセリタ Monsun Konigsstuhl
Mosella
Soignee Dashing Blade
Suivez

 

前述のラッキーライラックと同様に2歳時に3連勝でG1阪神ジュベナイルフィリーズを制覇。3歳時は桜花賞3着、オークス優勝。3歳秋から古馬G1中距離路線を歩みましたがそれ以降の成績はパッとせず、牝馬限定G3クイーンS3着が最高です。

その後、骨折や2度も左前肢跛行を発症したため長期休養を余儀なくしています。ポン掛けが効くタイプで美浦の名門・藤沢和雄厩舎所属とは言え、実戦から1年離れた今回は大幅に割引。

父は14戦14勝無敗で当時マイル路線欧州最強馬だったフランケル。母は中距離国際G1を6勝したスタセリタという超良血。すでに実績もあり、引退後は繁殖牝馬として産駒に高い値を付けられるので、体調が万全とは言えないここでは無理なレースはしないと考えられます。

ダノンキングリー

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
マイグッドネス Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Caressing Honour and Glory
Lovin Touch

 

ダノンキングリーG1勝こそ無いものの、皐月賞、ダービーでは1着とタイム差無しで3着、2着。

秋はインディチャンプ、アエロリット、ペルシアンナイト、モズアスコットと4頭のG1馬が出走した毎日王冠で堂々1番人気に応えて1着と、一級線の実力があるのは間違いありません。

ダノンキングリーの父はディープインパクト。マイルから中距離の軽い芝なら圧倒的に強い種牡馬です。

母の父にディープインパクトとニックスになり、ダービー馬キズナと同じストームキャットが入っています。ダノンキングリーのスピードはこのストームキャットの血と考えられます。

今後古馬のG1路線に安定して出走するには本賞金の加算が必須。1:58.1と早い時計決着だった皐月賞でタイム差無し3着と中山実績もあり、毎日王冠の早い芝にも対応。他のG1勝馬より別定で斤量が軽いのも有利。今開幕週の中山記念なら十分勝ち負けが期待できます。

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