過去10年のデータから見るアーリントンカップの入賞馬
アーリントンカップの枠番・走破時計・馬場・種牡馬(父、母の父)一覧
年 | 着 | 枠番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 馬場 | 父 | 母の父 |
2023 | 1 | 3 | オオバンブルマイ | 牡3 | 56kg | 1.33.9 | 重 | ディスクリートキャット | ディープインパクト |
2 | 2 | セッション | 牡3 | 56kg | 1.33.9 | シルバーステート | Dubawi | ||
3 | 1 | ショーモン | 牡3 | 56kg | 1.34.0 | マインドユアビスケッツ | ディープインパクト | ||
2022 | 1 | 5 | ダノンスコーピオン | 牡3 | 56kg | 1.32.7 | 良 | ロードカナロア | Sligo Bay |
2 | 7 | タイセイディバイン | 牡3 | 56kg | 1.32.8 | ルーラーシップ | ダンスインザダーク | ||
3 | 1 | キングエルメス | 牡3 | 56kg | 1.32.9 | ロードカナロア | スペシャルウィーク | ||
2021 | 1 | 5 | ホウオウアマゾン | 牡3 | 56kg | 1.34.2 | 重 | キングカメハメハ | アグネスタキオン |
2 | 5 | リッカンバッカー | 牡3 | 56kg | 1.34.4 | ロードカナロア | City Zip | ||
3 | 6 | レイモンドバローズ | 牡3 | 56kg | 1.34.5 | ヴィクトワールピサ | Medaglia d’Oro | ||
2020 | 1 | 5 | タイセイビジョン | 牡3 | 56kg | 1.34.3 | 稍重 | タートルボウル | スペシャルウィーク |
2 | 7 | ギルテッドミラー | 牝3 | 54kg | 1.34.6 | オルフェーブル | Tiznow | ||
3 | 7 | プリンスリターン | 牡3 | 56kg | 1.34.7 | ストロングリターン | マンハッタンカフェ | ||
2019 | 1 | 5 | イベリス | 牝3 | 54kg | 1.34.2 | 良 | ロードカナロア | ボストンハーバー |
2 | 5 | カトドラル | 牡3 | 56kg | 1.34.2 | ハーツクライ | ロックオブジブラルタル | ||
3 | 6 | トオヤリトセイト | 牡3 | 56kg | 1.34.2 | ドリームジャーニー | アドマイヤコジーン | ||
2018 | 1 | 5 | タワーオブロンドン | 牡3 | 56kg | 1.33.4 | 良 | Raven’s Pass | Dalakhani |
2 | 1 | バクスアメリカーナ | 牡3 | 56kg | 1.33.2 | クロフネ | サンデーサイレンス | ||
3 | 7 | レッドヴェイロン | 牡3 | 56kg | 1.33.6 | キングカメハメハ | ダンスインザダーク | ||
2017 | 1 | 6 | ペルシアンナイト | 牡3 | 56kg | 1.34.1 | 良 | ハービンジャー | サンデーサイレンス |
2 | 8 | フェッドアンシェル | 牡3 | 56kg | 1.34.6 | マンハッタンカフェ | Storm Cat | ||
3 | 2 | ディバインコード | 牡3 | 56kg | 1.34.8 | マツリダゴッホ | ヘクタープロスペクター | ||
2016 | 1 | 4 | レインボーライン | 牡3 | 56kg | 1.34.1 | 良 | ステイゴールド | フレンチデピュティ |
2 | 7 | ダンツプリウス | 牡3 | 56kg | 1.34.1 | ブライアンズタイム | マンハッタンカフェ | ||
3 | 8 | ロワアブソリュー | 牡3 | 56kg | 1.34.1 | ゼンノロブロイ | Storm Cat | ||
2015 | 1 | 6 | ヤングマンパワー | 牡3 | 56kg | 1.35.9 | 良 | スニッツェル | サンデーサイレンス |
2 | 4 | アルマワイオリ | 牡3 | 57kg | 1.35.9 | マツリダゴッホ | ピルサドスキー | ||
3 | 8 | マテンロウハピネス | 牡3 | 56kg | 1.35.9 | ダイワメジャー | モンジュー | ||
2014 | 1 | 8 | ミッキーアイル | 牡3 | 57kg | 1.34.0 | 良 | ディープインパクト | ロックオブジブラルタル |
2 | 6 | タガノグランパ | 牡3 | 56kg | 1.34.6 | キングカメハメハ | スペシャルウィーク | ||
3 | 3 | フェルメッツァ | 牡3 | 56kg | 1.34.8 | ディープインパクト | トニービン |
アーリントンカップ入賞馬と前走の人気・着順一覧
年 | 着 | 人気 | 馬名 | 前走 | 人気 | 着 |
2023 | 1 | 5 | オオバンブルマイ | 朝日フューチュリティS | 5 | 7 |
2 | 4 | セッション | 弥生賞 | 7 | 7 | |
3 | 2 | ショーモン | 1勝クラス | 1 | 1 | |
2022 | 1 | 1 | ダノンスコーピオン | 共同通信杯 | 4 | 7 |
2 | 7 | タイセイディバイン | ファルコンS | 13 | 2 | |
3 | 4 | キングエルメス | 京王杯2歳S | 8 | 1 | |
2021 | 1 | 1 | ホウオウアマゾン | 朝日フューチュリティS | 3 | 9 |
2 | 10 | リッカンバッカー | 未勝利 | 1 | 1 | |
3 | 7 | レイモンドバローズ | 1勝クラス | 2 | 1 | |
2020 | 1 | 1 | タイセイビジョン | 朝日フューチュリティS | 2 | 2 |
2 | 4 | ギルテッドミラー | 1勝クラス | 1 | 1 | |
3 | 5 | プリンスリターン | シンザン記念 | 5 | 2 | |
2019 | 1 | 12 | イベリス | フィーリーズレビュー | 9 | 4 |
2 | 7 | カトドラル | 京成杯 | 5 | 11 | |
3 | 11 | トオヤリトセイト | 500万下 | 1 | 1 | |
2018 | 1 | 1 | タワーオブロンドン | 朝日フューチュリティS | 2 | 3 |
2 | 3 | バクスアメリカーナ | 500万下 | 2 | 1 | |
3 | 4 | レッドヴェイロン | 未勝利 | 1 | 1 | |
2017 | 1 | 1 | ペルシアンナイト | シンザン記念 | 1 | 3 |
2 | 6 | フェッドアンシェル | 朝日フューチュリティS | 4 | 8 | |
3 | 3 | ディバインコード | OP | 1 | 2 | |
2016 | 1 | 4 | レインボーライン | シンザン記念 | 7 | 6 |
2 | 9 | ダンツプリウス | OP | 4 | 1 | |
3 | 7 | ロワアブソリュー | きさらぎ賞 | 3 | 7 | |
2015 | 1 | 9 | ヤングマンパワー | OP | 4 | 3 |
2 | 5 | アルマワイオリ | 朝日フューチュリティS | 14 | 2 | |
3 | 7 | マテンロウハピネス | 新馬 | 1 | 1 | |
2014 | 1 | 1 | ミッキーアイル | シンザン記念 | 1 | 1 |
2 | 3 | タガノグランパ | 3歳500万下 | 1 | 1 | |
3 | 6 | フェルメッツァ | 3歳500万下 | 2 | 5 |
アーリントンカップと馬券の傾向
過去10年の集計より。
人気と馬券
1番人気 6勝2着1回3着0回、連対率7割、複勝率7割
2番人気 0勝2着0回3着1回、連対率0割、複勝率1割
3番人気 0勝2着2回3着1回、連対率2割、複勝率3割
