モーリス 予想に役立つ成績・血統・産駒の特徴を解説
モーリスの現役時代の成績
モーリスの戦績:18戦11勝2着回3着1回
G1及び重賞勝利
G1:安田記念、マイルチャンピオンシップ、天皇賞秋、香港マイル(香芝8F)、チャンピオンズマイル(香芝米8F)、香港カップ(香芝10F)
G2:
G3:ダービー卿チャレンジトロフィー
特記事項
2015年度年JRA度代表馬・JRA最優秀短距離馬
2016年度JRA特別賞
モーリスの現役時代の特徴
2歳時に京都芝1400m新馬戦でレコードデビュー。2歳時に2勝を上げてオープン入りしています。ただし3歳時春は4戦して1勝も挙げられず、その年の後半は全休に充てられます。
明け4歳初戦の1000万下、1600万下を連勝。古馬初重賞戦ダービー卿チャレンジトロフィーでダイワメジャーが作った同レースのレコードを0.1秒更新し優勝。その勢いで挑んだ安田記念も1分32秒と好時計勝ち。その年のマイルチャンピオンシップ、香港マイルまで制しマイル戦6連勝を飾ります。
明け5歳は香港のチャンピオンマイルも優勝し、これで7連勝。しかし1番人気で臨んだ安田記念では逃げたロゴタイプを捕らえられず2着に惜敗。その後中距離路に舵を切り、試走の札幌記念で逃げたネオリアリズムを捕らえられず2着も、メンバー中上り最速をマーク。
これで距離が持つことを確認し、続く天皇賞秋では1番人気に推され1分59秒3、2着のリアルスティールに0.2秒差を付けて優勝しています。引退レースとなった芝2000mの国際G1香港カップでも2着に0.5秒差を付けて優勝。圧倒的な力差を見せ、余力を残して種牡馬入りしています。
モーリスの血統上の特徴
スクリーンヒーロー | グラスワンダー | Silver Hawk |
Ameriflora | ||
ランニングヒロイン | サンデーサイレンス | |
ダイナアクトレス | ||
メジロフランシス | カーネギー | Sadler’s Wells |
Detroit | ||
メジロモントレー | モガミ | |
メジロクインシー |
父はロベルト系でジャパンカップを制したスクリーンヒーロー。モーリスの祖母でモガミ産駒のメジロモントレーはアルゼンチン共和国杯など重賞4勝を上げた活躍馬でしたが、カーネギー産駒の母メジロフランシスは気弱で、8戦して1勝も挙げられず引退しています。
モーリス自身は父スクリーンヒーローより、父の父でグラスワンダーや父の母の母で短距離重賞4勝を上げたダイナアクトレスのスピード色が強く、母系に重ねられたサドラーズウェルズやモガミといった重厚な血が時計勝負となった時のスタミナを担保する構成です。
血統内にタフで成長力を与えるノーザンダンサーの5×5×4×5の濃いクロスを形成しています。さらにロベルト系ですが三代先にサンデーサイレンスの血があるため、二代先にサンデーサイレンスの血を持つ牝馬だと、いわゆる黄金の血量と呼ばれる「サンデーサイレンスの3×4」が発生します。
そのため種牡馬初年度に265頭の肌馬を集め、179頭が生産されています。
モーリス産駒の特徴
2020年に産駒がデビューし、2021年11月現在、すでに4頭の重賞勝ち馬を送り出し、その内2頭、ピクシーナイトがスプリンターズステークスを、ヒトツがオーストラリアの芝2500mG1を制しています。
~1400m | ~1800m | ~2200m | ~2600m | 2600m以上 | 総合 | |||||||
勝率 | 複勝率 | 勝率 | 複勝率 | 勝率 | 複勝率 | 勝率 | 複勝率 | 勝率 | 複勝率 | 勝率 | 複勝率 | |
芝 | 0.095 | 0.275 | 0.109 | 0.306 | 0.149 | 0.385 | 0.000 | 0.000 | 0.000 | 0.000 | 0.115 | 0.317 |
ダート | 0.133 | 0.296 | 0.084 | 0.224 | 0.000 | 0.250 | 0.000 | 0.000 | 0.000 | 0.000 | 0.107 | 0.261 |
父と同様に新馬戦からスピードを活かした競馬をする産駒が多く、さらに次走で距離を伸ばしても馬券になる産駒が比較的多い印象です。
まだ初年度産駒の3歳夏までの成績ですが、2200mまでなら産駒はコンスタントに走り、母系によりますが距離は伸びれば伸びるほど勝率、複勝率とも上がってるので、モーリスの母系が持つスタミナの血が産駒に補完されていると考えられます。
2000~2200mはディープインパクト産駒より勝率、複勝率共に上回り、一昨年産駒がデビューしたエピファネイアに次ぐ成績です。
一方、ダートは出走頭数が少ないものの1400mまでならスピードを活かしてダート系種牡馬並みの勝率・複勝率を残しますが、あくまで下級条件での話。それ以上の距離では普通の芝系種牡馬並みに成績が落ちるので、穴で狙うなら下級条件のダート短距離戦。
重賞 | 特別 | 平場 | 芝 | ダート | ||||||||||
出走数 | 勝利数 | 勝率 | 出走数 | 勝利数 | 勝率 | 出走数 | 勝利数 | 勝率 | 出走数 | 勝利数 | 勝率 | 出走数 | 勝利数 | 勝率 |
47 | 4 | 0.085 | 79 | 12 | 0.152 | 817 | 90 | 0.110 | 690 | 79 | 0.114 | 253 | 27 | 0.107 |
またクラスが上がっても父と同様に勝負強く、芝の特別戦の勝率は15.2%と、初年度に優良繁殖牝馬が集まっているので非常に高い数値を上げています。
モーリスの代表産駒
ピクシーナイト G1スプリンターズステークス(2021年)
ヒトツ 豪G1ヴィクトリアダービー(2021年)
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