過去10年のデータから見るアルゼンチン共和国杯の入賞馬
アルゼンチン共和国杯の枠番・走破時計・馬場・種牡馬(父、母の父)一覧
年 | 着 | 枠番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 馬場 | 父 | 母の父 |
2019 | 1 | 5 | ムイトオブリガード | 牡5 | 56kg | 2.31.5 | 良 | ルーラーシップ | サンデーサイレンス |
2 | 2 | タイセイトレイル | 牡4 | 55kg | 2.31.7 | ハーツクライ | シンボリクリスエス | ||
3 | 1 | アフリカンゴールド | 騙4 | 55kg | 2.31.7 | ステイゴールド | Gone West | ||
2018 | 1 | 5 | パフォーマプロミス | 牡6 | 56kg | 2.33.7 | 良 | ステイゴールド | タニノギムレット |
2 | 6 | ムイトオブリガード | 牡4 | 55kg | 2.33.8 | ルーラーシップ | サンデーサイレンス | ||
3 | 5 | マコトガラハット | 騙5 | 51kg | 2.33.9 | スズカマンボ | ブライアンズタイム | ||
2017 | 1 | 2 | スワーヴリチャード | 牡3 | 56kg | 2.30.0 | 良 | ハーツクライ | Unbridled’s Song |
2 | 4 | ソールインパクト | 牡5 | 53kg | 2.30.4 | ディープインパクト | Exchange Rate | ||
3 | 1 | セダブリランテス | 牡3 | 54kg | 2.30.6 | ディープブリランテ | ブライアンズタイム | ||
2016 | 1 | 6 | シュヴァルグラン | 牡4 | 58kg | 2.33.4 | 良 | ハーツクライ | Machiavellian |
2 | 3 | アルバート | 牡5 | 57kg | 2.33.5 | アドマイヤドン | ダンスインザダーク | ||
3 | 7 | ヴォルシェーブ | 牡5 | 55kg | 2.33.5 | ネオユニヴァース | サンダーガルチ | ||
2015 | 1 | 7 | ゴールドアクター | 牡4 | 56kg | 2.34.0 | 重 | スクリーンヒーロー | キョウワアリシバ |
2 | 7 | メイショウカドマツ | 牡6 | 55kg | 2.34.0 | ダイワメジャー | Kris S. | ||
3 | 8 | レーヴミストラル | 牡3 | 55kg | 2.34.4 | キングカメハメハ | Highest Honor | ||
2014 | 1 | 2 | フェイゲーム | 牡4 | 57kg | 2.30.5 | 良 | ハーツクライ | アレミロード |
2 | 5 | クリールカイザー | 牡5 | 56kg | 2.30.9 | キングヘイロー | サッカーボーイ | ||
3 | 6 | スーパームーン | 牡5 | 55kg | 2.31.0 | ブライアンズタイム | Sadler’s Wells | ||
2013 | 1 | 6 | アスカクリチャン | 牡6 | 56kg | 2.30.9 | 良 | スターリングローズ | ダイナレター |
2 | 8 | アドマイヤラクティ | 牡5 | 57.5kg | 2.31.1 | ハーツクライ | エリシオ | ||
3 | 2 | ルルーシュ | 牡5 | 57.5kg | 2.31.1 | ゼンノロブロイ | Highest Honor | ||
2012 | 1 | 3 | ルルーシュ | 牡4 | 56kg | 2.29.9 | 良 | ゼンノロブロイ | Highest Honor |
2 | 4 | ムスカテール | 牡4 | 55kg | 2.30.1 | マヤノトップガン | サンデーサイレンス | ||
3 | 2 | マイネルマーク | 牡4 | 52kg | 2.30.5 | ロージズインメイ | サッカーボーイ | ||
2011 | 1 | 6 | トレイルブレイザー | 牡4 | 55kg | 2.31.5 | 良 | ゼンノロブロイ | フォーティナイナー |
2 | 6 | オウケンブルースリ | 牡6 | 58.5kg | 2.31.7 | ジャングルポケット | Silver Deputy | ||
3 | 4 | カタキタコマンド | 牡4 | 55kg | 2.32.2 | サクラプレジデント | ナリタブライアン | ||
2010 | 1 | 1 | トーセンジョーダン | 牡4 | 57kg | 2.30.0 | 良 | ジャングルポケット | ノーザンテースト |
2 | 5 | ジャミール | 牡4 | 56kg | 2.30.0 | ステイゴールド | Silver Deputy | ||
3 | 4 | コスモヘリオス | 牡3 | 51kg | 2.30.3 | グラスワンダー | エリシオ |
アルゼンチン共和国杯入賞馬と前走の人気・着順一覧
年 | 着 | 人気 | 馬名 | 前走 | 人気 | 着 |
2019 | 1 | 2 | ムイトオブリガード | 目黒記念 | 2 | 5 |
2 | 5 | タイセイトレイル | OP | 3 | 3 | |
3 | 1 | アフリカンゴールド | 3勝クラス | 2 | 1 | |
2018 | 1 | 3 | パフォーマプロミス | 宝塚記念 | 4 | 9 |
2 | 1 | ムイトオブリガード | 1600万下 | 2 | 1 | |
3 | 11 | マコトガラハット | 1600万下 | 8 | 3 | |
2017 | 1 | 1 | スワーヴリチャード | ダービー | 3 | 2 |
2 | 7 | ソールインパクト | 1600万下 | 3 | 3 | |
3 | 3 | セダブリランテス | ラジオNIKKEI賞 | 2 | 1 | |
2016 | 1 | 2 | シュヴァルグラン | 宝塚記念 | 5 | 9 |
2 | 4 | アルバート | 天皇賞春 | 6 | 6 | |
3 | 3 | ヴォルシェーブ | 1600万下 | 1 | 1 | |
2015 | 1 | 1 | ゴールドアクター | 1600万下 | 1 | 1 |
2 | 4 | メイショウカドマツ | オールカマー | 10 | 7 | |
3 | 3 | レーヴミストラル | ダービー | 4 | 9 | |
2014 | 1 | 2 | フェイゲーム | オールカマー | 4 | 6 |
2 | 4 | クリールカイザー | オールカマー | 12 | 3 | |
3 | 3 | スーパームーン | OP | 3 | 3 | |
2013 | 1 | 7 | アスカクリチャン | OP | 2 | 4 |
2 | 4 | アドマイヤラクティ | 京都大賞典 | 5 | 4 | |
3 | 3 | ルルーシュ | 札幌記念 | 3 | 15 | |
2012 | 1 | 2 | ルルーシュ | オールカマー | 1 | 4 |
2 | 3 | ムスカテール | 1600万下 | 1 | 1 | |
3 | 6 | マイネルマーク | 1000万下 | 7 | 1 | |
2011 | 1 | 3 | トレイルブレイザー | 1600万下 | 1 | 2 |
2 | 1 | オウケンブルースリ | 京都大賞典 | 3 | 3 | |
3 | 8 | カタキタコマンド | OP | 4 | 2 | |
2010 | 1 | 1 | トーセンジョーダン | OP | 2 | 1 |
2 | 2 | ジャミール | オールカマー | 5 | 2 | |
3 | 9 | コスモヘリオス | 1000万下 | 8 | 1 |
アルゼンチン共和国杯と馬券の傾向
過去10年の集計より
人気と馬券
1番人気 3勝2着2回3着1回、連対率5割、複勝率6割
2番人気 4勝2着1回3着0回、連対率5割、複勝率5割
3番人気 2勝2着0回3着4回、連対率2割、複勝率6割
1、2番人気は共に連対率5割、複勝率は5割、6割。過去10年の中、馬連で1、2番人気が共に馬券を外したのは1度しかなく、どちらかが軸になる可能性が大。一方で3番人気は2勝で連対率も2割、複勝率は6割なので馬券になります。また単勝も1~3番人気で9勝を挙げかなり堅いレースです。
ちなみに4番人気は
4番人気 0勝2着4回3着0回、連対率4割、複勝率4割
全体的に人気がそのまま実力に反映されるレースで、馬連は7番人気以内で決まっています。過去10年で2桁人気が馬券に絡んだのは3着が1頭のみ。ハンデキャップ戦でも大穴狙いは避けたほうが良いでしょう。
前走と馬券
G2でもハンデキャップ戦ということもあり、前走重賞からとオープンや条件戦など格下条件からの挑戦が半々。実績馬であればここをステップにジャパンカップ、有馬記念を狙う馬が多いので、春のG1か秋の中距離G2から出走してきます。
天皇賞春 0勝2着1回3着1回
ダービー 1勝2着0回3着1回
宝塚記念 2勝2着0回3着0回
オールカマー 2勝2着3回3着0回
京都大賞典 0勝2着2回3着0回
OP・条件勝クラス 4勝2着4回3着6回
実際にオープンや条件クラスからの挑戦馬が半数を占めているように、調子が良ければ格下でも十分馬券になるレースです。条件馬であれば前走1着、オープン馬であれば前走4着以内が馬券の条件。
一方、春のG1からなら前走1桁人気で着順も1桁、秋のG2からでも前走の入賞していることが条件になります。実績よりも調子を重視するレースです。
血統と馬券
ハーツクライ 3勝2着2回3着0回
ゼンノロブロイ 2勝2着0回3着1回
ステイゴールド 1相2着1回3着1回
長距離でゴール前の直線が長いというコース特性からハーツクライ産駒が強いレースです。またサンデーサイレンス系でもゼンノロブロイやステイゴールドといった中長距離を得意とする種牡馬が強い傾向。
一方で東京芝2400mが得意なディープインパクト産駒は過去10年で1頭しか馬券に絡んでいません。わずか100mの違いで極端な結果。また父、母の父のどちらかがロベルトの血を持っている馬が強いのも特徴。ハンデキャップ戦なのでスタミナと勝負根性が必要です。
性齢と馬券
3歳 1勝2着0回3着3回、占有率13.3%
4歳 6勝2着4回3着3回、占有率43.4%
5歳 1勝2着4回3着4回、占有率30.0%
6歳 2勝2着2回3着0回、占有率13.3%
7歳以上 0勝2着0回3着0回、占有率0%
馬券の中心は4歳馬。4、5歳馬で全体の3/4近くを占めるので、有力馬はこの2世代から選ぶのが無難。4歳馬の場合、馬券に絡んだ13頭中9頭が前走オープンや条件戦からの挑戦なのは注目。
一方、3歳馬で馬券に絡んだ4頭中3頭は前走3歳重賞からの挑戦なので、それなりに実績が必要です。また過去10年で7歳馬以上と牝馬は馬券に絡んでいないので、ほぼ無視して良いでしょう。
ハンデと馬券
52kg以下 0勝2着0回3着3回、占有率10.0%
53~54kg台 0勝2着1回3着1回、占有率6.6%
55~56kg台 7勝2着6回3着5回、占有率60.0%
57kg以上 3勝2着3回3着1回、占有率23.4%
軽ハンデだからと言って必ずしも激走するわけではなく、基本的にハンデキャッパーがそれなりに実力を認めた馬が好走しています。とはいえ、馬齢の斤量より少し軽い55~56kg台を背負った馬が全体の6割を占めているので、実力+斤量の恩恵は考慮に入れる必要があります。
アルゼンチン共和国杯のレース及びコースの攻略法
アルゼンチン共和国杯は東京芝2500mBコースを使用。スタートはスタンド手前のゴール前直線の坂の下から。スタートから第1コーナーまで直線が400m近くありポジション争いはスムーズ。しかも長距離レースに該当するため全体的に時計は早くなりません。
開催も半ばを過ぎていますが、前週に仮柵を移動しているため芝の内外の差はあまりありません。最後の直線が525mと長いため差し・追い込み馬が有利。過去10年で逃げ馬が馬券に絡んだことはありません。
芝の状態がそこそこ良いため近5年は瞬発力勝負になっており、勝ち馬の上がり時計は33秒台になるとも珍しくありません。近走の上がり時計はチェックが必要です。
コメント