2020年第34回G2セントウルステークス予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

短距離重賞5勝のダノンスマッシュ、昨年の高松宮記念馬ミスターメロディ、今年の高松宮記念で1位入線したクリノガウディーなどの実力馬が出走登録している2020年セントウルステークス。セントウルステークスに出走登録している馬の中から注目馬をピックアップし馬券になるか分析します。

2020年第34回G2セントウルステークス注目馬分析

セントウルステークスの特徴

G2セントウルステークスは3歳以上芝1200mの別定戦です。毎年阪神で開催されていますが、今年は京都競馬場改修工事に伴い第2回中京競馬場2日目に行われます。また国際競争に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。

負担重量は3歳牡・騙馬54kg、同牝馬52kg、4歳以上牡・騙馬56kg、同牝馬54kg。過去のG1・G2の優勝歴により負担重量が加算され、1年以内G1馬は2kg増、G2及び牝馬限定G1勝利馬は1kg増、1年以上前のG1勝利馬は1kg増。

セントウルステークスはサマースプリントシリーズの最終戦に指定され、着順により1着12P、2着6P、3着5P、4着4P、5着3P、6着以下1Pが加算されます。

またセントウルステークスはスプリンターズステークスのステップレースに指定されています。当レースに優勝したJRA所属馬はスプリンターズステークスに優先出走でます。地方所属馬はスプリンターズステークス出走候補馬を3頭まで出走でき、2着馬までに同レースの優先出走権が与えられます。

過去10年のセントウルステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら

2020年セントウルステークス出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 トウショウピスト ヨハネスブルグ 牡8 丸田恭介 トウショウ牧場
土田稔 (美浦) サクラバクシンオー 56kg トウショウ産業
1 2 ノーワン ハーツクライ 牝4 池添謙一 飛野牧場
笹田和秀 (栗東) Caerleon 54kg 藤田好紀
2 3 メイショウグロッケ メイショウサムソン  牝6 浜中俊 まるとみ冨岡牧場
荒川義之(栗東) マンハッタンカフェ 54kg 松本好隆
2 4 ラヴィングアンサー ダイワメジャー 牡6 吉田隼人 笠松牧場
石坂正(栗東) Rock of Gibraltar 56kg 江口雄一郎
3 5 キングハート オレハマッテルゼ 牡7 菱田裕二 奥山博
星野忍 (美浦) マイネルラヴ 56kg 増田陽一
3 6 セウンコウセイ アドマイヤムーン  牡7 幸英明 桜井牧場
上原博之(美浦) Capote 57kg 西山茂行
4 7 ミスターメロディ Scat Daddy 牡5 北村友一 Bell Tower Thoroughbreds
藤原英昭 (栗東) Deputy Minister 57kg グリーンフィールズ
4 8 タイセイアベニール ベーカバド 牡5 松山弘平 松本信行
西村真幸 (栗東) ブライアンズタイム 56kg 田中成奉
5 9 シヴァージ First Samurai 牡5 岩田望来 Hinkle Farms
野中賢二 (栗東) Indian Charlie 56kg ナカヤマホールディングス
5 10 トゥラヴェスーラ ドリームジャーニー 牡5 武豊 社台ファーム
高橋康之 (栗東) アドマイヤコジーン 55kg 吉田照哉
6 11 ビアンフェ キズナ 牡3 藤岡佑介 ノースヒルズ
中竹和也(栗東) サクラバクシンオー 54kg 前田幸貴
6 12 メイショウキョウジ ダイワメジャー 牡5 藤岡康太 三嶋牧場
藤岡健一 (栗東) Kris S. 55kg 松本好雄
7 13 クライムメジャー ダイワメジャー 牡6 鮫島克駿 レイクヴィラファーム
渡辺薫彦 (栗東) トニービン 56kg シルクレーシング
7 14 フェルトベルク ブラックタイド 牝6 藤懸貴志 三嶋牧場
荒川義之 (栗東) Pulpit 54kg 加藤徹
8 15 クリノガウディー スクリーンヒーロー 牡4 森裕太朗 三輪牧場
藤沢則雄(栗東) ディアボロ 56kg 栗本博晴
8 16 ダノンスマッシュ ロードカナロア 牡5 三浦皇成 ケイアイファーム
安田隆行 (栗東) ハードスパン 57kg ダノックス
8 17 ラブカンプー ショウナンカンプ 牝5 斎藤新 奥山博
森田直行 (栗東) マイネルラヴ 54kg 増田陽一

勝ち馬予想に役立つ!セントウルステークスの注目馬分析

ダノンスマッシュ

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
Spinning Wildcat ハードスパン Danzig
Turkish Tryst 
Hollywood Wildcat Kris S.
Miss Wildcatter 

ダノンスマッシュは19戦8勝。これまでG2京王杯スプリングカップをはじめ短距離重賞5勝の実力馬です。昨年のスプリンターズステークスでも3着しており、短距離実績と安定度は今回出走メンバー中No1の存在です。

ダノンスマッシュの父は短距離系の種牡馬ロードカナロア母のスピニングワイルドキャットは1勝馬ですが、半兄はブリダーズカップマイルを勝ったウォーチャント。祖母ハリウッドワイルドキャットは米G1を3勝しエクリプス賞最優秀3歳牝馬に輝いた名牝という良血です。

