過去10年のデータから見るAJCCの入賞馬
AJCCの枠番・走破時計・馬場・種牡馬(父、母の父)一覧
年 | 着 | 枠番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 馬場 | 父 | 母の父 |
2023 | 1 | 3 | ノースオブリッジ | 牡5 | 57kg | 2.13.5 | 良 | モーリス | アドマイヤムーン |
2 | 6 | エヒト | 牡6 | 57kg | 2.13.6 | ルーラーシップ | ディープインパクト | ||
3 | 4 | ユーバーレーベン | 牝5 | 55kg | 2.13.7 | ゴールドシップ | ロージズインメイ | ||
2022 | 1 | 1 | キングオブコージ | 牡6 | 56kg | 2.12.7 | 良 | ロードカナロア | Galileo |
2 | 8 | マイネルファンロン | 牡7 | 56kg | 2.12.9 | ステイゴールド | ロージズインメイ | ||
3 | 6 | ボッケリーニ | 牡6 | 56kg | 2.13.0 | キングカメハメハ | ダンスインザダーク | ||
2021 | 1 | 5 | アリストテレス | 牡4 | 55kg | 2.17.9 | 不良 | エピファネイア | ディープインパクト |
2 | 2 | ヴェルトライゼンデ | 牡4 | 55kg | 2.18.0 | ドリームジャーニー | Acatenango | ||
3 | 4 | ラストドラフト | 牡5 | 56kg | 2.18.0 | ノヴェリスト | ディープインパクト | ||
2020 | 1 | 8 | ブラストワンピース | 牡5 | 57kg | 2.15.0 | 稍重 | ハービンジャー | キングカメハメハ |
2 | 7 | ステイフーリッシュ | 牡5 | 56kg | 2.15.2 | ステイゴールド | キングカメハメハ | ||
3 | 2 | ラストドラフト | 牡4 | 55kg | 2.15.5 | ノヴェリスト | ディープインパクト | ||
2019 | 1 | 7 | シャケトラ | 牡6 | 56kg | 2.13.7 | 良 | マンハッタンカフェ | シングスピール |
2 | 4 | フィエールマン | 牡4 | 57kg | 2.13.7 | ディープインパクト | Green Tune | ||
3 | 8 | メートルダール | 牡6 | 56kg | 2.13.8 | ゼンノロブロイ | Silver Hawk | ||
2018 | 1 | 6 | タンビュライト | 牡4 | 55kg | 2.13.3 | 良 | ルーラーシップ | サンデーサイレンス |
2 | 3 | ミッキースワロー | 牡4 | 56kg | 2.13.6 | トーセンホマレボシ | ジャンブルポケット | ||
3 | 7 | マイネルミラノ | 牡8 | 56kg | 2.13.7 | ステイゴールド | Polish Precedent | ||
2017 | 1 | 4 | タンタアレグリア | 牡5 | 56kg | 2.11.9 | 良 | ゼンノロブロイ | Stuka |
2 | 5 | ゼーヴィント | 牡4 | 55kg | 2.12.0 | ディープインパクト | ブライアンズタイム | ||
3 | 1 | ミライヘノツバサ | 牡4 | 55kg | 2.12.2 | ドリームジャーニー | シルバーチャーム | ||
2016 | 1 | 2 | ディサイファ | 牡7 | 57kg | 2.12.0 | 良 | ディープインパクト | Dubai Millennium |
2 | 6 | スーパームーン | 牡7 | 56kg | 2.12.2 | ブライアンズタイム | Sadler’s Wells | ||
3 | 4 | ショウナンバッハ | 牡5 | 56kg | 2.12.2 | ステイゴールド | サクラバクシンオー | ||
