過去10年のデータから見るターコイズステークスの入賞馬
ターコイズステークスの枠番・走破時計・馬場・種牡馬(父、母の父)一覧
年 | 着 | 枠番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 馬場 | 父 | 母の父 |
2019 | 1 | 7 | コントラチェック | 牝3 | 54kg | 1.32.2 | 良 | ディープインパクト | Halling |
2 | 4 | エスポワール | 牝3 | 53kg | 1.32.5 | オルフェーヴル | シンボリクリスエス | ||
3 | 4 | シゲルピンクダイヤ | 牝3 | 54kg | 1.32.8 | ダイワメジャー | High Chaparral | ||
2018 | 1 | 2 | ミスパンテール | 牝4 | 56kg | 1.32.7 | 良 | ダイワメジャー | シンボリクリスエス |
2 | 4 | リバティハイツ | 牝3 | 54kg | 1.32.8 | キングカメハメハ | Dubawi | ||
3 | 3 | デンコウアンジュ | 牝5 | 55kg | 1.32.8 | メイショウサムソン | マリエンバード | ||
2017 | 1 | 4 | ミスパンテール | 牝3 | 53kg | 1.34.2 | 良 | ダイワメジャー | シンボリクリスエス |
2 | 4 | フロンテアクイーン | 牝4 | 53kg | 1.34.2 | メイショウサムソン | サンデーサイレンス | ||
3 | 7 | デンコウアンジュ | 牝4 | 55kg | 1.34.2 | メイショウサムソン | マリエンバード | ||
2016 | 1 | 5 | マジックタイム | 牝5 | 56kg | 1.33.6 | 良 | ハーツクライ | ブライアンズタイム |
2 | 7 | レッツゴードンキ | 牝4 | 56.5kg | 1.33.8 | キングカメハメハ | マーベラスサンデー | ||
3 | 1 | カフェブリリアント | 牝6 | 55kg | 1.33.8 | ブライアンズタイム | Caerleon | ||
2015 | 1 | 8 | シングウィズジョイ | 牝3 | 53kg | 11.35.7 | 良 | マンハッタンカフェ | シンボリクリスエス |
2 | 5 | ダンスアミーガ | 牝4 | 53kg | 1.35.9 | サクラバクシンオー | エルコンドルパサー | ||
3 | 7 | オツウ | 牝5 | 52kg | 1.35.9 | ハーツクライ | トウカイテイオー | ||
2014 | 1 | 4 | ミナレット | 牝4 | 50kg | 1.33.7 | 良 | スズカマンボ | ウォーニング |
2 | 3 | マーブルカテドラル | 牝3 | 53kg | 1.33.7 | ダイワメジャー | エリシオ | ||
3 | 2 | メイショウズザンナ | 牝5 | 53kg | 1.33.9 | アグネスデジタル | サンデーサイレンス | ||
2013 | 1 | 4 | レイカーラ | 牝4 | 53kg | 1.33.6 | 良 | キングカメハメハ | Caerleon |
2 | 3 | ノボリディアーナ | 牝3 | 53kg | 1.33.6 | フレンチデピュティ | サンデーサイレンス | ||
3 | 6 | ミッドサマーフェア | 牝4 | 55kg | 1.33.7 | タニノギムレット | Kingmambo | ||
2012 | 1 | 1 | サウンドオブハート | 牝3 | 55kg | 1.33.4 | 良 | アグネスタキオン | Caerleon |
2 | 8 | オメガハーランド | 牝3 | 54kg | 1.33.6 | アグネスタキオン | エルコンドルパサー | ||
3 | 4 | アミカブルナンバー | 牝3 | 51kg | 1.33.6 | ダイワメジャー | Silver Deputy | ||
2011 | 1 | 8 | マイネルプリンセス | 牝5 | 51kg | 1.33.6 | 稍重 | アグネスデジタル | トニービン |
2 | 5 | ギンザボナンザ | 牝4 | 53kg | 1.33.7 | ゼンノロブロイ | トニービン | ||
3 | 1 | エオリアンハーブ | 牝5 | 54kg | 1.33.7 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス | ||
2010 | 1 | 4 | カウアイレーン | 牝4 | 54kg | 1.33.7 | 良 | キングカメハメハ | Silver Deputy |
2 | 2 | アグネスワルツ | 牝3 | 55kg | 1.33.9 | ゼンノロブロイ | ヘクタープロテクター | ||
3 | 4 | アンシェルブルー | 牝3 | 53kg | 1.34.1 | マンハッタンカフェ | Storm Cat |
ターコイズステークス入賞馬と前走の人気・着順一覧
年 | 着 | 人気 | 馬名 | 前走 | 人気 | 着 |
2019 | 1 | 3 | コントラチェック | 秋華賞 | 5 | 15 |
2 | 2 | エスポワール | 3勝クラス | 2 | 1 | |
3 | 1 | シゲルピンクダイヤ | 秋華賞 | 10 | 3 | |
2018 | 1 | 5 | ミスパンテール | エリザベス女王杯 | 10 | 12 |
2 | 10 | リバティハイツ | OP | 2 | 3 | |
3 | 13 | デンコウアンジュ | OP | 9 | 9 | |
2017 | 1 | 5 | ミスパンテール | 1600万下 | 4 | 1 |
2 | 3 | フロンテアクイーン | 1600万下 | 1 | 2 | |
3 | 7 | デンコウアンジュ | エリザベス女王杯 | 13 | 13 | |
2016 | 1 | 1 | マジックタイム | マイルCS | 8 | 8 |
2 | 6 | レッツゴードンキ | JCBレディスクラシック | 4 | 2 | |
3 | 3 | カフェブリリアント | 府中牝馬S | 6 | 6 | |
2015 | 1 | 11 | シングウィズジョイ | 秋華賞 | 15 | 10 |
2 | 16 | ダンスアミーガ | OP | 16 | 16 | |
3 | 15 | オツウ | OP | 12 | 15 | |
2014 | 1 | 9 | ミナレット | 1600万下 | 9 | 14 |
2 | 3 | マーブルカテドラル | 秋華賞 | 8 | 16 | |
3 | 6 | メイショウズザンナ | OP | 14 | 14 | |
2013 | 1 | 2 | レイカーラ | 1600万下 | 2 | 2 |
2 | 3 | ノボリディアーナ | 秋華賞 | 10 | 14 | |
3 | 6 | ミッドサマーフェア | エリザベス女王杯 | 15 | 11 | |
2012 | 1 | 1 | サウンドオブハート | 桜花賞 | 5 | 4 |
2 | 16 | オメガハーランド | 秋華賞 | 17 | 14 | |
3 | 2 | アミカブルナンバー | 1000万下 | 1 | 1 | |
2011 | 1 | 14 | マイネルプリンセス | 1600万下 | 8 | 8 |
2 | 4 | ギンザボナンザ | 1600万下 | 5 | 10 | |
3 | 8 | エオリアンハーブ | 府中牝馬S | 8 | 6 | |
2010 | 1 | 3 | カウアイレーン | 1600万下 | 1 | 5 |
2 | 2 | アグネスワルツ | 秋華賞 | 7 | 9 | |
3 | 4 | アンシェルブルー | 1600万下 | 4 | 3 |
ターコイズステークスと馬券の傾向
過去10年の集計より。2015年以前はオープンクラスとして同距離同条件で開催されています。
人気と馬券
1番人気 2勝2着0回3着1回、連対率2割、複勝率3割
2番人気 1勝2着1回3着1回、連対率2割、複勝率3割
3番人気 2勝2着3回3着1回、連対率5割、複勝率6割
1番人気は2勝も連対率も2割、複勝率3割と人気の割に馬券にならず信用が置けません。2番人気も同様で連対率と複勝率は1番人気と同じ。一方で3番人気は連対率5割、複勝率6割と連軸としてみても妙味があります。
2桁人気が馬券に絡んだ年は4回で、全て馬連で2桁人気が馬券に絡んでいます。その内2回は2桁人気が複数頭馬券に絡んでおり、中1回は1~3着まで2桁人気でしかもケツから1、2番目が2、3着に入っています。
堅い時は馬連2、3番人気決着が3回ありますが、基本的馬券は大荒れ気味。上位人気から1頭選んで連軸にし、8番人気以下を総流しすると高確率で馬連万馬券が取れるレースです。
前走と馬券
前走G1挑戦組と格下条件からの挑戦組とに二分され、評価が難しいレース。
秋華賞 2勝2着4回3着1回
エリザベス女王杯 1勝2着0回3着2回
他G1 2勝2着1回3着0回
府中牝馬ステークス 0勝2着0回3着2回
オープン 0勝2着2回3着3回
下級条件 5勝2着3回3着2回
前走G1など上級条件の重賞からと、オープンや3勝クラスからの格上挑戦組とで成績はほぼ拮抗。馬連で考えると秋華賞組からピックアップすると馬券が取りやすい感じです。また条件戦からの挑戦なら東京1600mで行われるユートピアステークス組が多く馬券に絡みます。
前走の成績や人気はほとんど関連がなく、むしろ前走惨敗してハンデが軽くなることを見越して出走してくるため、格上挑戦組でも多くの馬が2桁着順から巻き返してきています。基本的に調教や当日の馬の調子を重視して選ぶレースと言えます。
血統と馬券
ダイワメジャー 2勝2着1回3着2回
キングカメハメハ 2勝2着1回3着1回
メイショウサムソン 0勝2着1回3着2回
ダイワメジャーとキングカメハメハが共に2勝。芝のマイル戦ですが他のマイル重賞に比べ父サンデーサイレンス系種牡馬の比率がやや低め。
同じサンデーサイレンス系でもパワー系の種牡馬が強くダイワメジャー以外にアグネツタキオンやマンハッタンカフェ、ゼンノロブロイなど切れ味より持続するスピードが持ち味の産駒を多く出す種牡馬が活躍します。一方、切れ味重視のディープインパクト産駒は1頭しか馬券に絡んでいません。
ミスタープロスペクター系やノーザンダンサー系も同じことが言え、ミスタープロスペクター系ならキングカメハメハ意外だとアグネスデジタルが2回のみ。ノーザンダンサー系のメイショウサムソンは荒れた馬場に強いのでやはりズブイタイプです。
母の父も同じ傾向で、基本的に現役時代2000m以上で活躍した馬がほとんど。短距離馬であてもダートのパワータイプを輩出する種牡馬が大多数を占めます。
冬の開催で芝の回復は見込めず、開催5日目で芝がやや荒れます。また良馬場でも実際は芝に水を含んでいることが多く、実際より時計が掛かります。同じ中山マイルのハンデキャップ重賞京成杯オータムハンデキャップより勝ち時計が平均で1秒近く遅い傾向です。
このため血統はスピードよりパワータイプを選んだ方が馬券になります。
性齢と馬券
3歳 4勝2着6回3着3回、占有率43.3%
4歳 4勝2着4回3着2回、占有率33.3%
5歳 2勝2着0回3着4回、占有率20.0%
6歳 0勝2着0回3着1回、占有率3.4%
7歳以上 0勝2着0回3着0回、占有率0.%
3、4歳馬中心。基本的に馬齢が若いほど成績が良く、馬券になるのは5歳まで。6歳は1頭3着があるのみで、7歳馬は馬券に絡んでいません。3歳馬で馬券に絡んだ馬の6割は前走G1組です。
また馬券になった5歳馬は1頭を除き全て前走オープンや条件戦からの格上挑戦組。クラブ所有馬は慣例で来春に引退するため、渾身の仕上げで臨んで来ると考えられます。
ハンデと馬券
52kg以下 2勝2着0回3着2回、占有率13.3%
53~54kg台 5勝2着8回3着4回、占有率56.7%
55~56kg台 3勝2着2回3着4回、占有率30.0%
57kg以上 0勝2着0回3着0回、占有率0%
馬齢の負担重量に近い53~54kg台が全体の6割近くと最多。軽ハンデ馬より実力を認められた重ハンデ馬の方が馬券になっています。前走大敗組が多数出走登録するため、実際に各馬のハンデ差が出に難い傾向です。
ターコイズステークスのレース及びコースの攻略法
ターコイズステークスはコーナーを3つ回る中山芝外回り1600m Aコースを使用。スタートは1600m専用の引き込み線から。スタートから最初のコーナーまでの直線が283mと短く先行争いは激化しテンから早い展開。さらに最初のコーナーが直角に近いため外枠が圧倒的に不利です。
最初のコーナーを回ると第3コーナーまで緩やかな下り坂が続き、加速が付けやすい構造。外回りの第3コーナーは径が緩やかで加速を付けたまま回れます。第4コーナーを回るとゴール前直線は310mと短く、さらに中山名物高低差2.2mの急坂が待ち受けます。
開幕から5日目で、冬開催のため芝の回復が悪く、思いの外時計が掛かってきます。基本的に逃げ、先行が有利で、過去10年で4回逃げ馬が馬券に絡んでいます。また馬券に絡んだ馬の60%が4コーナーを回った時点で5番手以内。
一方で、荒れた馬場を見越して後方待機でスタミナ温存し、直線で末脚を爆発させる馬も2、3着手で馬券に絡みやすく30頭中8頭が4コーナーを回った時点で10番手以下です。
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