2020年第6回G3サウジアラビアロイヤルカップ予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

前走圧倒的な1番人気で新馬戦を勝ち、皐月賞馬エポカドーロを兄に持つキングストンボーイが出走登録している2020年のサウジアラビアロイヤルカップ。サウジアラビアロイヤルカップに出走登録している馬の中から注目馬をピックアップし馬券になるか分析します。

2020年サウジアラビアロイヤルカップの注目馬を分析!

サウジアラビアロイヤルカップの特徴

G3サウジアラビアロイヤルカップは第4回東京開催初日に行われる2歳限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は牡・騙馬55kg、牝馬54kg。国際競争に指定され、外国調教馬は9頭まで、地方所属馬は3頭まで出走可能です。

2014年に新設された2歳限定芝1600mの重賞競走のいちょうステークスが前身で、翌年にサウジアラビアロイヤルカップとしてG3格付けされ現在に至ります。いちょうステークスは2013年までオープン特別で、2012・13年は芝1800m、それ以前は芝1600mで行われています。

オープン特別だった時代から2歳G1の朝日杯フューチュリティステークスや阪神ジュベナイルフィリーズを狙う有力馬が出走し、ここをステップにG1や重賞を制覇した馬を多数輩出している出世レースです。

過去10年のサウジアラビアロイヤルカップ入賞馬のデータを見たい方はこちら

2020年サウジアラビアロイヤルカップ出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ピンクカメハメハ リオンディーズ 牡2 三浦皇成 畠山牧場
森秀行 (栗東) ダンシングブレーブ 55kg 木村久子
2 2 ジャンカズマ ハービンジャー 牡2 戸崎圭太 ノーザンファーム
安田翔伍 (栗東) アドマイヤベガ 55kg 雅苑興業
3 3 ビゾンテノブファロ プリサイスエンド 牡2 原優介 レースホース牧場
小桧山悟 (美浦) アドマイヤボス 55kg ニューマレコード
4 4 スペシャルトーク リーチザクラウン 牡2 M.デムーロ 見上牧場
杉浦宏昭 (美浦) キンシャサノキセキ 55kg ホースアディクト
5 5 インフィナイト モーリス 牝2 北村友一 ノーザンファーム
音無秀孝 (栗東) アグネスデジタル 54kg サンデーレーシング
6 6 セイウンダイモス ローエングリン 牡2 内田博幸 棚川光男
和田勇介 (美浦) マーベラスサンデー 55kg 西山茂行
7 7 ダディーズビビッド キズナ 牡2 大野拓弥 上水牧場
千田輝彦 (栗東) フレンチデピュティ 55kg 田島大史
7 8 キングストンボーイ ドゥラメンテ 牡2 C.ルメール 田上徹
藤沢和雄 (美浦) フォーティナイナー 55kg 吉田和美
8 9 ステラヴェローチェ パゴ 牡2 横山典弘 ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) ディープインパクト 55kg 大野剛嗣
8 10 カガフラッシュ エイシンフラッシュ 牡2 江田照男 片岡博
萱野浩二 (美浦) デザートキング 55kg 香川憲次

勝ち馬予想に役立つ!サウジアラビアロイヤルカップの注目馬分析

キングストンボーイ

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
ダイワパッション フォーティナイナー Mr. Prospector
File
サンルージュ シェイディハイツ
チカノヴァ

前走札幌芝1800mの新馬戦を単勝1.2倍の圧倒的な1番人気で勝ち上がっています。前々でレースをすすめ、上がり時計もメンバー中最速。

キングストンボーイの父は今年デビュー組がファーストクロップで牡馬クラッシック2冠のドゥラメンテ。父キングカメハメハで、ダービーで父のレコードを0.1秒更新し優勝しています。

キングストンボーイの母ダイワパッションは2、3歳時に重賞2勝を含む4連勝ただし、その後は勝ち星を挙げられなかったため早熟だったと考えられます。ただし、キングストンボーイの半兄はオルフェーヴル産駒で皐月賞馬エポカドーロがおり、重賞級の器なのは確か。

血統内にミスタープロスペクターの3×4の濃いクロスを持っており、スピードとパワーが勝った格好。前走1800mでの勝利でしたが、父は燃えすぎる気性なのでむしろ距離短縮は好材料か。

前走3着馬は7馬身引き離したものの2着とは首差でしかなく、その2着馬はその後2戦して勝ち上がれないので過大評価はやや禁物。能力は高いのですが、気性難の可能性もあるので当日の気配見てから軸にするか判断した方が良い馬と考えます。