母の父ハードスパンは米国ダート1400mG1の勝ち馬です。血統内にミスタープロスペクターの4×4、ノーザンダンサーの5×4、ロベルトの5×4を持っており、スピードと成長力を秘めた血統構成です。

ダノンスマッシュの目標はスプリンターズステークス。少余裕残しで出走してくると考えられますが、高松宮記念の前哨戦オーシャンステークでもスピードの違いで優勝しています。先行馬なので開幕週の早い芝は有利。斤量も1kg増なので普通に走っても勝ち負け。

ミスターメロディ

Scat Daddy  ヨハネスブルグ ヘネシー
Myth
Love Style Mr. Prospector
Likeable Style
Trusty Lady Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Klassy Kim Silent Screen
クールアライヴァル

ミスターメロディは昨年の高松宮記念の優勝馬。これまで11戦4勝ですが、他の重賞ではファルコンステーク優勝、G2阪神カップ2着、G1スプリンターズステークス4着などの実績を残しています。

ミスターメロディの父は米国フロリダダービーなど中距離ダートG1を2勝したスキャットダディで、米国クラッシック三冠馬ジャステジファイを出し大成功を収めています。母トラスティレディは米国産の未出走馬で、母の父デピュティミニスターは北米リーディングサイアーに輝く名種牡馬です。

芝ダート兼用のパワフルな米国血統で、先行して押し切るレースをするため一本調子。そのため成績が安定していません。優勝した高松宮記念と同じ舞台なのでそれなりの期待はもてますが、軸にするには不安要素が多い馬。連下で抑えまで。

ビアンエフェ

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ルシュクル サクラバクシンオー サクラユタカオー
サクラハゴロモ
アジアンミーティア Unbridled 
Trolley Song 

ビアンフェはこれまで7戦3勝2着2回3歳馬ですが、函館2歳ステークスと葵ステークスと短距離重賞を2勝しています。

ビアンフェの父はキズナ。母ルシュルクはサクラバクシンオー産駒で短距離の条件クラスを3勝。産駒にディープインパクトを父に持つブランボヌールが函館2歳ステークスとキーランドカップを勝っているので、ビアンフェの距離適性は母の父サクラバクシンオーから。

前走トップハンデの57kgを背負い京都芝1200mを1分8秒の好時計で優勝しており、今回は3kg減の54kgで出走できるのは大変有利。1分7秒4で走破できる計算で、十分優勝争いできる時計です。

左回りは京王杯2歳ステークスで2着、ファルコンステークスで9着と経験済み。共に1400mでサクラバクシンオーの血にはやや長めなので、今回1200mなので見直せます。姉ブランボヌールの成績を見る限り、この時期が成長のピーク。馬券には入れておいた方が無難です。

シヴァージ

First Samurai Giant’s Causeway Storm Cat 
Mariah’s Storm 
Freddie Frisson Dixieland Band 
Frisson 
Indian Bay Indian Charlie In Excess 
Soviet Sojourn 
Buy the Barrel E Dubai 
Affordable Price 

シヴァージはこれまで18戦5勝2着5回3着5回重賞勝ちはありませんが、G1高松宮記念とG3スプリントステークで共に5着。もともとダートの短距離馬です。しかし芝に路線変更後、短距離の追い込み馬として5戦中4戦で上がり最速と末脚は安定しています。

シヴァージの父は米国産のストームバード系の種牡馬で、現役時代はダートの1400mと1800mのG1を2勝。母インディアンベイは米国産で未出走。その母は重賞1勝を含む7勝馬。ただし、近親にこれといった活躍馬はおらず、シヴァージは父の血の影響が強いと判断できます。

前走函館スプリントではゴール前直線の短い函館コースを優勝馬に0.5秒差で5着。今回は直線が長く差し、追い込み有利の中京コースなのは有利。ただし、早い時計決着の経験はありません。重馬場なら買いですが、良馬場なら見送りが妥当です。

クリノガウディー

スクリーンヒーロー グラスワンダー Silver Hawk 
Ameriflora 
ランニングヒロイン サンデーサイレンス
ダイナアクトレス
クリノビリオネア ディアブロ Devil’s Bag 
Avilion 
オプトライアン メジロライアン 
テンザンミズホ

クリノガウディーはこれまで15戦1勝2着2回3着1回。朝日杯フューチュリティステークスで2着し、今年の高松宮記念で1位入線も4着したため、2走前のCBC賞でトップハンデを背負い1番人気に押されましたが、12着に敗れています。

クリノガウディーの父はジャパンカップ馬のスクリーンヒーロー。母クリノビリオネアはダートの条件馬で3勝止まり。父が早熟系のダート短距離馬を出すディアブロ。スクリーンヒーロー×ディアブロの組み合わせは他にシンザン記念を勝ったグァンチャーレがいます。

過去の成績を見る限り、良績は本来マイルに集中今年の高松宮記念は重馬場で例年以上にスタミナが必要で、2着グランアレグリア、3着ダイアトニックともマイル重賞で実績のあった馬。そのため高松宮記念の成績だけで短距離適性があるとは言えません。

今回は開幕週で芝が速く、純粋な短距離戦になると予想できます。生粋の短距離馬が揃う今回は見送りが正解でしょう。

ここをクリックすると他の重賞の【注目出走馬分析】を検索できます。

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました