2023年第59回GⅡ弥生賞予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年弥生賞の注目馬を分析!

弥生賞の特徴

GⅡ弥生賞は第2回中山開催4日目に行われる3歳限定芝2000mの馬齢定量戦です。負担重量は牡・騙馬56kg、牝馬54kg。国債競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

また地方所属馬は皐月賞出走候補馬のみ2頭まで、JRA2歳GⅠ優勝馬に優先出走権が与えられます。

皐月賞のトライアルレースに指定され、3着までに入った馬に皐月賞への優先出走権が与えられます。

皐月賞と同じコースで、トライアルレースの中では同レールか間隔が一番長いのでかつてはクラッシックを占う上で重要なレースでした。しかし中山芝2000mの条件戦やOP戦が増え、尚且つ2歳GⅠホープフルSから皐月賞直行のケースもあり、その重要性が近年希薄化。

ここ10年では弥生賞優勝馬から皐月賞馬は出ておらず、タイトルホルダーの2着が最高。クラッシク優勝を果たしたのはマカヒキのダービー、昨年菊花賞を制したタイトルホルダー、アスクビクターモアだけです。

↓過去10年の弥生賞入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2023年弥生賞出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 レヴォルタード エピファネイア 牡3 横山武史 ノーザンファーム
手塚貴久 (美浦) ゼンノロブロイ 56kg キャロットファーム
2 2 ワンダイレクト ハービンジャー 牡3 C.ルメール 社台ファーム
藤岡健一 (栗東) ディープインパクト 56kg 青山洋一
3 3 アームブランシュ キズナ 牡3 吉田豊 社台ファーム
竹内正洋 (美浦) キングカメハメハ 56kg 古川一弘
4 4 トップナイフ デクラレーションオブウォー 牡3 横山典弘 杵臼牧場
昆貢 (栗東) スピニングワールド 56kg 安原浩司
5 5 フォトンブルー ハーツクライ 牡3 戸崎圭太 ノーザンファーム
武幸四郎 (栗東) Silver Hawk 56kg TNレーシング
6 6 タスティエーラ サトノクラウン 牡3 松阿山浩平 ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) マンハッタンカフェ 56kg キャロットファーム
7 7 ゴッドファーザー シルバーステート 牡3 武豊 スマイルファーム
萩原清 (美浦) バゴ 56kg NICKS
7 8 セッション シルバーステート 牡3 B.ムルザバエフ ノーザンファーム
斉藤崇史 (栗東) Dubawi 56kg 林正道
8 9 ヨリマル リアルスティール 牡3 横山和生 川越ファーム
上村洋行 (栗東) ダンシングブレーヴ 56kg 辻子依旦
8 10 グリューネグリーン ラブリーデイ 牡3 M.デムーロ 本間牧場
相沢郁 (美浦) スペシャルウィーク 56kg 斎藤光政

勝ち馬予想に役立つ!弥生賞の注目馬分析

トップナイフ

デクラレーションオブウォー War Front Danzig
Starry Dreamer
Tempo West Rahy
Tempo
ビーウインド スピニングワールド Nureyev
Imperfect Circle
ビクトリーマッハ バンブーアトラス
ワンスウエド

トップナイフは昨年のホープフルSの2着で、ラジオNIKKEI杯京都2歳Sでも2着。これまで7戦2勝2着2回3着1回で、2000m戦は4戦1勝2着1回、掲示板を外していません

トップナイフの父はダンジグ系で欧州芝中距離GⅠ2勝のデクラレーションオブウォー。スピニングワールド産駒の母ビーウインドは未勝利馬。半兄にゼンノロブロイ産駒で中長距離重賞の常連で、七夕賞2着のステラウインドがいますが、近親に活躍馬はいません。

7戦中3戦で逃げ。前走ホープフルSでも果敢に逃げて優勝馬ドゥエラレーデとはハナ差着。1~3番人気馬は4~6着なので自ら作ったスローペースで上手く出し抜いた印象。芝2000mで逃げた3戦の勝ち時計は2分1~2秒台しぶとさはあっても、早い脚があるわけではありません。

早い時計決着になる皐月賞とは裏腹に、開幕週から近く芝の状態が良いはずの弥生賞は2分1~2秒台の決着が多く、トップナイフ向き。ただし、既に7戦を消化したキャリアは3歳春としては多すぎで、今後の成長度は疑問符。連下でまで。

グラディノス

キタサンブラック ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シュガーハート サクラバクシンオー
オトメゴコロ
ハルーワスウィート Machiavellian Mr. Prospector
Coup de Folie
ハルーワソング Nureyev
Morn of Song

グラディノスはこれまで2戦1勝昨年10月阪神芝2000m新馬戦を1番人気で勝ち上がり、続くラジオNIKKEI杯2歳Sで1番人気に推されましたが、優勝馬グリューネグリーンから0.5秒離され6着惨敗

グランヴィノスの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。マキャヴェリアン産駒の母ハルーワスウィートは短距離の5勝馬。グランヴィノスは血統内にヘイローの4×4×5、の濃いクロスを持ちます。

グランヴィノスの半姉でディープインパクト産駒のヴェルシーナはヴィクトリアマイル2勝、同ヴィブロスは秋華賞とドバイターフ、ハーツクライ産駒のシュヴァルグランはジャパンカップ優勝とGⅠ馬が兄妹にいる良血。

前走は馬場の内側を回った馬が上位を占めており、外を回ったグラディノスには不利だったレース。また成長途上というレース後のコメントからも、晩成だった父キタサンブラックの影響が大きいか。また母系もやや晩成です。そのため成長力がカギ。

今回皐月賞出走には3着以内が必須なので仕上げてくると思われますが、現時点の完成度では優勝までは厳しいか。連下で。

タスティエーラ


サトノクラウン
Marju ラストタイクーン
Flame of Tara
ジョコンダII Rossini
La Joconde
パルティトゥーラ マンハッタンカフェ サンデーサイレンス
サトルチェンジ
フォルテピアノ フレンチデピュティ
キョウエイフォルテ

タスティエーラはこれまで2戦1勝昨年11月の東京芝1800m新馬戦を1番人気で勝ち上がり。次走の共同通信杯では2番人気も、優勝馬から0.2秒差4着2戦共時計は1分47秒2で、上りもメンバー中2番目で33秒台の末脚を繰り出しています。

タスティエーラの父は香港ヴァーズ・宝塚記念とGⅠ2勝のサトノクラウン。マンハッタンカフェ産駒の母パルティトゥーラは芝マイルの3勝馬。近親に活躍馬はいませんが、母系は天皇賞馬のカンパニー、トーセンジョーダンなど重賞馬を多数輩出。父は3連勝で弥生賞を制し、血統的に距離延長は問題無し。

前走は先行した3番人気の優勝馬に上手く乗られたられた印象も、1番人気で猛追した3着のダノンタイガーにはゴール前で差し切られ、位置取りが良くても同レースを勝てたかと言えば疑問。

中山向きの先行力はあるものの、2戦共広々した東京芝1800mでのもの。小回りでコーナーを4つ回り先行勢がゴチャ付く中山芝2000mではマイナス。見送り。

レヴォルタードはこれまで2戦1勝2着1回昨年10月東京芝1800m新馬戦では1番人気に推されるものの2着。次走は距離を伸ばし11月東京芝2000m未勝利戦でも1番人気で、1分59秒4の好時計勝ち。2着に0.5秒差を付けています。

レヴォルタードの父はエピファネイアゼンノロブロイ産駒の母バウンスシャッセは牝馬限定GⅢ3勝で、オークス3着の5勝馬。近親に京王杯スプリングカップ優勝のムーンクエイク、GⅢ3勝のコントラチェックがいます。

レヴォルタードは血統内にサンデーサイレンスの4×3、サドラーズウェルズの4×4の濃いクロスを持ち、血統的にもクラシックディスタンスが適鞍。

前走は2番手先行で、2着に3馬身、3着は5馬身差の圧勝。逃げ馬は1.7秒差を付けられ惨敗なので、心肺機能は優秀。前走後賞金加算を狙い1勝クラスを使わず弥生賞まで待っての出走は、陣営も相当自信があると思われます。また父もこの時期走るエピファネイア。勝ち負け。

ワンダイレクト

ハービンジャー Dansili デインヒル
Hasili 
Penang Pearl Bering
Guapa 
ワントゥワン ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ワンカラット ファルブラヴ
バルドウィナ

ワンダイレクトはこれまで2戦1勝2着1回昨年末の中京芝2000m新馬戦を3番人気で勝ちあがり、次走1月中京芝2000mLクラスを3番人気で2着優勝馬とはハナ差で、ゴール前で差し切られた格好。3着馬には0.3秒差を付けています。

ワンダイレクトの父はハービンジャーディープインパクト産駒の母ワントゥワンはマイラーでGⅢ2着3回の5勝馬。祖母ワンカラットは短距離重賞4勝の活躍馬。母系は短距離傾向なので、ワンダイレクトの距離適性はハービンジャーから。

前2走は共に中京芝2000mで、走破時計も2分2秒台と遅め上りも34秒なので能力通りに走る馬。ハービンンジャー×ディープインパクトは3頭の重賞馬を排出も、いずれもGⅢまでで大物感に欠けます。また過去10年中、弥生賞で馬券になったノーザンダンサー系は3頭しかいません。見送り。

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