1番人気は6勝、連対率・複勝率共に7割と連軸として信頼。一方2、3番人気は連対率・複勝率1~3割と馬券的に信頼できません。
過去10年で2桁人気が馬券に絡んだ年は2回。そのうち一回は優勝で3着も2桁人気。2桁人気が馬券に絡んだ年は1~3番人気が総崩れで大荒れ。ただし、1番人気が馬券になっている時は1回を除き3着まで8番人気以内と比較的堅い決着。
当初からNHKマイルカップを目指してアーリントンカップで1番人気の馬は信用できますが、前走皐月賞トライアルで今一歩の成績でアーリントンカップに登録している馬なら、人気でも疲労を疑った良いでしょう。
前走と馬券
朝日杯FS 4勝2着2回3着0回、占有率20.0%
シンザン記念 3勝2着0回3着2回、占有率16.6%
その他重賞 3勝2着3回3着2回、占有率26.7%
OP・1勝クラス 0勝2着4回3着4回、占有率26.7%
新馬・未勝利 0勝2着1回3着2回、占有率10.0%
単独重賞では朝日杯フューチュリティSが全体の20%、シンザン記念が次いで16.6%。どちらもマイル重賞で間隔が十分にあり、最大目標がNHKマイルカップ。
朝日杯フューチュリティS組は前走で馬券になっているか、5番人気以内。シンザン記念組は全て前走1桁人気で1桁着順。前走の成績が良い馬ほど、アーリントンカップ上位に来ます。
一方、OP・1勝クラスも全体の1/3を占めますが、こちらは2、3着が多い傾向。3着までに入らないとNHKマイルカップに出走できないので目一杯の仕上げですが、厳しい流れを経験していない分、素質馬に比べ重賞では一歩足りない印象。
なお前走OPからの出走で馬券になった3頭は全てジュニアカップ組。出走してきたら注意。
血統と馬券
サンデーサイレンス系 13頭
ミスタープロスペクター系 9頭
ノーザンダンサー系 6頭
ロベルト系 2頭
2連続阪神開催最終週で馬場が荒れているため、軽い芝を好むサンデーサイレンス系種牡馬の成績があまりよくないのが特徴。馬券になった30頭中、サンデーサイレンス系の種牡馬を父持つ馬が13頭、全体の約40%と他のマイル重賞に比べ少なめ。
さらにこの時期のマイル戦で圧倒的な強さを持つディープインパクト系が少なく、13頭中3頭。ステイゴールド系が3頭、他のサンデーサイレンス系も現役時代スタミナとパワーを売りにした馬が多く馬券になっています。
次点はミスタープロスペクター系で9頭中8頭はキングカメハメハ系。うち4頭がロードカナロアなので、こちらはスピード重視。ノーザンダンサー系が6頭馬券になっていますが、母の父は全てサンデーサイレンス系種牡馬です。
性齢と馬券
牝馬は過去10年で優勝が1回のみ。前走桜花賞トライアルのフィリーズレビューで4着と桜花賞を目指していた馬で、桜花賞も前週なので調整しやすかった勝因。重賞で勝ち負けできない牝馬なら軽視。
アーリントンカップのレース及びコースの攻略法
アーリントンカップはコーナーを2つ回る阪神芝外回り1600mのコースを使用。スタートはスタート向こう側。ホームストレッチの中央付近から。スタートから最初のコーナーまで433mと十分な距離がるためポジション争いはスムーズ。
また最初のコーナーまでほぼ平坦、第3~第4コーナーの径も緩やかでスピードを持続しながらコーナーを回れます。しかも第3コーナー手前から緩やかな下り坂が続きます。
阪神連続開催最終週なので内ラチは荒れて時計がかかるため、ほとんどの馬は芝の外側を走ります。そのため馬場を選んで走れる先行の1、2番手の逃げ馬、および外枠の馬が有利。実際に5枠より外の馬が22頭、全体の7割以上を占めます。
最後の直線は476mと長く、ゴール前1ハロンに高低差1.9mの急坂が待ち受けます。差し、追い込みが有利なコースですが、前述の通り芝の良いところを通る1.2番手の成績が良く、第4コーナーを回った時点で5番手以内の馬が全体の6割を占めます。過去10年で逃げ馬は3勝3着2回。2回に1回は馬券。
また瞬発力よりパワーが必要なので勝ち時計や上り時計はやや遅め。平均で1分34秒台の決着、上りも34秒台で十分勝負になります。しぶとい馬が勝つレースです。
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