NHKマイルカップの優勝馬で、前走安田記念で5着と復調気配があるケイアイノーテックが出走登録している2020年の中京記念。中京記念の登録馬の中から注目馬をピックアップし馬券になるか分析します。
2020年中京記念の注目馬を分析!
中京記念の特徴
今年のG3中京記念は3歳以上芝1600mで行われるハンデキャップ競争です。本来なら中京競馬場で行われますが、本年度は京都競馬場改修工事に伴い阪神開催と中京開催が入れ替わり、2020年度は阪神芝1600mで行われます。
サマーマイルシリーズの第2戦に位置付けられ、1着馬には10P、2着5P、3着4P、4着3P、5着2P、6着以下に1Pが加算されます。
中京記念は現在芝1600mで行われていますが、2011年以前は3月に芝2000mで行われています。
2020年中京記念出走登録馬一覧表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | ベステンダンク | タイキシャトル | 牡8 | 松山弘平 | 服部牧場 |
安達昭夫 (栗東) | スペシャルウィーク | 57kg | 市川義美H | |||
1 | 2 | ハッピアワー | ハービンジャー | 牡4 | 小牧太 | 吉田ファーム |
武幸四郎(栗東) | ディープインパクト | 55kg | 髙嶋祐子 | |||
2 | 3 | ロードクエスト | マツリダゴッホ | 牡7 | 松若風馬 | 様似堀牧場 |
小島茂之 (美浦) | チーフベアハート | 57kg | ロードホースクラブ | |||
2 | 4 | トロワゼトワル | ロードカナロア | 牝5 | 三浦皇成 | 社台ファーム |
安田隆行 (栗東) | ハーツクライ | 54kg | 社台レースホース | |||
3 | 5 | レッドレグナント | ロードカナロア | 牝5 | 斎藤新 | ノーザンファーム |
大竹正博 (美浦) | クロフネ | 51kg | 東京ホースレーシング | |||
3 | 6 | ペプチドバンブー | ロードカナロア | 牡5 | 富田暁 | 杵臼牧場 |
武英智 (栗東) | サクラバクシンオー | 54kg | 沼川一彦 | |||
4 | 7 | ケイアイノーテック | ディープインパクト | 牡5 | 岩田望来 | 隆栄牧場 |
平田修 (栗東) | Smarty Jones | 57kg | 亀田和弘 | |||
4 | 8 | ディメンシオン | ディープインパクト | 牝6 | 鮫島克駿 | 木村秀則 |
藤原英昭 (栗東) | モンジュー | 53kg | 広尾レース | |||
5 | 9 | ブラックムーン | アドマイヤムーン | 牡6 | 藤井勘一郎 | タバタファーム |
西浦勝一 (栗東) | ジェネラス | 57kg | HimRockRacing.H | |||
5 | 10 | プリンスリターン | ストロングリターン | 牡3 | 原田和真 | 仲舘牧場 |
加用正 (栗東) | マンハッタンカフェ | 52kg | コスモヴューファーム | |||
6 | 11 | ソーグリッタリング | ステイゴールド | 牡6 | 川田将雅 | 社台ファーム |
池江泰寿 (栗東) | シンボリクリスエス | 57kg | 社台レースホース | |||
6 | 12 | ミッキーブリランテ | ディープブリランテ | 牡4 | 福永祐一 | ノーザンファーム |
矢作芳人 (栗東) | Dansili | 54kg | 野田みづき | |||
7 | 13 | ラセット | モンテロッソ | 牡5 | 秋山真一郎 | 三好牧場 |
庄野靖志 (栗東) | アグネスタキオン | 55kg | 桂土地 | |||
7 | 14 | メイケイダイハード | ハードスパン | 牡5 | 酒井学 | 浦河小林牧場 |
中竹和也 (栗東) | キングカメハメハ | 53kg | 名古屋競馬場 | |||
7 | 15 | ギルデッドミラー | オルフェーヴル | 牝3 | 北村友一 | ノーザンファーム |
松永幹夫 (栗東) | Tiznow | 51kg | シルクレーシング | |||
8 | 16 | リバティハイツ | キングカメハメハ | 牝5 | 西村淳也 | 社台ファーム |
高野友和 (栗東) | Dubawi | 53kg | 社台レースホース | |||
8 | 17 | ストーミーシー | アドマイヤムーン | 牡7 | 幸英明 | ミルファーム |
斎藤誠(美浦) | ゼンノエルシド | 56.5kg | ミルファーム | |||
8 | 18 | エントシャイデン | ディープインパクト | 牡5 | 川須栄彦 | ノースヒルズ |
矢作芳人 (栗東) | サクラバクシンオー | 56kg | 前田幸治 |
勝ち馬予想に役立つ!中京記念の注目馬分析
ギルデッドミラー
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス |
ゴールデンサッシュ | ||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | |
エレクトロアート | ||
タイタンクイーン | Tiznow | Cee’s Tizzy |
Cee’s Song | ||
Ensnare | Seeking the Gold | |
トラップパス |
ギルデッドミラーは前走NHKマイルカップで勝ち馬と0.3秒差3着。これまで7戦して馬券に絡まなかったのは1回のみ。前々走のアーリントカップでも0.3秒差2着と、阪神マイルコースでも実績を残しています。
ギルデッドミラーの父はオルフェーヴル。母タイタンクイーンは米国産の未勝利馬ですが、その子供たちは全て勝ち上がり、半兄のストロングタイタンは鳴尾記念を勝ち、同じく半兄のミアイトーンも重賞勝ちこそないものの6勝を挙げています。
ギルデッドミラーは血統内にノーザンテーストの5×4、ノーザンダンサーの5×5、バックパッサーの5×5を持ち、成長力と底力を秘めた配合。兄弟はみな違う距離で勝ち星を挙げていることから、母は種牡馬の影響を受けやすいと考えられます。
オルフェーヴルはマイルから長距離まで末脚を武器に活躍し、ギルデッドミラーも馬券に絡まなかった1回以外は全て上がり3位以内。今回は末脚が活かせる阪神コ―ス。多少の荒れ馬場なら苦にしない上、前走のG1より4kg軽いハンデは魅力。外枠なら勝ち切る力があります。
ソーグリッタリング
ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | |
ダイナサッシュ | ||
ソーマジック | シンボリクエスエス | Kris S. |
Tee Kay | ||
スーア | Fairy King | |
Bold Starlet |
ソーグリッタリングはこれまで26戦7勝で、掲示板を外したのはわずか2回という安定株。重賞勝ちこそないものの、挑戦したG3戦では全て掲示板を確保。前走のエプソムカップでは0.2秒差2着、昨年のエプソムカップ、関屋記念で3着しています。
ソーグリッタリングの父はステイゴールド。母ソーマジックはシンボリクリスエス産駒で桜花賞3着のマイラーです。そのため、距離適性は明らかに母系から。
過去に阪神マイルは2勝を挙げており問題ありません。また4歳以降ほとんどのレースで上り3位以内と末脚は安定しています。今回はトップハンデの57kgを背負いますが、前走のメンバーに比べるとやや手薄なので再び馬券に絡む可能性は十分あります。
ケイアイノーテック
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
ケイアイガーベラ | Smarty Jones | Elusive Quality |
I’ll Get Along | ||
アンナステルツ | Danzig | |
Edge |
ケイアイノーテックはNHKマイルカップの勝ち馬。しかし、それ以降勝ち星からみななされ、馬券に絡んだことは1度もありません。ただし昨年末から末脚が安定するようになり、前走安田記念では強力メンバー相手に0.7秒差5着していることからも復調気配が漂います。
ケイアイノーテックの父はディープインパクト。母ケイアイガーベラはダート短距離を中心にG3プロキシオンステークスとカペラステークスを含め9勝した名牝。ケイアイノーテックの全兄フィアースインパクトは豪マイルG1を2勝しています。
今回、前走よりメンバーが手薄になるので勝ち負けを期待したいところです。しかし、現在の阪神芝は連続開催により荒れており、軽い馬場が得意なディープインパクト産駒には不利。トップハンデ57kgの斤量を背負うので、今回は勝ち負けが厳しいと判断します。
ラセット
モンテロッソ | Dubawi | Dubai Millennium |
Zomaradah | ||
Porto Roca | Barathea | |
Antelliere | ||
ナンヨーサフラウア | アグネスタキオンン | サンデーサイレンス |
アグネスフローラ | ||
フサイチハッスル | トニービン | |
ダイナシュガー |
ラセットはこれまで16戦4勝。前走サマーマイルシリーズ第1戦の米子ステークスで最後方から追い込み2着を確保と末脚は強力で、これまで12戦で上り3位以内。3歳時にきさらぎ賞で3着した実績もあります。
ラセットの父は2012年ドバイワールドカップの勝ち馬モンテロッソ。母ナンヨーサフラウアは新馬戦を1戦し未勝利で引退。ただしこのレースで上り33.7秒の末脚を繰り出していることから、脚質は母からの可能性大。
前走と同じコースでレースができ、さらに今回はハンデが1kg軽くなります。ラセットの場合はポイントの上積みという目的があり、陣営の本気度が違うと予想。人気薄でも調子が良ければ再び馬券に絡んでくる可能性は十分あります。
コメント