2021年第24回G2富士ステークス予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2021年富士ステークスの注目馬を分析!

富士ステークスの特徴

G2富士ステークスは第4回東京開催5日目に行われる3歳以上芝1600mの別定戦です。負担重量は3歳牡・騙馬54kg、同牝馬52kg、4歳以上牡・騙馬56kg、同牝馬54kg。

過去の重賞勝利実績により負担重量が加算され、1年以内のG1勝利馬2kg増、1年以内のG2及び牝馬限定G1勝利馬・1年以前のG1勝利馬は1kg増。

国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また地方所属馬のマイルチャンピオンシップ出走候補馬3頭まで優先出走権が与えられます。

富士ステークスはマイルチャンシップのステップレースに指定され、JRA所属馬は優勝馬に、地方所属馬は2着までに入った馬に同レースへの優先出走権が与えられます。

↓過去10年の富士ステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2021年富士ステークス出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ソングライン  キズナ 牝3 池添謙一 ノーザンファーム
林徹 (美浦) シンボリクリスエス 52kg サンデーレーシング
1 2 ザダル トーセンラー 牡4 石橋脩 新冠橋本牧場
大竹正博 (美浦) Lemon Drop Kid 56kg キャロットファーム
2 3 マイラプソディ ハーツクライ 牡3 武豊 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Salt Lake 56kg キーファーズ
2 4 バスラットレオン キズナ 牡3 坂井瑠星 三嶋牧場
矢作芳人 (栗東) New Approach 55kg 広尾レース
3 5 ロータスランド Point of Entry 牝4 田辺裕信 Dr. A.Sones & Dr. N.Yoshida
辻野泰之 (栗東) Scat Daddy 54kg 小林英一H
3 6 ハッピアワー ハービンジャー 牡5 荻野極 吉田ファーム
武幸四郎(栗東) ディープインパクト 56kg 髙嶋祐子
4 7 タイムトゥヘヴン ロードカナロア 牡3 柴田善臣 オリオンファーム
戸田博文 (美浦) アドマイヤベガ 54kg DMMドリームクラブ
4 8 ラウダシオン リアルインパクト  牡4 M.デムーロ 白老ファーム
斉藤崇史(栗東) Songandaprayer 57kg シルクレーシング
5 9 ダーリントンホール New Approach 牡4 横山武史 Canning Bloodstock Ltd
木村哲也 (美浦) Pivotal 56kg ゴドルフィン
5 10 アルジャンナ ディープインパクト 牡4 C.ルメール 吉田勝己
池江泰寿 (栗東) Tiz Wonderful 56kg ノーザンファーム
6 11 ボンセルヴィーソ ダイワメジャー  牡7 内田博幸 白井牧場
池添学(栗東) サクラローレル 56kg 名古屋友豊(株)
6 12 フォルコメン ヴィクトワールピサ 騙5 大野拓弥 社台ファーム
堀宣行 (美浦) Storm Cat 57kg 社台レースホース
7 13 ソーグリッタリング ステイゴールド 牡7 三浦皇成 社台ファーム
池江泰寿 (栗東) シンボリクリスエス 56kg 社台レースホース
7 14 ワグネリアン ディープインパクト 牡6 福永祐一 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) キングカメハメハ 57kg 金子真人H
8 15 サンライズオネスト ダイワメジャー 牡4 丸山元気 ヤナガワ牧場
河内洋 (栗東) ジャングルポケット 56kg 松岡隆雄
8 16 ダノンザキッド ジャスタウェイ 牡3 川田将雅 ノーザンファーム
安田隆行 (栗東) Dansili 54kg ダノックス
8 17 サトノウィザード   ロードカナロア 牡5 戸崎圭太 下河辺牧場
松田国英 (栗東) アグネスタキオン 56kg サトミホースカンパニー

勝ち馬予想に役立つ!富士ステークスの注目馬分析

ソングライン

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ルミナスパレード シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
ルミナスポイント アグネスタキオン
ソニンク

ソングラインはこれまで6戦2勝2着2回3着1回前々走でNHKマイルカップ優勝馬シュネルマイスターにハナ差2着前走関屋記念ではその実績が買われ単勝1.8倍の1番人気でしたが、優勝馬から0.2秒離され3着に敗れています。

ソングラインの父はキズナ。シンボリクリスエス産駒のルミナスパレードはダート短距離の4勝馬。母の半妹にクロフネ産駒のジューヌエコールが短距離重賞を2勝しています。

血統内にサンデーサイレンスの3×4の濃いクロス、ヘイルトゥリーズンの5×5のクロスがあり爆発力ある馬。母系にシンボリクリスエス、アグネスタキオンとパワー型の種牡馬が重ねられています。

NHKマイルカップでハナ差だったシュネルマイスターは続く安田記念で3着、毎日王冠でも優勝と、相手が悪かったと言うしかありません。前走の関屋記念でも2着馬で重賞勝ちのあるカラテとは首差3歳世代では実力上位と言えます。

ただし、今回は前走より1kg増。前走で負けたロータスランドは据え置きと、単純計算ではさらに離されますまた前走に比べると、古馬の重賞常連組が多数出走するので相手関係が強化されます。能力は高くてもマイナス要素が多く、今回は抑えまで。

ダノンザキッド

ジャスタウェイ ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
シビル Wild Again
Wild Again
エピックラヴ Dansili デインヒル
Hasili 
Leopard Hunt Diesis
Alcando

ダノンザキッドは昨年のホープフルステークスの優勝馬。これまで5戦3勝3着1回2歳時に東京スポーツ杯2歳ステークスを優勝し、春のクラッシック路線では最右翼の存在でしたが、1番人気の弥生賞3着、皐月賞15着と惨敗。その後骨折が判明し休養に入っています。

ダノンザキッドの父はジャスタウェイ。母エピクラヴはアイルランド産でフランス芝1800mG3の勝ち馬で、芝2000mG1サンタラリ賞でも2着しています。またダノンザキッドの半兄でディープブリランテ産駒のミッキーブリランテは阪急杯2着、シンザン記念・函館スプリントステークス3着の実績。

新馬戦から弥生賞までメンバー中最速の上りを繰り出しているように、爆発力ある末脚は父譲り。ただし燃えすぎる気性で、弥生賞は力み過ぎ、皐月賞は原因不明の敗退と自分の思い通りに競馬が出来ないとスタミナをロスするタイプ現状はマイル辺りが適鞍か。

またダービーを回避し理由の「橈骨粗面剥離骨折」は骨折の中では完治が難しく、調教では良くても、いざレースとなると脚を気にする可能性も無くはありません。能力は高くても今回は抑えまで。

ラウダシオン

リアルインパクト ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
トキオリアリティー Meadowlake 
What a Reality 
アンティフォナ Songandaprayer Unbridled’s Song 
Alizea 
スナッチド Cat Thief 
Christmas Star 

ラウダシオンは昨年のNHKマイルカップの優勝馬。これまで14戦5勝2着2回3着2回で、今年の春も京王杯スプリングステークスを優勝し重賞2勝目。昨年の富士ステークスでも2着しています。

ラウダシオンの父はディープインパクト産駒で安田記念勝ちのあるリアルインパクト。母アンティフォナはダート短距離の1勝馬。5代先までクロスの無いアウトブリードですが、母系にディープインパクト系と相性が良いストームキャットの血が入っています。

昨年のマイルチャンピオンシップ15着、今春のG1高松宮記念、安田記念では共に14着と、G1馬とはいえ古馬G1路線では能力不足。NHKマイルカップ勝ちも、負かした大本命の2着馬レシステンシア以外は古馬になって精彩を欠いている馬がほとんどで、メンバーが弱かった印象です。

非根幹距離の芝1400m戦で4戦3勝2着1回とパーフェクト。1200m戦では距離が足りず、1600m戦では距離が長いのは、古馬になって1400m重賞2勝の父のリアルインパクトの影響か。現状では東京芝1600mはやや長いと判断。今回は良くて抑えまで。

ワグネリアン

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ミスアンコール キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
ブロードアピール Broad Brush
Valid Allure 

ワグネリアンは2018年のダービー馬。これまで15戦5勝2着1回3着2回重賞は他に東京スポーツ杯2歳ステークスと神戸新聞杯勝ちがあります。古馬になっても2019年の大阪杯3着、ジャパンカップ3着と善戦はしていますが、勝ち星から見放されています。

ワグネリアンの父はディープインパクト母ミスアンコールは1勝馬ですが、祖母ブロードアピールは芝・ダート兼用の短距離馬として重賞5勝を含む13勝馬母の父はキングカメハメハで適距離は2000~2400m。

ディープインパクト譲りで末脚は安定し、長くいい脚を使うタイプ。ワグネリアンが馬券に絡むのは東京や阪神外回りなど直線が長いコースで、父のような切れ味は有りません。

喉鳴りの手術の手術を受けており、今年その復帰初戦の京都記念では2番人気で5着、次走大阪杯では5番人気で12着と、本調子には遠くその後休養。喉鳴りの手術の成功率は5割程度なので失敗の可能性があります。

距離短縮の選択は喉鳴りの影響が少なくて済むからで、必ずしもプラスの理由からではありません。今回は見送り。

ロータスタッド

Point of Entry Dynaformer Roberto
Andover Way
Matlacha Pass Seeking the Gold
Our Country Place
Little Miss Muffet Scat Daddy ヨハネスブルグ
Love Style
Jenna S. Kris S.
Shapiro’s Mistress

ロータスタッドは前走の関屋記念で重賞初制覇。これまで10戦5勝2着3回で、掲示板を外したのは2歳時の阪神ジュベナイルフィリーズ12着だけ。サマーマイルシリーズの米子ステークス勝ちもあり、本年度の同シリーズチャンピオンに輝いています。

ロータスタッドの父ポイントオブエントリーは米国中距離G1を5勝。母リトルミスマフェットは米国産の2勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。血統内にロベルトの3×4、ミスタープロスペクターの4×4の濃いクロスを持つ近親配合でパワーを感じさせる構成。

ロータスタッドは東京同様にゴール前直線の長い新潟で先行して勝ち負けし、条件戦ですが芝1800m戦でも優勝しています。東京マイルは初ですが、同コースは他場で芝1800m以上の実績が必要なので条件は揃っています。また前走で早い時計を克服し、斤量据え置きは有利勝ち負け。

アルジャンナ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
コンドコマンド Tiz Wonderful  Tiznow 
Evil 
Yearly Report  General Meeting 
Fiscal Year 

アルジャンナはこれまで8戦1勝2着3回3着1回セレクトセールにて1億7千万円で競り落とされた高馬で活躍が期待されましたが、東京スポーツ杯2歳ステークス2着、きさらぎ賞3着、毎日杯2着と重賞に1歩届かず。前々走のマイラーズカップでも2着と惜敗。

アルジャンナの父はディープインパクト母のコンドコマンドはアメリカのダート1400mのG1で2着に11馬身以上のブッチ切り優勝し、ノーザンファームが1億8000万で購入しています。アルジャンナの全妹コマンドダインもサウジアラビアロイヤルカップを優勝しています。

アルジャンナ父譲りの末脚が武器の馬で、8戦中6戦で上がり3番手以内。古馬になり、叩き3戦目のエプソムカップでは1番人気に推されましたが優勝馬に1.3秒差、10着に惨敗良馬場発表も馬場が緩く、踏ん張りが利かない馬場が苦手なディープ産駒の脆さが出たレースです。

ディープ産駒は3歳時に無理使いすると古馬になって精彩を欠きますが、アルジャンナは昨年秋を全休に充て消耗していないため古馬になってもまだ成長が見込めます。基本能力は高く、東京コースが得意なディープ産駒は強み。勝ち負け。

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