2020年オーシャンステークスの注目馬を分析!
オーシャンステークスの特徴
第2回中山第2週目に行われる芝1200mのレースで、G1高松宮記念のトライアルレースに位置付けられます。JRA所属馬なら1着馬に、地方所属であれば2着までに高松宮記念への優先出走権が与えられます。
過去のG1勝利により負担重量が変わる別定戦。他のトライアルレースに比べ実力馬のハンデ差が少ないので、このレースをステップにする有力馬が揃います。今回も前年のG1スプリンターズステークス覇者のパワーオブロンドンが参戦します。
オーシャンステークスのレース&コースの攻略法
G1スプリンターズステークスと同じコースで行われます。基本的に時計が早く逃げ、先行馬が有利。さらに小回りの中山は器用さが求められる上、ゴール直前に急坂が待ち構えているのでパワーも必要です。
また中山の1200mは外枠が圧倒的に不利。最内と大外では走破時計1つ違うのを念頭に馬券を検討してください。
2020年オーシャンステークスの出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | タワーオブロンドン | Raven’s Pass | 牡5 | C.ルメール | ダーレー・ジャパン・F |
藤沢和雄 (美浦) | Dalakhani | 56kg | ゴドルフィン | |||
1 | 2 | ダノンスマッシュ | ロードカナロア | 牡5 | 川田将雅 | ケイアイファーム |
安田隆行 (栗東) | ハードスパン | 58kg | ダノックス | |||
2 | 3 | ナインテイルズ | ローエングリン | 牡9 | 中野悠太郎 | 山田牧場 |
長谷川浩 (栗東) | メジロライアン | 54kg | 岡田牧雄 | |||
2 | 4 | ティーハーフ | ストーミングホーム | 牡10 | 国分優作 | ダーレー・ジャパン・F |
西浦勝一 (栗東) | Green Desert | 56kg | ゴドルフィン | |||
3 | 5 | グランドボヌール | エンパイアメーカー | 牡6 | 城戸義政 | 片岡博 |
鈴木孝志 (栗東) | フジキセキ | 56kg | 田畑利彦 | |||
3 | 6 | キングハート | オレハマッテルゼ | 牡7 | 北村宏司 | 奥山博 |
星野忍 (美浦) | マイネルラヴ | 56kg | 増田陽一 | |||
4 | 7 | エンゲルヘン | マツリダゴッホ | 牝6 | 石川裕紀人 | ビッグレッドファーム |
五十嵐忠 (栗東) | Rahy | 54kg | T・C・ラフィアン | |||
4 | 8 | ダイメイプリンセス | キングヘイロー | 牝7 | 秋山真一郎 | 横井哲 |
森田直行 (栗東) | ダンスインザダーク | 54kg | 宮本孝一 | |||
5 | 9 | ハウメア | キングカメハメハ | 牝6 | L.ヒューイットソン | ノーザンファーム |
藤沢和雄 (美浦) | Dansili | 54kg | サンデーレーシング | |||
5 | 10 | ナックビーナス | ダイワメジャー | 牝7 | 横山典弘 | 社台ファーム |
杉浦宏昭 (美浦) | More Than Ready | 54kg | 小松欣也 | |||
6 | 11 | カッパツハッチ | キンシャサノキセキ | 牝5 | 丸山元気 | 中島牧場 |
矢野英一 (美浦) | タイキシャトル | 54kg | ターフ・スポート | |||
6 | 12 | ラブカンプー | ショウナンカンプ | 牝5 | F.ミナリク | 奥山博 |
森田直行 (栗東) | マイネルラヴ | 54kg | 増田陽一 | |||
7 | 13 | エスターテ | ベーカバド | 牝5 | 丸田恭介 | 長浜牧場 |
伊藤伸一 (美浦) | サンデーサイレンス | 54kg | グリーンスウォード | |||
7 | 14 | レジーナフォルテ | アルデバランⅡ | 牝6 | 杉原誠人 | 中川隆 |
佐藤吉勝 (美浦) | ボストンハーバー | 54kg | 永山勝敏 | |||
8 | 15 | ナリタスターワン | ショウナンカンプ | 牡8 | 笹川翼 | 社台ファーム |
須田和伸 (船橋) | サンデーサイレンス | 56kg | 前田敏文 | |||
8 | 16 | クールティアラ | アルデバランⅡ | 牝4 | 津村明秀 | 沖田博志 |
矢野英一 (美浦) | ケイムホーム | 54kg | 川上哲司 |
勝ち馬予想に役立つ!オーシャンステークスの注目馬分析
タワーオブロンドン
Raven’s Pass | Elusive Quality | Gone West |
Touch of Greatness | ||
Ascutney | Lord at War | |
Right Word | ||
スノーパイン | Dalakhani | Darshaan |
Daltawa | ||
シンコウエルメス | Sadler’s Wells | |
Doff the Derby |
昨年のスプリンターズステークスの覇者。前年の春までマイル路線で走っていましたが、G2京王杯スプリングステークス(芝1400m)優勝を契機に短距離路線にシフト。以後は33秒台の末脚を武器に短距離の差し馬として全てのレースで馬券に絡んでいます。
前走のスプリンターズステークスも高速馬場で1:07:1という早い時計決着でもゴール前で逃げた2着の快速馬モズスーパーフレアを鮮やかに差し切っています。今回は前走より1kg重い58kgでの出走ですが514kgと馬格と筋肉があり、負担重量増は特に問題ではないでしょう。
父のレイヴェンズパスはイギリスのマイルG1クイーンエリザベス2世ステークスと米国の2000mのG1ブリーダーズカップ・クラシックの優勝馬。母の血にダルシャーンやサドラーズウェルズが入っているので、血統だけなら短距離馬ではありません。
しかし馬格は短距離馬らしい筋肉質で首差しが太く、脚も短め。これが短距離でさせるピッチ走法に繋がっています。あとは他馬との斤量とレース展開がカギになります。
ダノンスマッシュ
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
レディブラッサム | Storm Cat | |
サラトガデュー | ||
Spinning Wildcat | ハードスパン | Danzig |
Turkish Tryst | ||
Hollywood Wildcat | Kris S. | |
Miss Wildcatter |
昨年のスプリンターズステークスでは1番人気に押されるも、勝馬タワーオブロンドンに0.1秒差の3着。この馬もマイルから短距離路線に変更後成績が安定し、一昨年末の京阪杯から1200mのG3を3勝。G1高松宮記念でも4着しています。
父はキングカメハメハ産駒のロードカナロア。幅広い距離の産駒を輩出しますが、基本的には短距離からマイルまでに良績が集中します。キングカメハメハのパワーを兼ね備えているので野芝、洋芝、ゴール前の坂は不問。早い時計決着も経験済み。
今回はタワーオブロンドンと斤量差が2kgもあるので逆転は可能。他の馬も後述のナックビーナス以外はせいぜいオープンクラスで勝ち負けなので明らかに実力上位。ただし、鞍上予定が人気以上の着順がほぼ無い川田なのが不安材料。
ナックビーナス
ダイワメジャー | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
スカーレットブーケ | ノーザンテースト | |
スカーレットインク | ||
レディトゥプリーズ | More Than Ready |
サザンヘイロー |
Woodman’s Girl | ||
Guilty Pleasure | Pine Bluff | |
Exquisite Mistress |
3年連続でこのレースを2着。調子に波はありますが短距離重賞で馬券に多く絡んできます。一昨年の高松宮記念でも3着と穴を開けています。今回も年末からリステッド、オープンと馬券に絡み調子を上げています。明け7歳で人気が落ちるようなら買いです。
父はマイル近辺で良績場を多く輩出するダイワメジャー。基本的に内包しているノーザンテーストの血を良く伝え、産駒は筋肉質。中山の坂は苦にしません。距離適性は父でなく母の父のサザンヘイローからで、底力はないのでスピードに乗ったまま雪崩れ込めるこの時期の中山は適鞍。
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