2020年第38回G2ニュージーランドトロフィー予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2020年ニュージーランドトロフィーの注目馬を分析!

良血オーロラフラッシュやフラワーカップで1番人気だったシーズンズギフト、新潟2歳ステークスで2着だったペールエールなどが登録しているニュージーランドトロフィー。出走予定馬の中から注目馬をピックアップし、優勝争いできるか分析します。

ニュージーランドトロフィーの特徴

ニュージーランドトロフィーは中山第3回開催5日目に行われる芝1600mの3歳限定G2馬齢定量戦。東京で行われるNHKマイルカップのステップレースで、3着までにNHKマイルカップの優先出走権が与えられます。また国際G2で外国調教場の出走も可能です。

NHKマイルカップのトライアルレースですがコーナーを3つ回り直線が短い小回りの中山と、コーナーが2つで直線が長い東京では適した脚質が違うため、結果が本番に直結しないレースです。過去10年の勝ち馬でNHKマイルカップも制したのはカレンブラックヒルのみ。

牡馬はNHKマイルを目指し多少余裕残しですが、桜花賞と同じ週に行われるため桜花賞で出走権が得られなかった有力牝馬も多数出走。こちらは両登録しているため完璧に仕上げてきています。

レース及びコースの攻略法

ニュージーランドトロフィーは中山の外回りコースを使い、コーナーを3つ回る芝1600mのレースです。中山の1600mは内枠に入った逃げ、先行馬が圧倒的に有利で、外枠が不利という、枠順によって有利・不利がハッキリしているコースです。

スタートは第1コーナーと第2コーナーの中間地点。ここが中山競馬場の最高地点で、外回りの第1コーナー目までの直線が240mと短く、外枠に入った馬は内側に入れにくいため距離ロスを犯してそのまま外を走るか、スタート時にスピードを落とし内に潜りこませなればならず、後手を踏まざるを得ません。

逆に内枠に入った逃げ、先行馬は第1コーナーを回ると第3コーナーまで緩やかな下り坂が続くので加速がつけやすく、外枠に入った差し、追い込み馬を楽に引き離すことができます。もちろん最後の直線は中山の急坂が待ち構えているので、それなりにパワーも必要です。

ただしこの時期になると開催が進み、内ラチが荒れているため逃げ、先行馬も最後の直線はやや外に持ち出さなければなりません。そのため1600m以上を走れるスタミナも必要で、スピードだけでは押し切れません。

勝ち馬予想に役立つ!ニュージーランドTの注目馬分析

オーロラフラッシュ

Frankel Galileo Sadler’s Wells
Urban Sea
Kind デインヒル
Rainbow Lake 
Squeeze Danehill Dancer  デインヒル 
Mira Adonde 
Wedding Morn  Sadler’s Wells 
Wedding Bouquet 

オーロラフラッシュは前走東京芝1600m1勝クラスを勝ち上がった2勝馬。2歳時には中山芝1600mを経験して2着。G3東京スポーツ2歳ステークスでも4着しています。勝ち味に遅いですが、出走したレース全て上がり時計3番以内。前走も上がり最速での勝利です。

オーロラフラッシュ父は欧州最強馬と謳われ中距離G1を10勝したフランケル。日本でもソウルスターリングとモズアスコットの2頭のG1馬を輩出し、結果を出しています。母系からも欧州短距離G1を6勝したムーンライトクラウドが出ている良血です。

前走の勝ち時計は遅いものの先行させて上がり最速は相手のペースに合わせてのもの。今はレースを覚えさせている感じで、今回のニュージーランドトロフィーは今後の試金石。ここは勝ち負けを期待します。

アブソルティスモ

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ ノーザンテースト
スカーレットインク
ラドラーダ シンボリクリエスエス Kris S. 
Tee Kay 
レディブロンド Seeking the Gold 
ウインドインハーヘア

アブソルティスモの前走ファルコンステークスでは初の短距離1400mだったことに加え、本来先行して良さを発揮する馬が出遅れて最後方からの競馬に。

最後は瞬発力勝負になる中京競馬場の直線で、でしぶとく伸びる系統のダイワメジャー×シンボリクエスエスの配合では出遅れた時点で勝負になりません。実際に最後は置き去りにされ2ケタ着順です。

今回は直線が短い中山1600m。前走よりもペースはゆったりしているため上手く先行できれば今度は勝負になります。ダイワメジャー産駒はパワーがあるので中山名物ゴール前の急坂も問題ありません。

半兄でキングカメハメハを父に持つレイデオロはダービー、天皇賞秋の2冠馬。全姉のティソーナはこの時期にオープン勝ちがあるのでここでも十分勝負になります。後は当日の気配と枠順次第。先行力を活かせる内枠なら今度は勝ち負けできる力はあります。

ルフトシュトローム

キンシャサノキセキ フジキセキ サンデーサイレンス
ミルレーサー
ケルトシャーン Pleasant Colony 
Featherhill 
ハワイアンウインド キングカメハメハ Kingmambo 
マンファス 
ライクザサウンド デインヒル 
ウインドインハーヘア 

ルフトシュトロームは3歳の新馬、1勝クラスを連勝。共に上がり最速で、前走で中山の1600mを経験し1:34.8ならまず次第点。先行して勝ち上がっていることも、今回のニュージーランドトロフィーの条件に合っています。

ルフトシュトロームの父キンシャサノキセキは高松宮記念を連覇した短距離馬。産駒も基本的に短距離馬が中心です。母の父キングカメハメハで、こちらは短距離から中長距離までコンスタントに産駒を輩出し、ブルードメサイヤーとしても影響力が強い種牡馬です。

母系をたどるとディープインパクトの母ウインドインハーヘアにあたり、この系統からは多くの活躍馬が出ています。そのためルフトシュトロームは母系の影響が強く出た産駒と判断できます。母系のキングカメハメハが出ているなら1600mや中山の坂も問題ありません。

ルフトシュトローム父がキンシャサノキセキで短距離のイメージが付きまとうため、人気を落とすようならぜひ狙って買ってみたい1頭です。

カリオストロ

エイシンフラッシュ キングズベスト Kingmambo 
Allegretta 
ムーンレディ プラティニ
Midnight Fever 
アルビナブルー フジキセキ サンデーサイレンス
ミルレーサー
ヒシシルバーメイド Silver Deputy 
ヒシアマゾン 

前走の阪神芝1400mのG2フィリーズレビューでは逃げて0.4秒差4着に粘っています。単純比較はできませんが、前走の走破時計1:21.4は同じ週に行われた中京1400mのファルコンステークスで2着に相当するタイムです。

今回は距離をさらに200m伸ばしての参戦。父のエイシンフラッシュはダービーと天皇賞秋の2冠馬。他にもG1で長く2着、3着を繰り返した実力馬。だだし種牡馬としては同じ系統に大種牡馬キングカメハメハがいるため、繁殖牝馬に恵まれず目立った活躍馬はいません。

種牡馬としての成績も振るわず、産駒デビュー4年目でも重賞勝ち馬は無し。エイシンフラッシュ産駒は父と同じく中距離で走る馬が多く、マイルは短距離より走りません。

カリオストロが短距離で成績が良いのは母の父フジキセキの影響。フジキセキは短距離からマイルでで成績が良い産駒を輩出します。

カリオストロの母系に往年の名牝ヒシアマゾンにたどり着きますが、「名牝は名繁殖馬にあらず」の格言通り、この系統から目立った活躍馬は出ていません。牝馬同士の戦いならまだしも、距離延長でさらに相手強化のここでは厳しいでしょう。

シーズンズギフト

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
シーズンズベスト ゼンノロブロイ サンデーサイレンス
ローミンレイチェル 
シーズアン Zieten
Sunset Cafe 

シーズンズギフトは前走の中山1800mG3フラワーカップでは1番人気で0.4秒差3着。とりあえず結果を出していますが、上がり時計はレースの上がり時計より遅く、またレース全体の勝ち時計も平凡。レースのレベルが低い中での結果です。

ただ新馬、1勝クラスと余裕で2連勝しているので素質があることは確か。シーズンズギフトの母系からはまだ目立った活躍馬は出ていませんが、父がサンデーサイレンスのクロスが作れるエピファネイアに変わったことが本馬の底力に繋がっている印象。

シーズンズベストの父エピファネイアも母の父のゼンノロブロイも中距離以上で活躍した馬。2連勝でも持ち時計は遅いので、血統から見る限り2000m以上のゆったりしたレースで持ち味が生きる印象です。今回の1600mはさすがに忙しいと判断します。

ペールエール

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ ノーザンテースト
スカーレットインク
アピールII Selkirk  Sharpen Up 
Annie Edge 
Amenixa  Linamix 
Amen 

ペールエールは新潟2歳ステークス2着、デイリー杯2歳ステークスで1番人気3着結果を出しています。前走のG1朝日フューチュリティステークスでは4番人気に押されますが、16着大差負けを喫しています。ここは仕切り直しの1戦です。

父のダイワメジャーはマイラーを多く出し、基本的に仕上がり早。ペールエールが2歳戦で結果を出しているのはダイワメジャーの影響です。もちろん今回のニュージーランドトロフィーも適鞍ですが、ダイワメジャー産駒は3歳で成長が止まる仔が多く成長力は疑問。

母のアピールⅡはエタン系。しかもサンデーサイレンスやノーザンダンサー系の血を持たないので日本のどの種牡馬でも種付けできます。しかしこの母系は目立った活躍馬がおらず底力を感じません。G1朝日フューチュリティステークス惨敗もある意味納得。

ここでは2歳時よりもさらにメンバーが強力です、たたき初戦ということもありかなり割引の評価です。

2020年ニュージランドトロフィー出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 カフェサンドリヨン ロードカナロア 牝3 内田博幸 三石橋本牧場
古賀慎明 (美浦) マンハッタンカフェ 54kg 西川光一
1 2 カリオストロ エイシンフラッシュ 牝3 L.ヒューイットソン タバタファーム
加用 正(栗東) フジキセキ 54kg HimRockRacing.H
2 3 マイネルグリット スクリーンヒーロー  牡3 国分優作 ビッグレッドファーム
吉田直弘(栗東) ロージズインメイ 56kg TC・ラフィアン
2 4 フルートフルデイズ ブラックタイド 牝3 木幡巧也 千代田牧場
浜田多実 (栗東) アフリート 54kg 飯田正剛
3 5 ペールエール ダイワメジャー 牡3 北村友一 ノーザンファーム
安田隆行 (栗東) Selkirk 56kg 林正道
3 6 ソングオブザハート マジェスティックウォリアー 牝3 川又賢治 ビクトリーホースランチ
寺島良 (栗東) ダイワメジャー  54kg 幅田昌伸
4 7 ソウルトレイン レッドスパーダ 牡3 田辺裕信 フジワラファーム
西村真幸 (栗東) チチカステナンゴ 56kg 安原浩司
4 8 コウソクスピード ヴィクトワールピサ 牡3 丸山元気 レイクヴィラファーム
中舘英二 (美浦) キングカメハメハ 56kg 野崎昭夫
5 9 オーロラフラッシュ Frankel 牝3 C.ルメール Diamond Creek Farm
藤沢和雄(美浦) Danehill Dancer 54kg 嶋田賢
5 10 ハーモニーマゼラン ダイワメジャー  牡3 大野拓弥 笠松牧場
牧光二 (美浦) Sea The Stars 56kg 日下部勝徳
6 11 ルフトシュトローム キンシャサノキセキ 牡3 石橋脩 ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) キングカメハメハ 56kg サンデーレーシング
6 12 アブソルティスモ ダイワメジャー  牡3 北村宏司 ノーザンファーム
藤沢和雄(美浦) シンボリクリスエス 56kg キャロットファーム
7 13 シャチ リアルインパクト 牡3 山田敬士 松浦牧場
小桧山悟 (美浦) ブライアンズタイム 56kg 中村勝彦
7 14 シーズンズギフト   エピファネイア 牝3 津村明秀 ノーザンファーム
黒岩陽一 (美浦) ゼンノロブロイ 54kg キャロットファーム
8 15 グレイトホーン アルデバランII 牡3 野中悠太郎 日高育成牧場
根本康広 (美浦) エンパイアメーカー 56kg 犬塚悠治郎
8 16 ウイングレイテスト スクリーンヒーロー  牡3 横山武史 コスモヴューファーム
青木孝文(美浦) サクラユタカオー 56kg (株)ウイン

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