2021年第164回G1天皇賞(秋)予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2021年天皇賞(秋)の注目馬を分析!

天皇賞(秋)の特徴

G1天皇賞(秋)は第4回東京開催8日目に行われる3歳以上芝2000mの馬齢定量戦です。負担重量は3歳牡・騙馬56kg、同牝馬54kg、4歳以上牡・騙馬58kg、同牝馬56kg。

なお天皇賞には以下に該当している馬が優先的に出走出来ます。

  1. 国内レーティング上位5位以内で、牡・騙馬110ポンド、牝馬106ポンド以上の競走馬。
  2. 出走登録している外国調教馬(最大9と頭まで)
  3. オールカマー・毎日王冠・京都大賞典で1着となったJRA所属馬
  4. オールカマー・毎日王冠・京都大賞典のいずれかで2着以内に入った地方所属馬。

それ以外は通算獲得賞金+過去1年間の獲得賞金+過去2年内のG1及びJpn1の獲得賞金の総和で金額上位順に出走できます。

ジャパンカップ、有馬記念と共に秋の古馬三冠レースの初戦であり、秋の中距離最強馬を決める1戦です。

↓過去10年の天皇賞(秋)入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2021年天皇賞(秋)出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 コントレイル ディープインパクト 牡4 福永祐一 ノースヒルズ
矢作芳人 (栗東) Unbridled’s Song 58kg 前田晋二
1 2 カデナ ディープインパクト 58 田辺裕信 グランド牧場
竹和也 (栗東) フレンチデピュティ 56kg 前田幸治
2 3 モズベッロ ディープブリランテ 牡5 池添謙一 村田牧場
森田直行 (栗東) Harlan’s Holiday 58kg キャピタル・システム
2 4 ポタジェ ディープインパクト 牡4 川田将雅 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Awesome Again 58kg 金子真人H
3 5 エフフォーリア エピファネイア 牡3 横山武史 ノーザンファーム
鹿戸雄一 (美浦) ハーツクライ 56kg キャロットファーム
3 6 トーセンスーリヤ ローエングリン 牡6 横山和生 エスティファーム
小野次郎 (美浦) デュランダル 58kg 島川隆哉
4 7 ワールドプレミア ディープインパクト 牡4 岩田康誠 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Acatenango 58kg 大塚亮一
4 8 サンレイポケット ジャンブルポケット 牡6 鮫島克駿 様似共栄牧場
高橋義忠 (栗東) ワイルドラッシュ 58kg 永井啓弍
5 9 グランアレグリア ディープインパクト 牝5 C.ルメール ノーザンファーム
藤沢和雄 (美浦) Tapit 56kg サンデーレーシング
5 10 カイザーミノル  ロードカナロア 牡5 横山典弘 フジワラファーム
北出成人 (栗東) Smart Strike 58kg 吉岡實
6 11 ムイトオブリガード  ルーラーシップ 牡7 柴田善臣 ノーザンファーム
角田晃一 (栗東) サンデーサイレンス 58kg 市川義美H
6 12 ラストドラフト ノヴェリスト 牡5 三浦皇成 社台ファーム
戸田博文 (美浦) ディープインパクト 58kg 社台レースホース
7 13 ペルシアンナイト ハービンジャー 牡7 大野拓弥 追分ファーム
池江泰寿(栗東) サンデーサイレンス 58kg G1レーシング
7 14 カレンブーケドール ディープインパクト 牝5 戸崎圭太 社台ファーム
国枝栄 (美浦) Scat Daddy 56kg 鈴木隆司
8 15 ヒシイグアス  ハーツクライ 牡5 松山弘平 ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) Bernstein 58kg 阿部雅英
8 16 ユーキャンスマイル  キングカメハメハ 牡6 藤岡佑介 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) ダンスインザダーク 58kg 金子真人H

 

 

勝ち馬予想に役立つ!天皇賞(秋)の注目馬分析

グランアレグリア

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
タピッツフライ Tapit Pulpit 
Tap Your Heels 
Flying Marlin Marlin 
Morning Dove 

グランアレグリアはG1を5勝。これまで13戦8勝2着1回3着1回JRA賞を2年連続で受賞しており、今年もヴィクトリアマイルを優勝し、安田記念でも頭差2着しています。

グランアレグリアの父はディープインパクト母タピットフライは米芝マイルG1・2勝を含む7勝馬。母の父は米国リーディングサイヤーのタピットという良血。そのためマイル戦で驚異的なパフォーマンスを見せるグランアレグリアの能力は母系から。

ベストはマイル戦ですが、父は距離適性の範囲が広く前々走のスプリンターズステークスで見せた異次元の追い込みから分かるように、基本的に最後の33秒を切る末脚の切れで勝負するタイプ前後400mはギリギリ守備範囲で、直線の長い東京コースは適鞍

実際に東京マイル戦は5戦3勝2着1回。馬券を外したのは気性が若かったNHKマイルカップだけ。春に芝2000mの大阪杯に挑戦し、2番人気に推され4着に敗退していますが、この時はディープインパクト産駒が苦手の重馬場切れ味勝負のグランアレグリアには不利な馬場でした。良馬場なら勝ち負け。

コントレイル

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ロードクロサイト Unbridled’s Song Unbridled 
Trolley Song 
Folklore  Tiznow 
Contrive 

