2024年マーメイドステークスの注目馬を分析!
マーメイドステークスの特徴
GⅢマーメイドステークスは第4回京都開催6日目に行われる芝2000mの3歳以上牝馬限定ハンデキャップ戦です。本来は阪神開催ですが、同競馬場改修工事のため京都競馬場で代替開催されます。
マーメイドステークスは国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走でき、地方競馬所属馬は2頭まで出走可能です。
牝馬限定戦ではGⅠのオークス、秋華賞、エリザベス女王杯を除き数少ない中距離重賞です。秋のエリザベス女王杯出走へ向け有力馬が夏を休養に当てメンバーが手薄な内に賞金を加算したい牝馬が多く出走します。
↓過去10年のマーメイドステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2024年マーメイドステークス出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | ベリーヴィーナス | キズナ | 牝5 | 藤懸貴志 | 浦河日成牧場 |
鈴木孝志(栗東) | New Approach | 53kg | ライオンホースレース | |||
1 | 2 | ジューンオレンジ | ジャスタウェイ | 牝4 | 富田暁 | ヒダカファーム |
長谷川浩 (栗東) | シンボリクリスエス | 54kg | 吉川潤 | |||
2 | 3 | ピンハイ | ミッキーアイル | 牝5 | 北村友一 | ヒダカファーム |
田中克典 (栗東) | ジャングルポケット | 54kg | 北畑忍 | |||
2 | 4 | ミッキーゴージャス | ミッキーロケット | 牝4 | 浜中俊 | ノーザンファーム |
安田隆行(栗東) | ディープインパクト | 56.5kg | 野田 みづき | |||
3 | 5 | ラヴェル | キタサンブラック | 牝4 | 坂井瑠星 | ノーザンファーム |
矢作芳人 (栗東) | ダイワメジャー | 54kg | キャロットファーム | |||
3 | 6 | ホールネス | Lope de Vega | 牝4 | 西塚洸二 | Mrs V.B. Hutch & L. Vega Synd. |
藤原英昭(栗東) | Golan | 52kg | ゴドルフィン | |||
4 | 7 | マリネロ | ゴールドシップ | 牝5 | 松若風馬 | ビッグレッドファーム |
嘉藤貴行(美浦) | Teofilo | 50kg | ビッグレッドファーム | |||
4 | 8 | セントカメリア | ドゥラメンテ | 牝5 | 西村淳也 | ノーザンファーム |
高野友和 (栗東) | エリシオ | 53kg | シルクレーシング | |||
5 | 9 | コスタボニータ | イスラボニータ | 牝5 | 岩田望来 | 社台ファーム |
杉山佳明 (栗東) | Kendor | 56kg | 谷掛龍夫 | |||
5 | 10 | ゴールドエクリプス | ドゥラメンテ | 牝5 | 幸英明 | 北勝ファーム |
大久保龍志(栗東) | ハービンジャー | 53kg | 居城寿与 | |||
6 | 11 | インザオベーション | ハーツクライ | 牝5 | 荻野極 | レイクヴィラファーム |
武幸四郎(栗東) | Exceed And Excel | 51kg | フィールドレーシング | |||
6 | 12 | タガノパッション | キングカメハメハ | 牝6 | M.デムーロ | 新冠タガノファーム |
鮫島一歩 (栗東) | シンボリクリスエス | 53kg | 八木良司 | |||
7 | 13 | アリスヴェリテ | キズナ | 牝4 | 永島まなみ | ノースヒルズ |
中竹和也 (栗東) | Cozzene | 50kg | 加藤誠 | |||
7 | 14 | エリカヴィータ | キングカメハメハ | 牝5 | 小沢大仁 | ノーザンファーム |
国枝栄 (美浦) | フジキセキ | 54kg | 三木正浩 | |||
8 | 15 | エーデルブルーメ | ハービンジャー | 牝5 | 川田将雅 | ノーザンファーム |
福永祐一(栗東) | アグネスタキオン | 54kg | シルクレーシング | |||
8 | 16 | ファユエン | ヴァンセンヌ | 牝6 | 菊沢一樹 | 谷岡スタット |
勢司和浩(美浦) | アグネスデジタル | 53kg | 谷岡毅 |
勝ち馬予想に役立つ!マーメイドステークスの注目馬分析
ミッキーゴージャス
ミッキーロケット | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
マネーカントバイミーラヴ | Pivotal | |
Sabreon | ||
ミッキークイーン | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
ミュージカルウェイ | Gold Away | |
Mulika |
ミッキーゴージャスは小倉で行われた今年の愛知杯の優勝馬。これまで8戦5勝。前走大阪杯では10人気で14着、優勝馬ベラジオオペラから1.3秒差で大敗しています。
ミッキーゴージャスの父はキングカメハメハ産駒で宝塚記念を制したミッキーロケット。ディープインパクト産駒のミッキークインはオークス、秋華賞を制した2冠馬。祖母は海外でGⅡ2勝の8勝馬。近親にエリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグがいます。
父と母の名前から分かるように同じ馬主のGⅠ馬での配合。勝ち鞍は1800~2000mに集中し、2000mの持ち時計は1分57秒9と時計勝負にも対応。京都芝2000mも3勝クラスで経験済みで、一番人気で優勝しています。
ただし、GⅢ勝ちあるため、今回のハンデは56.5kgのトップハンデ。しかも前走のGⅠより0.5kgも負担重量が増。3走前に京都芝2000m3勝クラスを53kgで1分59秒3の走破時計を考えれば、今回の時計は2分ジャスト。この時計だと軽ハンデ馬なら出せる時計。最軽量馬のハンデは49kgで、差は7.5kgも。
過去10年で56kg以上を背負った馬の優勝は無く、昨年2着のウインマイティ2着が最高。同馬はオークス3着、前年のマーメイドステークス優勝なので、54kgまでしか馬券になっていないミッキーゴージャスでは斤量負けする可能性が大。抑えまで。
コスラボニータ
イスラボニータ | フジキセキ | サンデーサイレンス |
ミルレーサー | ||
イスラコジーン | Cozzene | |
Rising Eagle | ||
レディイン | Rising Eagle | Kenmare |
Belle Mecene | ||
Super Vite | Septieme Ciel | |
Erin On Your Toes |
コスラボニータは前走福島牝馬Sを1番人気で優勝。これまで17戦5勝2着3回3着3回。重賞は他に2023年阪神牝馬S、クイーンS、今年の愛知杯で3着し、牝馬限定重賞は5戦して掲示板を外したのは1度だけ。
コスタボニータの父は皐月賞馬のイスラボニータ。フランス産の母レディインは海外で3勝。コスタボニータの半姉でゼンノロブロイ産駒のイチオクノホシが阪神牝馬SとクイーンCで2着。そのため血統的に母の影響力が大。
前走逃げ馬が作ったスローペースを4番手で折り合い、ゴール前でメンバー中2番目の34秒6の上がりできっちり交わしており、センスの良さが伺われます。ただし、勝ち切っているのは1600~1800m。2000mは2度経験し3着が最高。優勝馬とは共に0.2秒離されているため、若干距離が長い印象。
また前走GⅢ勝ちのため今回のハンデは56kgで、走前走より1kg増。トップハンデのミッキーゴージャスより0.5kg軽いものの、過去10年で56kgを背負った馬の優勝はありません。抑えまで。
ビンハイ
ミッキーアイル | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
スターアイル | ロックオブジブラルタル | |
アイルドフランス | ||
レイテッド | ジャングルポケット | トニービン |
ダンスチャーマー | ||
タックスシェルター | フジキセキ | |
タックスヘイブン |
ビンハイはこれまで12戦2勝2着2回3着1回。3歳時にチューリップ賞で2着に入り、桜花賞とオークスで共に13番人気ながら4、5着と健闘。重賞は他に昨年の中日新聞杯で3着。前走京都芝1800mLクラスで2番人気の4着という成績。
ピンハイの父はマイルGⅠ2勝のディープインパクト産駒のミッキーアイル。ジャングルポケット産駒の母レイテッドは地方の3勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。
前走は4着でも、優勝馬から0.6秒差。後方から最後の直線で末脚に掛ける馬で、展開の助けがかなり必要。短距離からマイルで活躍する産駒が多いミッキーアイル産駒だと考えれば、距離延長は決してプラスにはなりません。
さらに今年のマーメイドSは小回りの京都2000m。末差し勝負の本馬では届かない可能性が大。ハンデは前走に比べ1kg軽くなるものの、見送り。
エーデルブルーメ
ハービンジャー | Dansili | デインヒル |
Hasili | ||
Penang Pearl | Bering | |
Guapa | ||
アーデルハイト | アグネスタキオン | サンデーサイレンス |
アグネスフローラ | ||
ビワハイジ | Caerleon | |
アグサン |
エーデルブルーメはこれまで15戦4勝2着4回3着4回。重賞経験はありませんが、15戦中14戦が芝2000m戦で、掲示板を外したのは新馬戦のみ。前走阪神芝2000m3勝クラスを1分58秒8の好時計勝ちでOP入りを果たしています。
エーデルブルーメの父はハービンジャー。アグネスタキオン産駒の母アーデルハイトは未勝利馬。
祖母はJRA最優秀2歳牝馬のビワハイジで、母の兄弟には牝馬2冠馬でGⅠ5勝、3年連続JRA賞に輝いたブエナビスタ、重賞3勝のアドマイヤオーラ、エプソムカップ優勝のトーセンレーヴ、最優秀2歳牝馬のジョワドヴィーヴルなど活躍馬多数。
好成績を収めているのはゴール前直線が短い平坦コースなので京都開催の今年のマーメイドSは適鞍。また今回のハンデは54kgで、前走に比べ1kg減。56kgを背負って馬券になっているので、かなり恩恵があります。
ただし、33秒台を繰り出せる末脚を持っていながら、不発も多く、勝ち切れないのは気性的な問題か。上手く折り合えば勝ち負け。
ラヴェル
キタサンブラック | ブラックタイド | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
シュガーハート | サクラバクシンオー | |
オトメゴコロ | ||
サンブルエミューズ | ダイワメジャー | サンデーサイレンス |
スカーレットブーケ | ||
ヴィートマルシェ | フレンチデピュティ | |
キョウエイマーチ |
ラヴェルは2022年のアルテミスSの優勝馬。これまで9戦2勝。アルテミスS以降はオークスで4着していますが、それ以降は2走前の京都記念5着が最高で、馬券に絡んだことがありません。
ラヴェルの父は中長距離GⅠ7勝馬のキタサンブラック。ダイワメジャー産駒のサンブルエミューズは短距離の3勝馬。血統内にサンデーサイレンスの3×3の濃いクロスを持ちます。
ラヴェルの半姉でハービンジャー産駒のナミュールがマイルチャンピオンシップ勝ち、秋華賞2着、オークス3着と活躍。祖祖母は桜花賞馬キョウエイマーチ。母の半妹にBCディスタフ優勝のマルシェロレーヌ、半弟にマーキュリーC勝ちのバーデンヴァイラーと一族は走ります。
前走中山Sでは7番人気で11着、優勝馬コンクシェルから0.6秒差と良いところなし。好走した時でも優勝馬からは0.5秒以上差を付けられています。重賞勝ちがあり、一族が走っているからと言ってあてにできません。また今回のハンデは54kgで前走と同じ。特別な好材料も無く、今回も見送り。
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