2025年アイルランドトロフィーの注目馬を分析!
アイルランドトロフィーの特徴
GⅡアイルランドトロフィーは第4回東京開催4日目に行われる3歳以上牝馬限定芝1800mの別定戦です。負担重量は3歳53kg、4歳以上55kg。
過去の重賞勝利実績で負担重量が加算されます。加算条件は以下の通り。
2kg増・・・過去1年以内のGⅠ勝利馬2kg。
1kg増・・・1年以上前のGⅠ勝利馬、及び1年以内のGⅡ勝利馬。
国際競争に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。
アイルランドトロフィーはエリザベス女王杯のステップレースに指定され、JRA所属馬は2着馬までに同レースの優先出走権が与えられます。地方所属馬はエリザベス女王杯出走候補馬3頭まで本レースに優先的に出走できます。
昨年まで府中牝馬ステークスの名称で行われていしたが、本年度よりアイルランドトロフィーはと名称を変更。条件は府中牝馬ステークスと変わらないものの、施行回数は第1回としてカウント。
府中牝馬ステークスは開催時期をマーメイドSに変更し、施行回数を引き継ぐ形で府中開催のハンデキャップ戦として開催。マーメイドSの名称は事実上消滅。
エリザベス女王杯、およびマイルチャンピオンシップへの叩き台のレースで、牝馬限定の別定戦なので実力馬には他のレースに負担が軽く、GⅠ級の馬が多数出走します。
↓過去10年の府中牝馬ステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2025年アイルランドトロフィー出走登録馬一覧表
出走馬 | 父 | 馬齢 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 |
アドマイヤマツリ | キタサンブラック | 牝4 | スマイルファーム |
宮田敬介(美浦) | アドマイヤムーン | 55kg | 近藤旬子 |
アンゴラブラック | キズナ | 牝4 | ノーザンファーム |
尾関知人(美浦) | ルーラーシップ | 55kg | サンデーレーシング |
アンリーロード | リアルスティール | 牝5 | ノーザンファーム |
茶木太樹 (栗東) | ジャングルポケット | 55kg | 三木正浩 |
エープラス | キズナ | 牝7 | 辻牧場 |
池上昌和(美浦) | アドマイヤコジーン | 55kg | 辻牧場 |
カナテープ | ロードカナロア | 牝6 | ノーザンファーム |
堀宣行(美浦) | Royal Applause | 55kg | C.フィプケ |
キャットファイト | ディスクリートキャット | 牝4 | ダーレー・ジャパン・F |
上原博之(美浦) | パイロ | 52kg | ゴドルフィン |
サフィラ | ハーツクライ | 牝4 | ノーザンファーム |
池添学(栗東) | Lomitas | 56kg | シクルレーシング |
セキトバイースト | デクラレーションオブウォー | 牝4 | タイヘイ牧場 |
四井洋文(栗東) | Footstepsinthesand | 55kg | TNレーシング |
セフィロ | イスラボニータ | 牝5 | 社台ファーム |
菊沢隆徳(美浦) | ハーツクライ | 55kg | 村野康司 |
ドゥアイズ | ルーラーシップ | 牝5 | ノーザンファーム |
庄野靖志 (栗東) | ディープインパクト | 55kg | G1レーシング |
ピースオブザライフ | キタサンブラック | 牝5 | ASKSTUD |
野中賢二(栗東) | シンボリクリスエス | 55kg | 廣崎智子 |
フィールシンパシー | ベーカバド | 牝6 | 岡田スタッド |
小島茂之 (美浦) | ダンスインザダーク | 55kg | 岡田牧雄 |
ホウオウラスカーズ | ディープインパクト | 牝7 | 岡田スタッド |
高木登(美浦) | Shamardal | 55kg | 小笹芳央 |
ボンドガール | ダイワメジャー | 牝4 | ノーザンファーム |
手塚貴久(美浦) | Tizway | 55kg | 藤田晋 |
ライラック | オルフェーヴル | 牝6 | 杵臼牧場 |
相沢郁 (美浦) | キングカメハメハ | 55kg | 芹澤精一 |
ラヴァンダ | シルバーステート | 牝4 | 森永聡 |
中村直也(栗東) | ベーカバド | 55kg | 森永聡 |
ラヴェル | キタサンブラック | 牝5 | ノーザンファーム |
矢作芳人 (栗東) | ダイワメジャー | 55kg | キャロットファーム |
リラボニート | スクリーンヒーロー | 牝4 | 岡田スタッド |
須貝尚介(栗東) | アグネスデジタル | 55kg | GリビエールR |
勝ち馬予想に役立つ!府中牝馬ステークスの注目馬分析
アドマイヤマツリ
キタサンブラック | ブラックタイド | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
シュガーハート | サクラバクシンオー | |
オトメゴコロ | ||
アドマイナヤイト | アドマイヤムーン | エンドスウィープ |
マイケイティーズ | ||
アドマイヤカグラ | スペシャルウイーク | |
シーズライクリオ |
アドマイヤマツリは今年の福島牝馬Sの優勝馬。これまで10戦5勝2着3回。前走ヴィクトリアマイルでは6番人気で7着と9戦振りに連を外しましたが、優勝馬アルコリピチェーノとは0.3秒差。
アドマイヤマツリの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。アドマイヤムーン産駒の母アドマイヤナイトは芝短距離の4勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。アドマイヤマツリはサンデーサイレンスの3×4×4の濃いクロスを持ちます。
前走は初のマイル戦で、基本的に距離不足。今回の東京芝1800mは4戦2勝2着1回と得意。また前走で初GⅠにも関わらず、優勝馬との着差は僅か。牝馬限定GⅡ戦なら十分戦える実力があります。勝ち負け。
カナテープ
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
レディブラッサム | Storm Cat | |
サラトガデュー | ||
ティッカーテープ | Royal Applause | ワージブ |
Flying Melody | ||
Argent Du Bois | Silver Hawk | |
Wiener Wald |
カナテープは前走関屋記念で重賞初制覇。これまで17戦5勝2着4回3着3回。3走前に東京芝1800m3勝クラスでOP入り。続く府中牝馬Sでも2着しています。
カナテープの父はロードカナロア。英国産の母ティッカーテープは米国オークス・クイーンエリザベスⅡ世チャレンジカップSのGⅠ2勝を含む8勝馬。近親にGⅠ勝ちを含むステークスウィナー多数の良血。
前走関屋記念は1番人気。最後方付近からメンバー中上り最速の32秒5の脚で2着のオフトレイルを首差で差し切っています。
今回は前走に比べ斤量が1kg増も、3勝クラスで56kgを経験済み。また左回りは14戦して掲示板を外したのは3歳1勝クラスの1戦のみで、馬券外したのも2戦だけなので、典型的なサウスポー。ここは得意なコース、距離と勢いで、ここも必勝態勢か。勝ち負け。
ボンドガール
ダイワメジャー | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
スカーレットブーケ | ノーザンテースト | |
スカーレットインク | ||
コーステッド | Tizway | Tiznow |
Bethany | ||
Malibu Pier | Malibu Moon | |
Blue Moon |
ボンドガールはこれまで11戦1勝2着6回3着1回の1勝馬ですが、重賞で2着6回。昨年の秋華賞でも2着し、前走初重賞制覇を狙った関屋記念でも優勝馬カナテープから首差2着と惜敗。
ボンドガールの父はダイワメジャー。米国産の母コーステッドは米GⅠBCジュヴェナイルフィリーズターフで2着している2勝馬。ボンドガールの半兄でハーツクライ産駒のダノンベルーガが共同通信杯勝ち、ドバイターフで2着。血統的にも重賞級。
晩成系の父ハーツクライを父に持つ兄ダノンベルーガは、3歳時は一級線の能力も古馬になってからは伸び悩み。ボンドガールの父は3歳マイル戦に強いダイワメジャー産駒なので、血統的にピークは過ぎた印象ですが、能力自体に衰えはありません。
前走関屋記念では首差惜敗も、ボンドガールの斤量が56kgに対し、カナテープは54kgなので、同斤量なら優勝していた計算。基本的にマイラーで、脚の使いどころが難しい馬ですが芝2000mの紫苑Sで3着、秋華賞2着と溜めれば届きます。
初重賞制覇と言いたいところも、傾向的に今回も2、3着付。
セキトバイースト
デクラレーションオブウォー | War Front | Danzig |
Starry Dreamer | ||
Tempo West | Rahy | |
Tempo | ||
ベアフットレディ | Footstepsinthesand | Giant’s Causeway |
Glatisant | ||
Lady Angharad | テンビー | |
Lavezzola |
セキトバイーストは前走府中牝馬Sで重賞初制覇。これまで14戦4勝2着4回3着1回。重賞は他に昨年のチューリップ賞2着、ローズS3着。2走前にLクラス勝ちも納めています。
セキトバイーストの父はダンジグ系で欧州中距離GⅠ2勝のデクラレーションオブウォー。愛国産の母ベアフットレディは海外重賞2勝の5勝馬。セキトバイーストの半弟に昨年のラジオNIKKEI杯京都2歳S、ホープフルS2着のジョバンニ。
セキトバイーストは血統内にラーイの3×5の濃いクロスを持ちます。
前走はトップハンデ馬とは1kg差の55.5kgで出走。2着馬のカナテープは53kgで1馬身差。カナテープは次走で関屋記念を制しているので、能力的にはセキトバイーストの方が上。
ただし、福島牝馬Sではアドマイヤマツリに完敗。人気薄での好走が目立ち、馬券的な信用が置けません。人気になりそうな今回は見送り。
アンゴラブラック
キズナ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
キャットクイル | Storm Cat | |
Pacific Princess | ||
ブラックモリオン | ルーラーシップ | キングカメハメハ |
エアグルーヴ | ||
モルガナイト | アグネスデジタル | |
タンザナイト |
アンゴラブラックはこれまで6戦4勝2着1回。2戦目の昨年3月中山芝2000mで未勝利戦を脱出後休養。昨年2月に中山芝2200m1勝クラスで復帰して1番人気で4着。今年は条件戦で全て1人気に推され、3連勝を飾っています。
アンゴラブラックの父はキズナ。ルーラーシップ産駒の母ブラックモリオンはダートマイルの2勝馬。母の半兄に東京新聞杯勝ちのブラックスピネル、従妹に阪神JF2着のピップデイジー。アンゴラブラックは血統内にサンデーサイレンスの3×4の濃いクロスを持ちます。
また一族にはジャパンダートダービー馬クリソライト、エリザベス女王杯・宝塚記念勝ちのマリアライト、ジャパンカップダート馬のアロンダイトなど活躍馬多数。
東京芝1800mは3差追う前に1勝クラスで経験済み。また2走前の中山芝2000mで1分58秒2の好時計勝ちを収めており、時計勝負にも対応。血統的にも重賞級で、初重賞で人気薄なら狙い目。抑えで。
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