2015 | 1 | 6 | クリールカイザー | 牡6 | 56kg | 2.13.6 | 良 | キングヘイロー | サッカーボーイ |
2 | 7 | ミトラ | 騙7 | 56kg | 2.13.8 | シンボリクリスエス | サンデーサイレンス | ||
3 | 5 | エアソミュール | 牡6 | 57kg | 2.13.9 | ジャンブルポケット | サンデーサイレンス | ||
2014 | 1 | 5 | ヴェルデグリーン | 牡6 | 57kg | 2.14.0 | 良 | ジャンブルポケット | スペシャルウィーク |
2 | 1 | サクラアルディート | 牡6 | 56kg | 2.14.0 | ディープインパクト | マルゼンスキー | ||
3 | 1 | フェイゲーム | 牡4 | 55kg | 2.14.1 | ハーツクライ | アレミロード |
AJCC入賞馬と前走の人気・着順一覧
年 | 着 | 人気 | 馬名 | 前走 | 人気 | 着 |
2023 | 1 | 4 | ノースオブリッジ | 天皇賞秋 | 11 | 11 |
2 | 5 | エヒト | チャレンジC | 8 | 3 | |
3 | 3 | ユーバーレーベン | ジャパンカップ | 10 | 10 | |
2022 | 1 | 3 | キングオブコージ | 中日新聞杯 | 4 | 5 |
2 | 11 | マイネルファンロン | 中日新聞杯 | 14 | 17 | |
3 | 4 | ボッケリーニ | 中日新聞杯 | 2 | 4 | |
2021 | 1 | 1 | アリストテレス | 菊花賞 | 4 | 2 |
2 | 3 | ヴェルトライゼンデ | 菊花賞 | 2 | 7 | |
3 | 6 | ラストドラフト | アルゼンチン共和杯 | 6 | 2 | |
2020 | 1 | 1 | ブラストワンピース | 凱旋門賞 | 5 | 11 |
2 | 5 | ステイフーリッシュ | チャレンジC | 4 | 10 | |
3 | 4 | ラストドラフト | 中日新聞杯 | 3 | 2 | |
2019 | 1 | 7 | シャケトラ | 有馬記念 | 7 | 6 |
2 | 1 | フィエールマン | 菊花賞 | 7 | 1 | |
3 | 5 | メートルダール | 中日新聞杯 | 3 | 5 | |
2018 | 1 | 2 | タンビュライト | 1600万下 | 1 | 1 |
2 | 1 | ミッキースワロー | 菊花賞 | 3 | 6 | |
3 | 8 | マイネルミラノ | 中山金杯 | 12 | 11 | |
2017 | 1 | 7 | タンタアレグリア | 天皇賞春 | 10 | 4 |
2 | 1 | ゼーヴィント | 福島記念 | 1 | 2 | |
3 | 3 | ミライヘノツバサ | 1600万下 | 2 | 1 | |
2016 | 1 | 2 | ディサイファ | 金鯱賞 | 1 | 2 |
2 | 3 | スーパームーン | OP | 1 | 2 | |
3 | 7 | ショウナンバッハ | ジャパンカップ | 15 | 12 | |
2015 | 1 | 4 | クリールカイザー | ステイヤーズS | 1 | 3 |
2 | 7 | ミトラ | 福島記念 | 6 | 1 | |
3 | 2 | エアソミュール | 金鯱賞 | 2 | 3 | |
2014 | 1 | 2 | ヴェルデグリーン | 有馬記念 | 8 | 10 |
2 | 11 | サクラアルディート | 中山金杯 | 4 | 9 | |
3 | 6 | フェイゲーム | OP | 8 | 6 |
AJCCと馬券の傾向
過去10年の集計より。
人気と馬券
1番人気 2勝2着3回3着0回、連対率5割、複勝率5割
2番人気 2勝2着0回3着1回、連対率2割、複勝率3割
3番人気 1勝2着2回3着2回、連対率3割、複勝率5割
1は2勝連対率5割なのでまずまずの数字。一方で2番人気の連対率は2割、3番人気も3割なので、別定戦のGⅡにしては人気上位の信頼度はイマイチ。
