昨年のエプソムカップの優勝馬レイエンダ、札幌2歳ステークス優勝馬のニシノデイジーが出走登録している2020年の函館気記念。出走登録馬の中から注目馬をピックアップし、馬券になるか分析します。

2020年函館記念の注目馬を分析！

函館記念の特徴

G3函館記念は第2回函館開催6日目に行われる芝2000mのハンデキャップマッチです。国際競争に指定され外国調教馬は8頭まで優先的に出走できます。サマー2000シリーズの第2戦目に指定されています。1番人気がなかなか勝てないことで知られる穴党注目レースです。

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2020年函館記念出走登録馬一覧表

勝ち馬予想に役立つ！函館記念の注目馬分析

レイエンダ

レイエンダは昨年のエプソムカップの勝ち馬。他にセントライト記念と富士ステークスで2着、ダービー卿チャレンジトロフィーで3着の実績がある重賞の常連。前走連覇を狙ったエプソムカップは不良馬場で得意の末脚が殺され10着に敗退しています。

レイエンダの父はキングカメハメハ。母ラドラーダは4勝のマイラーですが、レイエンダの全兄でダービー、天皇賞秋とG1を2勝したレイデオロを輩出しています。ただ全弟であっても同じ能力があるとは限らず、レイエンダの場合はマイラー寄りで母の血が強い印象。

良血ですが兄レイデオロ、母ダドラーダとも5歳から1勝も挙げられませんでした。レイエンダも5歳以降自慢の末脚が鳴りを潜めており、成長のピークを過ぎてしまった可能性があります。久々の2000m、トップハンデということもあり、人気があっても抑えまで。

トーレスジェミニ

トーラスジェミニは函館記念と関連が深いオープンクラスの巴賞の勝ち馬。前々走でケツ人気だったエプソムカップで0.2秒差3着だったことからも調子が良いことが伺えます。

トーレスジェミニの父はキングマンボ産駒のキングズベスト。英2000ギニーの勝ち馬で、日本の産駒にダービーと天皇賞秋を勝ったエイシンフラッシュがいます。母エリモエトワールはマンハッタンカフェ産駒で、ダート未勝利を1勝したのみ。近親に目立った活躍馬はいません。

トーレスジェミニはノーザンダンサーの5×3の濃いクロスを持ち、さらに名牝コスマーとアルマームードのクロスを持つ異色の血統構成。

過去2000mは東京コースで逃げ切り勝ちがあり、前々走のエプソムカップも逃げて粘っています。函館記念は過去10年で逃げ切り勝ちが3度あり、逃げ、先行馬が有利なコース。重賞勝ちが無いので前走と同じ背負い慣れた56kg。馬券に絡む可能性の高い馬です。

ニシノデイジー

ニシノデイジーは2歳時に札幌2歳ステークスと東京スポーツ2歳ステークスを連勝。G1ホープフルステークスでも3着した実力馬。ただしそれ以降は勝ち星に見放され、本年度もG2を3回挑戦して掲示板に載れていません。

ニシノデイジーの父はハービンジャー。母ニシノヒナギクは未勝利馬。母系を遡るとG1を3勝したニシノフラワーにたどり着きますが、この母系からニシノデイジー以外目立った活躍馬は輩出していません。

前走の目黒記念では先行して18着。ここ数戦は着順こそ良くても末脚勝負で着順を上げているようなレースが続いており、いずれも3馬身以上引き離されています。札幌記念勝ちが評価され人気になりそうですが、今回も馬券は厳しいと判断します。

カウディーリョ

カウディーリョはこれまで8戦4勝。3歳時に青葉賞と菊花賞に出走していますが、いずれも1.2秒差11着、06秒差8着と負けています。前走芝2400mのリステッドクラスで0.1秒差4着しています。現時点でオープンクラスならやれる実力はあります。

カウディーリョの父はキングカメハメハ。母ディアデラノビアは牝馬重賞を3勝。アウディーリヨの全姉に牝馬重賞3勝のディアデラマドレ、全兄にマーチステークスのデイアデルレイ、半兄に重賞2勝のドレットータスがいるように活力のある母系。

兄弟は古馬になってから活躍する馬が多いので、カウディーリョもそのタイプか。ただし小回りの函館コースは大飛びが多いキングカメハメハ産駒は苦手で、過去10年で2頭しか馬券に絡んでいません。前走より1kg軽くなりますが、相手も強化され今回は見送りが妥当か。

マイネファンロン

マイネルファンロンは昨年の函館記念2着馬。逃げた勝ち馬マイスタイルと行った行ったのレースで首差2着。マイスタイルはその後マイルチャンピオンシップで4着している実力馬です。マイネファンロンは以後も重賞挑戦していますが、重賞では掲示板に載っていません。

マイネファンロンの父はステイゴールド。母マイネテレジアは1勝馬。その母マイネヌーヴェルはフラワーカップ勝ち馬で、その後もG3の常連だった活躍馬。近親にシリウスステークス勝ちのマイネルアワグラス、弥生賞、京成杯勝ちのマイネルチャールズがいます。

好走と凡走を繰り返す返すのは気性難が多いステイゴールド産駒の上、勝負根性と共に気性難を伝えるヘイローの3×5とヘイルトゥリーズンの4×4の濃いクロスを持つが故か。

ステイゴールド産駒は直線が短く力の要るコースを得意。前走の苦手なコースで大敗しているのでさらに人気が落ちそうですが、前走よりハンデ1kg軽くなったのは魅力。逃げ馬有利な今回は狙って面白い馬です。

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