ピンクカメハメハ

リオンディーズ キングカメハメハ Kingmambo 
マンファス 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール
タバサトウショウ ダンシングブレーヴ Lyphard
Navajo Princess
サマンサトウショウ トウショウボーイ
マーブルトウショウ

ピンクカメハメハは2戦1勝。前走札幌2歳ステークスでは3番人気に押されましたが、逃げて4角前にはバテ、優勝馬に2.3秒差で14頭中13着に敗れています。

ピンクカメハメハの父はキングカメハメハを父に、日米オークスを制したシーザリオを母に持つリオンディーズ。今年度デビュー組がファーストクロップです。

ピンクカメハメハの母タバサトウショウは1勝馬も、産駒に中距離G1を3勝したスイープトウショウがいます。母はミスタープロスペクター系と相性が良く、産駒で活躍しているのは大抵ミスタープロスペクター系の種牡馬です。

ピンクカメハメハが前走大敗したのはリオンディーズの燃えすぎる気性が原因か。母の父ダンシングブレーヴは東京のマイル戦に強いので、レース中気性をコントロールできれば見直す価値はあります。安定性には欠けるので連下で。

インフィナイト

モーリス スクリーンヒーロー グラスワンダー
ランニングヒロイン
メジロフランシス カーネギー
メジロモントレー
モルガナイト アグネスデジタル Crafty Prospector
Chancey Squaw
タンザナイト サンデーサイレンス
キャサリーンパー

インフィナイトは前走新潟芝1600mの新馬戦を1番人気で優勝。不良馬場だった勝ち時計こそ1:37.5と遅いですが、終始2番手でレースを進め2着に0.4秒差を付けているので強い内容です。

インフィナイトの父はスクリーンヒーロー産駒で今年デビュー組がファーストクロップのモーリス。母モルガナイトは4勝で重賞未勝利も、秋華賞では6番人気に押されていた素質馬です。インフィナイトの半兄に東京新聞杯を制したブラックスピネルがいます。

インフィナイトは血統内にサンデーサイレンスの4×3の濃いクロスと、リヴァーマンの5×4、ダンジグの5×5のクロスを持っており、兄に比べ距離はもう少し伸びた方が良いタイプか。

ただし、この時期の2歳馬にとってマイル戦は中距離に相当するので、現時点はマイルが適鞍。ただしウジアラビアカップは例年牡馬が強いので、牝馬の当馬は紐が適当と思われます。

ステラヴェローチェ

パゴ Nashwan Blushing Groom
Height of Fashion
Moonlight’s Box Nureyev
Coup de Genie 
オーマイベイビー ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
オールザウェイベイビー Grand Slam
Lustily

ステラヴェローチェは前走阪神芝1600mの新馬戦を2番人気で優勝。2番手でレースを進め、上りはメンバー中3番手で押し切っています。稍重だったので勝ち時計1:36.4は平凡。

ステラヴェローチェの父パゴは欧州で芝マイルから中距離まで凱旋門賞などを含みG1を5勝。母オーマイベイビーは未勝利も、半兄に朝日フューチュリティステークスを制したゴスホークケンがいます。

ステラヴェローチェの半兄でロベルト系のエピファネイアを持つビットクラッシャーは9戦未勝利で現役を終えています。一方ステラヴェローチェの父パゴはサンデーサイレンス系の肌馬と相性が良いので、本馬も良い方向に出た可能性が高いと考えられます。ただし牝系は総じて早熟。

前走1番人気で2着だった馬はその後の未勝利戦で惨敗しているため、実力は疑問。良くて3着が妥当。

ダディーズビビッド

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ケイティーズギフト フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
ケイティーズファースト Kris
Katies

ダディーズビビッドは2戦1勝。新馬戦を6番人気で勝ち上がり、前走オープンンの野菊ステークスでは3番人気で2着し、上り時計は優勝馬と同じメンバー中最速。

ダディーズビビッドの父はキズナ母ケイティーズギフトは1勝馬も、近親にG1を3勝したアドマイヤムーンがいます。母の父にキズナの父ディープインパクトと相良が良いフレンチデピュティが入っており、基礎能力の底上げが期待されます。

昨年ファーストクロップのキズナ産駒ですが2、3歳重賞の成績は良く、短距離からクラッシックディスタンスまでコンスタントにはする産駒を送り出しています。末脚が安定しているため直線の長い東京コースは合っています。連軸で。

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