ただし過去10年で1~3人気が馬連を外した年は過去10年で2回のみ。馬連は7番人気以内で決まった年が8回なので、基本的に馬券は堅め。
また過去10年で二桁人気が馬券に絡んだ年は2回で、共に馬連で11番人気。ただし対抗は2、3番人気なので馬券はそれほど荒れません。1~3番人気のいずれか連軸にし、7番人気以内を対抗に馬券を組み立てるレース。
前走と馬券
GⅠ 6勝2着2回3着3回
GⅡ 2勝2着0回3着1回
GⅢ 1勝2着7回3着4回
OP・L 0勝2着1回3着1回
条件クラス 1勝2着0回3着1回
前走のレースの格が成績に直結するレース。前走有馬記念組が3勝3着1回、有馬記念組は前走の人気、着順はあまり関係なく馬券に絡んでいます。やはりGⅠの厳しい流れでもまれると、GⅡクラスでは能力が1枚上手か。
GⅡクラスから2勝3着1回がありますが、その内2頭が過去に年末に行われていた金鯱賞から。GⅢの中山金杯、福島記念、中日新聞など芝中距離からの格上挑戦組は別定戦ではやはり荷が重いと思われ、優勝は1回のみ。ただし2着7回3着4回なので、基本紐づけで。
血統と馬券
サンデーサイレンス系 16頭
ロベルト系 4頭
ミスタープロスペター系 3頭
バーラム系 2頭
セダーン系 2頭
ノーザンダンサー系 1頭
中山2200mは実走距離に比べスタミナが必要なため、筋肉の柔軟さを伝えスタミナロスが少ないサンデーサイレンス系種牡馬を父に持つ馬が30頭中16頭、全体の約5割を占めます。
サンデーサイレンス系種牡馬のうち、複数頭馬券になっているのは、ステイゴールド系7頭、ディープインパクト系5頭、マンハッタンカフェ、ゼンノロブロイ各2頭と全て現役時代に中長距離戦を得意とした馬。
他の系統はロベルト系4頭、ミスタープロスペクター系3頭、バーラム系、セダーン系各2頭と横並びで、ほとんどの種牡馬が現役時代クラシックディスタンスで活躍していた馬。距離の割に、血統的にもスタミナの裏付けが無いと勝てないレースです。
性齢と馬券
4歳 2勝2着4回3着3回、占有率30.0%
5歳 3勝2着1回3着3回、占有率23.3%
6歳 4勝2着2回3着3回、占有率30.0%
7歳以上 1勝2着3回3着1回、占有率16.7%
優勝は6歳馬が多く、連下は4歳馬と7歳以上が中心。各世代で馬券になる確率はさほど変わりません。7歳以上の高齢馬と言っても、1か月前までは1歳下の表記だったので実質的な能力落ちはありません。
過去10年で牝馬が馬券になったのは1回だけでGⅠ馬。GⅠでも牡馬とやり合え、且つ距離実績のない牝馬では厳しいレース。
AJCCのレース及びコースの攻略法
G2ⅡAJCCはコーナーを4つ回る中山芝外回り2200mCコースを使用。小回りコースで知られる中山ですが、外回りコースをフルに使う2200mは1周1839mと大きく、さらに三角形に近いおむすび型でコーナーの径がゆるやか。中山でもまぐれが少ないコースです。
スタートはスタンド正面、第4コーナーを過ぎた辺りから。スタートから最初のコーナーまで432mありポジション争いはスムーズ。さらにスタート直後に中山名物の急坂を上ることになるのでテンが早くなることはありません。
第2コーナー過ぎから第3コーナーを過ぎるまで長く緩やかな下り坂が続きスピードが出しやすく、レース後半はピッチが上がります。外回りコースの第3コーナーは緩やかなのでスピードを落とさず回れます。
中山競馬場は1周の高低差が5.3mもあり、2200mでは中山の急坂を2度駆け上がります。さらに中山連続開催最終週なので芝は荒れスタミナとパワーが求められます。第4コーナーを回るとゴールまでの直線は310mと短く、基本的に逃げ・先行馬有利。
実際に過去10年で馬券に絡んだ30頭中、4コーナーを回った時点で6番手以内の馬が全体の3/4を占めます。また10番以降だった馬は1頭しか馬券に絡んでいません。スタミナに任せ前々で粘り込む馬が圧倒的に有利です。
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