2020年第12回G3レパードステークス予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

東京ダートのマイル戦3勝を挙げユニコーンステークスで2着したデュードヴァンや、牝馬クラシック三冠のアパパネの息子ラインベックに人気が集中しそうな今年のレパードステーク。レパードステーク出走登録馬の中から注目馬をピックアップし、馬券になるか分析します。

 

2020年レパードステークスの注目馬を分析!

 

レパードステークスの特徴

G3レパードステークスは第2回新潟開催第6日目に行われる3歳限定ダート1800mの馬齢重量戦です。負担重量は牡馬・騙馬56kg、牝馬54kg。国際競争に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走が可能です。また地方所属馬は3頭まで出走できます。

過去10年のレパードステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら

 

2020年レパードステークス出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ケンシンコウ パイロ 牡3 丸山元気 静内山田牧場
小西一男 (美浦) クリプティックラスカル 56kg 天野克彦
2 2 ブランクチェック パイロ 牝3 戸崎圭太 ダーレー・ジャパン・F
栗田徹 (美浦) コロナドズクエスト 54kg ゴドルフィン
2 3 タイガーインディ シニスターミニスター 牡3 鮫島克駿 友田牧場
大橋勇樹 (栗東) ヘネシー 56kg 伊藤和夫
3 4 デゥードヴァン デグラレーションオブウォー 牡3 川田将雅 下河辺牧場
加藤征弘 (美浦) Tapit 56kg スリーエイチレーシング
3 5 ラブリーエンジェル カジノドライブ 牝3 木幡巧也 ヒダカファーム
堀井雅広 (美浦) サウスヴィグラス 54kg 長谷川光司
4 6 ラインベック ディープインパクト 牡3 M.デムーロ 金子真人H
友道康夫 (栗東) キングカメハメハ 56kg ノーザンファーム
4 7 ミヤジコクオウ ヴィクトワールピサ 牡3 和田竜二 WingFarm
川村禎彦 (栗東) ブライアンズタイム 56kg 曽我司
5 8 ダンツエリーゼ キズナ 牝3 太宰啓介 千代田牧場
本田優 (栗東) アグネスデジタル 54kg 山元哲二
5 9 メイショウダジン トランセンド 牡3 幸英明 赤田牧場
松永昌博 (栗東) アヂマイヤマックス 56kg 松本好雄
6 10 ライトウォーリア マジェスティックウォリアー 牡3 岩田望来 ノーザンファーム
高野友和 (栗東) ディープインパクト 56kg キャロットファーム
6 11 フレイムウィングス パイロ 牡3 西村淳也 ダーレー・ジャパン・F
岡田稲男 (栗東) ディープスカイ 56kg ゴドルフィン
7 12 バンクオブクラウズ ロージズインメイ 牡3 藤井勘一郎 岡田スタッド
石坂公一 (栗東) キングカメハメハ 56kg ノルマンディーTR
7 13 ニュートンテソーロ Distorted Humor 牡3 北村友一 了徳寺健二H
田中博康 (美浦) Malibu Moon 56kg WinStar Farm LLC
8 14 フリーフロー バーディバーディ 牡3 丸田恭介 千代田牧場
宗像義忠 (美浦) マンハッタンカフェ 56kg 里見美惠子
8 15 フェイバリット トーセンファントム 牡3 原優介 エスティファーム
小桧山悟 (美浦) フレンチデピュティ 56kg 島川隆哉

勝ち馬予想に役立つ!レパードステークスの注目馬分析

デュードヴァン

デクラレーションオブウォー War Front Danzig 
Starry Dreamer 
Tempo West Rahy 
Tempo 
ジェラスキャット Tapit Pulpit 
Tap Your Heels 
ゼラスキャット Storm Cat 
Trail Robbery 

デュードヴァンはこれまで5戦3勝2着1回。負けたレースは芝のG3アーリントンカップで、他はダート1600m。前走ユニコーンステークスでは素質馬カフェファラオの0.8秒差を付けられましたが2着を確保し、その能力の高さを伺わせます。

デュードヴァンの父デクラレーションオブウォーは欧州芝中距離G1を2勝。ダートのブリダーズカップ・クラッシクでも頭差3着した芝・ダート兼用馬。母ゼラスキャットは海外1勝馬。一族に目立った活躍馬はいません。

ただし、血統内にノーザンダンサー、ミスタープロスペクター、ニジンスキー、ファピアノといった多彩なクロスを持ち、これらが本馬の全体能力を引き上げている構成。今回は初の1800m戦ですが、コース形態が似ている東京マイルで3勝を挙げているように能力は一枚上。距離延長はこなせます。

能力通りの競馬ができれば、まず馬券を外すことはないでしょう。

ブランクチェック

パイロ Pulpit A.P. Indy
Preach
Wild Vision Wild Again
Carol’s Wonder
チャリティークエスト コロナドズクエスト フォーティナイナー
Laughing Look
Sweet Charity A.P. Indy
Banker’s Lady

ブランクチェックはダートを4戦3勝2着1回。前走東京ダート2勝クラスを古馬相手に1番人気で先行し、0.4秒差を付けて押し切っています。

ブランクチェックの父パイロは米国ダート1400mG1を1勝しただけですが、G1馬を11頭送り出したプルピットの後継種牡馬として日本に導入されています。実際に地方競馬を中心に活躍馬を多く出し、2013年ファーストシーズンチャンピオンサイアーに輝いています。

ブランクチェックの母チャリティークエストは米国産の1勝馬。母の父コロナドズクエストは米国中距離ダートG1を2勝。日本でも繋養されましたが、わずか2年で急死したため目立った活躍馬は輩出していません。

ブランクチェックは血統内にシアトルスルー系の大種牡馬エーピーインディの3×3、ミスタープロスペクターの4×4という超濃厚なクロスを持っており、ダート適性の高さを伺わせます。そのためエーピーインディやコロナドズクエストの血が出ていれば1ハロン延長も問題ありません。

今回も成績から人気になることが予想されます。しかし、勝ち時計はデュードヴァンが東京ダート1600m良馬場で3回走ったいずれの時計よりも劣ります。また牝馬は過去10年で3回しか馬券に絡んでおらず、能力は秘めていても今回は抑えまでの評価です。

ラインベック

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
アパパネ キングカメハメハ Kingmambo 
マンファス 
ソルティビッド Salt Lake 
Piper Piper 

ラインベックはこれまで8戦3勝。2歳時はホープフルステークスで4着しておりクラッシックを期待されましたが、皐月賞では15着敗退。NHKマイルカップでも8着とイマイチの成績。前走古馬初対戦の2勝クラスダート1800mを逃げて勝ち上がっており、スピード能力が高いことを伺わせます。

ラインベックの父はディープインパクト芝の種牡馬でダートは苦手。母アパパネは牝馬クラシック三冠馬でG1を計4勝。母の父はディープインパクトと好相性のキングカメハメハ。ラインペックの全兄ジナンボーが新潟記念2着していることからも本馬も芝馬と見るのが妥当。

前走は脚抜きの良い稍重に助けられた印象で、血統は一流でも兄ジナンボーが伸び悩んでいることからも人気先行の印象。今回は将来ダートで活躍する馬が多数出走するので前走のようにレースが運べるかは疑問符。

雨で脚抜きが良くなり、ラインベック自身も絶好調でない限り馬券にはならないと判断します。

ミヤジコクオウ

ヴィクトワールピサ ネオユニヴァース サンデーサイレンス
ポインテッドパス
ホワイトウォーターアフェア Machiavellian
Much Too Risky
エミネントシチー ブライアンズタイム Roberto
Kelley’s Day
ヘップバーンシチー ブレイヴェストローマン
コンパルシチー

ミヤジコクオウはこれまでダート戦のみを走り6戦3勝2着1回3着1回。前走はG1ジャパンダートダービーで2番人気となり5着と健闘しています。また馬券になったレースは1700~1800m、5戦中4戦で上がり最速と末脚も強力です。

ミヤジコクオウの父は中距離G1を3勝したヴィクトワールピサ。母エミネントシチーはダート中距離の3勝馬。ミヤジコクオウの半兄にはJRA・NRA共に最優秀ダートホースに輝いたエスポワールシチーがいます。

父ヴィクトワールピサは芝の種牡馬ですが、母の父ブライアンズタイムは芝・ダート兼用の大種牡馬。ミヤジコクオウはブライアンズタイムの血を強く引き継いでいると判断できます。また血統内にヘイルトゥリーズンの5×4、ヘイローの4×5のクロスを持ち爆発力も秘めています。

これまでのダート適性や兄の活躍を見ても、これからダート路線で活躍が期待される馬。レパードステークと同じ距離を3勝しているのも大きなアドバンテージです。また直線の長い新潟なら強力な末脚を十分発揮できます。デュードヴァンと渡り合えるならこの馬でしょう。

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