コントレイルは昨年の牡馬クラシック3冠馬で、これまで9戦7勝2着1回3着1回。昨年は菊花賞後にジャパンカップに参戦、優勝馬アーモンドアイに0.2秒差2着と健闘しています。今年は大阪杯で1番人気に推されましたが、優勝馬レイパパレに0.9秒差3着に敗れています

コントレイルの父はディープインパクト。母ロードクロサイトは未勝利も、祖母は米国G1ブリダーズカップ・ジュベナイルフィリーズ、メイトロンステークスの優勝馬。母の父アンブライドルズソングはケンタキーダービーとブリダーズカップを優勝した名馬です。

コントレイルの父、母の父を考えれば適距離は2000~2400mで、天皇賞秋は適鞍。9戦全てで上り3番手以内と末脚勝負の馬ですが、3歳になってから34秒を切ったことは無く、切れ味より長くいい脚を使うタイプ。

大阪杯後に疲労が抜けず宝塚記念を回避し、すでに秋は2戦でジャパンカップ後に引退が決定していることからも、体質自体が弱く成長力に乏しい可能性が3歳戦で消耗したディープ産駒は、古馬になって成長力に欠けるジンクスがあります。

また三冠馬とはいえ、直接戦った同世代が古馬になって伸び倦んでおり、この世代自体が弱いという可能性もあります。また昨年ジャパンカップでハナ差凌いだカレンブーケドールとは今回2kgの差が生じ、さらに58kgの斤量は初連軸にするには不安定要素が多く、三冠馬とはいえ連下で。

 

エフフォーリア

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ケイティーズハート ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ケイティーズファースト Kris
Katies

エフフォーリアは今年の皐月賞馬。これまで5戦4勝2着1回で、唯一の敗戦のダービーでもハナ差2着全戦メンバー中上り3番手以内と末脚は堅実。ダービーでも上り最速だったので、優勝馬とは位置取りの差。さらに東京は3戦しており得意です。

エフフォーリアの父はエピファネイア。母ケイティーズハートはハーツクライ産駒でダート中距離の3勝馬。母の近親にJRA年度代表馬のアドマイヤムーンがいます。血統内にサンデーサイレンスの4×3の濃いクロス、ヘイルトゥリーズンの5×5のクロスを持ち爆発力のある構成。

またエピファネイアはジャパンカップ、母の父ハーツクライはダービー2着、全体の血統構成もクラッシックディスタンスを得意としている馬で固められています。血統的な適距離は2000~2400mで、東京2000mは適鞍。菊花賞に向かわなかったのは、距離適性を考慮してか。

エフフォーリアのダービーでの走破時計は過去10年で最も早く昨年コントレイルが3冠を成し遂げた時よりも1.6秒も早い時計。一方でコントレイルのダービーでの勝ち時計はダービーの平均的な勝ち時計で、無敗とはいえあまり強調できません。

またエフフォーリアはダービーでの馬体重が510kgと大柄な馬。3歳馬なので、ダービーより2kg減の55kgで出走できるのは有利です。特にマイナスとなる要素も無く、勝ち負け。

カレンブーケドール

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ソラリア Scat Daddy ヨハネスブルグ
Love Style
So Linda Seeker’s Reward
So Posh

カレンブーケドールはこれまで16戦2勝2着7回3着3回重賞勝ちは有りませんが、3歳時にオークス、秋華賞、ジャパンカップで2着今年の天皇賞春でも牝馬ながら3着に入り、これまで強敵相手でも掲示板を外したことはありません。

カレンブーケドールの父はディープインパクト母ソラリアはアルゼンチン産で、同国G1を3勝した活躍馬。母の父はフロリダダービー馬スキャットダディで、史上13頭目の米クラッシク三冠を制覇したジャスティファイを送り出しています。

ディープインパクト産駒の割に荒れた馬場も苦にしない根性の持ち主。昨年もジャパンカップに参戦し4着、2着だったコントレイルとは首差しかありません。当時同斤量だったコントレイルとは今回2kg差があり、コントレイルの成長が止まっている場合は着順が逆転します。抑えで。

ワールドプレミア

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
マンデラ Acatenango  Surumu 
Aggravate 
Mandellicht  Be My Guest 
Mandelauge 

ワールドプレミアは2019年の菊花賞馬今年の天皇賞春を制し重賞2勝目を飾っています。これまで11戦4勝2着1回3着4回で、掲示板を外したのは長期休養明けで、ぶっつけ本番だった昨年のジャパンカップ6着のみ。今回、同年度春秋天皇賞制覇がかかります。

ワールドプレミアの父はディープインパクト。母マンデラはドイツで重賞2勝。ワールドプレミアの全兄に皐月賞2着、ダービーで1番人気だったワールドエース、半弟にドリームジャーニー産駒でダービー3着だったヴェルトライゼンデがいます。

天皇賞春制覇後は宝塚記念に向かわず、そのまま放牧。天皇賞春を制した時点で、次の目標はジャパンカップに定めているように天皇賞秋は叩き台か

全兄がマイル戦でも活躍し、昨年の天皇賞秋で2着になったフィエールマンと同じタイプでディープインパクト産駒らしい長くいい脚で勝負する馬。今回は直線だけのレースをすることが考えられますが、必ずしもスタミナ勝負の馬でなく直線伸びてきます。万が一を考え、抑えで。

↓ここをクリックすると他の重賞の【データ】【注目出走馬分析】を検索できます。↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました