2021年ファンタジーステークスの注目馬を分析！
ファンタジーステークスの特徴
2021年のG3ファンタジーステークスは第5回阪神開催1日目に行われる2歳牝馬限定芝1400mの馬齢定量戦です。本来であれば京都競馬場で開催されますが、2020・2021年と京都競馬場改修工事のため阪神競馬場で代替開催されます。負担重量は54kg。
ファンタジーステークスは国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また阪神ジュベナイルフィリーズのステップレースに指定され、地方所属馬は同レース出走候補馬3頭まで優先出走権が与えられ、ファンタジーステークスで2着以内に入ると同レースへの優先出走権が与えられます。
↓過去10年のファンタジーステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2021年 ファンタジーステークス出走表
| 枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
| 所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
| 1 | 1 | ヴィルチュオーズ | サトノアラジン | 牝2 | 松田大作 | 桑田牧場 |
| 武幸四郎 (栗東) | Oratorio | 54kg | ノーザンファーム | |||
| 2 | 2 | ナムラクレア | ミッキーアイル | 牝2 | 浜中俊 | 谷川牧場 |
| 長谷川浩 (栗東) | Storm Cat | 54kg | 奈村睦弘 | |||
| 3 | 3 | ナムラデイリリー | ジョーカプチーノ | 牝2 | 泉谷楓真 | 桑田正己 |
| 大橋勇樹 (栗東) | ケイムホーム | 54kg | 奈村睦弘 | |||
| 4 | 4 | オルコス | ドレフォン | 牝2 | 池添謙一 | ノーザンファーム |
| 加藤士津 (美浦) | ディープインパクト | 54kg | ライオンレースホース | |||
| 5 | 5 | ウォーターナビレラ | シルバーステート | 牝2 | 武豊 | 伏木田牧場 |
| 武幸四郎 (栗東) | キングヘイロー | 54kg | 山岡正人 | |||
| 6 | 6 | アネゴハダ | キズナ | 牝2 | 幸英明 | サンデーヒルズ |
| 佐々木晶 (栗東) | ウォーエンブレム | 54kg | 岡浩二 | |||
| 7 | 7 | スマートプレジール | キンシャサノキセキ | 牝2 | 松山弘平 | 静内山田牧場 |
| 浅見秀一 (栗東) | スマートファルコン | 54kg | 大川徹 | |||
| 7 | 8 | スリーパーダ | ミッキーアイル | 牝2 | 岩田望来 | ノーザンファーム |
| 斉藤崇史 (栗東) | シングスピール | 54kg | キャロットファーム | |||
| 8 | 9 | ママコチャ | クロフネ | 牝2 | 藤岡佑介 | ノーザンファーム |
| 池江泰寿 (栗東) | キングカメハメハ | 54kg | 金子真人H | |||
| 8 | 10 | ホワイトターフ | ゴールドシップ | 牝2 | 藤岡康太 | 岡田スタッド |
| 新谷功一 (栗東) | クロフネ | 54kg | ノルマンディーTRC |
勝ち馬予想に役立つ！ファンタジーステークスの注目馬分析
| ミッキーアイル | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
| ウインドインハーヘア | ||
| スターアイル | ロックオブジブラルタル | |
| アイルドフランス | ||
| サンクイーンII | Storm Cat | Storm Bird |
| Terlingua | ||
| Fountain of Peace | Kris S. | |
| Coup de Genie |
ナムラクレアは小倉2歳ステークスの優勝馬で、これまで3戦2勝3着1回。新馬戦は敗れましたが、2走目に未勝利戦は使わずオープン戦を2番人気で優勝。続く小倉2歳ステークスでは4番人気でしたが、勝ち時計1分7秒9と古馬オープン並みの時計で勝っています。
ナムラクレアの父はディープインパクト産駒でマイルG1を2勝したミッキーアイル。ストームキャット産駒で米国産の母サンクイーンIIは海外で1勝。母の近親に日本で種牡馬となっているパゴなど、欧州G1馬が多数います。
昨年小倉ステークス→ファンタジーステークスを連勝したメイケイエールも同じミッキーアイル産駒。しかも小倉2歳ステークスの勝ち時計はナムラクレアの方が優秀です。母の父がディープインパクト系と相性が良いストームキャットなのでまだ上を狙えます。勝ち負け。
ママコチャ
| クロフネ | フレンチデピュティ | Deputy Minister |
| Mitterand | ||
| ブルーアヴェニュー | Classic Go Go | |
| Eliza Blue | ||
| ブチコ | キングカメハメハ | Kingmanbo |
| マンファス | ||
| シラユキヒメ | サンデーサイレンス | |
| ウェイブウインド |
ママコチャはこれまで3戦1勝3着1回。前走阪神芝1400mを1分20秒4の好時計勝ち。終始2番手で、最後はメンバー中最速の34.9秒の上りで2着に0.4秒差を付けています。
ママコチャの父はクロフネ。キングカメハメハ産駒で白毛馬の母ブチコはダートの4勝馬。ママコチャの全姉は白毛のG1馬ソダシです。ただし、ママコチャは鹿毛です。
未勝利戦とはいえ昨年阪神開催でレコード決着だったファンタジーステークスの勝ち時計とは0.3秒差。時計が出やすい京都で行われた過去9年のファンタジーステークスより早い時計で勝っています。姉と同じポテンシャルは秘めています。
ただし未勝利戦脱出に3戦を要したように、気性面に課題が残る可能性が。抑えまで。
ウォーターナビレラ
| シルバーステート | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
| ウインドインハーヘア | ||
| シルヴァースカヤ | Silver Hawk | |
| Boubskaia | ||
| シャイニングサヤカ | キングヘイロー | ダンシングブレーヴ |
| グッバイヘイロー | ||
| シンセイアカリ | マヤノトップガン | |
| ピンクノワンピース |
ウォーターナビレラは芝マイル戦を2戦2勝。2走とも6番人気でしたが、2戦ともメンバー中上り最速。前走中山芝1600mのオープン戦では逃げ馬を見る形で2番手、最後は33.6秒の末脚を繰り出し快勝しています。
ウォーターナビレラの父はディープインパクト産駒のシルバーステート。キングヘイロー産駒の母シャイニングサヤカは地方の3勝馬。母の半弟に地方G3勝ちノメイショウムネノリがおり、母の産駒も地方で勝利を重ねているようにそれなりに走る母系。
ウォーターナビレラは血統内にヘイロー4×4の濃いクロスを持っており、爆発力はヘイローからか。ファンタジーステークスは過去10年でディープインパクト系が8頭馬券になっているので、前走のレース振りからも馬券内か。抑えまで。
スリーパーダ
| ミッキーアイル | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
| ウインドインハーヘア | ||
| スターアイル | ロックオブジブラルタル | |
| アイルドフランス | ||
| シンハリーズ | シングスピール | In the Wings |
| Glorious Song | ||
| Baize | Efisio | |
| Bayonne |
スリーパーダはこれまで2戦1勝2着1回。前走小倉2歳ステークスでは3番人気で2着。優勝馬ナムラクレアには0.4秒差を付けられています。
スリーパーダの父はディープインパクト産駒でマイルG1を2勝したミッキーアイル。シングスピール産駒の母シンハリーズは米国芝1800mG1の優勝馬。スリーパーダの兄弟にラジオNIKKEI杯勝ちのアダムスピーク、マーメイドステークス馬リファヴァティ、オークス馬のシンハライトがいます。
姉のシンハライトがオークスを制しているように、母系は父に影響されやすい傾向。スリーパーダの父ミッキーアイルの勝ち鞍は1400～1600m戦に集中し、前走はやや距離不足か。今回は距離延長で前進が見込めます。ただし馬体重が400kg程度と、馬体減はマイナス。当日の馬体重次第で抑えまで。
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